「夜だね〜」
「夜ですね」
「こうして何事もなくのんびり出来るのって最高だね。些細な日常の中に幸せを感じる様になってきたよ」
「私もホシノが膝上に座ってリラックスしている姿を見ると落ち着きます。なのでもっと寄りかかってくれても良いのですよ」
「それは心臓の鼓動が伝わっちゃうから……」
「今この寝室には私とホシノ以外の人間は居ません。私だけには聞かせてくれても良いのではないでしょうか?」
「じ、じゃあ遠慮なく抱きつ」prrrrrrrr
「……電話が鳴ってますよ」
「せっかく良い雰囲気だったのに台無しだよ……しかもユメ先輩からだよ……こんな夜中にどうしたんですか?」
『ホシノちゃん助けて! お風呂場に変態さんが!」
「先生、ちょっとゴミ掃除してくるね」
「私も同行します」
ーーー
あの後ホシノと共にアビドスの温泉へと向かいました。確かにそこには温泉に入ってリラックスしていたユメを襲うかのように変態が居ました。……正座をして大人しくなっていますが。
「この人が急に現れて……『私はシャーレの先生』ってよく分からない言い訳をしてたから……」
「成程。一先ずは私の部屋で取り調べを行うとしましょうかね」
ー以下取り調べ室(黒服先生の作業部屋)での会話記録ー
何故ユメを襲ったのですか?
「"誤解だよ。私はただホシノに接触した女先生に用事があって来ただけなんだ。決して覗く気はなかったんだよ"」
風呂場に繋がっている時点で予測出来るハプニングでは?
「"それは……そうだけど。こっちとそっちを繋ぐ道がそれしかないなら仕方なかったんだ"」
そもそも世界線の移動を積極的に行うのはどうかと思われますが……今はいいでしょう。それよりもその女先生とやらに伝えたい内容を伺っても?
「"こっちのアビドスをめちゃくちゃにした事を謝罪して欲しい。聞けば800億くらいの価値があるお宝を変なところにいる人に向けてぶん投げて破壊したとか何とか……それとホシノに変な事をしたでしょ。その詳細についても聞きたい"」
またマダムは面倒な事を……
「"今マダムって言ったね? やっぱりホシノ達が言ってた赤いおばさんの先生ってベアトリーチェの事だったんだ!! 今すぐ呼んできて!!"」
生憎ヒナのNTR風動画を見てから精神的に参っているので自宅療養中です
「"NTRしたのはそっちの方でしょうが!? ホシノと……あとどうやったのかは知らないけどホシノの先輩が居たし!! それはありがとう、でもそれ以上に余計な事をしすぎだよ!! 何を考えているのさ!?"」
ホシノの幸せ……でしょうか
「"黒服は黒服で前に会った時よりも気持ち悪くなってるね。ホシノ依存症なの? 大丈夫?"」
心配する必要はありません。私とホシノは相思相愛なのです。パートナーの幸福を願うのは必然ですので
「"黒服の口から相思相愛って言葉が出るの世紀末感あるね。こう……私の知るミステリアスな黒服は何処にいっちゃったの……?"」
今はノノミの脚を舐めてメイド服を着ていますが
「"何それ怖い。君達本当にゲマトリアなの? 悪い大人って本気で言えるの?"」
未成年と婚約しているので悪い大人ですよ
「"それはゲマトリア関係なしに終わってるよ"」
「この人先生を馬鹿にしたから駆除していいよね? 骨も塵も残さずに」
「"ちょっと待って? ホシノ、私とは面識があるよね? まずは落ち着いて話を……"」
「ごめんね。確かに恩はあるけど先生を馬鹿にした人間を生かしておく訳にはいかないんだ」
「"私も先生なんだけど……とにかくベアトリーチェに会わせて欲しいんだ"」
それは構いませんが……もしマダムを罵倒しようものなら全ゲヘナ生に命を狙われると思うので注意してくださいね
「"怖"」
あと一発殴らせてください。先程ホシノと良い雰囲気でしたのにあなたが来た事で台無しになったのです
「"ごめん"」
出会ってはいけない二人が出会う