「そろそろ百鬼夜行の担当を決めませんか?」
そんなベア先生の気まぐれ発言によって集められた4人のゲマトリア。そういえば保留にしていた問題だったなと納得する者、絵画であるが故に生徒から貰ったプリンが食べれずに嘆く者、桐生キキョウという存在に怯え百鬼夜行から遠ざかる者……反応は様々であった。
「百鬼夜行の権限は今まではシャーレが独占していたものの度重なるユメとの交渉によりマエストロ以外の先生であれば担当になっても良いと了承を得ました」
「私は省かれるのは家庭環境的に助かるがそれなら何故私を呼び出した?」
「タイトルにゲマトリア会議と書いてあるのだから欠席は許しませんよ? 貴方大人にもなって当日欠勤が許されると思っているのですか? 残念ゲマトリアはブラック企業です。あ、生徒にはホワイトで行きましょうね」
「馬鹿みたいな事を言ってないで早く会議を終わらせてくれ。この後家族で外食に行くんだ」
「なんて素晴らしい。家族想いなマエストロの為にも早く会議を終わらせましょう。まあ、黒服もゴルコンダもそれぞれが抱えている学園で精一杯だと思いますので当然私が百鬼夜行の担当に……」
「いえ、此処は私が担当になりましょう。そろそろアビドス以外の学園にも興味が湧いてきた頃ですので」
「……何ですって?」
「考えてもみてください。ゲヘナ、ミレニアム、トリニティ、そしてレッドウィンター。どれも大規模な学園、そして生徒数です。それと比較してアビドスの生徒数は6人。負担面で考えれば私が最適とも言えます」
「確かに理にはかなっています。ですが和服を独り占めするなんて愚かな行為は許しませんよ!!」
「独り占めする気はありませんが」
「あらそうでしたか。では黒服で決ま……りません! 百鬼夜行に眠る可愛い生徒達に手を出せる機会を奪われてたまるものですか!!」
「百鬼夜行の美しい文化と共に育ってきた生徒達に手を出そうとするなんてセンスがありませんね。大和撫子という言葉があるようにお淑やかな百鬼夜行生を俗世に染める等愚策にも程がありますよ」
「仰る意味も理解出来ます。ですが……」
「然し……」
五人で話し合う会議の筈が黒服とベア先生の二人だけがヒートアップして話しているので他三人は蚊帳の外になってしまった(ソウイウコッタ!)
「もう帰ってもいいだろうか」
「……どうやらお二人の耳には届いていない様ですね。仕方ありません、百鬼夜行の権利はどちらかに譲るとして私達は解散しましょう」
「そうするか……そういえばゴルコンダよ、前に話していたトリニティとの交流会についてだが……」
「その件は……まだ保留でお願い致します。まだ代表のレッドウィンター生が決まっていないので……此処だけの話レッドウィンターの生徒達は目に見えるレベルの問題を抱えているので……」
「生徒なんてそんなものだ。トリニティにも隕石を降らせたりゲヘナ生を自分色に染めようとしたり人間バットを振り回す生徒が居るからな」
「キヴォトスの生徒という概念は狂ってますね」
「だな」
「そういうこった!」
この後威厳0のゲマトリアによる会議の結果がどうなったのかというと……黒服がじゃんけんに勝って百鬼夜行の権利を得ました。
前回のデート云々は3人程候補を頂いたので選んで頂ければと思います