例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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嘘と煩悩

「どうして貴女はヒナ委員長を選んだんですか?」

 

一日デートを満喫している中私服であっても横乳をはみ出している謎のセンスを持ち合わせているアコからの質問に対してちょっと迷った後に「一目惚れですよ」と返事をした。

 

「それは表向きの理由ですよね?」

 

「はい?」

 

「考えてもみてください。一目惚れという理由だけであそこまで執着するのは異常ではないですか? 一途なのは慕う側としてはとても嬉しいとは思いますが度が過ぎてると思います」

 

「私のカードを集めて喜んでいる貴女達ゲヘナ生も度が過ぎてると思いますよ」

 

「それは貴女がゲヘナ生の好感度を上げすぎたからなので反省してください。いえ反省しないでください。そしてこの後私だけの為に男装してください、そして誤魔化さずにヒナ委員長に執着する理由を私だけに話してください」

 

「何か変なお願いも混じっている気がしますが……まあいいでしょう。今から話す事は記録に残す事も誰かに話す事も許しません。心の中にしまっていてくださいね。乳ははみ出していますが」

 

「普段私に対して一言余計って言う割には貴女も大概ですよね? 最後の乳がはみ出し云々って必要ですか? 第一人の服装に文句を言うなんて偉そうな事を言っている時点で……」

 

アコの小言は誰も聞きたくないと思いますので勝手に語り始めますね。私がキヴォトスに来る前の話になります。当時外の世界ではスマートフォンアプリ、俗に言うソーシャルゲームというジャンルが流行っておりました。忙しい社会人でもスマホを片手に気軽に遊べるそれらの大半は基本無料で遊べる素晴らしいもの。大体がガチャという機能がついておりそこで新キャラを当てる為にお金を使う。私も日頃のストレスからソシャゲにハマり通勤中もスマホを片手にゲームで遊んでおりました。私のやっていたゲームのタイトルはクロスオーバータグをつけたくないので伏せさせて頂きますがそのゲームには可愛い女の子がいっぱいいました。当時の私(※※歳)は白髪ロングの幼児体型で鉄球を振り回す女の子がお気に入り、俗に言う『推し』と呼ばれる存在でした。あの日も仕事に向かう憂鬱な感情を誤魔化す為にアプリを起動してその子を眺めていたら……信号を無視したトラックに突っ込まれました。身体は宙を舞いスマホの画面はバキバキ。身体は血で染まり意識が朦朧としていって…… いつの間にかキヴォトスに迷い込んでいました。まるで異世界転生ですね。ですがステータスオープン! なんて叫んでも意味はなくチートスキルを得た訳でもない一般異形止まりでした。ですがせっかく異世界に来たからには何かしらの痕跡を残したい、そうして色々やった結果アリウスを救い教師になって私の推していたゲームのキャラに似ているヒナを花嫁に迎えた訳です。

 

「以上が隠していた私がヒナに執着する理由です。これで満足しましたか?」

 

「嘘ですよね?」

 

「はい、今考えました。別にトラックにも轢かれてませんしゲームなんてやってもいませんし白髪ロングで幼児体型の子なんて推していません。理由がこんなガバガバになってしまうのは初めから隠している理由なんてないのだから当然ですよ」

 

「本当に隠している理由はないんですか?」

 

「ありません」

 

「そうですか」

 

それだけ言うとアコは興味をなくしたかの様に揉みしだきたくなる横乳を見せつけながらため息を吐いていた。正直私のくだらない過去よりも横乳ファッションに拘る経緯の方が知りたいんですよね。あ、理由として本当にただ白髪と幼児体型が好きなだけです、ヒナに抱擁されたあの時から白髪幼児体型の沼に落ちただけです。それが理由なのでは? と言われてしまえばそうなんですが。

 

「ですがアコ、貴女はナンセンスな事をしてしまいましたね。デート中は相手以外の話をするのは好印象を与えません。ヒナの話は嬉しいですが今日はアコと私だけの時間です。どうでしょう、私のくだらない話をしたのですから貴女自身の話をして頂けませんか? 例えばその横乳ファッションを好むようになった経緯、とか」

 

「ああ、これは好きな人に注目して貰う為に個性を出すべきだと何かの本で読んだので。まあ、そうやって気になって頂けたのであればあの本は間違っていなかったという事ですね」

 

「ほ〜〜ん。そうやって軽く言っていますがつまりヒナにばかり注目している私に振り向いてもらいたいのでそんな奇妙な格好を始めたのですか? 不器用すぎるのは相変わらずですがそういう所は可愛いと思います。ただ欠点があるとすれば別に横乳をはみ出さなくても私はアコに注目する事でしょうか。元からゲヘナ生で唯一人の私と口喧嘩という名の言い合いをしてくれる貴女を蔑ろにする筈がないんですよね。そういう事ですので今から抱きますね」

 

「はぁ? 長々とくっちゃべった挙げ句の果てには性欲をコントロール出来ないんですね? 本当にどうしようもない大人ですよ。ですが致し方ありません、今日は私だけを見てくれると言っていたのでその性欲も私だけに向けられるんですよね? 性欲が残って明日の業務の支障をきたしたら私の仕事が増えて面倒ですし今日中に全部吐き出して貰いますからね。あと男装も」

 

「なんだかんだ私達の相性は良さそうですね」

 

多分最初にヒナではなくアコに出会っていたら色々変わっていたのかもしれないなぁ……と思いながら派手な宿泊施設に行った。




個人的に転生やら憑依は苦手なジャンルなので100%ベア先生成分でお届けします

前にちょっとだけ書いてみましたが私の作るオリキャラって不純物でしかないので要らないなぁってなるんですよ
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