先生がじゃんけんで百鬼夜行自治区の担当証を手に入れてきた。今更他の自治区に関心を向けるなんてもうアビドスには興味がないって事なのかな……私はやっぱり色々考えたけどここに残って復興を本格的にやれたらなって考えてる。だから先生が百鬼夜行に注目していたとしても私はアビドスで待って……
「ではホシノ、貴女に百鬼夜行自治区を担当して頂きます。言ってしまえば職業体験ですね」
「うぇ」
「一緒に教師をやってみないかとヒナに誘われたのでしょう? それならば見極める良い機会だと思いまして。こちらが腕章と先生を証明するバッジと……」
「ちょ、ちょっと待って。そんな急に言われても困るよ。それにヒナに言われた事をどうして先生が知ってるの?」
「私がホシノの事で知らない事はありませんので。まあ、強制はしませんのでもし興味があれば申し出てくださいね」
「あっ……うん」
これ……どうしようかな……ちょっとシャーレに行って相談でもしてみようかな……
ーーー
「……みたいなやり取りがあったんです』
「そうなんだね」
「どうすればいいのかな……」
「まずは試しにやってみるのもありだと思うよ。一度先生体験をしてみる事でホシノちゃんの将来の選択が広がるかもしれない。それにスーツを着たホシノちゃんは絶対可愛いからやるべきだと思う」
「それユメ先ぱ……先生が見たいだけじゃないんですか? 確かにサイズピッタリなスーツはありますけど」
「それは見たいよ。ホシノちゃんも三年生だから分かると思うけど後輩の成長を見れるのは嬉しいんだよ? ……まあ、勝手に重ねちゃってるのは申し訳ないけど……」
「ユメ先生……」
「とにかく先生体験、やってみなよ。もしそれで将来先生になりたい! って思えたらそのままなっちゃえばいいからさ。アビドスの事は私と……あんまり頼りたくないけど黒服に任せてくれれば大丈夫だからね」
「……分かりました。やってみます」
「うん。それじゃあホシノちゃんに私からプレゼント。はい黒タイツ」
「何故こんなものを?」
「スーツ×黒タイツはえっちなんだよ」
「理由になってないです」
「形から入るなら黒タイツは必須だよ?」
「変な嘘をつかないでください」
「黒服も見たいって言ってたよ?」
「着ます」
「(言ってないけどね。そもそもモモトークも必要な時以外は連絡してないしプライベートな会話は一度もしてないよ。騙してごめんねホシノちゃん、でも君がスーツと黒タイツを着たえっちな姿が私は見たいんだよ。これぞシャーレの特権ってね)」
「声に出てますよ」
「あっ」
ーーー
結局家で着替える事にしたよ。少し見ない内にユメ先生は私の知る先輩に近い性格になってきてるね。元に戻ってきてるって言った方が正しいのかな。とにかくこのスーツを着て……黒タイツはまだいいや。なんかさ、この黒いスーツを着てると先生とペアルックになったみたいで嬉しいね。出来る敏腕教師! みたいな……
「……あれ、もしかして私が先生になったらずっとペアルックでお仕事が出来る……?」
それって……それって……
すっっっごく嬉しいね。
これなら先生が私もの、私が先生のものだって強調出来るし私が大人っぽい恰好をしたら幼児体型でロリコンだって言われ続けている先生もロリコンだなんて暴言も言われないんじゃないかな。馬子にも衣裳なんていう人が居たら撃って黙らせればいいし。そうと決まれば先生体験、張り切ってやっちゃおう!
「そうはならなくない?」
小鳥遊ホシノの動機
先生になりたい<<<<先生とペアルックの格好でお仕事がしたい