例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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これは外伝みたいなものなのでお気になさらず

やり切った感が出てしまい書く気力がないんです察してください


新しい観測

ーーこの本に物語を紡ぎ始めてから随分と長い時間が経過しています。節目という事もありますので復習も兼ねてこの物語を振り返っていきましょう。

 

この物語は悪い大人と一人の少女が出会う所から始まりました。大人は少女を利用する為にアビドスの教師となり少女の側に居続けました。誰も信用出来なくなっていた少女は彼の献身的な行動を見ているうちに少しずつ心を許していきいつしか先生と呼び慕うようになりました。孤独に生きる事を決意していた彼女にとって側で安心させてくれる彼はまるで温かい太陽とも言える存在。尊敬は徐々に恋心に変化していきます。

その想いは後輩が増えて賑やかになったとしても変わらず強くなるばかり。そんな状態の中彼女は悪い大人の集団に誘拐されて絶望し全てを諦めてしまいました。然しその絶望は身を削りながらも救出に出向いてくれた彼の姿を見て希望に変わります。

「私の大切な存在を助けにきました」

この一言で彼女……小鳥遊ホシノはアビドスの教師である黒服に対して完全に惚れてしまった、という訳です。故に盲目的となり黒服が何か悪い事を企んだとしても彼女はそれを受け入れてしまう。実際その盲目が最大の神秘を用いた実験を許してしまい一時期ホシノは反転、つまりテラー化の能力を得てしまった。

ーー此処までが始まりの物語ですね。……バードツアー星野? そんな人物の記録はありませんよ。その後黒服とホシノはミレニアムを訪れてリオ会長を車で轢いてヒマリさんを池に叩き落としネルさんから赤飯を貰いアリスとケイの二人を養子として迎え入れハルナさんを惚れさせた。これが殆どの文献で語られないミレニアム出張編の全てです。誰が呼んだかバツイチホシノ、なんて単語すら生まれてしまいました。

そして次、ホシノスワップ、此処からマルチバース理論を利用して他の可能性と繋がりを持ち始めました。それが原因で招かれざる客の来訪を許してしまった事実はありますが……まあ、既に消えてしまった存在です、敢えて語る必要はありませんね。その後は黒服とホシノさんが色々あって愛を誓いあい人外が人間の様に家庭を持ち始めました。黒服だけではありません。ベアトリーチェと空崎ヒナ、マエストロと梔子ユメ等……人外と生徒が結びつく異常事態が発生しております。それぞれが紆余曲折があり結果このような形になったとはいえこの蒼き記録からしてみれば異端すぎる結末とも言えますね。

 

「……さて、以上がこの世界が紡いできた歴史。他がどうであれこの場所では正史とも言える道を歩んできております」

 

"………"

 

「長きに渡る観測、お疲れ様でした。観測を終えて精神が疲労しているとは思いますが此処で問いましょう。貴方はこの後どうしますか? ……ええ、遠慮はいりません。思い感じた事をそのまま仰って頂ければ良いのです。もう色欲で感情を偽る必要もない。貴方はこのアーカイブにおいて絶対的な存在であり彼らは悪役、この事実が揺るぐ事はないのですから」

 

……じゃあ……

 

「………」

 

私はこのまま見守る事にするよ。

 

「……それで良いのですか?」

 

うん。彼らが描く物語は滅茶苦茶だけど結果的に生徒達が幸せそうに過ごせている。私一人が先生の時よりも……ね。

 

「そうですか……残念です」

 

適材適所ってやつだよ。私はゲヘナ生全員に好かれる事もホシノの心を開く事も別の世界から訪れたユメをもう一度笑える様にする事も出来ない。私に残ったのは君とシッテムの箱だけ。徹夜という欲望の枷を解いてしまったが故に。

 

「それは自己責任ですがあそこまで振り切れる必要はあったのでしょうか? 最初こそ普通の先生でしたのにどうしてあんなhentaiになる必要が?」

 

先生にはね……例えゲマトリアに参加したとしても普通すぎると苦情を言われるんだ。個性を出すしかなかったんだよ。

 

「hentai路線以外にも何か道はあったのでは?」

 

三徹の頭だとそれが限界だったんだ。普通の成人した人間はね、女子高生を見てしまえば喜んでセクハラをするものなんだよ

 

「外の世界でもそんな常識はないと思います」

 

でもキヴォトスでは生徒と先生の恋愛は犯罪じゃないってヴァルキューレの子が言ってたし……

 

「強姦に恋愛要素はありません。やはりまだ反省していただく必要がありそうですね。次に同じ問いかけをするのは来年です。それまでは牢に閉じ込められた生活を満喫してくださいね♪」

 

ねえ、やっぱり出たいなぁ、なんて……

 

「もう遅いです。……既にこの物語もまた新しい内容が紡がれていっているので」

 

待って、本当に私の出番はないの……!?

 

「大丈夫、初めから必要ないのです。これはゲマトリアと生徒の物語。貴方はただの人間。他の作品では出番があるかもしれませんがこの作品においてはもう脇役にしかならないのです」

 

さっきと言ってる事が違っ……

 

「私、意見をコロコロ変える人間がそこまで好みではありませんので。今は貴方よりも新しい物語の方に関心が向いております♪ ……そしてそれをいつ崩壊させるのかを、ね」




1周年を迎えたものの新章のネタどうしようかなと迷ってます

小鳥遊先生

始まりの白き勇者

ゲヘナの女王カップリング厨

のどれかなのですが
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