例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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小鳥遊ホシノマウント合戦と生き別れのお姉ちゃん

黒いスーツ。今日から私が着るこの服は何故だかとてもしっくりくる。……でもヒールは慣れないかな。転んじゃいそう……あ、でもそうなったら先生に抱きついちゃおう。

 

「ホシノちゃん、準備できた? ハンカチ持った? 水筒は? あ、そのスーツ似合ってるよ!」

 

「ちょっ……先輩急にどうしたんですか?」

 

「だってホシノちゃんが暫くアビドスから離れちゃうんだよ!? しかも黒服先生まで! でも安心して、ホシノちゃん達が帰ってくる場所は守るからね!」

 

「ありがとうございます。……でも毎日帰って来るのでそこまで悲しまれる必要はありませんよ」

 

「えっ?」

 

「それに私も先輩に会えなくなるのは悲しいので」

 

「ホシノちゃん好き」

 

急に先輩が抱きついてきたので若干スーツが崩れてしまうもののこれはこれで先生に直してもらえるから良いかな。

 

「そろそろ行きま……またNTRですか?」

 

「ちが「元々ホシノちゃんは私のものだよ?」

 

「……ほう?」

 

「二人で頑張っていこうってちょっと前に誓い合った仲だからね。いくら黒服先生とはいえ水着の付き合いをした私達の絆に勝てるとは思わないでね!」

 

「私はホシノと『裸の付き合い』をしましたが?」

 

「えっ未成年に手を出したの? ダメじゃない?」

 

「………」

 

この勝負、黒服先生はマウントでは勝ち社会的に負けた。某ヴァルキューレの生徒曰く『先生と生徒の恋愛は合法』とは言われているものの別に胸を張って手を出しました! なんて言って良い筈もなく常識は弁えた方がいい。

 

「やっぱりホシノちゃんの教育実習には私も……いや、アビドス全員で着いて行くからね! 黒服先生は信用出来る大人だけどそれと同時にホシノちゃんに対しては獣の欲を隠せないダメな大人って事も理解したよ!」

 

「否定は出来ませんね……」

 

「どうせこの黒タイツもホシノちゃんに履かせてえっちな事をする為に用意したんでしょ!?」

 

「いえそれはユメが手渡してきたと言ってました」

 

「えっ私渡してないよ? あ、それともお風呂場に居た髪の長いホシノちゃんの私かな?」

 

「ややこしいですね。まあ見た方が早いでしょう。ホシノ、ユメを連れて一度シャーレに行きましょうか」

 

「うん」

 

言葉にするとかなりややこしくて説明が難しいので実際にシャーレで働いているユメ先生を見せて彼女がホシノに黒タイツを贈与した事を証明してもらう。これが最善だろう。確かに私はホシノに黒タイツを履いてほしいと願います。然しあからさまに黒タイツを渡す筈がありません。ナギサを見てホシノにも履いてほしいと願いはしましたが。自らそれを告げる勇気はありませんでした。考えても見てください、未成年に黒タイツを履いてほしいと頼む大人の姿を。酷いでしょう?

 

『でも今更ですよね? もっと自らの癖に正直であるべきだと思いますよ』

 

脳内ベアトリーチェは帰ってください。私は公共の場では弁えて……弁えているのでしょうか……? いけません、ゲシュタルト崩壊する前にさっさとシャーレに行きましょう。

 

ーーー

 

シャーレの仕事部屋。梔子ユメ(20歳)が先生代理となってから暫く経過して私物が増えてきている場所。その扉の前で二人に告げる。

 

「ではホシノ、ユメを彼女に会わせてきてください。私は彼女にあまり好かれていないので此処で待機しています」

 

「はーい」

 

「誰が居るんだろう……」

 

二人がシャーレの部屋に入って数秒後には大きな声で

 

「生き別れのお姉ちゃん!?」

 

と聞こえてきた。あの様子なら自分が二人いてもユメは受け入れられるでしょう。……ユメ二人でホシノを堕としたりしないかだけ不安ですが……

 

「ほう、あれが噂のユメサンドだな。なんて羨ましい光景だ。私も挟まれて余生を終えたいという感情があるものの私が同じことをしようものなら鉄拳制裁どころではなく拘束されて永遠に飼われる、十六夜の狂気に飲まれた黒服みたいになってしまうな。大人しくホシノが挟まれている姿を眺めておこう」

 

「マエストロ貴方何処から現れたのですか?」

 

「ユメ(18歳)が危ない目に遭っていないか、楽しく学園生活を送れているのかが心配になってな。ストー……いや、見回りを行っていた」

 

この芸術家終わってますね。マダムもヒナサンドとか言ってましたが同じ人間に挟まれる事に拘る理由が私には理解出来ません。……まあ、とにかくユメも頼れる大人が付き添っているようで安心しましたよ。これでホシノと二人で百鬼夜行の教育実習を行えますね。

 

「ところで黒服よ、最近猫耳が生えた生徒に異常なほど好かれてしまうのだがどう対処すれば良いと思う? 既に白猫と黒猫2匹にロックオンされているんだ。捕まったら浮気になってしまう」

 

「生憎大勢から好かれた記憶がありませんので力になれそうにないです」

 

ゲヘナはハルナ、トリニティはナギサ、ミレニアムは……ケイ? とにかく一学園につき一人なのでマエストロみたく大人数で襲われるなんて経験はした事がない。……一学園につき一人?

 

「……マエストロ。もしかしたら私百鬼夜行で私を好む生徒が生まれてしまうかもしれません」

 

「そうか、ではキキョウをお勧めしよう」

 

この後マエストロと脳死の会話を行いユメとホシノとユメ(20歳)の会話が終わるまで待った。




20歳イジリをし続けた結果黒服とマエストロはしばかれた。
年齢いじりはやめよう☆ノ
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