『おめでとうございます。第二章のクリア条件を満たしましたよ。流石黒服先生ですね!』
(そうですか。……お伺いしたい事があるのですが)
『はい、なんでしょう?』
(アリスは未だ見つかっておらずリオは縄で縛られてフウカの手に落ちました。これを問題が解決したと言っても良いのでしょうか? こんなものが本当に先生試験として成立しているのでしょうか?)
『正直な話最初から私のミスでやらかしているので雰囲気でクリアしたかどうかで決めています』
(そんな曖昧な感じで進めていて教師としての素質が理解出来るとは思えませんがね)
『細かい事は気にしないでください。それよりもいつもの封筒か今回から新しく追加された情報かを選びましょう!』
(何の告知もせずに新しい要素を導入しても唐突すぎて混乱するだけですよ。……まあ、これ以上厄介な当番が増えても困りますので情報を頂けますか?)
『分かりました。黒服先生にお伝えする情報は……これにしましょう。アリスさんの場所ですがトリニティに居ます。とある先生に保護されて貞操を守られているようです』
(貞操が危険になる状況がおかしいと思いますがトリニティに居るとすれば次の向かうべき場所はそこに決まりですね。ホシノと……私の娘とやらと合流した後にでも行きましょうかね)
『あ、ツキノさんですが可哀想な事に半分人外の血? が混ざっちゃってるので残念ながら本当に黒服先生の娘ですよ』
(言葉の節々に棘がある辺り精神的に疲れていそうですね)
この試験が終わったらこの生徒のケアも必要でしょうか……と考えつつ腐りかけのヒナを正気に戻し黄金色のロボットに乗って楽しんでいたシロコを叱りリオはフウカに押し付けてホシノ達の帰りを待つ事にした。
ーーー
「……ん?」
「どうしたの?」
「何やら通知が来たようだ。『第二章』をクリアしたらしい。あの場を黒服に押し付け……任せたのは正解だったな」
勢い余ってゲヘナの風紀委員会室まで逃げ去ったマエストロと彼に謎の好意を寄せているイオリ。一先ずこの試験が進行した事に安堵し胸を撫で下ろした。
『マエストロ先生、マエストロ先生』
(分かってる、新しい報酬の紫封筒だろう? 後で受け取るから今は出てこないでくれ)
『その件でお話がありまして。今回から……とは言ってもこれを含めてあと三回程度しかありませんが……紫色の封筒を貰うか貴方にとってとても有益な情報を渡すかの二択を選べるようになりました!』
(そうか。実にくだらない報告だがこれ以上当番の生徒が増えても困るのでな。今回は情報を聞こうじゃないか。そして吐いてさっさとイオリと二人きりにさせろ)
『分かりました。ではマエストロ先生に天啓を授けましょう。トリニティに行くと良い事がありますよ』
(トリニティに? 何があるって言うんだ?)
『それは秘密です』
(トリニティに行け、か……あまり気乗りはしないが黒服に詰められて面倒な事になりそうだし行ってやるか。然しイオリを連れて行っても大丈夫なのだろうか? ゲヘナとトリニティは互いを嫌悪し合っているだろうし……)
『あ、今回トリカスは排除してあるのでそういう人間関係のいざこざはありませんよ。安心してイオリさんとトリニティに行ってください』
(その配慮は有難いが貴様はマイナス評価から抜け出せないからな)
とりあえずイオリに事情を説明して次の目的地へ向かう事にした。但し途中品性のかけらもない横乳に「なんてだらしない格好なんだ!」と説教し悪態をついた後に……
さて、此処までは随分と軽いノリで進行してきました。しかしですね、この次は第三章の皆が大好きなあのお話ですが……そろそろ彼女達にも動いてもらうとしましょう。そうそう、最終章に備えて彼らにも来て頂かないと……あーリンちゃんに全部仕事投げ出して遊びたいなぁ……
この後の話を重くするか本編のメインストーリーによって精神的にやられているので軽くするか迷っています。