ハルナ「……という訳であなた方を拉致したのですわ」
黒服「申し訳ないのですが理解が出来なかったのでもう一度説明していただいてもよろしいでしょうか?」
ハルナ「仕方ありませんね。あれはつい数時間前の事です……」
ーーーゲヘナ学園
イズミ「先生連れてかれちゃったね」
アカリ「一体何が問題だったんでしょうね」
ジュンコ「絵面でしょ。トリュフを包んでいたとはいえ下着を嗅いでるのはね……」
ハルナ「惜しい人を亡くしましたわ。あの先生なら私達の良き理解者になってくださると思いましたのに」
ジュンコ「私は理由があるとはいえ下着を嗅ぐ人は無理」
イズミ「ところで雲って食べれるのかな?」
ハルナ「まあ……!美食の気配がしますわね」
ジュンコ「えっ美食研究会ってこんなノリだったっけ?」
アカリ「こんなノリですよ〜」
ジュンコ「まあいっか。ちょっと興味はあるし」
イズミ「でも雲を販売してるお店なんてあるかなぁ?綿菓子とは違うよね」
ハルナ「簡単な事ですわ。上空に浮いている天然物を味わえば良いのです」
ジュンコ「確かに天然物の方が美味しい……のかも?」
ハルナ「という訳でフウカさんと車を拉致してきましたわ」
フウカ「……またあんたたちの馬鹿みたいな事に巻き込まれるのは嫌なんだけど」
ハルナ「早速ですがミレニアムに向けて車を走らせていただいてもよろしいですか?あの学園なら科学で何とかなりますので」
フウカ「どうせ解放してくれないだろうし付き合うわよ」
ハルナ「流石フウカさん。それでは全速力で参りましょう」
フウカ「はぁ……また怒られる」
ーーー
ハルナ「……という訳ですの」
黒服「二度聞いても私とホシノを拉致する理由が分からないのですが」
ハルナ「それは……まだ言えませんわ」
ホシノ「………」
フウカ「巻き込んでしまって申し訳ありません……」
黒服「貴女はまともな思考回路をお持ちのようで……この状況について説明してもらっても?」
フウカ「私も拉致された側なので……」
黒服「……ベアトリーチェは何をやっているのですか」
ハルナ「勿論抜かりはありませんわ。それに今は彼女も忙しいようで抜け出すのは容易でした」
イズミ「とりあえず私達は雲が食べたいの!だからどうにかして!」
黒服「支離滅裂すぎでは?確かにアテはありますが」
ハルナ「まあ。流石私のお眼鏡に叶った殿方ですわね」
ホシノ「………」
黒服「先程から無言で銃を構えるのはやめなさい」
ホシノ「……先生がそう言うなら」
ハルナ「……なるほど。貴女は私のライバル、という事ですのね」
ホシノ「どうだろうねぇ」
ハルナ「まだ焦らなくても問題ありませんわ。……今はですけど」
ホシノ「やっぱり先に摘んでおいた方がいいかなぁ?」
ハルナ「あらあら……野蛮ですこと」
黒服「そこまでにしておきなさい。あも貴女の方が野蛮ですよ」
ハルナ「………」
フウカ「そりゃあそう言われるわよ」
黒服「面倒なので早く終わらせましょうか。そちらの……」
フウカ「あ、フウカです」
黒服「ではフウカ。道案内はしますので気は乗りませんがエンジニア部の元へ向かってください」
フウカ「分かりました。なるべく安全運転で行きますね」
ハルナ「頼みましたよ、フウカさん」
フウカ「あんたは黙ってて」
ーーー
ハルナ「貴方はどちらからいらしたのですか?」
黒服「アビドスですが……」
ハルナ「まあ。という事は貴方があの黒服先生ですのね」
黒服「おや、ご存知でしたか」
ハルナ「勿論ですわ。……決めました、私はアビドスに転入致しますわ」
ホシノ「は?」
黒服「生憎ですがこれ以上問題児を抱えるのは勘弁願いたいです」
ハルナ「あら……それは残念ですわね」
アカリ「アビドスの自治区って何か美味しいものはあるんですか?」
黒服「そうですね……異常な量を盛ってくれるラーメン屋ならありますが」
アカリ「その話、詳しくお願いします」
ホシノ「………」
ジュンコ「……団子食べる?」
ホシノ「……ありがとう」
ジュンコ「デートの邪魔してごめんね」
ホシノ「うぇ……どうしてその事を」
ジュンコ「その服装見れば分かるよ」
ホシノ「あっ」
ジュンコ「用が済んだらすぐに引き上げるからさ」
ホシノ「……ひとつ聞いてもいい?」
ジュンコ「いいよ」
ホシノ「私と先生を攫った理由は何さ」
ジュンコ「それはハルナがいきなり……」
ハルナ「ジュンコさん。無駄話はその辺にしてくださる?そろそろ突っ込みますわよ」
ジュンコ「……つまりこういう事」
ホシノ「ふーん……」
ジュンコ「んーでも気にしなくて大丈夫だよ。あの黒い人ハルナの事眼中になさそうだし」
ホシノ「そうかな……」
ジュンコ「そうそう。それよりも衝撃に備えてね」
ホシノ「うへ?」
フウカ「は?ちょっとハルナ、ブレーキが効かないんだけど!?」
ハルナ「先程壊しましたわ」
フウカ「はぁ!?ぶつかるじゃない!」
アカリ「ちょうどそこにロボットがありますしそこにぶつけましょう♪」
ーーー
ウタハ「うん、今日のメンテナンスも充分に……」
顔を上げた瞬間に轟音と共にロボットに激突する黄色い車。
ウタハ「……あっ」
中枢を破壊したその車は上半身の下敷きとなり潰れた。……かに思えたが小さな鬼がロボットの上半身を投げ飛ばして暴れている。
フウカ「もうやってられない!!黒舘ハルナ!!今度という今度は許さない!!」
ハルナ「受けて立ちますわよ、フウカさん!!」
ウタハ「……どう収集を付けようかな」
黒服「もう付きませんよ」
ウタハ「あっ黒服先生。助けてくれないかい?」
黒服「奇遇ですね。私も貴女に助けていただきたい事がありまして」
黒服・ウタハ「ははは……」
ホシノ「先生が……笑った!?」
ホシノ→黒服←ハルナ