先生は迴セ螳溘→いつ蜷代″蜷医≧縺ョ縺ァ縺吶°?
ーー何処か見覚えのある天井と横目にこちらを笑顔で見つめている桃色髪のナース姿の生徒が視界に映る。デジャヴを感じる光景に困惑しつつもベッドから起き上がり前回と似たようなやり取りを行いその場を後にした。そこからは特に何事もなくトリニティの校門前に辿り着いた。
……現在の状況一度整理しよう。意識を失う前の私は先にある百鬼夜行に居た。そこでホシノの教育実習を行おうとして……そうだ、彼女は今何処に? 記憶が正しいものであるなら校門前で待機していた筈だが見当たらない。まあ、居場所なら直接本人に聞くのが一番早い。そう思ってスマホを取り出して見るも電源が入らない。不幸というのは重なるものなのだろう。致し方ない、彼女の神秘反応を探知して見つけるとしよう。自惚れている訳ではないが私はホシノにとても愛されている。トリニティ近辺に居るのは確実とも言える。そんな事を考えつつ探知を行ってみるも……
「この反応は……ゲヘナに居ますね」
先程の話は訂正しましょう。愛されているとはいえすぐ近くで待機しているなどとその気になっていた私の姿はさぞ滑稽だったでしょうね。目覚めたばかりで思考に異常をきたしている可能性もありますが……まあ、歩いている内に頭も冴えてくるでしょう、一先ずはホシノを迎えに行くとしましょう。
ーーー
ゲヘナ自治区のある場所に建てられている大きな屋敷。そこには普段から慕ってくれているゲヘナ生達との思い出が詰まった写真や貰った小道具等が飾ってあり、常に埃一つすら許さない程綺麗な状態で保管されている。これは彼女達の先生であるベア先生が秘密裏に建設した夢の空間。彼女はこの場所を『崇高』と呼んでいる。
「……さて、ここなら邪魔は入りません。何せヒナにすらこの場所は教えていません。わざわざ連絡してきたのですから誰にも聞かれたくない相談があるのでしょう?」
そう問い掛けるベア先生の視線の先にはホシノがいる。何かを考え俯いている姿は普段と明らかに様子が違う。それに今日はトリニティで入院? している黒服が目覚める予定でその後百鬼夜行の先生見習いとして頑張るとヒナから聞いていた。然し黒服を迎えにも行かずホシノはゲヘナに訪れている。何故?
「先生がトリニティの生徒と浮気してた」
「oh……」
浮気。それは誰も幸せにならない行為。一時の快楽に身を任せて下半身の赴くままに行動した結果。挙句それに対する言い訳というのは真実の愛やら胡散臭いもの。それをこんなにも可愛らしいお嫁さんがいる黒服とかいうロリコンがやらかした。
「それはあのロリコンが見限られても仕方ないですね。ただ……私の知るホシノなら『トリニティを壊滅させてやる★』とか行動しそうな気がしますが」
「そこまで過激な事はしない……と言いたいけどやりかねないね」
実際小鳥遊ホシノの強さはおかしい。恋を知り愛を理解した彼女を止められる者は殆ど居ないのも事実。ヒナなら止められるかもしれないがどちらにせよ彼女が暴れれば大規模な被害が出るのは確実だろう。
「だからさ、前に貸してもらったあれを使ってもう一度先生の意識を変えようかなって。こういう事は早いうちにやっておかないと」
「あれを借りたい……成程。またこの『女体化薬』を使いたいのですね?」
「それじゃない……けどちょっと欲しい」
「では『ヒナのコスプレ大全51』の方ですか?」
「それも違……何させてるの?」
「これでもないとなると……『アリスのせいきょ』はい、申し訳ありませんふざけすぎました。どうかそのショットガンはしまってください」
「反省してるならあの装置を貸して」
「分かりました。これですよね、正式名称は覚えていませんがリアルタイムで一週間かけて作った意識の中に入れる装置」
「そうそう、それを借りたかったの」
意識の中に入れる装置。ホシノはこれを用いて堅物の黒服を手名付けた。潜在意識に自分を愛するように仕向けるだけで一週間もかからない内にラブラブ新婚の出来上がり。いわば洗脳装置とも言える危険な装置だが可愛い生徒の頼みなら断れない。……ちなみにこの装置、興味本位でヒナに使用したらちょっと引くレベルのおぞましい景色を見てしまったのでそれっきり放置していた。そんな装置をもう一度借りたいと言う辺り彼女も溜まっているものがあるのだろう。然しそれを指摘するのは野暮というもの。家庭の問題に他人が口を出すのは失礼に値する。
「ではどうぞ。危険が伴うかもしれませんので念の為前に使った時のように誰かしらと一緒に使ってくださいね」
「そうだね。一人で行動して酷い目に遭ってきたし付き添ってもらおうかな。それじゃあベアさん、宜しくね」
「分かりまし……私ですか? ヒナではなく?」
「こういう時は頼りになる大人と一緒の方が良いかなって」
さて、唐突ですが一つ質問をしましょう。もしホシノに頼りになると言われ頼み事をされたらどうしますか? シンキングタイムは10行です。
「私に任せてください!」
当然快諾ですよね★
ーー数分後、ホシノを迎えに来た黒服をヒナに頼みあっさりと捕獲して気絶させてもらい慣れた手つきで装置を着け、ホシノとベア先生は装置をつけ黒服の精神へ侵入する。一先ずは無事に侵入出来たようだ。
「来た手前あれですがヒナと違って無機質な空間ですね。名前通り黒い景色が広がっています」
「だけど前に来た時よりは無機質じゃなくなってるよ。ほら、あっちに結婚式の時に撮った写真とか『自主規制』のやつが飾ってある」
「あらあら、なんて大胆な……おや、あちらはアリス達も含めて四人でお風呂に……幼児体型三人と風呂に入る姿は紛う事なきロリコンでは?」
ホシノは何も言い返せなかった。そして話題を逸らすように次のものへ視線を向ける。それは前にも見た黒服の過去が断片的に映る物体。前回見た時は自身と出会う前の彼が見えていたが……
『ファ〜www黒トナカイですかぁ〜www』
「ああ、これはクリスマスの時に黒服がトナカイのコスプレをしてたので大笑いした私の映像ですね」
「何このゴミみたいな回想」
「黒服にとっては良い思い出だったのでしょう」
「絶対嫌な事は鮮明に思い出せるアレだよ」
その後も脳破壊映像やらケイに夜這いされる映像やら黒服の情けない姿が色々と映し出されていく。懐かしいと思う反面こんな事もしていたんだと軽く引いてしまう映像もあった。
「もう二度とゲマトリアなんて名乗れませんね。威厳の欠片もありはしない、ただのロリコンとして生きてもらいましょう」
「実際私が思うそのゲマトリア? の印象って生徒が好きだったり巨乳が好きだったり生徒に振り回されてるイメージしかない」
「仕方ないでしょう、アッちゃんもヒナも可愛かったんですから。搾取しようと近づいたのにいつの間にかこうなってましたよ」
「ヒナって凄いんだね……」
「ヒナは良いですよ。特にお日様の香りがする髪の毛を吸うと寿命が伸びると言われており……」
「……えっと。ヒナが凄い事は分かったからそろそろ進もっか」
「そうですか」
「(……しまった、ベアさんって肝心な時にしか役に立たないタイプの大人だった……そういえば普段は変態なの忘れてた……マエさんとかユメ先輩に来てもらった方がよかったかな……)」
なんて軽い後悔もしつつ二人は最深部を目指して進んでいく。特に何かアクシデントがある訳でもなく辿り着いたその場所には黒服の潜在意識と何故か笑顔を浮かべて彼の隣にいる鷲見セリナの姿が。
「………」
ホシノは絶句して暫く固まった後、ショットガンを構えてセリナと同じく笑顔を浮かべてただ一言「消す」と言った。
「ホ、ホシノ落ち着いてください」
「落ち着けないよ!! どうしてトリニティのナースがこんな所にまで入ってきてるのさ!! NTRだよ!!」
「トリニティのナースの中には好きな場所へ瞬時に現れる事が出来る生徒が居ると前にマエストロから聞いたことがあります。きっと彼女がその子なんですよ」
「だから何!? NTRを許す理由にはならないよねぇ!!」
「ごもっともな怒りです。ですが一度冷静になって話し合いを……」
「今ここであの子を消しておかないと! 潜在意識の中にまで入ってくるなんて正気じゃないよ!!」
「それは私達にも言える事だと思います。……いえ、待ってください。よく見たらあれはナース服を着たホシノでは?」
「……んぇ?」
そんな事ある筈がない。そう思いながらも近づいてみると確かにナース服を着たホシノの『人形』が彼に寄り添う形で置かれている。
「えっ何これ……先生こんな妄想してたの? ま、まあ先生の為ならこういう服を着て看病くらい出来るけど……///」
「それなら今度衣装を用意しますよ。それはそれとして黒服もこんな欲望丸出しな妄想をするんですね」
ー勝手に侵入しておいてそんな反応されるのは心外なのですが。そもそも何故また来たのです?ー
「なんか脳内に語りかけて来ましたがどうするのですか?」
「当然『自主規制』とか『規制済み』とか『見せられないよ!』して先生が他の子を意識しないように遺伝子レベルで刻むだけだよ」
ー正気ですか?ー
逃げ場がなく追い詰められる黒服と異常なまでの独占欲を見せるホシノ。そんな二人を遠目に眺めつつナースホシノ人形を回収して離れた場所で自主規制行為が終わるのを待っていた。
ーー数時間後、屈託のない眩しい笑顔でスッキリした雰囲気のホシノが「お待たせ〜」と声をかけてきた。奥には尊厳破壊という言葉では表しきれない姿の黒服が居たが彼の面子の為にも触れないでおこう。
「これで先生は私以外の子に恋愛感情を抱く事はなくなったと思う。ようやく安心して色々出来るよ」
「あそこまでする必要はあったのでしょうか?」
「ああやって遺伝子レベルで刻み込んでおかないと将来他の子に目移りしちゃう可能性もあるからね。先生には私が居れば良いの」
「そうですね。カップリング厨マインドを待つ私からしてみれば純愛以外は認められませんので束縛しまくっていいと思います」
そんな会話をしつつ余韻に浸るホシノと共に来た道を戻り始める。また黒服とホシノが過ごしてきた思い出を眺めつつ。
一つ目の映像は顔を真っ赤にしたホシノが盾で黒服の頭を殴っているもの。
二つ目はホシノがミレニアムの一室で頭を抱えて叫んでいるもの。
三つ目はホシノが黒くなっているもの。
「殆どホシノに関する思い出しかないのですが」
「だって私の先生だし」
「それもそうですね。しかし濃い日々を過ごしているんですね。事案デートやらバツイチやら……先生としての研修まで……たまには休んだら如何でしょうか」
「そうだねぇ。海でイチャイチャしたりして過ごしたいなぁ……って。先生としての研修ってなに?」
「おや、私の勘違いですかね。ホシノが百鬼夜行へ行って教育実習をするとヒナから聞いていたのですが」
「それはこれから行く予定でまだ行ってないよ?」
「ではこの記憶は……?」
ベア先生が指を示す方向には確かに百鬼夜行を黒服やらユメ先輩やらと歩く自分の姿が映っている。はっちゃけすぎて怒られたり何故かトリニティのナースが風呂場に現れたりしている。そのどれもがホシノ自身身に覚えがない記憶。これはつまるところ……
「存在しない記憶……?」
「それか黒服の妄想かのどちらかでしょう。仮に妄想だとしたらあいつはラッキースケベを求めているHENTAIになるわけですが」
「そっか。誰しも妄想くらいするもんね。だけど他の子とお風呂に入る妄想してるのは重罪だね」
「妄想ならセーフでは?」
そんな会話をしながらどうせ妄想だろうと決めつけ、気にする事もなくその場から立ち去った。
過去。未来。他の可能性。潜在意識。想像や妄想というのは様々な景色を映し出してくれるものです。此処まで上手くやれているのは貴方の未練か執着か……答えは貴方にしか分からないのでしょうね。
先生、そろそろ自身と向き合ってみては如何でしょうか?
お久しぶりです。今回の内容を要約すると
ホシノ教育実習辺りのくだりが面白くなかったのでユメ堕ちにしました。それと放置しすぎるのはいけないかなと考え始めたのでやりたい事だけはやり切りたいと思います