例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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とばっちり とも言えなくないし妥当とも言える

「私は関係ないですよ」

 

致し方なくファーザーが担当しているゲヘナを訪れたにも関わらず彼は平然と変な液体を片手に持ちこちらへ自らの容疑を否定している。

 

「考えてもみてください、私はそちらのマエストロがお嫁さんに貰ったという初めましての巨乳さんにボコボコにされてから出禁をくらいついでに拘束放置プレイをされた身。とてもではありませんがそちらと関わっても良い事はない、そういう思考に至っているのです」

 

「然し私の生徒であるアヤメの服が弾け飛んだ件に関与していそうなのは貴方しか居ないのですが」

 

「ああ、それについては恐らく私ですね。ここだけの話私は一度触れた生徒の服を1回だけという制約はあるのですが好きな時に弾けさせる事が可能なのです。あの子はとても美味しく頂けたのでまた味わいたい…と数時間前にふと考えて頭の中で服を弾けさせたので現実でもリンクしてしまったのかもしれませんね」

 

「………」

 

正直声が出なかった。そんな事の為に技術を使うな、技術に対する冒涜であると説教もしておきたかった。ただこういうタイプの大人は大体話が通じないので言わないでおこう。それはそれとしてホシノにボコボコにしてもらうとしよう。

 

「ホシノ」

 

「うん」

 

「おやおや随分と息が合っている掛け声ですね。阿吽の呼吸というやつですか。私もヒナと同じように意思疎通をしようとした過去がありますが阿吽ではなく『あ自主規制』の呼吸になファビュラス!?」ゴン!!

 

ホシノは使い捨てのグローブを片手に装着してから劇物の顔面をぶん殴り窓を割りながら奴を空高く吹き飛ばした。まるで白いサンドバッグをバッドで吹き飛ばす競技のように綺麗な吹き飛び方をしていた。

 

「加齢臭漂う呪物はくたばってね〜」

 

「然し残念ながら見当違いとは思いもよりませんでしたね。次はどちらに赴きましょうか…」

 

「先生、多分あいつも関わってるよ。先生が何か隠してる時にする時と同じ動きをしてたから」

 

グローブをゴミ箱に投げ捨てつつホシノはしれっとそう言った。平然とこういう事を言ってくるのは少々恐怖心を抱くが流石の慧眼とも言える。

 

「であれば吹き飛ばしたのは失敗でしたね」

 

「顔見てたらイラっと来ちゃって…」

 

「アヤメの件もあるので致し方ないですね。まあ、奴が関与しているのならばもう時期接触するのではないかと。私達が何かを勘づいて訪ねてきたと認識している筈です」

 

「そうかな…まあベアさんも時々冴えてる時があるし似たようなあれも頭の回転は速いのかな」

 

ホシノは納得したくはなさそうだが強引に自分を納得させた様子。どちらにせよ細かい事は気にする必要はない。常識が通用しない、品性の欠片もない、どうしようもない。今回の奴らはそういう人種なのだろう。

 

「一先ず彼を追いましょうか。ワープしますよ」

 

「うん」

 

スッと腕に抱き着いてくるホシノ。彼女は集中しているのかいつものように顔を真っ赤にせず指示を待っている。普段からこうなってくれれば良いと思いつつ劇物の後を追った。

 

 

 

山奥にひっそりと建っている廃墟のような洋館。そこのエントランスにワープをしてきた。

 

「ここにアイツがいるの?」

 

「反応的にはそうですね。ホシノに殴られて飛ばされている間にワープしてきたのでしょう」

 

「…ごめん、今更だけどしれっとワープとかしてるのってどうなの? あまりにも都合がよすぎるっていうか…」

 

「そうですね…まあ、ゲマトリアなのでこういった技術力を持ち合わせてるのですよ」

 

「ゲマトリアって便利だね…あ、でも私エンジニア部にも色々お世話になったからあんまり気にしちゃいけないのかな…」

 

「この話はここまでにしておきましょう。今は目の前にある問題を解消しなければなりません」

 

「そ、そうだよね。よし、行こう」

 

どうにか納得? してもらいつつ屋敷の奥へ進んでいく。道中にはシャツ一枚で目を隠して写真を撮られている生徒やとても言葉で言い表してはいけない如何わしい写真が壁中に貼られている。ホシノの教育に悪いので彼女の眼を手で隠してから進むことにした。視界の右側にアヤメのそういう写真が貼られていたので彼女の為に壁から剥がしてしまっておいた。後で破棄しておこう。

 

そのまま奥に進み大きな扉の先から話し声が聞こえてくる。顔を扉に近づけてみると「もう時期私のハーレムが…」や「彼シャツ黒タイツ…」等の教育に悪い言葉が飛び交っている。ホシノと目配せをして合図を出し扉を勢いよく開けて制圧しようとした。

 

「ヒ、ヒィ!! もう小生に関わらないでください!!」

 

制圧しようと思ったものの部屋の片隅でガタガタと震えている戦意のない変なのがいる程度で先程まで聞こえていたのは洋館には合わない最新鋭のモニターに見たくもない二人が変な液体で乾杯しながら癖について語っている映像が流れており、それが話し声だと認識していた様子。

 

「…先生、この人は撃っていい人?」

 

「今は止めておきましょう。ただ何をするか分からないので縄で拘束しておきましょうか」

 

「了解」

 

予め予習をしておいたからか手慣れた手つきで拘束して首謀者の一人を確保する事に成功した。

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