「"想定よりも早く見つかってしまったね。やっぱクソリプ野郎を協力者に引き入れるのは間違ってたかもしれない"」
「一応聞いておくけど貴方達の目的は何?」
「"ゲマトリア達を追い出してシャーレの権限を取り戻し全ての生徒を掌握する事。さっきふっ飛ばされた黒服は突然絡んできた最高の理解者だよ。君達の先生によって牢屋に閉じ込められた私の苦しみを理解してくれたのさ"」
「貴方のは自己責任じゃない」
「"まあそうなんだけど…でもさ、ちょっと考えてみてほしい。2哲したあと目の前にスカートがあったらめくりたくなるでしょ? なんなら最初にそういう事をしたユウカが良い感じの反応して許してくれたんだよ? 楽園じゃないか。私はね、ずっとこんな事を思っていたんだよ。ギャルゲーで攻略したヒロイン達と※※※したいって。そしてキヴォトスはそういう事が許せるって!! 最初真面目に先生やっていたのが馬鹿みたいに思えてきたんだ"」
「これ悪い大人じゃなくてダメな大人なんじゃ…」
「"お黙り!! そもそも聞いていた話と違う事が問題だったんだよ。私だけが先生の世界かと思えば他の先生もいるっておかしいよね? というか途中から明らかに私の出番減らしたよね!? 我主人公ぞ!? 伏線も張ろうとしたのに全部パァ!! 全部取り上げられて牢屋に投獄され続けるなんてそんなの許せないね!! それに生徒と※※※していいのは私の特権でしょうが!!"」
「なに主人公って…」
「現時点だと明らかに悪役側よね。それも最もどす黒い親玉タイプ」
「悪…ええ、そうでしょうね。若い女の子に目を奪われ三大欲求に身を任せるまま行動し現在に至る私達は悪でしょう。ですが勘違いしないで頂きたい。誓って生徒達が不幸になる事はしないと決めているのです!!」
「アヤメちゃん服弾け飛んで泣いてたんだよね。何なら手を出してからちょっとおかしくなっちゃってるんだよね」
「…………」
「"生徒に論破されてどうするのさ同志"」
「事実でしたので…は! むしろ事実陳列罪で訴えて差し上げましょう!!」
ヒナと顔を見合わせる。「もうこんな生物と話していても埒が明かない、早く終わらせよう」と言いたそうな顔をしている。概ね同意なので武器を構えて一応警告してみる。
「もう永遠に分かり合えそうにないから倒していい?」
「"早いね…もっと私の偉大なる野望の話をしたかったのだけど仕方ない、か…所でホシノ、そしてヒナ。私みたいな悪党がこうやってベラベラと計画を話すのはどういう時だと思う?"」
「…勝利を確信した時?」
「"正解!"」
そう言って先生は大人のカードを掲げて…ヒナとホシノの服を弾け飛ばした。それぞれ咄嗟に翼と盾で隠すものの殆ど身動きが取れない状態に追い込まれる。
「なっ何をして…///」
「"こうすればキヴォトスで最強と言える君達でも身動きが取れないでしょう? 他の奴らみたいに毎回ホシノやヒナに倒されて終わり、なんてオチが私に通用すると思ったかい? 残念だったね"」
流石に自分の服が飛ばされるとは思っていなかったのか二人共固まって顔を真っ赤にしている。流石に好きな人以外に見れるのは嫌なのか縮こまってしまっていた。
「こうなってしまえばお二人は唯の可愛い幼児体型の女の子。後でじっくり調教♂して私達の言う事しか聞けないようにしてあげましょう。クク★」
「"本物の『純愛』って奴を能天気なゲマトリア達に見せてやろうじゃないか"」
欲望をさらけ出して笑う大人二人とどうにかして対策を練ろうとする二人。案はないかと思考を巡らせるものの良い案は思い浮かばない。
「ヒナ、何か案はないの!?」
「あるにはあるけど動いたら見えちゃう…」
「動くのはちょっと…私先生以外に見られたくないもん!!」
「私だって同じよ!!」
「ど、どうしようどんどん近づいてきてるよ!!」
「どうするも何もどうしようも…」
「ホシノ、ヒナ。大丈夫ですか?」
不意に背後から声を掛けられる。先生の声だと認識して油断したホシノは後ろを向いて彼と目が合った。合ってしまった。その後自分が裸であると思い出して全身が真っ赤になり「きゅう…」と鳴きながら盾で体を隠すように気絶した。
「"これはこれは黒服さんではありませんか。アビドスの生徒という『オアシス』を独占するゲスな大人め…!!"」
「宝の持ち腐れ、と呼ぶに相応しい黒服ですね。アビドスに居る素晴らしい生徒を独占し手を出さないなんて…同じ黒服として恥ずかしいですよ」
「どうも。私の生徒がお世話になっているようで」
明確に敵意を見せるダメ人間二人と堂々としている黒服。さりげなくホシノとヒナの前に立って背中に隠し奴らに見せなくする。
「"私達と戦う気かな? 二対一で勝てるとでも?"」
「ホシノもヒナも戦えない。大した強さではない貴方一人では強い絆で結ばれた私達の敵ではありません」
「まあ、そうなるでしょうね。私も自分の身を守れる心得を持ち合わせている程度なので」
そう言い拳銃を取り出そうとするも手を握られ止められる。「私に任せて」と先程まで後ろで様子を見ていたユメが隣に立ってそう伝えてくる。
「宜しいのですか?」
「うん。私戦うのは得意だから」
「分かりました。貴女に任せます」
一旦その場をユメに任せてホシノとヒナを安全な場所、もとい視界を遮れる場所に運ぶ事にした。…多少嫌な予感はするものの彼女なら問題ないだろう。