例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

438 / 500
変態達の誤算

「"いやぁ…胸が高鳴るね。幼児体型からグラマラスボディまで全ての生徒に手を出せるなんて先生とは素晴らしい職業だなぁ"」

 

「ゲヘナ生以外も美味しく頂けるのであればとても素敵な気分に…」バァン!!

 

性欲に支配されたモンスター二人の顔の横をギリギリかすめない程度に調整したショットガンを撃つユメ。彼女の冷たい視線に少しだけたじろぐ変態達。

 

「もう喋らないで。その姿でそんな事を言わないで。私の先生達を汚さないで」

 

「"あ、危なかった…大人のカードを常に構えて銃弾弾くようにしておいて良かった"」

 

「あれはシッテムの箱に備わっていた機能なのでは?」

 

「"最近取り上げられちゃってたから機能をアップデートしたんだ。負担は増えるけど先行投資みたいなものだよ"」

 

「喋らないでって言ったでしょ!!」

 

口を塞ぐように拳で殴りかかり二人共吹き飛ばす。黒服の方にはダメージが入っているようだが先生が治療を行い即座に復活していた。

 

「"思っていたよりも強くて私困っちゃう"」

 

「クク、問題ありませんよ。ホシノ達と同じような感じでやればいいのです。前に触れていますので」

 

「"…成程。流石は同志、冴えているね"」

 

おもむろに大人のカードを胸ポケットから取り出すとニヤリと笑い掲げる。殴りかかってくる彼女にも臆せずそのまま掲げ続けて…彼女の服を弾け飛ばした。

 

「"ふっ…私の勝ちだね。これで君も私のハーレムメイトの一員になフベラ!?"」

 

先生は勝利を確信し大きな笑みを浮かべていた。然しユメは止まらず彼の顔面を容赦なくぶん殴ってまた吹き飛ばした。

 

「先生!? 貴女は何故服が弾け飛んで裸になってもそんな堂々としていられるのですか!?」

 

「この程度で私を止められると思ったら大間違いだよ。こんなの私が受けた辱めに比べたら大した事ない!!」

 

「"…危ない、チナツの脱ぎたて赤タイツを吸わなければ意識を失っていたかもしれない…まさか裸になっても恥ずかしがらないなんて完全な誤算だった…ハナコですら実際に脱がそうとすると純情な反応をして恥ずかしがるのに"」

 

「…先生、如何なさいますか? このままでは私と先生のハーレム形成の夢が…」

 

「"まあ待とう、まだ慌てるような時間じゃない。こちらには大人のカードがあるんだ。桃源郷を諦めるにはまだ早いよ"」

 

先生はまた大人のカードを使用する。然し何も起こらない。もう一度使おうとする。何も起こらない。もう一度使う。漸く何かが起きそうな眩い光が視界を奪い…カードが砕け散った。

 

「"あっ"」

 

「おや」

 

「…覚悟はいい?」

 

「"黒服、私が逃げる時間を稼いで"」

「いえいえ先生の方こそ私が逃げる時間を稼いでください」

「"いやいや黒服が"」

「いえいえ先生が」

「"ほら、すべての元凶っぽい見た目してる黒服が捕まればハッピーわっぴ~エンドでしょ"」

「先程見栄を張って大きな野望を宣言したのは先生の方ではありませんか」

「"久しぶりのシャバでテンション上がっちゃっただけなの。ね、だから黒服だけ倒して私は見逃して?"」

「何を言いますか。先生がラスボスの方が見栄えがいいでしょう?」

「"黒服の方がミステリアスだし似合ってるって"」

 

もういいよ

 

麻酔銃を数発撃ちこんで変態二匹を無力化して一息ついた。

 

「おや、もう終わっていましたか」

 

「あ、せんせ…黒服。うん、終わったよ」

 

後ろからの声に答えつつ振り向いてからホシノのように盾で自らの体を隠している。その数秒後にはアビドスの制服(少しボロボロになっている)に身を包んでいた。

 

「着替えを持ち合わせていたのですね」

 

「万が一に備えてね。ホシノちゃん達は?」

 

「先に戻ってもらいました。今頃仮住まいの家で着替えている頃でしょう」

 

「そっか。…で、これどうする?」

 

「相応の罰を与えた上でどう対処するのかを話し合おうかと。この二人と彼も含めて」

 

「うん、それがいいと思う。出来れば追放して欲しいけど…」

 

「善処します」

 

こうして大事にならず少数の被害者のみで済んだ問題もあっさりと解決した。三人共縄で拘束してシャーレの地下にある独房にまとめて放り込んで都合がいい時に処罰を決めるとしよう。

 

 

「お帰りなさい黒服」

「待っていたぞ黒服」

 

奴らを牢屋に放り込んだ後、百花繚乱の集会所に行くとマエストロとマダムが待ち構えていた。

 

「お二人がこちらにいらしているとは珍しいですね」

 

「なに、感謝を伝えに来たんだ。シャーレの爆破予告をした元凶を確保した事に対してな」

「私の服を弾け飛ばした奴らを制裁してくれたとか。助かりました、ありがとうございます」

 

「ええ…」

 

「ところで黒服、その過程での話なんだが…」

「風の噂によるとヒナを脱がして裸にしたらしいですね」

「ユメの裸も見たんだよな?」

 

「あれは不可抗力と言いますか…」

 

「見たんだな?」

「見たんですね?」

 

「…視界には入りました」

 

「「しばく」」

 

感謝をされつつもそれはそれとして裸を見たのだからその分は制裁する。そう息巻いて百花繚乱の生徒達が見守る中黒服を足蹴りする二人の先生が居たとか。




Q:どうしてマエストロとマダムは黒服がヒナ達の裸を見たとわかったのか?

A:彼女達の衣装に隠しカメラを搭載していたから

後日正座させられて説教されていました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。