例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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ん、私は砂狼シロコ。先生、協力してくれてありがとう。今ならメインヒロインとしての実力を発揮できそう。とりあえず黒服達がどっか行ったのを見てから先生パワーで縄をほどけたよ。

ん、こっから始めようか。私達の純愛ラブストーリー


ん、事件が起きないなら起こせばいい

モモイに反省文を書かせつつアリスと遊んでいるホシノを見てふと思った。『シロコが居ない』と。また何かやらかすのではないかと考え気配を探知するも付近には見つからない。これは禄でもない事が起こる予兆だろう。ただシロコが乗っている変なロボットも破壊したので暫くは何も出来ない…と思いたいが彼女はいつも常識を超えた行動をしてくるのでまだ油断は出来ない。

 

「反省文書くの飽きたぁ…ゲームしたい…」

 

「真面目に書いたらゲームを買ってあげますよ」

 

「ほんと!? スター〇ーワー〇ドも買ってくれる!?」

 

「え、ええ。良いですよ」

 

「やったー!! 頑張って反省文書くぞー!!」

 

やる気を出して反省文を書いているモモイを他所にシロコが何をしようとしているのか考えようとした途端、顔面にロールケーキをぶつけられた。物凄い甘い。

 

「今トリニティの事を考えていましたね? 颯爽登場貴方の愛人こと桐藤ナギサの登場です☆」

 

「貴女そんな性格でしたっけ…」

 

「細かい事を気にしていたらモテませんよ!? あ、でも黒服先生はもうモテない方が良いのでしたね。ホシノさんという本妻と私という愛人がいる以上他は無粋ですよね☆」

 

「申し訳ないのですが笑えない冗談はやめてもらえますか?」

 

「? 私は本気ですよ?」

 

シロコの事を考えていただけなのに発情期を迎えた天使が寄ってきている。相変わらず目が死んでいるハルナも側に居るが黒犬と同じ目をしていたので触れないでおいた。

 

「流石に前回の会議の時から変わり過ぎでは? 初めて会った貴女はもっと礼儀正しく清楚な気品漂う存在であったような…」

 

「ハルナさんと愛し合う過程で私の考え方が変わってきているのでしょう。それはそれとして黒服先生、私とハルナさんの三人で愛し合いませんか?」

 

「お帰り下さい」

「えっいやあの」

「お帰り下さい」

「ちょっ」

「お帰り下さい」

「いえ待ってくださ」

「お帰り下さい」

 

強引にナギサを帰らせた。何ならナギサの手を掴んでトリニティにワープしてからまた戻ってきた。目の死んだハルナはとりあえず椅子に座らせておいた。今日は何故こんなにも来客が多いのだろうか?

 

「父も大変ですね」

 

「ええ、毎回相手するのも面倒です」

 

もはやしれっと腕に抱き着いてくるケイに何も突っ込まず黙々と後処理を行った。

 

「ハルナといいナギサといい何だか懐かしい気分になりますね。それはそれとしてシロコを探しに行きましょうかね」

 

「あ、じゃあ私も行くよ」

「アリスも行きます!!」

「当然私も行きます」

 

奇しくも家族が揃ったのでシロコを四人で探しに行く事にした。…モモイとハルナを除いて。

 

「(え、凄く気まずい…)」

 

「……そこのお方」

 

「な、なに?」

 

「ロールケーキ以外の食べ物をお持ちでしょうか…?」

 

「た、食べ物? さっき来る途中に買ったおやつの『柴関ラーメンサンドイッチ』なら…二つあるし一個食べる?」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

 

アビドスの砂漠、砂狼ランド跡地で仁王立ちしているシロコを見つけた。

 

「ん、待ってたよ。私からメインヒロインを奪ったホシノ先輩とその家族。私をヒロインとして疑わない先生の為にも今日こそ決着をつけよう」

 

「私は先生にとって一番であればメインヒロイン? ってものには拘らないけど…勝負なら受けて立つよ」

 

どうやらホシノとシロコの戦いが始まるそうなのでレジャーシートを敷いてアリスとケイと共に観戦する事にした。ここに居る誰もが『ホシノが勝つ』と理解しているので緊張感の欠片もない。

 

「んっんっん…甘いよ。このままだとホシノ先輩には勝てないとメインヒロインである私は理解している。勿論対策を用意してきた。この『別次元に居る先生の元気ボール』を」

 

「また何か迷惑をかけるような事をして…誰に協力してもらったか分からないけどそういうのは良くないよ」

 

「私はもう手段を選んでいられる立場に居ない。このままネームドモブのままで終われないんだ…だからホシノ先輩、覚悟して」

 

遠くから見ている為シロコが何を言っているのかは聞こえなかったが何処からか用意した神秘が詰まっているエネルギーの玉を体内に入れて光輝き始めた。少しばかり興味がわいたので左右の腕に抱き着いているアリスとケイを振り払…いたかったものの二人共力が強すぎて身動きが取れなくなり致し方なく遠目に見る事にした。まぶしい光が消えていくと白いドレスに身を包み身体が成長しているシロコが現れた。その立ち振る舞いは動かず、喋らず、何もしなければ高嶺の花と言えるほどに綺麗ではあった。未知のエネルギーを取り込んだ結果彼女も覚醒を果たしたのかもしれない。そうなればいくらホシノであっても苦戦するだろう。

 

「…」

 

「シ、シロコちゃん?」

 

「こんにちは、サンドウルフバイジです。私の事を宜しくお願いします」

 

「んぇ?」

 

固まるホシノと発砲するがエイムがガバガバで全く弾が当たらないシロコ。遠目に見ていたので憶測だか彼女が取り込んだ未知のエネルギーに適合出来ない要素がある中無理やり酷使しようとした結果様子のおかしいシロコになってしまったのではないか?

 

(…いえ、元から様子はおかしいですね)

 

困惑しつつも戦うホシノと弾がないのに引き金を引いているシロコの戦いは暫く続いた。

 

 

最終的に自転車で轢いて来ようとしたのでタイヤを撃って空気を抜き転んだシロコにビンタをしたら未知のエネルギー玉は空へ飛んで行って『33%のよわシロコを応援してくれた皆、ありがとう。それとよわシロコを応援しなかった皆もナイス。これでつよシロコである私のメンツは保たれた』という謎のメッセージがでて困惑して終わった。結局あれは何だったのか…きっと理解してはいけないものなのかもしれない…




クソ翻訳アーカイブさんを定期的に使いたくなる衝動


シロコ(覚醒)(粗悪品)
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