例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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アビドスの日常。ってなんだっけ…

ちょっとしたお出かけを終えて学校に戻ってくるとモモイがハルナに抱き着かれていた。どうやらなついてしまった様子。

 

「あ、黒服先生!! この人どうにかして!!」

 

「そう警戒しないでくださいモモイさん。私はただナギサ様のロールケーキ地獄から解放してくださった貴女に感謝をしているだけですので」

 

「サンドイッチ一個分けただけで大げさだって!!」

 

「まあ、なんと懐の大きいお方…///」

 

何だかややこしい事になっていそうではあるものの面白そうなので会釈をしてから隅っこに『猛反省中』と書かれたプレートを首から掲げて鎖で拘束されたシロコを座らせた。

 

「ん、私はまだ負けを認めていない。いつか先生と私の純愛いちゃらぶ濃厚ストーリーになるまで」

 

「来世ではそうなると良いですね」

 

ん、んと不服そうにしているシロコにパンを咥えさせて食べさせつつホシノの仕事を邪魔しないようアリス達には静かに遊んでもらう事にした。…モモイの方はひと段落着いたようで満足したハルナは少し目を離した際にトリニティの制服を脱いでゲヘナの制服に着替えていた。

 

「モモイさん、本当に助かりましたわ。このご恩は必ずお返し致します」

 

「あ、うん…」

 

「黒服先生、ホシノさんやアビドスの皆様にもご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

 

「前みたいに抱き着こうとはしないのですね」

 

「暫く恋愛から距離を置こうかと…もうあのような仕打ちはこりごりですわ」

 

「そうですか。もし距離感を間違えなければいつでも客人として歓迎しますよ」

 

「ありがとうございます。それでは失礼致しますわ」

 

久しぶりに輝くような笑顔のハルナを見送ってからショットガンを構えていたホシノを宥めて仕事を再開してもらう。

 

「ねえ先生、ハルナをあのまま帰してよかったの?」

 

「本人が距離感をわきまえるという事に同意して頂けた以上迫害する理由がありませんので」

 

「そうかな…でも急に心代わりしてまた先生にベタベタしてくるかもしれないし…」

 

「大丈夫ですよ。近いうちにまたナギサに捕食されてしまうでしょうし」

 

「ああ…」

 

何かを納得したホシノは憐れむような表情をして武器をそっとしまった。そんなこんなで外の見回りに行っていたノノミ達も帰って来たのでより教室が賑やかになっていった。

 

「見回りして汗をかいた後はやっぱりアイスだよね~…って溶けてる!?」

「つめたー!? ちょっと先輩、私の首元に垂らさないでよ!?」

「今からでも冷蔵庫に入れたら固まるでしょうか?」

「もう殆ど溶けちゃってますけど…」

「ん、私の髪にも垂れてる。バニラの香り」

「えっアイスあるの!? 私も食べたい!!」

「アリスにもください!!」

 

 

「凄い賑わってるねぇ」

 

「ええ、殆ど誰が話しているか上手く聞こえないです」

 

「私は父と母とアリスの声が分かれば構いません」

 

賑わっている、という割には10人程度しかいない空間ではあるものの初めはホシノと二人だけだったこの場所に5倍の人数が居るのは感慨深い。歳をとると物思いにふける時間が…ってまるで年寄りのような考えをしてしまった。…興味が無くて忘れていたが今の自分は何歳なのだろうか? まあ、この身体になってから年齢なんて気にする価値もなかったから意識なんてする必要もない。…ただマダムがおばさんと言われているのであれば自分は爺さんくらいの年齢なのだろうか?

 

「何故、未成年に手を出してしまったのでしょうか…」

 

唐突に変なジレンマを抱えてしまい困惑しつつも楽しそうにわちゃついているアビドスの生徒(一部ミレニアム生)を見つつ仕事にとりかかった。

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