例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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君と私の幸せ

「ひぃん…ひぃ…ふぅ」

 

「変な風に呼吸しないでください」

 

「ご、ごめん…ちょっと胸元が苦しくて…」

 

「もうすぐ布団が敷いてある部屋に着くので我慢してください」

 

暖かい先輩の身体を担いでそのまま布団に寝かせる。揺れる大きい胸に視線が吸われるも理性を保ち適切なケアを行った。

 

「ありがとう、だいぶ楽になってきたよ」

 

「先輩、思っていた以上に戦えないんですね」

 

「う゛っ…」

 

「大丈夫ですよ。その分私や皆が先輩を守りますから」

 

「でも私盾持ってるし三年生だから皆を守る側に立たないと…」

 

「そもそも先輩超がつくほどの平和主義者じゃないですか。無理して戦わなくても…」

 

「それは…うん、戦うのは苦手だよ。銃だって5メートルくらい的当てに全弾外してから撃ってないし…」

 

この先輩、あまりにもキヴォトスで生きるのに向いてなさすぎる…先生と同じくらい守らないといけない…むしろ今からでも先輩に養子として登録させてずっと一緒に過ごすべきかな…でも距離感近すぎると嫌われるかも…それで先輩を守れるならいいのかも…?

 

「ホシノちゃん? 何か考え事かな?」

 

「あっ…ごめんなさい、何か言ってましたか?」

 

「そういえば昔コスプレ用のメイド服を買ってたなぁって思って…私の分とホシノちゃんのやつ。この前セリカちゃんもメイド服を着てたから…メイド喫茶でもやって自治区を復興させられるんじゃ!?」

 

「どうして戦いの話からメイド喫茶に話が飛躍したんですか!?」

 

「ふぇ!? えっと…なんでだろう…?」

 

「…でも皆でやったら楽しそうですね。私は人前で着るのは恥ずかしいですけど!!」

 

「えぇ、可愛いのにぃ…せめて私の前だけでもいいから着てほしいな♪」

 

「嫌です!!」

 

「え~…」

 

「いいから休んでいてください。体は大丈夫なんですか?」

 

「うん、ちょっと休んだら落ち着いてきたよ」

 

前にもやったようなやり取りをしつつ先輩の体調を確認して問題なさそうだと判断し先生達の所に戻ろうとしたけれど先輩を放っておけない為隣に座って様子を見る事にした。

 

「アビドスも安泰だね。私とホシノちゃん二人だけの時の3倍人がいるんだよ。それって素敵な事だよね」

 

「そうですね。…まあ、私達は来年卒業ですが」

 

「…あ、そっか。ホシノちゃんも三年生なんだっけ。時の流れは早い…え、早すぎない?」

 

「先輩の事を二年前から連れてきましたし…」

 

「そっかぁ…アビドスの技術も進化したんだねえ…」

 

「アビドスというよりは先生達の技術ですけど…」

 

「先生達の技術ねぇ…凄いなぁ」

 

先輩とこういう世間話をするのは随分と久し振りな気がする。世間というよりは身内話だけど…そもそも近くにある殆どの学園と面識あったりするし世間があまりなかったりするけど…

 

「どうせならさ、その技術力でアビドスの砂祭りを開催しようよ。絶対楽しいよ! 小さい頃記憶に残ってるくらいだからどんなものなのかをあんまり覚えてないけど…」

 

「もしやるなら私達が楽しめて来る人達も楽しくなるような内容であれば良いのでは?」

 

「じゃあメイド喫茶を…」

 

「砂祭り関係ありますか!? どれだけメイド服着せたいんですか…」

 

「フリフリのドレスみたいで可愛いから…あ、じゃあ今度メイド服を制服にしても良いかシャーレに申請してみるね」

 

「そんなの却下され…」

 

そんなくだらないものは却下される。そう言いたかったものの今のシャーレの先生はユメ先輩。もし今目の前に居る先輩のようにメイド服が好きだったら…『うーん、私が見たいから1週間くらい変えて様子を見てみよっか』とか言いかねない!!

 

「絶対に提出したらだめです」

 

「ダメ…?」

 

「この制服じゃないと朝寝ぼけた時に先生用のワイシャツを着て先生に包まれてる感覚を味わえないんです!! あとメイド服は恥ずかしいし!!」

 

「そ、そっか…ホシノちゃんがそう言うならやめておこうかな…」

 

「…あ、今のは聞かなかった事にして欲しいです。ちょっと…その…あまり触れられたくないと言うか…」

 

「うん、それは良いんだけど…なんかもやもやするなぁ。上手く言えないけどホシノちゃんがそこまで夢中になれる人がいるのが羨ましい…決めた、私やっぱり外の世界の大学にいく! そして運命の人を見つけるんだ!!」

 

「えっ先輩離れちゃうんですか?」

 

「うん、決めたよ。私卒業したら一旦アビドスから離れて恋愛してくる! そしていつか恋人作ってホシノちゃん達に紹介するんだ」

 

「NTRですか!?」

 

「何が!?」

 

「ダメですって!! ただえさえ人を疑う事を知らない先輩が外の世界になんて言ったら身体目当ての金髪でピアスつけてるような輩に狙われて食べられて終わりですよ!!」

 

「え、私外の世界だと食べられちゃうの!?」

 

「そうですよ! だからせめて護身術を学んでください」

 

「ひぃん…」

 

流石に引き止めたかったけれどそれが先輩のやりたい事なら止められない。それが貴女の幸せに繋がるなら…

 

 

 

その後先生に相談した先輩はビシバシ鍛えられる事になった。




上げて落としたいなぁってかんがえてるんですよ
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