例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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何処も似たようなもの

ホシノを抱き枕代わりにして眠った次の日。いつものように朝食を用意しようとキッチンに向かったら何かが居た。

 

「ふふ…やっぱり焼くなら炭だよね」と呟きながら換気もせず焼き鳥を焼いている白い髪の女こと『ねぎまジャンキーナグサ』が勝手に用意していた炭を使って朝から焼き鳥を作っている。色々と言いたい事はあったものの一先ず換気をした上で「エプロンを着けなさい」と指摘し着せた上で焼かせた。もしもこの場に他の生徒が居たら「そこなの!?」と突っ込んでくれたかも知れないが残念ながらここに居るのはナグサと自分だけだった。

 

「ところで何故朝から焼き鳥を調理しているのですか?」

 

「今日はアビドスの生徒さん達に挨拶をする大切な日だからね。美味しいねぎまを味わってもらう百花繚乱式のおもてなしをしないと」

 

「貴女達の方から来て頂くのでおもてなしをするのは我々ですが。それにそんなもてなし方はありませんよね?」

 

「じゃあナグサ流って事にしておいて。無表情系美少女が焼く美味しいねぎまを食べられるのはここだけだよ」

 

「はあ…まあいいです。ただ調理をするのであればエプロンは着用してくださいね。それと換気も」

 

「うん、分かった」

 

この際好きにやらせておこう、そう思って安全面だけは配慮して彼女に作業をさせてみる。何処から材料を仕入れてきたのか数百本以上のねぎまを焼いては食べて焼いては食べ…

 

「何故食べているのですか?」

 

「ねぎまは出来立てが美味しいからだよ」

 

「おもてなしとは?」

 

「…私の食べてる姿を見て癒されてもらうとか」

 

「馬鹿者」

 

これ以上勝手な事をされる前にアビドスの洗礼(柴関ラーメン勝手に大盛り)を朝から食べさせてダウンさせておいた。それでも20人前以上焼鳥が残ったのでどれだけ材料を持ってきたのかと困惑しつつもラップをかけて保管しておいた。今のうちに今日の栄養計算をしておかなければホシノが太り気味になってしまうかもしれない。昔管理をせずにホシノが少しだけお腹が出ている状態になった時、とある子から『どうして避妊しなかったの!?』と誤解をされた事があるのでなるべく太らせたくない。

 

『でも大人の責任を取れるなら問題ないのでバラグァ!?』

 

脳内ベアトリーチェに飛び蹴りをかまして大人の責任云々ではなく世間体を気にしろと脳内で説教しつつもはや当然のように脳内で話しかけてくるこの生物にも常識は通用しないのだと諦めていた。ゲマトリアだからって何やっても許されるとは思わないでほしい。

 

「ん、焼鳥とラーメンは合いそうで合わない」

 

「どちらも朝から食すには適していなさそうですが。というか貴女いつの間に現れて…」

 

「私はメインヒロ「はいはい分かりました」流石に酷いと思う」

 

いつもの虚言をキャンセルしつつ折角の顔合わせが早くもぐちゃぐちゃになる可能性が出てきた。シロコとナグサとかいう厄介な問題児が出会ってしまったようなものなので…

 

「焼鳥とラーメンが合わないなら麺の代わりにねぎまを大量に入れるのはどうかな」

 

「ん、それだとラーメンにならない。むしろ麺を串に刺して焼き麺を作ってその上に焼鳥のタレをかけるのが良い」

 

「…天才? 流石はアビドスの生徒だね」

 

「食べ物で遊ぶなら退学させますよ」

 

「遊んでなんかないよ。これはねぎまをより美味しくする為に必要な過程なんだから」

 

「麺を焼いてタレをかけたものにねぎま要素なんてありませんが?」

 

「原価が安くてボロ儲け出来るチャンスを流す手はない。これで稼いで砂狼ランドと私のロボットをまた…」

 

「貴女も懲りませんね。何度出ても壊されて終わると言うのに…」

 

この二人と話していると常に右上か右下に話の方向が進むので頭が痛くなってくる。早く他の子が来て欲しいと切に願う。

 

「あんた、マエストロ先生の匂いがする。私を彼の所に連れていって、これは命令よ」

 

「あの人おっぱい大きい子にしか興味ないから貴女が行っても見向きもされないと思うよ」

 

「反吐反吐、マエストロ先生が本当に好きなのは猫耳だから。胸部の脂肪が多いからって調子に乗らないでくれる?」

 

「そういう事を言うのは彼に一度でも選ばれてからにしてくれるかな? ただのストーカー猫になってるよ」

 

ダメだ、あっちはあっちで火花を散らして一触即発の雰囲気を漂わせている。どう見てもマエストロの好みには合わなそうなキキョウとユメが互いに睨み合ってこっちの空気とは全然違っている。さて、どう収束させたものかと考えていた所アヤメが走ってきてキキョウとナグサを気絶させてから土下座の姿勢なり「アビドスの皆ごめんなさい!」と謝罪をしていた。続いてやってきたユカリも「先輩方がご迷惑をおかけして申し訳ありません」頭を下げて謝罪をしている。

 

「大丈夫ですよ。アビドスでは誰かに振り回されるのも皆慣れているので」

 

「そうそう、勝手に変な建築したり誰かさん達がイチャつくせいで口内に砂糖が溢れて困っちゃうわよ」

 

「口内で砂糖を…? やはりアビドスの方は凄い能力をお持ちなのですね!!」

 

「要らない能力だけどね…あ、じゃあ体験してみる? 昼くらいには出来るようになるわよ」

 

「良いのですか!? 是非体験したいですの!!」

 

…ある程度上手く会話が出来ていそうな生徒も居たのでとりあえずなんとかなりそう、かもしれない。

 

「ところで黒先、ホシノさんは?」

 

「ベッドの上で腰が抜けて動けなくなっているのてまだ遅れます」

 

「そっかぁ…」




ザンギョウ ユルサナイ

ソシテベア先生に脱いでもらう
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