モモイがミレニアムに帰れるまでの距離 53km
黒服「まだ誰もきていないのですが……」
ウタハ「結構話し込んだんだけどね。連絡とかはきてないのかな?」
黒服「来てませんね。何かトラブルでもあったのでしょうか?」
ウタハ「様子を見に行った方がいいと思うよ」
黒服「そうします。また後でホシノ達を連れて来ますね」
ウタハ「うん、待ってるよ」
ーーー
黒服「ホシノ、居ますか?……って何ですかこの空気は」
ホシノ「あっ先生。……あれ、今何時?」
黒服「2時ですよ」
ホシノ「……あっ。お昼からトレーニング……」
黒服「随分と楽しそうな作業をしていますね?」
アリス「はい!とても楽しいです!」
ミドリ「4人でゲームを作ってました」
ユズ「………」
ホシノ「大丈夫だよー。先生は顔は怖いけど中身はとてもいい人だからね」
黒服「いい大人かどうかは分かりませんよ?」
アリス「いえ、先生は良い人です!!」
黒服「………」
ユズ「2人がそう言うなら……多分大丈夫」
ミドリ「黒服先生に説明しておくとこの子は……」
黒服「ユズですよね。名簿で名前を拝見していたので分かります。ホシノとアリスがお世話になってます」
ユズ「え……えっと……はい……」
黒服「ゲーム開発中のところ申し訳ありませんがアリスの戦闘訓練を行いたいので2人をお借りしてもいいでしょうか?」
ユズ「は……はい。大まかな流れは既に出来たので大丈夫です」
黒服「感謝しますよ。……さあ2人とも、行きますよ」
ホシノ「……先生ちょっと機嫌悪い?」
黒服「いえ、ウタハと有意義な時間を過ごしたので問題ありません」
ホシノ「えっ他の子とデートに行ったの?」
黒服「ただ食事に同席しただけですよ」
ホシノ「そ、そうだよね。うん……」
アリス「?先生は浮気しているのですか!?」
黒服「していませんよ」
アリス「なるほど!ホシノ一筋って事ですね!!」
ホシノ「もうアリスちゃん……冗談でもそういう事は言っちゃ……」
黒服「間違ってはいないですね」
ホシノ「?!?!」
黒服「とにかく訓練に行きますよ」
アリス「先生、ホシノから煙が出ています」
黒服「私が抱きかかえていくので問題ないです」
ホシノ「………///」
ーーー
ウタハ「やあ、待っていた……どういう状況だい?」
黒服「色々ありましてね」
ホシノ「……んえ?………」
黒服「気づきましたか?」
ホシノ「………」ボンッ!
アリス「今度は爆発しました!!」
ウタハ「お姫様抱っこは耐性ないとこうなるよね」
黒服「まるで見た事があるような言い方ですね」
ウタハ「前にヒビキがね……」
黒服「なるほど」
ウタハ「とりあえず訓練室は整備してあるから好きなように使って……」
ネル「んなまどろっこしい事しなくてもよぉ、実戦でいいじゃねえか」
黒服「おや、初めて見る顔ですね。私達に何の用でしょうか?」
ネル「お前には用はねえ。そこのチビに用があるんだ」
アリス「アリスの事ですか?」
黒服「……貴女も充分小さいと思いますが」
ネル「うるせぇ!!ぶっ殺すぞ!」
ホシノ「……殺す?先生を?」
ネル「ああん?何だお前」
ホシノ「ふぅん……そっかぁ。先生を殺す気なんだね?」
ネル「てめえさっきから何を……」
ホシノ「……死ぬのはお前だ」
ネル「ほお?面白え!殺りあおうじゃねえか!」
ホシノ「潰す!」
黒服「……ああ。あれが例のC&Cのメンバーですか」
アスナ「そうだよぉ!宜しくね!」
黒服「いつの間に隣に……」
アスナ「……あれ、何で私ここに居るんだっけ?」
黒服「???」
アリス「大丈夫ですか?」
アスナ「んー?大丈夫だよー!君優しいねー!」
アリス「ありがとうございます!」
黒服「結局何をしに来たのですか?」
アスナ「えーとねぇ……あっ思い出した!この子の戦闘能力?がどれくらいかを確かめろって言われたんだ!」
黒服「アリスの戦闘能力を?誰にですか?」
アスナ「ひみつー!」
黒服「リオ辺りに依頼されたのでしょうね」
アスナ「何で分かったの!?」
黒服「単純すぎでは?」
アカネ「アスナ先輩、依頼はその子の鎮圧、連行ですよ?」
アスナ「あれ、そうだっけ?じゃあそういう事で!」
黒服「(ホシノは……あの小さい人間相手で手一杯ですね。まだ実戦経験のないアリス1人で未知数の実力者を相手に出来るのでしょうか?)」
アリス「先生、この人達が訓練してくれるみたいです!」
アリスは誤解しているようだ。説明するのも面倒なのでそのまま話を合わせておこう。
黒服「そのようですね。気は抜かずに稽古をしてもらいましょう」
アリス「はい!」
アスナ「あの子とっても良い子なんだよー。攻撃するの躊躇っちゃうなぁ」
アカネ「でしたら私1人でも充分ですよ」
アスナ「それとこれとは話が別!依頼は完璧にこなしてこそ、だからね!」
アリス「先手必勝です!光よ!!」
アスナ・アカネ「えっ」
黒服「………」
アリスが放った一撃は数十メートルの壁を溶かす程の威力だった。いくらキヴォトス人でも喰らったら相当堪えるだろう。
アスナ「えっと……ちょっとやばくない?」
アカネ「変わった武器を持っているとは聞いていましたが……恐ろしい威力ですね」
アリス「この武器凄いですよね!ウタハが作ってくれました!」
ウタハ「私が作りました」ドヤ
アスナ「すごーい!でもさ」
アカネ「避ければいいだけの話ですよね」
アスナ「そーいう事!」
アリス「!先生、1発も当たりません!!どうしましょう!?」
黒服「冷静に……なれる状況ではありませんね。……賭けをするか?しかし失敗したら神秘が失われてしまう……」
アスナ「うーん……張り合いがないね。このまま終わらせちゃっていいのかな?」
アカネ「任務が早く終わるに越した事はありませんよ」
アスナ「それもそうだね!それじゃ一気に近づいて……イッツ、ショウタイム!」
銃撃を躱しつつスライディングで距離を詰めアリスに向けてARを構えるアスナ。このままではまずい。
アリス「あわわ!?」
黒服「……躊躇っている時間はないか……」
『本体の危険を感知。解決するまで戦闘用AI <Hathor>に主導権を譲ります』
アスナ「え?何?」
アリス「……にこっ」
アスナ「あっ可愛い。……あれ、私の足を掴んでどうしたの?」
アリス「キャッチボールをやろうよ。ボールは……君に決めた!」
アスナ「えっ……うわぁ!?アカネちゃん助けてー!」
アカネ「申し訳ありません。避けさせていただきます」
アスナ「そんなぁー!」
黒服「相当吹き飛びましたね。よくやりましたね、アリス」
アリス「怪しい大人だー!絶対敵だよ!」
黒服「いえ、私は違います」
アリス「知ってるよ。ずっと見てきたからね」
アカネ「……貴女は何者なのですか?」
アリス「何者って言われてもなぁ……うーん……」
ネル「おらぁ!くたばれぇ!」
ホシノ「そんなもの効くかぁ!」
アリス「……!へへ……」
黒服「アリス?」
アリス「さっきから言ってるアリスって誰の事?」
黒服「貴女の名前ですよ」
アリス「へえ。じゃあ私もアリスって事でいいよ。……そこのメイドさん、お待たせ!さ、やろっか?」
黒服「……その武器は盾ではありませんよ?」
アリス「えっ違うの!?こんなにゴツい見た目なのに!?」
黒服「(この戦闘用AI、ポンコツなのでしょうか)」
ちょっとした紹介
戦闘用AI <Hathor> 本機が危険に陥った際に武器と共鳴して偶然生まれたアリスの3人目の人格。モデルになった人物は※※。その為楽観的で若干、というかかなり抜けた性格。