爆発してるロボットを目印に学校に戻ってきたら…そこには普段と同じ賑やかな時間が流れている。
「これを機に校舎の材質を変えますか? クロムとかで作ればそう簡単に壊れる事は無くなりますが」
「それはちょっと…やめておきましょう」
「うーん…じゃあダイヤモンドで作りましょう☆」
「そのゴールドカードをしまってください先輩」
なんて壊れた壁を見て会話してる先生やノノミちゃんとアヤネちゃん。先生は私が見ている事に気づき近づいてきて頭を撫で「お疲れ様でした」と労ってくれた。うへへ、と嬉しくなり照れくさくなるものの疲れからか気絶せず受け入れて過ごした。
「セリカ、貴様は私と共に崇高を目指すべきなんだ!!」
「馬鹿じゃないの!? 崇高って何よ!?」
…先生に撫でられている余韻に浸りたいのに近くがうるさい。声のする方向にはゴルさんに欲情されている傷だらけのセリカちゃんが居た。あの人も生徒堕ちしたのかな…
「ああ、あれはフランシスというゴルコンダとはまた別の存在です」
「そうなの? 初めて見る人な気が…」
「どうやら襲撃された時に人格が切り替わってしまったようで…しかも面倒な事に様々な思考がゴルコンダとは真逆で現在セリカに欲情しているという訳ですね」
「えぇ…」
「大丈夫です、後で戻しておきますので。私も彼とは相性が良い訳ではないので戻ってくれた方が都合が良いのです」
「それなら助かるかも…あれ、そういえばシロコちゃんは? ロボットの修理とかしてると思ったけど居ないし…」
「シロコは今ユメの治療を行ってます。無機物の修理よりも生命の治療を優先する辺り彼女なりにアビドスの生徒を大切に思っているのかもしれませんね」
そう言う先生はなんだかんだシロコちゃんを信用しているように見えた。かく言う私も普段の発言や行動は理解出来てないけど大事な時に役に立つのはいつも言ってる『メインヒロイン』って事なのかも…? むしろ脇役に近いのかな…まあいいや。
「一先ずユメの様子を見に行っては如何でしょう? 何があったのかは落ち着いた頃に伺いますので」
「うん、そうする。…あ、あと先生、校舎の材質は元のやつでいいからね。あんまり魔改造するのはやめてね」
「善処します」
今まで過ごしてきた中で一番信用出来ない言葉を聞きながら私はユメ先輩の元に向かった。不安はなかった、けれど昔の事を思い出して血の気が引いてしまう。あまり先輩の傷ついた身体を見たくはないけれど安全を確かめる為に先輩が居るであろう部屋の扉を開ける。…今思い返すとその時すぐ扉を開けたのは早計だったんだと思う。
「ん、これがホシノ先輩が愛してやまない胸…」モニユモニュ
「ちょっとくすぐったいよぉ…これ以上大きくなったらどうするの?」
「大丈夫、ホシノ先輩はでかい胸が好きだから大きければ大きい程良い」ムニュ
「ホシノちゃんに好かれるなら触ってもら…やっぱり恥ずかしいよ〜!」
「………」
普段なら即発砲しているけれど傷だらけのユメ先輩が元気なのと結構な功績があるので今回だけはシロコちゃんのセクハラを許した。…えっいやちょっと待って? 私別に大きなおっぱいが好きとかそういう事はないよ!? それよりも先生の…って何言わせようとしてるの恥ずかしい!!
「とにかく…アビドスは誰も欠けてない、それだけで充分だね」
変わらない日々と日常と先生とイチャラブ出来るなら他に何も求めない。強いて言うなら先生のような大人になれたらいい。そんな感じで今日も明日も、ずっとずっと過ごせたな良いな。
一連の騒動を箱の中から眺めているうちに一息ついた。良かった、小鳥遊ホシノとかいう化け物がキヴォトスに居て。まあ元々知らないうちに関わってしまったが故に起きた出来事なので後始末してくれたのであれば良かった良かった、とハッピーエンドで終わりという事でね。もうこれ以上関われそうもないのでソファーに寝っ転がってシュークリームでも食べながら今後どうなるのかを傍観者気取りで見させてもらう程度かな、と考える。
「この先どうするんでしょうね」
小鳥遊ホシノが教師となるまでの過程を愉しむのか、それともまた何か波乱を起こすべきか。その場合敵役は居るのか…色々と悩ましい。もう悩んでも何も出来ない事に目を瞑れば妄想も暇つぶしになりうる。
「でも波乱、起こしたいですよね。なんか良いネタ思いついたらやらかすとしましょう」
決して無気力状態で何も思いつかないからと見ている人がいる訳でもないのに言い訳しつつ一先ずは祭の結末を見守る事にした。
ナギ茶を去年買ってからずっと放置しててそろそろ賞味期限が切れそうになっています。そろそろ飲まないと