リオ「……そう。任務は失敗したのね」
ネル「悪いとは思うんだけどよ……あいつら親子って言うもんだからよ」
リオ「?誰と誰が親子なのかしら」
ネル「ホシノとアリスだよ」
リオ「???」
ネル「そういう事は先に言えよな」
リオ「???」
ネル「おいリオ?」
リオ「ごめんなさいちょっと脳がフリーズしてたわ」
ネル「なんでだよ」
リオ「……という事は小鳥遊ホシノもアンドロイドなのかしら。それなら話の辻褄が……」
ネル「報告の途中なんだが」
ーーー
ホシノ「うーん」
アリス「どうしたんですか?」
ホシノ「アリスちゃんは私の娘じゃん?」
アリス「はい」
ホシノ「でも私はまだ結婚してなくて子供もいないはずなんだよね」
アリス「不思議ですね」
ホシノ「つまりさ……アリスちゃんは未来からきた私の娘って事なんじゃないかな」
アリス「!?アリスは未来から来たのですか!?」
ホシノ「きっとそういう事なんだよね、先生」
黒服「……ああ、考え事をしていて聞いていませんでした。何ですか?」
アリス「つまりアリスは未来から来たホシノの娘なのです!」
ホシノ「って事」
黒服「違いますが」
ホシノ「えっでもアリスちゃんは私の娘で……」
黒服「先程からずっと混乱していますね。寝れば治ると思うので少々早いですが2人とも寝てください」
アリス「はい!アリス、ホシノママと一緒に休眠をとります!」
ホシノ「先生も早いうちに休んでね〜」
黒服「分かってますよ。報告書をまとめた後にでも休息を取りますので」
ホシノ「えーじゃあ終わるまで隣に座ってるね」
アリス「ではアリスはホシノママの隣に座ります!」
ホシノ「うへえ……先生とアリスちゃんに挟まれちゃったよぉ」
黒服「(寝ろと言ったのに何故隣に座るのでしょう?理解が出来ませんね)」
ホシノ「ところで何の報告書を書いてるの?」
黒服「アリスの擬似人格についてですよ」
ホシノ「擬似人格?そういえばアリスちゃんにタックルされた時にちょっと喋り方とかがおかしかったような……」
黒服「アリスが窮地に陥った時に戦闘用AIというものに切り替わったんです。ホシノの下着の色を告げた後に元の人格に戻りましたが」
ホシノ「へぇ……んぇ?」
黒服「しかしあの状態でも神秘の反応は微弱だった事を考えるとアリスの中にはまだ人格が……」
ホシノ「先生ストップ。さっきなんて言ったの?」
黒服「アリスが窮地に陥った時に……」
ホシノ「その後」
黒服「ホシノの下着の色を告げて元の人格に……」
ホシノ「おかしくない?なんで?」
黒服「ですが確かにピンク色の縞々と言ってましたよ」
ホシノ「なんでわかったの!?まさか先生覗いた!?」
黒服「覗きませんよ。ただその反応だと今履いているものと同じだったようですね」
ホシノ「……へんたーい!!」
黒服「……いきなり耳元で叫ばないでくださいよ」
ホシノ「アリスちゃんを言い訳に使うなんて最低だよ!!男らしく見たいなら見たいって言ってよ!!」
黒服「その言い分ですとホシノに言えば下着を見せてもらえるという事になってしまいますよ」
ホシノ「……あっ///」
アリス「?アリス、先程から会話についていけていません」
黒服「知らなくていい会話ですのでアリスは気にせずに」
アリス「分かりました!」
黒服「……で、どうなんですか?」
ホシノ「えっと……先生が見たいなら言ってくれれば……」
黒服「自分の身体は大切にしなさい」
ホシノ「いたっ……いきなりデコピンしないでよぉ」
黒服「別に生徒の下着を見たいなんて思いませんよ」
アリス「変態って単語を再度調べたら関連項目にベアトリーチェとシャーレの2つが……」
黒服「そんな単語を検索しないでください。あの2人は救えません」
ホシノ「……むぅ」
黒服「何故不貞腐れているのです?」
ホシノ「何でもない」
黒服「???」
アリス「これが夫婦のいざこさってやつですか?」
黒服「違います」
アリス「あっ乙女心です!昨日ミドリと恋愛ゲームをやったので分かります!」
黒服「一旦黙ってくれますか?」
ホシノ「酷い!娘に対して黙れだなんて!」
黒服「だから娘ではありませんよ。……はぁ、これでは報告書が全然進みませんね」
ーーー
モモイ「疲れた……ミレニアムまで遠いよ……」
モモイ「辺境の地まで飛ばされるとは思ってなかったよ……ああ布団が恋しい」
セリカ「……あんたここで何してんのよ」
モモイ「あっセリカだ。……セリカが居るって事はここはアビドス!?やった、ミレニアムが近い!」
セリカ「うわっ急に元気になった」
モモイ「でも……もう疲れちゃって……全然動けなくてェ……」
セリカ「……そのセリフ、なんか殺意が湧くわね……それはいいとしてうちに来る?顔見知りだから放っておけないし」
モモイ「えっいいの?一文無しだったから助かる!」
セリカ「あんた何やらかしたのよ……」
モモイ「アリスの武器触ったら吹き飛ばされた」
セリカ「アリスって誰?」
モモイ「ホシノ先輩の娘」
セリカ「は?」
ーーー
黒服「あの空間に居たら何も作業が出来ませんね。昨日ウタハと来たカフェが24時間営業で助かりましたよ」
戦闘用AI <Hathor>。友好的な擬似人格ではあるものの最初からアリス自身に存在した人格ではないであろう。神秘の反応も普段の数倍低いので<Hathor>そのものに興味は湧かない。それよりも興味深い事といえば……
黒服「人格の名前から想像するに特定のものをアリスに接触させると新しい人格を生成するのでは?その上で適合するものと接触させた時に主人格……神秘の反応が観測できる可能性が高いでしょう」
この仮説が正しければ鍵となるものさえ見つけられればいい事になる。試してみる価値はあるだろう。
黒服「ただ明らかに関係なさそうなものを接触させるのはやめておきましょう。面倒な事になりかねませんし」
アツコ「お客様、これをどうぞ」
黒服「?頼んでませんよ」
アツコ「私からのサービス。いつも母がお世話になってるから」
黒服「……ああ、貴女でしたか。彼女にはいつも迷惑をかけられているので有難く受け取っておきますね」
アツコ「うん。だと思った」
黒服「……だからこの店はロイヤルブラッドを推しているのですね」
アツコ「そういう事」
黒服「他の3人は?」
アツコ「別のところで働いてるよ。ちなみに私はバイトリーダー」
黒服「バイトリーダーのロイヤルブラッドとは……」
アツコ「そうそう。母が貴方をぶん殴るって言ってたよ」
黒服「逆恨みですかね」
アツコ「多分」
黒服「接客に戻らなくていいのですか?」
アツコ「大丈夫。この時間はほとんどお客さんが来ないから」
黒服「そういう事を言うと来ますよ」
シロコ「ん、来店。いつもので」
アツコ「初めての来店でいつもの?」
シロコ「ん」
黒服「……目線を合わせないようにしましょうかね」
ーーー
モモイ「あの……なんでアビドス学校に連れて来られてるのかな?」
ノノミ「聞きましたよ〜ホシノ先輩に娘が出来たんですって?」
アヤネ「……才羽さん、これから尋問を始めます。黙秘権はありません」
セリカ「洗いざらい吐いてもらうからね」
モモイ「えっと……」
ノノミ「覚悟してくださいね〜☆」
モモイ「誰か助けてー!!」
次回モモイが到着します。多分