そしてチアヒビキは可愛いです。元から可愛いのですが更に可愛いです。すごくすごいのです。
ーーー数日後
ケイ「アリス、朝ですよ」
アリス「あと5分……」
ケイ「ダメです。起こしてと言ったのは貴女でしょう」
アリス「……そうでした!」
ビッグシスターが失踪した事によりミレニアムは混乱……する事もなく日常が続いている。そして私は『鍵』としての役割を失い『アリスの姉であるケイ』という目的を与えられて過ごしている。そうやって過ごす日々も悪くないものだ。ミレニアムプライスも無事に終了してしばらくは平穏との事なのでホシノと黒服はアビドスに帰った。その為アリスは少し寂しそうにしている。
アリス「ホシノママはいつ頃帰ってくるのでしょうか?」
ケイ「分かりません」
アリス「そうですか……かれこれ数日会っていません……アリス、ホシノママに嫌われてしまったのでしょうか……」
ケイ「それは違いますよ。母は本来帰るべき場所に戻っただけです」
アリス「………」
ケイ「………」
ウタハ「やあやあお2人さん、朝から失礼するよ。……あれ、ちょっと空気が重いね」
ケイ「ウタハですか。おはようございます」
ウタハ「おはよう。今日はケイの武器がようやく完成したから届けにきたんだ」
アリス「わぁ……アリスと色違いです!」
ケイ「ありがとうございます。……なるほど、しっくりきますね」
ウタハ「名前と隠し機能をつけるのに時間が掛かってしまってね。その名も『光の剣:ケイブレード』なんてどうかな?」
ケイ「……センスを疑います」
ウタハ「あまりお気に召さなかったようだね……ま、それなら好きに呼んであげてね」
アリス「ケイブレード……いいですね!!」
ケイ「……アリスがそういうなら」
ウタハ「はは、相変わらず仲が良くて微笑ましいね」
ケイ「ところで隠し機能というのは?」
ウタハ「ああ。色々考えたんだけど無難にワープにしようと思ってね」
ケイ「無難……?」
ウタハ「座標を入力するとその武器に触ってる人全員がワープ出来るって機能さ。ロマンがあるだろう?」
ケイ「武器に必要な機能なのでしょうか……」
ウタハ「正直使い道は分からないけど面白さを追求するのがマイスターとしての私の誇りだからね。それじゃあ」
ケイ「……ありがとうございました」
アリス「ワープ……座標……閃きました!」
ケイ「アリスの考えている事は何となくですが分かります」
アリス「モモイ達を誘って行きましょう!」
ケイ「はい」
ーーー
ホシノ「うへぇ……やっぱりこの場所が落ち着くねぇ……」
黒服「……私の膝に座っている事に関しては触れない方がいいのでしょうか?」
ホシノ「いいじゃーん。皆おでかけしてて居ないんだし」
ノノミ「………」ニコニコ
シロコ「………」
セリカ「………」
アヤネ「………」
黒服「(ホシノの目は節穴なのでしょうか?部屋の外から全員覗いてますけど)」
ホシノ「うへへぇ……」
セリカ「あーもう我慢出来ない!あんた達いい加減にしなさいよ!帰ってきたと思ったらずっとイチャイチャして!!口の中が甘ったるくて仕方ないのよ!!」
ホシノ「やだなぁーイチャイチャなんてしてないよぉーちょっと大事な話をしてて……」
セリカ「いいから膝の上から降りなさいよ!!」
ノノミ「まあまあセリカちゃん。そんなに怒らなくても。……ところで黒服先生、何処までヤッたんです?」
黒服「質問の意図を理解しかねます」
ノノミ「まあ、そんなに深い関係に?」
黒服「なってませんよ」
シロコ「ん、それじゃあここでいつもの……」
黒服「銀行強盗はやめなさい」
ホシノ「……うん、やっぱりこの場所が1番だなぁ」
黒服「そういえばホシノ、そろそろ時間では?」
ホシノ「あっそうだった。ごめんねぇ皆、私これからミレニアムに行かないといけないんだ」
アヤネ「あれ、もう出張は終わりましたよね?」
ホシノ「えっと……ほら……ね?」
ノノミ「……なるほどー。娘に会いたいのですね♪」
ホシノ「娘じゃないよ!?」
セリカ「ああ、アリスちゃんの事ね。ホシノ先輩に懐いてるみたいだったし寂しがってるんじゃない?」
ホシノ「そうそう。ちょっと心配でね……それじゃあ行ってくるよ」
そう言って扉に手をかけて開けたと同時に強い衝撃を受けた。まるで何かにタックルをされたような感覚だ。
ホシノ「いたた……」
アリス「ホシノママ!!」
ホシノ「うぇ!?なんでアリスちゃんがここに?」
アリス「ホシノママに会いにきました!!」
ケイ「ご無沙汰しております、母」
モモイ「私達もいるよー!」
ミドリ「ここがアビドス……」
ユズ「知らない人達が……うぅ……」
ホシノ「ゲーム開発部の皆も来たんだ……あっ」
ノノミ「あらあら〜ホシノ先輩、2人目が居たんですね〜」
シロコ「ん、これは言い逃れできないね」
セリカ「あー……」
アヤネ「あ、あはは……」
ホシノ「え、待って皆、違うよ?私まだ恋人にすらなってないし……何その目、え?え?」
ネル「ようホシノ。この前の詫びとしてほら、C&Cで赤飯作ってきたからよ。娘と食いな……って2人いるじゃねえか」
アカネ「これは想定外ですね……おめでとうございます」
ホシノ「えっ待って?違うよ?」
ハルナ「黒服先生ー!!私も貴方の子を授かりたいですわー!!」
セリカ「えっなんかやばい事言いながら走ってくる人がいるんだけど」
アリス「やはりホシノに抱きつくと落ち着きます!!」
ケイ「これが『母の温もり』というものなのでしょうか」
ホシノ「あの、2人とも抱きつくのはいいんだけどタイミングが……」
ノノミ「せっかくなので写真を撮りましょう。3人共、はい、チーズ☆」
アリス「いえーい!」
ケイ「ぴーす」
ホシノ「……どうしてこうなったのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
黒服先生のミレニアム出張編 完
おまけ① 出張中のセミナーで起きたとある出来事
ノア「ユウカちゃん、今日も一日お疲れ様でした」
ユウカ「ありがとう。ねえ、この後一緒に夕飯でも……」
ノア「43回」
ユウカ「え?」
ノア「今日1日私の名前を呼ばずに誤魔化した回数です」
ユウカ「………」
ノア「見た目の擬態はお上手ですが中身は全然ですね。出直してきてください♪」
ユウカ(黒服)「……やはり一筋縄ではいきませんね。次の機会を待つとしましょう」
ノア「はい、お待ちしております」
黒服「……やはり概念を混ぜたとしても人間の複製は上手くいきませんね。都合の良い駒になると思ったのですが」
外の世界にあった1つの概念。『早瀬ユウカの正体は黒服である』。それを利用してユウカを複製して潜り込ませていたものの成果は得られず翻弄されてしまったようだ。
黒服「あの白髪の少女には何か特別なものを感じます。私の崇高の鍵を握っているような……」
しかし彼女は他のミレニアム生の誰よりも情報がない。名前すら分からない程の徹底ぶりだ。
黒服「原因は謎ですが……まるで手玉に取られているような……彼女は一体……?」
おまけ② 予定調和
リオ「咄嗟に逃げてきたものの……どうしようかしら……」
「おや?おやおやおやおや?なんと可愛らしい生徒なのでしょう」
リオ「!?貴女は……?」
「通りすがりの教師です。その顔……どうやら帰るべき場所が無いようですね」
リオ「何故それを……」
「長年教師をやっていますので分かるのですよ。さあいらっしゃい」
リオ「……しばらくは帰れないだろうしいいわ」
「そのまま私の学園所属の生徒に……」
リオ「それは遠慮するわ」
ミレニアムサイエンススクール特別通行許可証
「ミレニアムに貢献した証としてホシノと黒服にユウカから贈られた許可証。ミレニアムの敷地内を自由に出歩くことが出来る。証明写真にはアリスとケイも合わせた4人が写っている。ベアトリーチェ曰く『家族写真見せびらかしてるんじゃねえぞぶっ○すぞロリコン野郎』とのこと。
光の剣:ケイブレード 深夜テンションのウタハがケイの為に作成した武器。ダサい名前とは裏腹に性能はとても高い。ワープ機能を筆頭に武器に必要がない能力を大量に積まれているので時々誤動作を起こす。その他アリスが持つ武器と同じ効果を秘めているとかなんとか。
生塩ノア:セミナーの書記。『先生はノアに勝てない』という概念を最大限に活用して好き勝手にやりなさっているお方。この作品における重要な人物ではあるものの出番が非常に少ない
長くなりましたがこれで黒服さんのミレニアム出張は終わりです。
書いてて楽しかったですが小鳥遊アリスを出してから全てが狂い始めました。多分誰もやらない事だと思いますがこの世界のアリスはホシノの娘です。
それではまた……あれ、シリアスさん?出番が欲しいって?仕方ありませんね、少しは出番を差し上げますよ。という訳でもうちょっとだけ続きます