先生襲来、そして撃退?
シャーレの一室。そこには仕事がひと段落してコーヒーを淹れてきた生徒とそれを飲んで舌を火傷した先生がいる。
ユウカ「……いつも言っていますが焦って飲まなくてもいいんですよ?」
「"だってユウカの淹れてくれたコーヒーだし……"」
ユウカ「気持ちは嬉しいですがそれただのインスタントですよ?」
「"それは些細な問題だよ"」
ユウカ「先生がそう仰るなら……」
「"……あれ、仕事が忙しくて気づかなかったけどミレニアムって今大変なんじゃない?"」
ユウカ「えっどうしてです?」
「"ほら、リオが行方不明になったって前モモトークで教えてくれたじゃん。トップが消えたら結構混乱するんじゃ……"」
ユウカ「それなんですけど……そこまで影響はありませんでした。むしろ会長が横領していた資金分余裕が出来たので……」
「"そっか。でも心配だね……見回りする時に見つかるかな……"」
ユウカ「罪は償ってもらわないといけませんからね。見つけ次第ボコボコにします」
「"ほどほどにしてあげてね……"」
ユウカ「考えておきます。……あ、そうでした。先生にこの書類の承認をしてもらいたいんです。正式な手続きはシャーレにしか権限がないみたいで」
「"『生徒登録願』?この時期に珍しいね"」
ユウカ「本当はもっと早く済ませるべきだったのですが色々あって遅れました」
「"それは仕方ないよ。えっと……『小鳥遊アリス』と『小鳥遊ケイ』の2人……えっ可愛い"」
ユウカ「先生もそう思います?最近アビドスからミレニアムに転入してきた姉妹だそうですよ」
「"アビドス?あそこは5人しか生徒が居ないしこの2人は見たことがないけど……まあいっか"」
ユウカ「先生?急に立ち上がってどうしました?」
「"ユウカ、私は今から大事な仕事をしに行かないといけない"」
ユウカ「午後からまた新しい仕事が……」
「"やだ!新しい子を見に行く!"」
ユウカ「あ、こら!待ってください!……はぁ、全く先生という人は……あれ、携帯を忘れてますね」
ユウカ「ま、まあ?先生が生徒に淫らな行為をしていないかの確認をしないといけませんから。覗かせてもらいましょう」
ユウカ「あれ、ちょうど若葉ヒナタさんからモモトークが……は?」
ーーー
ケイ「……あっち向いてホイ」
シロコ「ん、また負けた」
アリス「シロコ!今度はアリスとやりましょう」
シロコ「!2人とも好き。私の娘にする」
アリス「それはお断りします!!」
ケイ「私も遠慮しておきます」
黒服「何故あの3人はこの暑い中校庭の中心であっち向いてホイをしているのでしょう」
ホシノ「まあシロコちゃんだし」
黒服「それで納得してしまう自分が嫌になってしまいますよ」
ホシノ「今日は美食研究会の子も来ないっぽいしのんびり出来るねー」
黒服「付き纏われるような行為をした覚えはないのですがね……どうしてあんな事になってしまったのか理解出来ません」
ホシノ「まあ何があっても私が先生を守るから大丈夫だよ」
黒服「……ではあれから守っていただいても?」
ホシノ「んえ?」
黒服が指を示した先には半狂乱で涎を垂らしながら学校に向かって走ってくるヤバそうな大人が居た。
「"アリスたーん!!ケイたーん!!会いにきったよぉ!!"」
ホシノ「……あれはちょっと嫌かなぁ」
黒服「ホシノが拒否をするなんて……」
ホシノ「いやぁ……生理的にちょっとね……あれ、2人ともどうしたの?」
アリス「なんだか寒気がして……」
ケイ「不審者を発見したので逃げてきました。シロコが食い止めてくれています」
黒服「いえ、あれはあっち向いてホイを要求しているだけです」
ーーー
「"遠目に見てもクソ可愛い姉妹が目に映ったのでつい本性を出しちゃった"」
黒服「2人に悪影響を与えないでくださいね」
「"気をつけるよ。……2人とも、さっきはごめんね。私は皆の先生ことシャーレの先生だよ。よろしくね"」
ケイ「貴方が例の……こちらこそよろしくお願いします」
アリス「シャーレ……?あっ!思い出しました!貴方が変態さんですね!」
「"!?"」
アリス「少し前に変態で検索したら関連項目にシャーレと出てきたのです!!」
ケイ「……変態なのですか?」
「"どうしよう黒服先生、否定が出来ないよ"」
黒服「こちらに助けを求めないでください」
「"まあ変態でいっか……それよりも黒服先生、1つ聞きたい事があるんだ"」
黒服「何でしょう」
「"アリスとケイの苗字なんだけど……ホシノと同じなんだよね……"」
黒服「それはそうでしょう。この2人はホシノの娘ですので」
ホシノ「間違ってるけど間違ってない」
「"……娘?……黒服先生、いつからホシノと関係を!?"」
黒服「何故皆勘違いをするのでしょう」
ホシノ「今のは先生の説明が悪いよ。えっとね……」
「"……アンドロイド?"」
ホシノ「そそ。それで私が言葉とか教えてあげたらいつの間にかこうなってた」
「"そっかぁ……遂に黒服先生も手を出したのかと思ったのに"」
黒服「普通は生徒に手を出しませんよ」
「"う゛っ゛"」
ホシノ「えーでも相思相愛ならいいんじゃない?」
「"そ、そうだよ!私と生徒は互いに相思相愛で……"」
ユウカ「どの口が言っているんです?」
「"あっユウカ"」
ユウカ「昨日は随分とお楽しみだったようですね?当番に来てくれた若葉さんを襲ったみたいですね」
「"えっ……あっ、私のスマホ……"」
ユウカ「お時間……いただけますよね?」
「"申し訳ありませんでした"」
ユウカ「アビドスの方々、先生が申し訳ありませんでした」
ホシノ「大丈夫だよー」
黒服「貴女も大変ですね」
ユウカ「ええ、本当に。さ、トリニティに土下座しに行きますよ」
「"待ってまだ心の準備が……アッー!"」
黒服「……ようやく帰りましたか」
アリス「結局変態さんは何をしに来たのでしょう?」
ホシノ「さあ……とりあえず防犯ブザーを買っておかないとね」
ケイ「身を安全を守らないといけませんね」
黒服「なんて酷い扱いを……」
シロコ「………」
黒服「どうしました?」
シロコ「ん、ちょっと時間もらうねって言ったら「"しばらくお休みでしょ?めっ"」って言われた」
黒服「貴女はどんな業を背負っているのです」
若葉ヒナタ 時々シャーレの当番をしてくれるトリニティの生徒。3徹をしていた先生に襲われたが満更でもないという思いとシスターとして抱いてはいけない感情を持ってしまった事に葛藤している。尚抵抗しなかった理由は『もし抵抗して先生を壊しまったら』と考えてしまった為。