例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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黒服と対策委員会活動記録#3

ーーーアビドス高等学校 生徒会室

 

ホシノ「では…いよいよ対策委員会としての本格的な活動方針を決めたいと思います」

 

黒服「素晴らしいですね。とはいえ課題は山積みです。どれから着手をするのですか?」

 

ホシノ「まずは学園の敷地内を綺麗にしようと思います。来年後輩をお迎えする為にも清潔感も大切にしたいです」

 

黒服「一理ありますね。校舎も砂塵の影響で汚れていますし新学期に備えるとしましょう。ですがその前にホシノ、貴女が1番問題ですよ」

 

ホシノ「えっ?何か気に障るような事をしてしまいましたか…?」

 

黒服「その制服ですよ。前から気になっては居たのですが替えの制服等はないのです?」

 

ホシノ「……この一着だけです」

 

黒服「ならば洗濯しましょうか。その間に着替えて……」

 

よく考えたら出会ってから今まで制服姿のホシノしか見ていない。まさか年頃の少女が制服一着だけなんて事はないと思うが…

 

黒服「……ホシノ。貴女は今制服以外の服はありますか?」

 

ホシノ「……ないですよ」

 

黒服「……今日の活動が決まりましたね」

 

ホシノ「……と言いますと?」

 

黒服「ホシノの服を買いに行きましょう」

 

ホシノ「やっぱりそうなるんですね…」

 

 

ーーーアビドス自治区 ショッピングモール

 

黒服「とりあえず替えの制服は4、5着程買っておきましょう。それと体操着も幾つか」

 

ホシノ「黒服さん…私そんな大金払えませんよ…」

 

黒服「こういう時は大人に任せておけばいいのです。さ、次は私服ですね」

 

ホシノ「まだ買うんですか!?これ以上は申し訳なさすぎて…」

 

黒服「ホシノ、貴女も年頃の女の子なのですからお洒落に気を使いなさい。元から魅力があるのですから綺麗な衣装を纏うことでよりホシノの美しさが輝くというのに…」

 

ホシノ「……そこまで言うなら私を着飾ってくださいよ。後で泣き言いっても聞きませんからね?」

 

黒服「勿論です。さ、こちらへどうぞ」

 

その後数時間にも及ぶホシノの試着が終わり満足したので全て購入して帰路に就く。

 

黒服「やはりホシノには空色のネクタイが似合いますね。美しさが増しておりますよ」

 

ホシノ「ありがとうございます…ネクタイだけではなく…色々と…」

 

黒服「ホシノの為でしたら容易いものです。しかし買いすぎてしまいましたね…空き教室をクローゼットにでもしますか」

 

ホシノ「勝手に教室を改造していいものなのでしょうか…」

 

黒服「今はホシノしか生徒が居ませんし大丈夫でしょう。教室が足りなくなったのであればその時に考えればいいのですから」

 

ホシノ「それもそうですね。じゃあ教室の改装、しちゃいますか」

 

黒服「ええ。明日の活動が決まりましたね」

 

ホシノ「はい………あの」

 

黒服「どうしました?」

 

ホシノ「明日もよろしくお願いします……先生」

 

黒服「……ええ。また明日」

 

ホシノ「…えへへ」

 

笑うホシノ。彼女の純粋無垢な笑顔を見たのは初めてかもしれない。実験の対象でしかない彼女から向けられる感情に思わず頬が緩んだ。作戦はうまくいっている。

 

黒服「(ホシノ…貴女には申し訳ありませんが…私も悪い大人なのですよ)」

 

ホシノ「先生?立ち止まってどうしたのですか?冷え込む前に帰りますよ」

 

黒服「おっと。今行きます」

 

いつもより積極的になったホシノに連れられて夕焼けの街を走る。あの時彼女が見せてくれた笑顔を忘れる事はないだろう。

 

おまけ

 

黒服「…確かに服を選ぶとは言いましたが…何故私がホシノの下着を選ばないといけないのですか?」

 

ホシノ「下着も服の一部ですよ。それに私は言いましたよ?後で泣き言いっても聞きませんからね、と」

 

黒服「そんな思考の女子高生なんて居るはずがないでしょう…恥じらいを持ちなさい」

 

ホシノ「……冗談ですよ。流石に下着は自分で選びます」

 

黒服「ええ…それでは外でお待ちしていますので…」

 

ホシノ「……ちなみになんですけど、黒服さんの好きな色ってなんですか?」

 

黒服「質問の意図が理解出来ませんが…特に好きな色はありません」

 

ホシノ「……そうですか」

 

この後。しばらくの間少しだけ機嫌が悪くなったホシノを宥めるスーツを着た男が目撃されたとかされていないとか。




ーーーお知らせ
後日黒服とホシノ関連で本筋とは逸れているものを外伝としてあげる予定です
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