例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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リオ奮闘記withゲヘナ学園#2

リオ「……何も考えずに睡眠をしたのはいつ振りかしら……」

 

数年ぶりとも言える7時間睡眠に謎の満足感を覚えながらも着替えようとしてパジャマを脱ごうとした時に気づいた。

 

リオ「……昨日私は寮で着替えるまで何を着ていたのかしら」

 

採寸後の記憶を遡ると元々着ていた制服はベアトリーチェに回収されている。そしてそのまま着替えた記憶もない。

 

ヒナ「起きてるみたいね。それじゃあ制服の受け取りに……」

 

リオ「その前に聞いていい?昨日私が寮に来るまで来ていた服は何処にあるのかしら」

 

ヒナ「ああ、あの白い服?」

 

リオ「白?……それは私の下着の色と同じね」

 

ヒナ「………」

 

リオ「………」

 

ヒナ「……最初に見た時からパジャマを着ていた気がする」

 

リオ「いえ、私は……」

 

ヒナ「パジャマを着ていたわね?」

 

リオ「……そうね。確かに着ていたわ」

 

ヒナ「ならそのまま行こう」

 

リオ「ありがとう」

 

ヒナ「うん」

 

ーーー

 

ベアトリーチェ「あらリオ。あと2時間は寝ていて良かったのですよ?」

 

リオ「普段から4時間睡眠だったから寝過ぎたくらいよ」

 

ベアトリーチェ「……今何と?」

 

リオ「普段から4時間睡眠……」

 

ベアトリーチェ「本日から最低7時間は寝なさい。それと遅くても夜の11時までに寝るようにしてもらいます」

 

リオ「でも……」

 

ベアトリーチェ「確かに貴女はミレニアムでとても重要な役職でした。ですがここではただの生徒。しばらくは規則正しい生活を送ってもらいます」

 

リオ「……分かったわ」

 

ベアトリーチェ「素直な子は大好きですよ。それはそれとしてこちらをどうぞ。つい先程仕上げました」

 

リオ「本当に一晩で仕上げるなんて……」

 

ベアトリーチェ「作り慣れていますからね。さ、着替えてください」

 

リオ「……後ろを向いてもらえないかしら」

 

ベアトリーチェ「お断りします」

 

リオ「(……こういうところは困るわね)」

 

ーーー着替え中

 

ベアトリーチェ「素晴らしいです。もはや芸術の域に達していますよ。よくお似合いですよ、リオ」

 

リオ「何だか落ち着かないわね……スカートの丈も長いしタイツじゃないし……」

 

ベアトリーチェ「正直言ってしまえば初めて見た時のリオの服装はシャーレの先生が見たら即襲うレベルで破壊力が強かったのであえて露出を抑えてみました。リオはスタイルが良いのでロングスカートが良いと思いましてね」

 

リオ「……布面積が多いのにミレニアムの制服よりも動きやすいわね」

 

ベアトリーチェ「拘って作りましたので。……制服も渡せましたしこのまま数時間睡眠をとらせていただきます」

 

リオ「ええ、ありがとう」

 

ベアトリーチェ「ヒナちゃーん!愛しのママが今行きますよぉ!」

 

リオ「騒がしい人ね。……あ、机に学生証もある」

 

『調月 リオ ゲヘナ学園3年生 先生補佐』

 

リオ「先生補佐?あれを補佐するの?」

 

ベアトリーチェ「誰があれですか」

 

リオ「戻ってきたのね。睡眠はどうするの?」

 

ベアトリーチェ「せっかくだから補佐である貴女を抱いて寝たいと思ったのです。そういう訳ですので私のベッドに行きましょう」

 

リオ「……それが補佐になるならいいんだけど」

 

ベアトリーチェ「やだこの子従順すぎ可愛い」

 

ーーー

 

リオ「3秒で解放されたのはいいんだけどどうしようかしら……?」

 

ハルナ「この格好なら黒服先生も振り向いてくれますわ!」

 

フウカ「あんたは格好とかそれ以前の問題なんだわ」

 

ハルナ「問題ありませんわ!濡れ透け体操着ならどんな殿方でも好みだとSNSの記事に載っていたのです!」

 

フウカ「あの先生は色仕掛けとか引っかかるタイプじゃないわよ。というか拘束しないでもらえる?」

 

ハルナ「本日も運転をお願いしますわ」

 

フウカ「嫌」

 

リオ「(あの2人は前に私を轢いた……ゲヘナ学園の生徒だったのね。どうやら揉めているみたいだけど)」

 

フウカ「この際鍵渡すから勝手にいきなさいよ」

 

ハルナ「そんな……私に無免許で運転しろと?」

 

フウカ「免許以前の問題があるでしょうが」

 

リオ「(1人くらいならAMASで運べ……いえ、これだとミレニアムにいた頃と変わらないわね。別のやり方をしましょう)」

 

ハルナ「……見ない顔ですわね。私はこれから愛しの殿方に会わねばいけな……」

 

リオ「貴女に用があると言っている男性が校門前で待っているわ」

 

ハルナ「!?まあまあ!やはり黒服先生は私の事を!?今行きますわぁ!」

 

リオ「今のうちに」

 

フウカ「ありがとうございます。これで無駄な時間を取られずに済みました……って」

 

『貴方ではありませんわー!?』

 

リオ「誰かを犠牲にしてしまったようね。……どうして貴女は土下座をしているの?」

 

フウカ「あの時は轢いてしまって申し訳ありませんでした」

 

リオ「……ああ。もう気にしていないわ。それに貴女も被害者だものね」

 

フウカ「お詫びをしたいのでついて来てください」

 

リオ「いや、私は別に……いえ、着いていくわ」

 

彼女ほんの少し変わり始めた。このまま新しい自分を見つけられるのかベアトリーチェの毒牙にかかってしまうのか。それは彼女次第。




ほんの少しだけ相談なのですが、このまま奮闘記の続編を書くか次に移行するか悩んでいます。

理由はこのまま奮闘記を書いても面白く出来ないと考えてしまっているからです。

後日続編を投稿しますが現状奮闘記を書こうとしても筆が進まないので一度切り替えたいなと思っています。

短い期間にはなりますがアンケートを配置しておくのでよければ投票していただけると嬉しいです。

ー追記ー

ちょうど半々くらいでしたのでもうしばらくリオ奮闘記を続けてみたいと思います。投票してくださった方々、ありがとうございました。超絶感謝です
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