例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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黒服と対策委員会活動記録#5

 

 

ーーーアビドス高等学校(3月) 訓練室

 

黒服「では始めてください」

 

ホシノ「分かりました!行きます!」

 

ホシノが訓練を始めてから数ヶ月。彼女は既に片手でショットガンを撃てるようになった。

 

黒服「3時の方向からロケットランチャーが飛んできますよ」

 

ホシノ「くっ!」

 

それでも盾と同時に扱うのは至難のようで数回は構える前に被弾をしてしまう。訓練用なので威力は抑えているものの蓄積すれば限界はくる。

 

黒服「一度休憩にしましょうか。やはり右側の防御が間に合っていませんね」

 

ホシノ「近距離の敵なら大きなダメージを受ける前に倒し切れるのですが…遠距離からだと……」

 

黒服「ですが着実に使いこなしてきております。このまま続けていけば貴女は仲間を守る強固な盾になれるでしょう」

 

ホシノ「…!はい!」

 

黒服「そろそろ次のステップに行っても良い頃合いですね。まずホシノにはこれに着替えてもらいます」

 

ホシノ「これって…制服じゃないですか。今も着て……あっ」

 

黒服「強固な盾になる貴女に相応しい制服デザインにしておきました」

 

ホシノに渡したのはユメが着ていたものと同様のデザインにしている。あの時複数制服を購入したのもその為だ。

 

黒服「形から入るのも大切だと思いましてね。それとその防弾チョッキに隠している重りも没収です」

 

ホシノ「うっ…気づいていたんですね」

 

黒服「体幹を鍛えるのも大切ですがそれで被弾をしてしまうようでは本末転倒です。焦らずにやりましょう」

 

ホシノ「はい……じゃあこれに着替えてきますね」

 

黒服「ええ。着替え終わったらまたこちらに戻ってきてください」

 

ホシノが着替えている間に訓練に使った弾薬などを片付ける。ダミーターゲットを見ると彼女の腕前がよく分かる。ショットガンを全弾外さず急所を狙っているのだ。とてつもない集中力を発揮しているのは間違いないだろう。

 

黒服「やはり実践も交えた方が良いのでしょうか。彼女が管轄している生徒を何人か派遣してもらっても……おや」

 

ホシノ「先生、着替えてきました……似合ってますか?」

 

黒服「とてもお似合いですよ」

 

ホシノ「!!ありがとうございます……」

 

黒服「その制服は私が特殊な加工をしました。ワイシャツにはスナイパーライフルの銃弾からでも守り通せる程に強固な防弾加工を施しました」

 

ホシノ「このワイシャツがですか?着心地や重さはさっきの制服とほとんど変わりませんが……」

 

黒服「多少は重量が増しているはずですが気にならない程度に抑えました。スカートにも同様の加工をしてあります。ですが被弾をしていいという訳ではありませんのでそこは勘違いしないようにお願いしますね」

 

ホシノ「傷をつけないように気をつけます。それに……先生から貰った制服なので大事にしたいです」

 

黒服「いいえ、傷はつけて構わないのです。本当に大事なホシノを守る為に用意したのですから」

 

ホシノ「……先生はずるいです」

 

黒服「???何故ですか?」

 

ホシノ「なんでもないです!」

 

黒服「そうですか。では試しに先程と同様の訓練をやってみましょう。準備はよろしいですか?」

 

ホシノ「…はい。大丈夫です」

 

黒服「では始めましょう」

 

ホシノ「行きます!」

 

開始と同時にホシノを弾幕が囲む。最低限を防ぎながらショットガンを的確に当ててダミーを破壊していく。ここまでは良い。ここで盾を構えていない方に向けてロケットランチャーが狙いにきた。

 

ホシノ「もう当たりませんよ!」

 

俊敏な動きでロケット弾を避けた後、狙撃手ダミーを打ち抜いた。

 

ホシノ「……終わりですか?」

 

黒服「はい。素晴らしい動きでしたよ、ホシノ」

 

ホシノ「や……やりました!初めて訓練メニューをクリア出来ました!」

 

黒服「判断力、瞬発力、射撃の正確さ。どれが欠けてもクリアは不可能なこれを制覇するとは……流石ですね」

 

ホシノ「先生がこの制服を用意してくれたおかげです。なんだかとても動きやすくて…」

 

黒服「その調子で続けていきましょう。近いうちに模擬戦を依頼するのも良いかもしれませんね」

 

ホシノ「模擬戦ですか…楽しみですね」

 

黒服「さて、今日のところはこのくらいにしておきましょう。休息をとって明日に備えてください」

 

ホシノ「分かりました。先生、明日もよろしくお願いします!」

 

黒服「はい。期待していますよホシノ」

 

ホシノ「っ!?頑張ります!」

 

最近ホシノは褒めると飛び跳ねて喜ぶ事が分かった。こういう些細な事で信頼度が上昇していくのだとか。

 

ホシノ「そういえば……先程先生宛てに書類が届いてましたよ。金色?の封筒っぽい奴が」

 

黒服「金色の封筒?絶妙に喜べない色ですね……後で確認します」

 

ーーーアビドス高等学校 校門前

 

???「ここがアビドス……胸が高鳴りますね⭐︎」

 

金色の封筒は新たな物語の始まりを告げる。

 




とりあえず本編はテンポ良く進めていこうと思います。まだまだやりたい描写等はありますがキリがなくなってしまう恐れがありますので…
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