例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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感情+a

「"傷痕は残らないって。良かったね"」

 

ハナコ「……どうしてこんな事をしたんですか?」

 

「"どうしてって言われても……傷ついてる生徒は放っておけないよ"」

 

ハナコ「そんな甘い事を囁かれても私には届きませんよ?」

 

「"それは残念……でもハナコが大事な生徒である事に変わりはないからね"」

 

ハナコ「……こんな水着を着て歩いてるような生徒でも、ですか?」

 

「"もちろん。私はちょっと元気になっちゃうから直視は出来ないけど……ベア先生ならむしろ歓喜しそうだし"」

 

ハナコ「ベア先生?」

 

「"ああ、ゲヘナ学園に居る先生でね。とにかく生徒が大好きで何をするにしても生徒第1に考える人で……私と気が合うんだ"」

 

ハナコ「変な先生なんですね」

 

「"そうかもしれないね。……ただ、ゲヘナとトリニティはあまり相性がよくないって聞いたから信じてもらえないかもしれないけど……"」

 

ハナコ「いえ、あなたは信じます。身体のように正直なあなたの事は」

 

「"ちょっと卑猥に聞こえるような……"」

 

ハナコ「……ところで私は今保健室のベッドに寝かされています。2人きりのベッド……」

 

「"……ハナコ、落ち着こう。もっと自分の身体は大事にした方がいいよ"」

 

ハナコ「そうですか……私の身体には魅力がないと先生は仰るのですね……」

 

「"私がどれだけ我慢してるか分からない?"」

 

ハナコ「……いいんですよ?」

 

「"良いわけないでしょうが!!"」

 

ハナコ「うふふ……先生は揶揄い甲斐がありますね。冗談ですよ。……今は」

 

「"その含みのある言い方は怖いよ……"」

 

ハナコ「……さて、そろそろ私は帰りますね。短い間でしたが久しぶりに楽しい時間でしたよ」

 

「"そっか。こちらこそありがとう。お礼にこれあげるね、それじゃあね!"」

 

ハナコ「えっあっ……」

 

彼は颯爽と駆け出して帰ってしまった。先程まで履いていた靴を置いて。

 

ハナコ「私にはこんな大きいもの……♡」

 

当然彼女にとっては大きすぎる靴。可愛さもないありふれたその運動靴は何故か魅力的に見えた。

 

ーーー

 

「"ねえユウカ、明日デートしない?"」

 

ユウカ「帰ってきたと思ったらいきなり何を……何時から行きます?」

 

「"いつも即答してくれてありがとう。靴をユウカに選んでもらおうと思ってさ"」

 

ユウカ「靴?……ってなんで履いてないんですか!?」

 

「"靴飛ばしして遊んでたら川に落ちちゃった"」

 

ユウカ「仕事サボって子供みたいな事しないでください!明日ちゃんと先生に似合う靴を選んであげますから」

 

「"ありがとう。やっぱユウカは頼りになるね"」

 

ユウカ「先生が頼りなさすぎるんです。……全く、本当に私が居ないとダメな人ですね」

 

「"あはは……面目ない"」

 

ユウカ「(……本当に嘘が下手ですよね。あなたは優しすぎますよ)」

 

翌日「"普通にサンダルでも買って渡せば良かったかも"」と先生は考えたそう。

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