例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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交わらぬ線

マエストロ「昨日シャーレの先生が来ていた?」

 

トリニティ生A「はい。何やら広場の辺りで浦和ハナコと話していたようで……」

 

マエストロ「ハナコと?……まあ今のハナコとなら相性は良さそうだが……とにかく報告感謝する」

 

トリニティ生A「あっ……ありがとうございます!失礼します!」

 

セイア「シャーレの先生……何故このタイミングで?」

 

マエストロ「あいつの考えている事は大体色欲に塗れているからおおよそハナコを口説きにでも来たのではないか?」

 

セイア「それだけならいいけど……下手に干渉されると困るな」

 

マエストロ「まああいつは変態なだけで無害だから放っておいてもいいだろう」

 

セイア「変態はダメなのでは?」

 

マエストロ「前ならば生徒の教育に悪いから出禁としていたのだが今はハナコが居るからな」

 

セイア「ハナコ……彼女はこの学園に転入するべきではなかったのかもしれないね」

 

マエストロ「優秀な1年生として期待されていた彼女が成績最下位になって校内を水着で徘徊するようになり危険人物扱いに……私は1つの芸術の芽を摘んでしまったのかもしれないな」

 

セイア「先生……」

 

マエストロ「……さて、私はこれなら補習を受けさせる生徒と顔合わせを行う必要がある。ミカやナギサがいる場面では救えんと言ったが退学の可能性が出てきてしまってな」

 

セイア「ああ、今朝の青い封筒の中身はそれだったのか」

 

マエストロ「前まではどれほど成績が悪くても卒業まではさせられると考えていたからな……現実はそんなに甘くないようだ」

 

セイア「……なんだかんだ先生は生徒想いだよね」

 

マエストロ「私は芸術を失いたくないだけだ」

 

セイア「……そうか」

 

ーーー

 

マエストロ「さて、補習に使う予定の部屋に来たわけだが……騒がしいな」

 

騒音が嫌いな身としては入るのに躊躇うが……致し方ない。教室の扉を開いて中に入るとそこには変な光景が存在していた。不細工なニワトリのでかいぬいぐるみを抱きしめている子、何故か銃の手入れを教室内で行っている子、水着で座っている子を見てネコのような眼で「エダシ」とかいう謎の呪文を唱えている子。ここは本当にトリニティなのだろうか?魔境の間違いでは?

 

マエストロ「お前達……一旦席について落ち着いてくれ」

 

ハナコ「なるほど……では失礼しますね」

 

マエストロ「何故私の膝に座る」

 

ハナコ「だって籍についてと……」

 

マエストロ「絶対に意味が違うぞ」

 

コハル「エ!駄!死!」

 

マエストロ「お前は呪文を唱えるな」

 

アズサ「銃の整備が終わったから試し撃ちをしてきてもいいだろうか?」

 

マエストロ「タイミングというものを考えろ」

 

ヒフミ「先生!この後モモフレンズコラボカフェに行きませんか!期間限定でペロロ様直々に接客してくれるコースが……」

 

マエストロ「頼むから落ち着いてくれ」

 

ハナコ「激しいのはお嫌いですか?」

 

コハル「だからエッチなのは駄目だって言ってるでしょ!?」

 

マエストロ「お前らは何を言っているんだ」

 

アズサ「とりあえず試し撃ちに行ってくる」

 

ヒフミ「あ、では私もモモフレンズコラボカフェに……」

 

マエストロ「会話のドッジボールすら出来ないのか?」

 

ーーー

 

セイア「先生は上手くやれているだろうか」

 

ミカ「セイアちゃん、ただいまー☆」

 

セイア「戻ってきたんだね。……その手についている赤い液体は何だい?」

 

ミカ「ちょっと……ね。先に洗ってくるね」

 

セイア「あ、ああ。……ミカ、君は一体何をしているんだ……」

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