例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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本編世界のベアトリーチェは今後ややこしい事になりそうなので
『淑女』と表記します


淑女

とある廃校の最奥にある祭壇。そこに1人の大人が鎮座している。憤怒と憎悪に支配され復讐の為に牙を研ぐ彼女こそ本来の歴史から飛来してきたこの世界におけるイレギュラーであり排除するべき存在である『淑女』。暗き空間で彼女はただ1人計画を立てている。

 

淑女「彼女からこの世界の情報を聞き出せたのは幸運でしょう。仮に別の世界であっても黒服達やシャーレの先生が存在しているなんて不愉快です。……全員殺して差し上げますよ」

 

そう宣言をする彼女はマエストロから奪ったもの、『複製』を利用して従順な兵士を生成する。亡霊のような姿で生成されていくそれはかつてトリニティに君臨していた生徒会を模した人形達。前回は数が足りなく易々と突破されてしまったが今回はそうもいかない。何百、何千、何万と数を増殖させて圧倒的な兵力で制圧出来るようにと複製していく。

 

淑女「……前回の私ならここで満足していた事でしょう。ですが今は違います。復讐を完遂させる為ならば何だって利用します」

 

亡霊達に向けて『概念』を与えるとそれは融合していく。やがて数メートル程の大きさになり存在感を放つ亡霊となる。その者の名は『アンブロジウス』。前回は1体召喚するのにも時間が掛かったが色彩の力を利用すれば短時間で用意する事も可能なのだ。

 

淑女「ひとまずはこの程度でいいでしょう。あとは……私自身の武器も作成しておきましょうか。シャーレの先生を殺すのは大前提としてどのように苦しめるかですが…々この毒薬を仕込ませた銃弾を撃ち込みましょうかね。私に対して『黙れ』と言ったあの愚か者には簡単に死なれては困りますからね。じわじわと死に追いやられて苦しませてあげなければ……」

 

「ただいまー。今日も連れて来たよ」

 

淑女「遅いです。1時間前に連れてくる約束でしたよ?」

 

「ごめんね。人間を誘拐してくるのって難しいものだね☆」

 

そう、前回はこの女が面倒な事をしてくれたおかげで計画に支障が出たのだ。……ならば支配下において利用してやろうと企み洗脳したのだ。こいつは戦闘力だけはある。散々こきつかってから搾取すれば問題はないだろう。

 

淑女「ですがしっかりと連れて来たようですね。よくやってくれましたよ、ミカ」

 

ミカ「これくらいお安い御用だよ。あ、でも多少抵抗してきたから殴って黙らせちゃったけど」

 

彼女はこちらの足元に1人の人間を置いてくる。紫色の制服に身を包んだ生徒だ。

 

ミカ「ゲヘナ生徒なら1人くらい消えたって構わないよね☆」

 

淑女「どの学園かなんて興味はありませんね。私はただ……」

 

ゲヘナ生A「マ……マザー……助け……」

 

淑女「!?汚い手で私に触れるな!この!ゴミが!」

 

左腕、右腕、顔面、腹の順で触ってきた蛆虫を踏み潰す。小さな呻き声をあげてはいるもののやはり大したダメージは入っていないようだ。

 

ミカ「もう、私の手に血がかかっちゃったよ〜」

 

淑女「……失礼。まだ生きていますよね?」

 

ゲヘナ生A「ど……どうして……」

 

淑女「虫の息ですがこのままあの液体に突っ込んでおきましょう。死ななければ永遠に搾取出来ますからね」

 

ミカ「ゲヘナ生徒の有効活用法、だね☆」

 

淑女「ですが大した神秘ではありませんね。ミカ、次はもっと神秘を秘めた生徒を攫ってこれますか?」

 

ミカ「任せて。これもキヴォトスを綺麗にする為だからね」

 

淑女「ええ、頼みましたよ」

 

やはりこの女は手駒にして正解だった。……洗脳した際に嫌悪していた対象に対して固執するようになってしまったのは欠点だが。

 

ーーー

 

淑女「貴女の飼育小屋です。お入りください」

 

生徒を放り投げて装置を起動する。その後中に入った生徒は休眠状態になり管に繋がれる。そこから神秘の搾取が始まり限界まで吸い出していく。限界に達したらしばらく休息させてまた吸い出す……を繰り返す。そうして得られた神秘は特殊なマガジンにエネルギーとして蓄積されていくのだ。

 

淑女「時期に溜まりそうですね。対生徒用の武器、『ロストピース・メーカー』が。しかし生徒自身の神秘は色々応用出来そうなのでもっと搾取しておきましょうか。なあに、ミカを使えば簡単な事です」

 

淑女はこうして着々と力を付けていく。全ては復讐を果たす為に。

 

ーーー

 

ベアトリーチェ「………」

 

ヒナ「マザー、もう夜遅いよ。もう帰って寝た方が……」

 

ベアトリーチェ「ヒナには申し訳ありませんが今日は1人で寝てください。私は大事な用事があるので」

 

ヒナ「でも……」

 

ベアトリーチェ「アコ、ヒナを連れて行ってください」

 

アコ「不本意ですが頼まれてあげますよ。では委員長、部屋に戻りましょう」

 

ヒナ「嫌だ。私はマザーと一緒に……」

 

ベアトリーチェ「大丈夫です。すぐに用を済ませて戻りますから」

 

アコ「先生もああ言っていますし問題ありません。これ以上ここにいると困らせる事になってしまいますよ?」

 

ヒナ「……それは嫌だ。けど離れるのも……」

 

ベアトリーチェ「数分で戻りますから。失礼しますね」

 

ヒナ「あっ……」

 

ベアトリーチェ「………」

 

『貴女、ヘアピンの色を変えたのですね。とてもお似合いですよ』

 

『本当ですか!?マザーに褒められるなんて幸せです……』

 

ベアトリーチェ「何故……あそこまで喜んでいた貴女のヘアピンが落ちていたのですか……?」

 

数日前から行方不明になっている生徒のヘアピン。彼女は一体何処で何をしているのだろうか……

 

ベアトリーチェ「必ず見つけ出します……」




共犯者と相談して殺戮表現は避けました
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