例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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ベアトリーチェという教師

淑女「決着をつける、ですか。そのボロボロの身体でよくもまあそんな大それた事が言えますね。生徒の前だから格好つけているのでしょう?痩せ我慢はよしなさい」

 

ベアトリーチェ「ええ、痩せ我慢ですとも。私の子供達を傷つけた貴女は私の手で葬らねばならないのです」

 

淑女「一応聞いておきましょう。教師などという無駄な肩書きを捨てて私の良き協力者になるつもりになりましたか?」

 

ベアトリーチェ「断るに決まっているでしょう。そのような悪事に手を貸すなど大人として、教師として恥ずべき行為です」

 

淑女「愚かな!!貴女も、そしてあの先生も!子供とは搾取されるもの!迫害されるもの!その愚かさが!絶望が!憎悪が!我々大人の糧となることが何故わからない!」

 

ベアトリーチェ「黙れ」

 

淑女「!?」

 

ベアトリーチェ「子供達の絶望や憎悪?そのようなものを見たところで心が痛むだけだと何故理解出来ないのです!自分勝手に生徒を利用し苦しませる行為などあってはなりません!そのような当たり前が理解できない貴女こそ愚かですよ!」

 

淑女「……いいでしょう。私を愚かだとほざく貴女にどちらが正しいのかを教えて差し上げましょう!」

 

淑女は醜い化け物となりこちらに接近してくる。その刹那前に出て攻撃を防ぐはベアトリーチェの誇るゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナ。殺意と憎悪を糧に生きる淑女とは違いただ母を守りたい、その一心でこの場にいる。

 

淑女「貴女も偉そうな事を言っていましたが結局は生徒を利用していますね!」

 

ヒナ「私は私の意思で此処にいる。利用する事しか脳のない貴女と一緒にしないで」

 

淑女「ガキ如きが偉そうに!!」

 

怒り狂う淑女の猛攻をヒナは見切って避けつつも母に攻撃が当たらないように誘導している。

 

ヒナ「淑女だっけ?いい事を教えてあげる。ゲヘナ学園はね、治安が悪いのよ」

 

淑女「だからどうしたと言うのです!!」

 

ヒナ「全てのゲヘナ生の逆鱗に触れた貴女に体験してもらおうと思って」

 

淑女「一体何を……ぐっ!」

 

ヒナの背後から猛スピードで衝突してくる車。それに直撃した淑女は数メートル吹き飛ばされ壁に叩きつけられた。

 

フウカ「はぁ、結局車を壊す事になるなんてね……」

 

ジュリ「これで何台目でしょうか……ですが今回だけは清々しい気分です」

 

イズミ「あれ……食べれるのかな?」

 

アカリ「あの大きさなら一食分は賄えますね♪」

 

ジュンコ「怖い事言わないでよ……カニバリズムは駄目だって」

 

ハルナ「どうでしょうフウカさん、これを機に美食研究会に加入しませんか?」

 

フウカ「いいから淑女を攻撃しなさいよ」

 

淑女「……中々やりますね。しかしこの程度で私が倒れるなどと思わない事で……」

 

ハルカ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

淑女「……?」

 

ハルカ「足元に大量に地雷を置いてしまってごめんなさい!」

 

ムツキ「ついでに手が滑って爆弾投げちゃった。ごめんね〜☆」

 

淑女「爆弾如き回避すれば……な、何故身体が動かないのです」

 

カヨコ「へえ。淑女でも恐怖に怯える事はあるんだ」

 

アル「あんな的なら片手でも命中させられるわね」

 

次に淑女を襲うは大規模な爆発。一時的に片膝をついてしまう程にはダメージを受けてしまうがすぐに立ち上がった。そして顔を上げた直後視界に入るのはドリル。……ドリル?

 

カスミ「ハーッハッハッハッ!愚かな淑女にプレゼントだ!」

 

メグ「ドリルだけじゃ足りないよね?火炎放射もあげるよ!」

 

セナ「火葬ですか。これで患……死体になりますね」

 

ドリルを受け止めながらも火炎放射を浴びせられて徐々に追い詰められていく淑女。その表情からは余裕は感じられず完全に生徒達に翻弄されている。

 

淑女「……いい加減にしなさい!こちらは真面目だと言うのに!」

 

ヒナ「私達は真面目よ。それぞれのやり方で母を守っているに過ぎない」

 

淑女「……しかしゲヘナの戦力が揃ったとはいえあまりにも貧弱ですね。悪くない攻撃ではありましたが致命傷にはなりませんでしたよ」

 

ヒナ「何を言っているの?まだ戦力は揃ってないわよ」

 

淑女「……ほう、今度は砲撃ですか。しかしこの程度では私に傷を負わせる事は不可能です」

 

イロハ「それはそうでしょうね。それは視界を塞ぐ為の煙幕ですから。本命は今から撃ちますよ」

 

イオリ「委員長、これで全員揃ったよ!」

 

ヒナ「よし。全員一斉放火!」

 

ヒナの合図と共にそれぞれが淑女を攻撃する。流石に堪えているのか呻き声が時々聞こえてくる。

 

ベアトリーチェ「嗚呼、私の生徒達……こんなにもたくましく成長した姿が見れるなんて……」

 

アコ「貴女に助けを求められたら仕方ないですよね。……ご無事で何よりです」

 

ベアトリーチェ「私が無事なのは貴女達のおかげですよ」

 

淑女「……認めない、認めない認めない、認めない!搾取されるだけの子供如きに遅れを取るなど!!そのような結果、認めるものカァ!!」

 

叫び終えた淑女は突如時空の裂け目のようなものを生成して逃げ込んだ。その奥はとても禍々しい空間が広がっているように見えた。

 

ベアトリーチェ「……生徒達よ、来てくださりありがとうございます。ですが……後の事は任せてくれませんか?どうしても私の手で決着を付けたいのです」

 

ヒナ「分かった。でも私はついていく。それだけは許して欲しい」

 

アコ「他のメンバーはそれぞれ残党の処理を行います。必ず帰ってきてくださいね」

 

ベアトリーチェ「はい。約束します」




次回淑女とのラストバトルです。

今回はどうしてもプレイアブル化されているゲヘナ生を全員出したかったんです
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