異世界放浪記   作:恋音 有咲

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今回は戦闘描写とかないよ☆


其ノ弐〈アイギス〉

「...ここは?」

目が覚めたら知らない天井、例えるのなら昔の日本のお城の殿様が座っているような広間で俺は起きた。どうやら足は治っているようだ

 

「起きたか」

 

突如知らない声が後ろから聞こえる、俺は壇上を確認し、目を見開いた。

そこには真っ赤なボサボサの髪をして日本によくある緑のパーカーと黒の長ズボンを履いた雰囲気をぶち壊している男がそこに堂々と座っていたのだ。

「...お前は?それにここは...」

「そう焦んな?、有咲が起きちまう」

有咲?誰の事だろう...と不思議な顔をすると謎の男は俺の膝元に人差し指をぴっと向ける。俺はそれにつられ、目を膝の上に向けると...先程の女の子が俺の膝上で眠っていた

「うぉぁ!?」

「なんで膝で女の子が寝てただけであんたはそんな慌ててんだ...?」

謎の男は首を傾げているがそれどころでは無い、俺は彼女いない歴=年齢なのだ、膝上で主観めっちゃ可愛い女の子が寝てたら驚く。

「と...とりあえず話を本題に戻してくれ」

「おー...?それでいいならいいが...とりあえず何を聞きたい?」

男は不思議な笑みを浮かべ俺の発言を待つ、その笑みはまるで珍獣を見つけた人間のような...不思議な笑みで...

「とりあえずお前の名前、それからここは何処なのかを教えてくれ」

「?、あんたはここに例の怪物問題の解決に来たんじゃねぇのか?」

ここであの怪物の問題が解決できるのか?、それも聞いてみよう

「ここであの問題が解決できるのか?...ひとまずそれはいい、俺は記憶を失ってここに来たんだ。だからここもどこか分からねぇんだ」

「成程...記憶を失った...とりあえずそれは時に任せるとして、ここで問題は解決できるぞ。多分だけどな!」

多分かよ!

「多分かよ...その話はもういい、ひとまずお前らの名前を教えろ、俺も伝え忘れてたから言うが俺の名前は日野咲 丁だ」

「あー...いいのか、俺の名前は無季 心夏(ムキ ミナツ)、そこで呑気に居眠りしてるやつは恋音 有咲(コイネ アリサ)だ、2人ともただの能力者だよ、あと日野咲 丁な、丁と呼ぼう」

おい待て

「待て、能力者とはなんだ?オカルトなら間に合ってるぞ、あの目ん玉のお陰でな」

「オカルトでも何でもねぇぞ?ってか能力者を知らねぇって丁は何処から来たんだよ」

「俺は日本出身の日本人だ、お前も服装的に日本人だろ?ならお前がどれほど馬鹿なこと言ってるか分かるか?テレビやアニメだけにしといてくれよ」

それを言った瞬間心夏とか言うやつの表情が緊迫したものになった

「おい待てあんた今どこから来たって言った?」

「ど...どうしたよそんなに緊迫した顔になって...俺は日本から来たんだよ」

「...日本...おいあの日本か?」

心夏がとんでもない顔になっている、例えるなら世界の終わりを見たような顔をしていて...

確かに日本だが...そんなにやばいのか?それにその良い様、ここは日本じゃないよな、結局ここはどこなんだよ」

言い草的にここは日本では無いのは確定した、せめてどこの国ややばい場所に飛ばされたのかだけでも知りたい

「あ...あぁ...そうだったな...ここは〈アイギス〉、全ての世界の中心となる場所に存在し、全てに関わることが出来る唯一の国だ」

規模広がりすぎだろ!?

「いやいや待て待て少し待て、なんだ全ての世界の中心って」

「あー?文字通りだよ、日本に出来た裂け目に入ってきたクチだろ?あれの出口が偶然このアイギスの近くに出てきたんだろう、だから説明できることなんてほとんどねぇよ、強いて言うならあんたはパラレルワールドって信じるか?」

心夏が何とか調子を取り戻した様子で話す

「あぁ知っとる、確か日本は縦線で繋がってて別の世界線も縦線である、横線は時間を表すんだっけな?」

「あぁ正解だ、ここアイギスはその無数にあるパラレルワールドの1番ど真ん中に存在するんだ」

いまいち分かりにくいがここもパラレルワールドの一つなのか...

「つまりここも元は日本だったのか?」

「逆だ、お前のいた日本はアイギスのパラレルワールドの可能性もある」

なんだと...?

「ここは2つの理由で世界の中心たる存在になっているみたいでな?、スケールはでかくなるが着いてこいよ」

「お...おぅ、分かった」

「予想に過ぎないから俺の妄言だと思っておいてくれ、まずは原点。アイギスが存在する世界で宇宙の始まり〈ビックバン〉が発生した」

「予想以上にスケールがでけぇな」

「仕方ねぇだろ?日本人には分かりそうな話題だしお前も知りたがってそうだしな」

ここまででかいとは予想以上だ

「とりまそこまで時間もないから話を戻すぞ、そのビックバンで宇宙が形成され、たった一つの事柄が違うだけでパラレルワールドというのは生成されるんだ、例えるなら太陽系が形成されるという事だけでも〈冥王星が太陽系にいるか〉と〈冥王星が太陽系に居ないか〉というふたつのパラレルワールドが発生する、そのふたつの出来事でもその後の影響が全てまた別のパラレルワールドとして無数に記録されていくんだ」

「ショットガンみたいだな」

「あんた例えるの下手って言われないか?」

「すまん、結構言われる。」

例えるのはしばらくやめとくか...

「とりあえず話を戻すぞ?アイギスはその無数の歴史の中の1番初めに出てきたものだから本来の歴史としてど真ん中に佇んでるんだろ」

「最後だけ適当になりすぎだろ」

「俺もよくわかってねぇんだよ、理由聞こうにも世界線に意志なんてものは存在しねぇしな」

「まぁたしかに...」

とりあえずこれが1つ目の理由と言うやつか...

「じゃあ2つ目はなんだ?」

「あ?この世界は能力が存在する世界としない世界の境界線として丁度いいってだけだよ」

「急に適当だな...」

「とりあえず理解したか?、他に質問あったら今のうちにしとけ」

「あぁ、大丈夫だ、能力ってのも実際にあるんだな...」

認めたくは無いが認めざる負えない、もう諦めることにした。それはそれとして最後にあの怪物だけ聞いておこう

「じゃあこれで最後になるんだがあの目ん玉について、心夏はなんか知らないか?」

「現時点でなんもだ、強いて言うならあいつらは突如アイギスの上空に現れてその後アイギスの空に馬鹿でかい歪な裂け目が現れてそっから今も尚無尽蔵に出てきてるって位だ、時間経過で治るっぽかったが日本が被害にあってるらしいからそういう訳にも行かないからな、この後俺らは問題解決のために動きに行くつもりだ」

「...それは大丈夫なのか?、ここに被害とかは」

「お前は見てないだろうが安心しとけ、ここは城下町が城の中にある位でかい城なんだ、自動防衛システムもあるからヤツらが近付いてきても撃ち落とせる。原理の説明は時間が無いからまた今度な。そろそろいいか?」

と言って心夏は立ち上がる、だがこの後俺はどうすればいいかがまだ分からない、せっかくだし聞いておこう

「あぁ、俺はなんか力になれそうか?」

「控えめに言って無理だな、折角だからそこで今も寝てる寝坊助連れて城下町の探索しながら記憶戻るのを待っとけばいいよ。問題は俺らがしっかり解決してやるし解決したら日本にも戻してやるから」

と心夏がそんな頼りがいのある事を言う、実力は本物なのだろう。

「あー、分かった。じゃあ心夏を信じるよ...そういや心夏ってアイギスの代表的な存在なのか?俺に色々教えたりしてくれたし」

「強いて言うならちょっと違うな、上から3番目くらいだ、だが強さは折り紙つきだから安心しろ?」

そんなに階級が高いなら安心もできる、それにおそらく心夏は何か能力を持っているのだろう。俺なんかが行くよりも余っ程良さそうだ

「そうか...じゃあ有咲が起きたら探索に行くことにするよ、ありがとな」

「あぁ、日本が滅んだらこの服のスペアが買えなくなるからな、全力で行ってやるから安心しとけ...あ、あとお前にも能力を一時的にだがくれてやるよ、有咲は実は戦えないからな、お前を連れ帰る時も猫を使って必死に気を紛らわしながら命からがら連れ帰ったって聞いたぜ?」

「マジか、それなら感謝しなきゃな。能力ってのはどうやって渡すんだ?」

「あー...実は俺にはできないんだ...〈霞〉!」

「呼んだかしら?」

「うわっ!?」

心夏がそう叫ぶと俺の真後ろからから黒髪ロングの黒いフード付きパーカーとグレーのズボンを履いた色々とでかい女の人が出てきて普通にビビった、心臓飛び出そう。

「お前...どこから聞いてた?」

「ん〜...全部かしら?いや〜有咲ちゃんの寝顔が可愛くて食べたくなっちゃって見てたらなんか逃げにくい雰囲気になっちゃって...」

「はぁ...とりあえず話を聞いてたなら事の顛末は分かるだろ?丁に能力を幾つか与えてやれ」

「えぇー...疲れるのよあれ...」

「あ...あの...最悪大丈夫だからな...?」

「と、本人も言ってるみたいだし万事OK!」

「な訳ないだろ、暫くお前の家にあるありとあらゆるお前のオカズ没収するぞ?」

なんか聞いちゃいけない単語が聞こえた...

「えぇー!頑張って働くからそれだけは勘弁をぉー!」

「じゃあ幾つか能力渡してやれよ?」

「はーい...とりあえず丁君、手を出して?」

彼女は俺に手を伸ばしてきて

「お...おぅ」

俺はその手を掴んだ。その瞬間身体中に力が湧き、〈能力〉というものの使い方がわかったようになり。

「これで伝授完了!、使い方は後で試しておいてね☆」

「わ...分かった」

何故か霞という人物の流れに飲み込まれているが気にしないでおこう。

「とりあえず霞、今から裂け目の問題とあの怪物の問題を同時に解決しに行くから手伝え」

「はーい...後でルナちゃん食べさせてね?」

「本人が許可すればな、とりま丁、そう言う訳だからここにいる間はのんびり探索しとけよ 」

と言いながら2人は出ていってしまった...俺は膝に目をやり、寝ている有咲の顔をじっと見ながらあの嵐のような存在の2人に困惑する他なかった...

 

次回〈探索・遭遇〉




今回も軽いキャラ紹介をするぜ!丁が貰った能力の説明は次回な!
無季 心夏(ムキ ミナツ)
とある都合でアイギス屈指の力持ちな男、日本となにか関わりがあるらしい?ちなみに異世界人、能力はまだ秘密である、実はまだ15歳位しかない
緋乃神 霞(ヒノカミ 霞)
最後だけ出てきた人、じつは第2話が始まる前から既に丁の直ぐ横らへんにいた、気が付かなかった理由だけど実はこの人透明化能力も持ってる。気配も匂いも音も全部消せるから丁はどう足掻いても気がつけなかった。有咲起こしちゃうしね、ちなみに能力の譲渡も霞自身の能力でアイギスには珍しい他者に能力を渡せる能力を持つ、ちなみにただ渡すだけじゃなくて他の人からコピーしたものを渡すこともできるから丁に渡した能力が何なのかはまだ不明だよ、実はEカップ24歳のれっきとした大人
ルナ
名前だけでてきた子、決してモブでは無い、具体的に言えば次次回に出てくる予定
恋音 有咲(コイネ アリサ)
この娘実は途中で起きてたけど霞の目線が地味に怖くて寝たフリをずっと続けてた

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