なんか気がついたらネット上から消失しちゃってました
地下東京で暴れてた学生を殴ってたら君から電話。
上では雨が土砂降りに降っているらしくて地下東京に下りる道が土砂で詰まってるとの事。
「それでね? 上から無理矢理やると下が大変なことになるかもしれないから、貴方が下から殴ってくれる?」
ああ、確かに地上は空があるけど地下は下しかないもんな。
トイレも詰まったとこへ無理矢理流したら溢れて
「今何か下品なこと考えなかった?」
「まさか。誓ってもいいけどまだそこまで行ってない」
殴り倒した学生は小坊主に任せてともかく現場に急行。
すると、白衣の一団が天井に紐を設置していた。
「何やってんだ博士」
「おや何してるか見て分からない頭のかわいそうなサルが来たね? 来たね?」
奇態な人面の人型ヒヒが何か言ったのでひとまず殴り倒してみんとす。
鈍い音とともに吹き飛んだ人面ヒヒはいたたと言いながら身を起こした。
僕は問う。
「とりあえず人面ヒヒが立ったまま寝言言ってるみたいだから殴ってみたけど何やってんだ?」
「最後の疑問以外無視するよ。構わないね? 見てのとおり、科学部の総力を挙げて水洗を設置して詰まった土砂を流す実験だよ。
上手く行けば今のような梅雨時に水や土砂が詰まった時や、停電時で闇が詰まった時も一発解決というわけだ。きっと儲かるぞう」
「なるほど。ところで流した土砂と水はどうするんだ?」
「それはもう鉄砲土砂となって噴き出すだろうね。
噴出口となるこの辺はかなり凄いかもよ?」
かもよってなんだ。
とりあえず馬鹿を静かになるまで殴り倒しておく。
快音とともに馬鹿が静かになると科学部の一同が蜘蛛の子散らすように逃げ出したので、空気を殴って片端から吹き飛ばしていく。
七点、八点、おっと今のはよく飛んだ。十点。
ひぎゃあと喜ぶ様子を微笑ましく思いながら改めてトンネルに向き直る。記動力を発動。
思い信じて打撃すれば、エネルギー保存の法則により、如何なるものも打撃力を受ける。
拳を高々と突き上げるアッパーで詰まった土砂を殴打して吹き飛ばした。
黄昏式のコーラを飲みながら勤労の喜びに浸っていると君からまた電話。
「何かな?」
「あのね?
連絡入れないで殴るから上で引継ぎやってた雪の字が巻き込まれて――今行ったから」
耳を澄ますと、聞き慣れた怒号が近付いてきてる。やつはもっとカルシウムを摂った方がいいにちがいない。
「危ないものは流しましょう」
科学部が設置した紐を引っ張ってみた。水は出ない。おかしいなと思って見ると賞味期限が切れていた。
納得の思いを抱えつつ、僕は泥だらけの雪の字から逃げ出す。
Q.黄昏式のコーラって?
A.考えるな。感じるんだ。