takt op. Erlkönig   作:ハルデリム

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プロローグ~子を運ぶ父は嵐に襲われる~

なぁ、魔王どうしてこうなっちまったんだろうな。

 

未来を変えたくて、二人で立ち上がって抗った結果。

 

俺たちは今や人類の敵だ。

 

分かってて立ち上がったんじゃないのかって?

 

...そうだな、(わか)ってたわ。

 

あの日、お前が俺に未来を見せた。

 

なぁ魔王あの時から、俺たちの運命って決まってたりした?

 

そんなことはないって?あーわかったよ。運命って言葉は使わねぇから。

 

はぁ~、やっぱり救ってやんねぇとな。

 

未来に希望を抱いて今を捨てる奴らに託せるわけねぇわ。

 

二年前の出来事がなかったらこんな考えなんか怒らなかっただろうな。

 

あの日、姉貴とシンフォニカ主催の音楽祭なんかに参加しなければD2なんかに襲われなかった。

 

そうすれば、俺も人類を救おうだなんて考えも浮かばず、アンタもムジカートいや魔王にならずに済んだんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来事は二年前にまで遡る。

 

俺、シューヤ・タテワキはとある有名なバンドマンだった。それをある日わけのわからねぇ隕石がいや黒夜隕鉄が全部ぶち壊しやがった。それのせいで、俺は歌を《人生》を奪われた。そんな中俺の姉貴ベロニカ・タテワキは付きっ切りで俺の面倒を見てくれた。

自慢じゃないが俺らの家系は代々、音楽のスペシャリストだ。そんな中姉貴は音楽に関する才能はなかった。だが、絵の才能はべらぼうにあった。一回絵を描いただけで億単位で金が動くくらいにはあった。

ただ親父はそれをいい目では見てくれなかった。だから姉の代わりに歌に才能のあった俺にいろいろぶつけて下さりやがった。だが俺はオペラよりもポップのほうが好きで、あまりにも重い愛だったから次第に家に居場所がないような感じがした。

 

 

そんな日々の中で当時15だった時の出来事だ、姉と二人で家の居間にいると姉は俺のほうを向きながら口を開いた。

 

「辛くないの?」

 

その一言で俺に様々な感情が走った。アンタのせいでとか当たり前だろとかでも結局俺の口から出た言葉が

 

「アンタは?」

 

疑問だった。親父の自己満の道具になってる日々で感じたことがあるのは親父の姉貴を見る目だった。明らかな嫌悪感を目から感じるのにそれに刺されている姉貴は何ともなさそうだった。俺はそれがいつも気になって仕方なかった。だからいろんな感情を抑えてまで出てきた。

 

「アンタはどうして、そんな何でもないように入れるんだ?感じるだろあの目、親父はアンタを家族として見てない。アンタはつらくないのか?」

 

「そうだねー、辛いかな。」

 

「ならなんでっ」

 

わけがわからない、そんな感情が胸いっぱいになった。姉貴の才能なら家を出ても一人で生きていける。辛いならこんなくそみたいな環境にいる意味がないだろ。若干15にして何度も家出をしようと考えていた俺が考えていたことだ。複雑な思いが巡る中姉は再度口を開いた。

 

「でもねシューヤ、君が生まれたから私は頑張れるんだよ。」

 

「えっ」

 

「君が生まれたとき、私はわかっちゃったんだよ。あーこの子は私の代わりに奴隷になるんだなって...」

 

「そうなる君を放置して逃げたら、私は私自身の罪悪感でつぶれそうになる。だから私は此処にいる。私はもうその痛みは感じなくなってる。だけど君を助けれない痛みが私をいまだに襲ってる。」

 

「だから辛いよ。」

 

あぁ惚れたよ、惚れたさシスコンだのなんだの言われそうだがメンタルがゴリゴリに削れてく日々にそれを吐露する事さえできない。そんな中で唯一俺を見てくれた人が、心配してくれたがこんな傍にいたんだ。惚れないわけないだろ。

 

姉貴、家を出よう。」「え!?」

 

そこからは早かった。いまだ状況がつかめない姉貴に家出の支度をさせて書置き一つと今まで面倒を見てくれた母に挨拶して家出した。母は音楽家でも美術家でもない一般人から出てきたから芸術のセンス抜きにして接してくれた。そうして家出した後も俺たちの行動は早かった。姉は絵一つで有名になり俺はライブハウスを沢山回って歌って暮らしてた。そうして行くうちに俺たちはそれぞれで有名になった。姉貴は稀代の画家として、俺は歌手としてバンドを組み大きな会場でライブなんかもできた。

 

そんなある日、黒夜隕鉄が降ってきた。幸い俺たちの地域でのD2被害は軽微で済んだ。あぁここまではよかったんだ。俺も姉貴も無事で済んだ。

 

だが、俺は才能()を奪われた。D2は音楽に反応する。そのせいで俺は音楽を人生を閉ざされた。

 

くそっ!くそっ!くそっ!

 

「シュー!?何やってるの!?やめて!!」

 

すべてを奪われた俺は自分の部屋にある機材に当たり散らしたときそ、ちょうど姉が居合わした。そうして姉に止められある程度落ち着いたころ俺は口を開いた。

 

「なぁ、姉貴。俺...どうしたらいい?俺にとって歌は人生だ。歌があったから俺は今まで頑張ってこれた。でもいまじゃぁ歌えない。俺はもう歌えないんだよ(生きていけない)

 

「大丈夫。大丈夫だよ。そのうちシンフォニカが歌を歌ってもいい世界にシューが自由になる世界にしてくれるはず。」

 

「なんでそういえる!?姉貴はいいよなぁ!絵が描ける!姉貴は何も奪われてないだろ!でも俺は...おれ..は...姉貴にはわかるはずねぇだろう人生を奪わる人の気持ちが。」

 

「...ごめんね。」

 

当時、俺には何もかもが敵に見えていた自由に歌えない世界に絶望もしていた。だから俺は最愛の姉貴に何も考えず毒を吐いた。姉貴はそれ以上何も言わず俺をなだめ続けた。

 

その数日後だ。姉貴は姉貴は自分のキャンバスやパレット、ブラシに次のコンペで出すはずだった絵のデッサン。自分の夢を全部捨てた。

 

「何やってんだよ姉貴!」

 

「シュー。君の言う通り私にはその痛みはわからない。だから私は私の絵を捨てた。簡単でしょ。」

 

「何言ってんだよ!簡単なわけねぇだろ!アンタは自分の人生を捨てる必要なんてっn「必要あるわよ!!」

 

「わ.た.し.は!シューがいたから頑張ってこれた!いつか行ってたよね。私の絵で歌のインスピレーションが湧いてくるって。それを聞いた時、私すっごくうれしかった。そして、私も君と同じで君の歌を聴いて絵を描いてるの!」

 

「だから、君の歌が奪われたら私の絵も奪われたも一緒なの。」

 

「やっぱり...姉貴には勝てねぇや。」

 

この日から俺も姉貴もいったん人生を捨てた。それから少し経った頃俺は姉貴にこう切り出した。

 

「姉貴、久しぶりに姉貴の絵が見てぇ。」

 

「唐突に何?私もずいぶん絵を描いてないから下手になってるかもだし、それよりなにより君の歌を聞かないとやる気起きない。」

 

「そう言うと思って部屋を完全防音室に変えときました!!」

 

「はぁ!?その金、どこから用意したの!てかいつ用意したのよ!?」

 

さすがの姉貴もいつの間にか自分ちが完全防音ハウスに代わっていたどっきりには驚きだったらしい。この時俺は初めて姉貴に勝った気がしたのを覚えている。

 

「まぁ、そんなことはどうでもいいじゃん。そんで家が防音になったけど、どう?聞く?」

 

聞くぅ~♡

 

二コマ即落ちである。そうして俺はトラウマを克服し姉貴も自由になるきっかけだった。

 

「それで何を歌うつもり?」

 

「そうだなぁ~、原点回帰してオペラでも歌うか。」

 

「え?嫌いじゃなかったの?」

 

「俺が?俺が音楽を嫌いになるわけんぇじゃん。」

 

「いつもオペラ歌ってないからてっきり嫌いなのかと...」

 

「姉貴それ、普段浮世絵書いてないけど嫌い?って聞いてるのと一緒だぜ。」

 

「一緒じゃないよ。シューはいつもお父さんにそればっかりやらされてたでしょう?明確な嫌いになる理由があるわ。...あ、あと浮世絵はちゃんと好きだよ。」

 

「それもそっか」

 

そうして。用意した音源を流し俺は歌いだすのだった。

 

「では聴いてください。魔王




皆さん初めまして。

ついにタクトオーパスがリリースされましたね。

そのせいで私の妄想が出るわ出るわ。

あとあまりタクトオーパスの二次作ってる人いないことに驚き。

ここで迷うのが原作キャラとの絡みなんですよね。そこはおいおい考えていきます。

また今回はプロローグということもあり、あえてこの終わり方にしましたが皆さん的にはどうでしたか?

文字数然り、読みやすさ然り、深夜に作ってて妥協のつもりはないんですけど無意識に妥協して読みずらかったらぜひぜひ意見して頂きたいです。



さーて、ムジカートの名前何にしよっかな~♪
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