ザボエラ転生 ~ダイ大世界をおっさんが生き抜く~ 作:リドリー@犬小屋
次回は来週の木曜日23時頃を予定しております。
私はヨミカイン魔導図書館へ到着後、すぐにロカ殿に説明をして正面を護って貰っている。
竹槍兵たちを周囲に配置した後、正面入り口に陣取ったロカ殿は気軽な感じで声をかけてきた。
「まぁ、任せておけよ。
竹槍兵の連中と、グランナード、チウがいれば護りは十分だ」
「お願い致します。
ワシは、各国へ急を告げる書面を認めねばなりませぬゆえ」
そう言うが早いか私は応接室に戻り、ザムザとグレゴリーアを集めて、
私の言ったとおりの文面を書くのを手伝って貰った。
全ての王国へ至急、送るためである。
まず、恐らくこれから魔王軍六大軍団の侵攻が開始されるだろう。
どこにどの軍団が攻めてくるか分からない。
原作知識とヒュンケルから知り得た情報をミックスし、
同じ部分はそのまま、相違点は情報をアップデートした上で、
魔王軍六大軍団の特性と軍団長の能力を解説した。
書き終わり次第、ザムザが事前に用意しておいたメタッピーにくくりつける。
飛んで行くメタッピー達を見送った私の横に、
グレゴリーアがやってきて話しかけてきた。
「この情報で少しは有利になるもんかしらね?」
「敵の特性を知っておくのは良いことじゃよ。
呪文主体か武器での戦闘が得意か、毒やブレスを吐いてくるのか……?
手の内を知るか知らぬかで、対処は違うものになってくるじゃろう」
「まぁ、そりゃそうだねぇ……。
気がかりなのは、情報の有無とか関係ないほど、
圧倒的な力でねじ伏せてくる可能性の方さね」
確かにそうだ。
私はグレゴリーアの言葉に上手い返しが出来なかった。
恐らくは原作において、リンガイアやカールを襲った超竜軍団の襲撃が、
そういう事だったのではないだろうか……。
ダイの大冒険における魔王軍六大軍団の侵攻先は殆ど明らかになっている。
オーザムに氷炎魔団。リンガイアは超竜軍団。
カールへは魔影軍団が侵攻した。
ロモスは百獣魔団が攻め、パプニカを攻略したのは不死騎団だ。
原作中では明らかになっていないが、ベンガーナを妖魔士団が攻めている。
テランは魔王軍の侵攻対象から外れている。
ナバラ殿が原作で言ったように侵略価値がない国だからだろう。
国を侵攻して支配するというより、騎士団や戦士団を真正面から打ち破って、
六大軍団の力を見せることに主眼が置かれているのだ。
ただ、今回もテランが襲撃されないかというと、難しいところではある。
国家としてかなり大きくなってしまったからだ……。
そうなると、七つの王国に対して、六個の魔王軍の軍団が不釣り合いになってくる。
一カ国攻められない国が出るのか、それとも……大魔王自ら……?
いや、まだ、六大軍団の力を見るフェーズのはずだ。
推測ではあるが六大軍団の担当国への侵攻は、
完全に同時にスタートしたのではない。
例えば、オーザムはリンガイアより先に攻められ、救援要請を出している節がある。
ノヴァが助けに行っているからだ。
リンガイアが超竜軍団に侵攻されている最中、最強戦士を援軍には出さないだろう。
となると……オーザムが攻められた旨、リンガイアへ一報が入り、
ノヴァがオーザムへ助けに行く。
彼がオーザムへ向かっている間にオーザムは陥落し、
フレイザードは六大軍団長集結で鬼岩城へ出立。
急いで帰還したノヴァが見たのは、自分が留守の間に滅んだ故国の姿だった……。
恐らくは原作ではそういう流れだったのではないだろうか。
ダイに勇者の家庭教師としてパプニカからアバン殿が派遣されたのも、
デルムリン島でブラス老たちが邪気で苦しむ数日前だろう。
ネイル村へは
ロモスの港から船で怪物島──デルムリン島──へ向かったのだろう。
実際、小舟で島を見ているシーンがある。
ただ、実際に修行を行っているのは三日ほどになるが……。
原作の時系列を考えている私に、ザムザが来客があったことを伝えた。
「父上。アバン殿とマトリフ殿が、話をしたいことがあるとお越しになりました」
「ふむ。すぐに会おう。応接室に茶を用意してくれぬか」
「はい。お任せを」
私は既に応接室に通されている二人に挨拶をする。
「お前さんからの手紙は受け取ったぜ。パプニカは既に臨戦態勢になってる」
「デルムリン島ではみなが戦いの準備をしております。
大地の精霊の神殿をバランさんとダイ、
ヒュンケルとラーハルトを筆頭にモンスターたちが守っています。
既に偵察のガーゴイルたちを迎え撃って、士気が上がっていますね」
ガーゴイルが偵察に来るイベントは起こっているのか。
しかし、ということは遠からずハドラーが現れるのでは。
そういえば、どうやってハドラーが、
デルムリン島にアバン殿がいると知ったのかは謎だったな。
原作の状況で考えれば、アバン殿を悪魔の目玉が監視していて、
デルムリン島へ向かったのを確認した後、ハドラーに知らせたと言ったところか?
現状においてアバン殿は頻繁にデルムリン島へやってくるので、
更に悪魔の目玉の情報網は壊滅している。
ザムザが全員分のお茶を置いていった後、
大魔王の邪気の影響をマトリフ殿が話して聞かせてくれた。
「凶暴化したモンスターへの対処で、各国は大わらわって所だぜ」
「ここで統率の取れた魔王軍が攻めてくれば、確かに厳しいことになるでしょう」
「やはり、兼ねてからの計画の実行のタイミングを探るべきでしょうな」
計画とは、数年前から進めていた、各国を繋いだ五芒星による、
巨大な
オーザム、リンガイア、カール、デルムリン島、パプニカの五カ所を繋ぎ、
中心にテランを配した五芒星の光の魔法陣を作り上げる
リンガイアに建設していた精霊ルビスの神殿も、
昨年の内に私が出向き、
既に全ての神殿には
最後はテランに輝聖石を持った五人を集めるだけになっている。
その上で
「しかし、問題としては大魔王がその事を疎ましく思い、
テランへ六大軍団を集合させて攻め込んだ場合、テランが持ちません」
「その通りですな。
テランは以前に比べれば強国になりましたが、
流石に六軍団全軍の攻勢を支えきれはしますまい」
「もう一つ問題があるとすりゃ、竜水晶が竜の神殿を浮上させてんだろ。
不死鳥を蘇らせる儀式殿を潰されちゃ、どうにもならねぇぜ。
その辺りを考えても、今すぐテランを戦場にしたくねぇな」
テランで
各国を攻める六大軍団が転身してテランへ殺到しては危険だ。
それに、戦術の基本として敵戦力は分散させることが大切だろう。
逆にハドラーが原作でクロコダインを討ったダイを倒す為に、
全軍団の侵攻を止めてまで、戦力を糾合してダイを叩こうとしたことは正しい。
あれはヒュンケルの独断と、
大魔王バーンの判断に問題があっただろう。
実際、クロコダインを倒した時点のダイなら、全軍団の戦力を集めて差し向ければ、
確実に勝てているはずだからだ。
「まぁ、オレが回ったのはリンガイアとカールだが、
両国とも魔王軍と一戦して戦力を見極めるべし……!
っていうような話くらいになってはいるんだ」
「その一戦が恐ろしいのですが……」
「リンガイアも数年前の戦士団が被った痛手は癒えています。
それに、ノヴァが率先して技術を伝えてくれており、戦士団は強さを増しています」
「ノヴァはよく顔を見せてくれておりましたし、力は知っております。
しかし、軍団との戦いは集団戦闘になりましょう。
彼一人で覆せるとは思えません」
私は原作における各国が辿った運命を知っているせいか、
一戦で壊滅レベルの敗北を被った場合、どうすればという危惧が抑えられなかった。
私の不安感を悟ったのか、お茶を啜りながらマトリフ殿が言う。
「パプニカには不死騎団が来る公算が高いんだろ?
団長のデスカールが本当にオレの師匠と縁深いデズモールなら、
いよいよもってオレが見極めてやらなきゃならねぇぜ……!」
静かに闘志を燃やすマトリフ殿。
不死騎団は魔王軍の三幹部が、デスカールの幕僚としているのなら、
ヒュンケルが抜けた分を埋める戦力を有している。
ヨミカイン魔導図書館からパプニカは近いので、
一報があればすぐに救援に向かいたい。
アバン殿が優雅に紅茶を飲み干し、お茶菓子を食べてから、
私に気軽に尋ねてきた。
「参考までにザボエラさんには、
どの軍団がどこの国に攻めるかという予想はありますか?」
「予想……ですかな……?」
「おお、聞いてみてぇな、おめぇさんの意見を」
予想というか原作の結果を知っているので、
その通りになるかは分からないが、話してみるか……。
「まず、オーザムには氷炎軍団が襲撃すると推測しておりますな」
「ほう。そいつは……なんとなく分かるが言ってみてくれよ」
「オーザムは極寒の地域で過酷な場所です。
それこそ、その気候と風土が盾になるような。
ならば、それに適応できる魔物が選ばれるかと」
「ヒュンケルが言っていた、氷炎将軍フレイザード……ですか」
氷炎魔団は所属モンスターが寒冷地に強い。
炎系のフレイムもいたので、火勢を強めれば寒冷地も問題ないのだろうか。
恐らくは原作でも同じ理由で、フレイザードと氷炎魔団にオーザム侵攻が命じられたのだろう。
百獣魔団、妖魔士団、あとドラゴンが寒冷地に弱いか分からないが、
超竜軍団のドラゴンも生物であると吹雪や凍土が良いとは言えないはずだ。
超竜軍団の話題に移ると、アバン殿が顎に手をやって考え始めた。
「あのヴェルザーが率いる軍勢ですか……。
ザボエラさんは超竜軍団がどこを攻めると考えますか?」
「超竜軍団はリンガイアにぶつけられるかと」
「その心は?」
「リンガイアは城塞王国と呼ばれるほどの強固な城と尚武の気質。
戦士団には
西のカール、東のリンガイアと並び称される強国ですからな」
原作では最も早く陥落した国家だ。
竜騎将バランと超竜軍団の強さを見せるエピソードになっている。
「最強の魔物であるドラゴンを主体として、かつて大魔王バーンと魔界を二分していた、
冥竜将ヴェルザーが率いる超竜軍団。
守りの堅い強国に、攻撃力の高い軍勢を差し向けるのは道理かと」
「あれほどのドラゴンが竜の軍勢を率いるとなれば、
いくらリンガイアでも持ちこたえることは……」
魔界で一戦したことでヴェルザーの強さを味わっているアバン殿が、
表情を暗くしていた。
マトリフ殿が空気を変えようと咳払いをして、私に次を促した。
「これは推測と言いますか、既に確定に近い話になっておりますが……」
「なんだ、パプニカか次は? 不死騎団だろ?
逆にここまで粉かけておいて、攻めてこなかったら詐欺だろうな」
「いえいえ、マトリフ。
攻めてこない方がいいといえばいいのですよ実際の話」
アバン殿がマトリフ殿にツッコミを入れている。
原作で不死騎団がパプニカを攻めた理由は、
私はヒュンケルにあると思っている。
ヒュンケルが陣頭に立って鎧の魔剣で呪文を弾く。
呪文戦力がメインであるパプニカとしては打つ手がない。
更に不死騎団は不死の軍勢であり、倒してもすぐに復活する。
何度も言うが、魔王ハドラーの本拠地が同じホルキア大陸に存在しても、
六年ほど持ちこたえた強国であるパプニカ。
大雑把に原作で陥落した日数を考えてみると、三十日ほどで滅んでいるのだ。
やはり、テムジンの乱の後始末で国内がグチャグチャになっており、
その混乱の最中で立て直す前に不死騎団に襲撃されてああなったのではないだろうか。
本来なら、カール並に持ちこたえていてもおかしくはない国だ。
更に不死騎団には、旧魔王軍の幹部が三人いる。
現状、超竜軍団に次いで危険視した方が良い軍団と言ってもいい。
「ベンガーナには妖魔士団が当てられるでしょうな」
「百獣魔団ではなくですか?」
「呪文主体の祈祷師やアークマージなどの魔物達は移動する砲です。
自在に位置取りをして大砲並みの呪文を撃ってくる相手とは相性が悪いでしょうな」
ヒュンケルの話では、妖魔士団は蟲系の魔物などの、
盾となる魔物を人員に加えているのだ。
彼らが防御壁になり、魔法使い達が呪文攻撃してくるのは脅威だろう。
マトリフ殿は私の話を聞いて、腕を組んで唸った。
「大砲の弱点の一つだな。
真正面に弾をガンガン飛ばせるが、たとえばバルログだのサタンパピーだの、
上空から強力な呪文を放てる魔物が相手だと小回りが効かねぇ」
実はそれについては去年の間にベンガーナへ対策を提案しており、
クルテマッカVII世王は了承して急ピッチで武器を作らせていた。
原作の話であるが、バルログやサタンパピーがいるなら、
ちゃんと真面目に攻めていれば、妖魔士団はベンガーナをすぐ落とせただろう。
小回りの効くバルログだのサタンパピーが、上空から戦車隊を攪乱。
その間に真正面の魔法使いや祈祷師たち呪文使いの魔物が、
大砲やら戦士団を焼き払うことで勝てたのでは無いかという推測はある。
原作のクルテマッカVII世は団長不在で攻勢に積極性を欠いていた、
やる気の無い妖魔士団相手に防戦していたことを誇っていたと、
私は推測している。
「では、ザボエラさんはカールに、どの軍団が攻め込むとお考えですか?」
「カールは魔影軍団が攻め込んでくると推測致します。
魔影軍団はギズモや怪しい影のような捕らえどころのない魔物がおりますが、
彼らでカール騎士団を攪乱し、さまよう鎧やキラーアーマーが向かってくると考えます」
「……なるほど……」
だが、魔影軍団は途中で超竜軍団と交代し、
超竜軍団の猛攻によってホルキンスが倒され、カール王国は滅ぼされてしまう。
「いまであれば、カール騎士団のいい的ですね。
先日、手紙が来まして、ロン・ベルク殿の剣を得た各騎士隊長以下、
ほとんどの者が豪破一刀を使うことができ、ホルキンスも武鋒・豪破一刀を修めたと」
「なんと……!? それは朗報ですな!」
原作時点でも強国であったカールだが、現在ではそれをすら上回っているということか。
これは頼もしいな……。
「しかし、こうなると残るはテランかロモスに百獣魔団って所か?」
「そうなりますな。ただ、魔王軍が持っている情報の鮮度に依って、
どちらに侵攻することになるか分かりかねる部分があります」
「つまり、テランの情報が古かった場合、人口が百人未満だった頃のデータなら、
魔王軍は脅威ではないと放置している可能性があるということですか?」
アバン殿の言葉通り、私が考えあぐねているのはそこだ。
ロモスは原作においてクロコダインが一戦し、
猛者がいないことで戦意喪失してしまう国だ。
昨年からフォブスター殿を中心に、ロモス武術大会メンバーで補強を行っているが、
現時点での戦力という面で見れば、テランの方が上だと言っていいだろう。
問題はテランの国力増加を、魔王軍が情報として持っているかいないかだ。
持っていれば、ロモスを放置してテランへ百獣魔団が向かう可能性がある。
私が自分の考えに深くのめり込みだしたとき、マトリフ殿が声をかけてきた。
「面白い話だったぜザボエラ。
そう簡単にオレたちもやられやしねぇ。安心しといてくれや!」
そう言って私の肩を叩くマトリフ殿。
一応、参考までにと、各国に私の推測をメタッピーで送るという。
……外れたときが恥ずかしいが、当たれば儲けものではある。
「
やることが多くて参っちまうが、ここが踏ん張りどころってやつだろうな。
じゃあな、また会おうぜ!」
そう言って
マトリフ殿を見送った後、アバン殿が真剣な面持ちで、
私に話しかけてきた。
「ところでザボエラさん。この一年、破邪の洞窟に潜る傍ら、
各国を巡って環境の変化について調べてきました」
「ほう、それはつまり……何かあまり良くないことが分かったわけですな?」
「はい。こんなことはありえないのですが……。
太陽の様子や月の満ち欠け、動物たちの行動や、
惑星の見え方など、様々な要因が告げているんです。
近いうちに皆既日食が起きる、と……」
「皆既日食……ですと!?」
直近で起きたのはウロド平原でアバン殿が、魔王ハドラーに使った14年ほど前の話だ。
次に皆既日食が起きるのは、百年単位で先であろうと思われていたが……。
世界レベルで気象が変化するようなことが何か起きているのか?
いや、これはもしかすると……。
真ザボエラが異世界の魂を集めていたとき、世界にヒビが入っていたのを思い出した。
地球の神は修復してくれたと言うが、世界が崩壊するレベルの異変だったのだ。
気象がおかしくなっていても変では無いだろう。
真ザボエラの仕業ではあるが、外見がガルヴァスだったので、
彼が魔界で行っていたことをアバン殿に詳しく話した。
「……なるほど。魔界に行かれていたことは聞いていましたが……。
世界にヒビ……となると、このような異変が起こる可能性は排除できませんね」
「アバン殿。一つ言っておきますが、凍れる時間の秘法で大魔王バーンを封じる、
などということは考えてはいけませんぞ」
アバン殿がハッとしていたので、少し頭をよぎっていたのだろう。
恐らくこの世界で最も凍れる時間の秘法に精通しているのは
何せ何度も皆既日食ごとに、凍れる時間の秘法をかけ直しているのだから。
アバン殿は実践したことはあるが、成功はしておらず、
バックファイアで魔王ハドラーと共に凍れる時間に囚われてしまった。
さらに世界最高峰の魔法力を誇る大魔王バーンである。
かけられた凍れる時間の秘法を相手に返し、相手の時間を凍り付かせて、
自分はピンピンしていることもあるだろう。
「……分かりました。
私は一回失敗してしまっていますからね。
恐らくは数千年の間に、何度も成功させているであろう大魔王相手には、
ちょっと分が悪いでしょう……」
残念そうに頭をかくアバン殿。
入り口を守るロカ殿に挨拶をして帰ると言って、
応接室から立ち去っていった。
魔王軍六大軍団がどのように侵攻してくるか……。
その上に皆既日食が戦いの最中に起こる可能性まで浮上してくるとは、
多事多難で疲れてしまうが、長年この世界で暮らして愛着がある。
原作の魔王軍侵攻時より各国に猛者も多いので、
世界壊滅レベルの被害を受けることはないのではないだろうか?
そんな期待もあるが、魔王軍も非常に強い……。
予断は許さない状況ではある。
それにしても、問題としては大魔王バーンがこの事に気づいているか否か……だろう。
私の推測では凍れる時間の秘法は、ミストバーンがガンガディアに伝えた魔法陣で、
秘法を使った時間と真反対の時間で儀式を行えば解除できる。
もう一つ解除する方法があるというか、凍れる時間の秘法というのは、
皆既日食が起こった際に
皆既日食を利用した秘法であり、その際でなければ行使できないだけなら、
14年前の皆既日食の際に、ミストバーンに今一度凍れる時間の秘法をかけ直す必要はないのだ。
前提として大魔王バーンは、凍れる時間の秘法で己の肉体の"老い"を止めている。
それによって長寿を誇っているのだから、
基本的に自分から解除することありえない。
原作では双竜紋ダイの力を認め、奥の手、切りたくは無い切り札として、
凍れる時間の秘法を解除して真大魔王バーンとして戦った。
だが、ここに予定されていなかった皆既日食が、
発生する可能性がアバン殿から示唆されてしまった。
……考えたくはないことだが、タイミングが悪いと、
真大魔王バーンと戦うことになる可能性が出てくるな……。
補足設定
妖魔士団ベンガーナ侵攻
ジャンプ本誌の特集ページであるダイ冒険激闘MAPでは、
各軍団長の顔がダイ世界の大陸に置かれていて、
どの国がどの軍団に攻め込まれたか書かれています。
それを見ると、ベンガーナの所にザボエラ=妖魔士団が配置されています。
ちなみにダイ冒険激闘MAPは、
新装彩録版の三巻巻末に収録されております。