ザボエラ転生 ~ダイ大世界をおっさんが生き抜く~   作:リドリー@犬小屋

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急に忙しくなってしまったので、ちょっとお休みを頂きます。
次回は6月5日(木)の23時頃を予定しております。


第七十七話閑話 ザングレイの意地

 

ハドラーは、己が強くなっているという自負があった。

ヨミカイン魔導図書館で、ザボエラになすすべなく追い払われ、

精神体として屈辱に身をよじっていたあの頃。

あの時と比べれば、心身ともに回復し、かつてない力を手に入れたという自信もあった。

 

だが、そのハドラーですら、ザングレイに今の自分が勝てるとは思っていない。

一度、フレイザードと二人がかりで模擬戦を行ったことがあるが、

フレイザードは氷の半身を失いかけ、ハドラーは魔炎気の凄まじさに手も足もでなかった。

その時点では勝負にならないほどザングレイは強かった。

 

大魔王バーンの前に、ミストバーン、マキシマム、ザングレイと、

魔王軍には猛者がひしめき合っているので、ハドラーは彼らに敬意を抱いている。

目指し、いずれ追い越す目標があるからこそ、ハドラーはかつてないほど、

前向きに己を鍛え上げることに没頭出来ていたのだった。

 

だが、ザングレイが、クロコダインに敗北した姿を目の当たりにしてしまった。

地面に突っ伏して、意識を失っているザングレイを見て、

ハドラーは驚愕を押し殺し、平静さを装うのに必死だった。

 

ザングレイが死んでいなかったことに安堵を覚えつつ、彼を倒したクロコダインに、

自分は決して勝てないという事実を認める他なかった。

 

そして、仇敵であるアバンが、強くなっているであろうこともハドラーは想定はしていた。

だとしても、ハドラー自身が、かつてより強力な力を手に入れているのだ。

強くなったアバンを、上回る力を得ているだろうと考えていた……。

 

アバンは身体能力も向上しており、何より戦い方の巧さが絶妙だった。

斧も槍も付け焼刃であったなら、ハドラーは一蹴できる技量を持っている。

だが、対するアバンはまさしく武芸百般。

どの武器も、達人と言っていいほどの力量で使いこなせている。

 

人間は魔族より寿命が短く、衰えるのも早い。

はずだったが、アバンの戦士としての力量は卓越しており、

技術は円熟の極みにあり、ハドラーも舌を巻くほどの高みにあった。

 

それに加えて、あのような想像を絶する力を得ているとは思わず、

もしもアバンが逃げを打たなかった場合、勝てたのかという問いに対して、

ハドラーは答えが出せずにいた。

 

魔界という敵地で、インスペクターを倒して魔王軍の通信網を破壊。

ザングレイを倒して、無事に魔界から脱出していくという手腕。

かつてハドラーの居城たる地底魔城に攻め寄せたアバンは、

仲間たちや人間たちの手を借りて、魔王を討ち果たすという大目標を達成した。

 

常に己のやるべきことをやってのけ、成功させるアバンという男。

その行動力にハドラーは、身をよじるような嫉妬心を覚えていた。

 

そこへいつもより慌てた調子で、マキシマムがやってくる。

彼がいつもの調子であることに安堵感を覚えたが、

切羽詰まった様子でハドラーに来て欲しいと頭を下げて頼んできた。

どこへ行くのかも分からない状態で、ハドラーはマキシマムに同行する。

 

 

「何があったのだマキシマム。どこへ行けというのだ?

ただ来いだけでは、分からぬぞ!」

 

「それどころではないのだ! 止めてくれハドラー殿!

ザングレイが大魔王様に直訴をしておって、ミストが激怒しているのだ!!」

 

「なっ……なんだと!!」

 

 

マキシマムの言葉を聞いてすぐ、ハドラーは謁見の間まで全力で走った。

 

 

 

大魔王バーンの謁見の間は、基本的に大魔王から呼ばれぬ限り、

何人たりとも立ち入ってはならない。

だが、いま、その鉄の掟が破られつつある。

 

 

「……退けザングレイ。無礼だぞ」

 

「無礼は百も承知です! いずれ命で償う覚悟もある!

だが、それは全て、クロコダインに勝ってからだ!」

 

 

闘魔傀儡掌(とうまくぐつしょう)で縛って動きを止めているはずのザングレイが、

彼自身の放つ魔炎気によって、暗黒闘気の堅固な糸を引き千切らんとしている。

それをヒシヒシと感じたミストバーンは、声に出さず驚愕を心の奥で押し殺していた。

 

ザングレイの魔炎気が、ここまで強力だとは思わなかったのだ。

ミストバーンが魔界において、同族を取り込むことで暗黒闘気を増大していなければ、

恐らくザングレイを押さえつける事ができなかったのではないだろうか。

 

かつての部下ではあるが、百獣魔団の軍団長にまで上り詰めたのだ。

ミストバーンは見事な熱意であると、その向上心と努力に対して感心していた。

 

それはそれとして、大魔王への忠誠心厚いミストバーンは、

ザングレイの直訴という無礼は看過できぬ。

そこがミストバーンという人物の、単純ならざる部分だと言えるだろう。

 

ミストバーンとザングレイの、深刻な対峙がなされている空間へ、

ハドラーとマキシマムが息を切らせて現れた。

 

 

「ザングレイよ! なにをしている!」

 

「大魔王様にお願いがあって来たのだ! 一命を賭してお願い奉る!!」

 

 

錯乱しているのではない。

魔炎気の熱気はあれど、ザングレイの目は正気のそれであり、

テコでも動かぬ確固たる意志を感じる。

だが、相手は大魔王バーン。

あの時見た想像を絶する極大爆烈呪文(イオナズン)を考えれば、

機嫌を損ねた場合、ザングレイも容易く葬られることは疑いなかった。

 

ハドラーにはマキシマムが困惑しているのも理解できた。

恐らくマキシマムが本気で殴れば、ザングレイを昏倒させることは可能だろうが、

いまの瀕死の重傷を負っているザングレイでは死んでしまうだろう。

大魔王への忠義と、同僚への気遣いで、この甘い男は恐らく迷っているのだろう……。

 

その時、謁見の間の扉が開き、中から大魔王バーンが現れた。

闘魔傀儡掌(とうまくぐつしょう)を解いたミストバーンが、音もなく大魔王の横に行き、

マキシマムも定位置である右側に立つ。

 

 

「……一同控えよ」

 

 

ミストバーンの言葉で、ハドラーとザングレイが膝をつく。

 

 

「ザングレイ。

余に直答とは、いかなる用件か申してみよ」

 

「ハッ! 禁じられた超魔生物への改造をお願い致したく、参上仕りました!」

 

 

ハドラーは驚愕した。

超魔生物については、聞き及んでいるしデータも見ている。

様々なモンスターの長所を取り込めば、強力無比な戦闘能力を得られるのだ。

だが、超魔生物に変身すると、呪文が一切使えなくなってしまう。

 

それでは意味がないと、己と近いモンスターの要素を取り込む超魔手術に留めよという、

大魔王からの命が下っており改造手術は禁止されていたのだ。

 

 

「オレは元から、呪文など使えませぬ。

ならば、超魔生物になっても問題がないかと!」

 

「ふむ……超魔手術には限界がある。

だが、現時点の超魔生物への完全なる改造はいまだ未知数。

最悪、命を失うかもしれぬぞ?」

 

「オレはクロコダインに勝ちたい!

そのためなら命をかけてでも、強さにしがみつきたいのです!」

 

 

大魔王はその言葉を聞いて、ザングレイを面白そうに眺めながら一つの質問をした。

 

 

「なぜ、そこまで拘る? 何がそうまでお前を駆り立てるのだザングレイよ?」

 

「仲間を殺されたこともあります。ですが、本当のところ、そうじゃない。

あの日、ギュータでクロコダインの強さに竦み上がった、オレ自身が許せぬのです!」

 

 

ハドラーはその言葉に、感動さえ覚えた。

己自身が許せぬから、その意思を貫き通し、

大魔王にまで言上するというのかザングレイ!……と。

 

大魔王はザングレイの言葉を聞き、ふむと唸った後、髭を触りながら黙考している。

その場にいる者たちが例外なく、心臓に冷や汗をかいている中、

永遠とも感じられる沈黙を破り、大魔王バーンは大笑いした。

 

愚直なマキシマムは、どうすればいいか分からなかった。

知恵の足りぬ身では、何を言えばザングレイを助けられるか、分からなかったのだ。

だが、大魔王の楽し気な笑い声に、マキシマムは安堵する。

我が友ザングレイは助かる、と……。

 

ひとしきり笑った後、大魔王はザングレイを称賛した。

 

 

「その意気やよし! 超魔生物への改造を許そうではないか」

 

「ハハッ! ありがとうございます大魔王様」

 

「だが、その傷では幸先が良くなかろう……。回復呪文(ベホマ)!」

 

 

軽く触れただけの回復呪文(ベホマ)で、ザングレイの大怪我があっという間に治った。

他者と隔絶した超魔法力を誇る、大魔王バーンだからこそ、ここまでの回復呪文(ベホマ)を操れるのだ。

 

 

「感謝の言葉もございません! この上は必ずや……」

 

 

とまで言って、ザングレイが大きな音を立てて倒れた。

意識を失ったザングレイを、ハドラーが支える。

 

 

「傷は癒したが疲労まではそうはいかぬ。余に直答して、精神的にも疲れたのだろう。

委細はそなたに任せるぞミストバーン」

 

「ハッ……」

 

 

頭を下げるミストバーン。

処刑されるのではないかと思っていたハドラーとマキシマムは、安堵のため息をついた。

 

 

 

 

数日後。

大魔王に直訴したザングレイが、体力を回復している頃。

メネロがデスカールから、呼び出されていた。

恐らくはインスペクターが倒されて、悪魔の目玉の通信網が瓦解。

その穴埋めを期待しての呼び出しだろうと、メネロは予想している。

 

開口一番、デスカールはメネロが打診していた件について、

許可が下りたという事を伝えてきた。

 

 

「銀甲の凶蟲兵団の残党を含め、蟲系の魔物たちは妖魔士団所属という事になる。

ところで、本題なのだが……浮遊樹での情報網はどうなっている?」

 

「妖魔士団が使う分には、問題なく機能しているわね。

魔界の浮遊樹を招集しているから、私の号令一つで、

すぐに地上各地の情報が手に入るようになっているわ」

 

 

想定されていた質問だったので、メネロは状況を丁寧に説明した。

 

 

「ほぅ……。流石だなメネロ」

 

「悪魔の目玉が這って移動するのに対して、浮遊樹は浮かんで移動できる。

行ける場所も豊富だし、移動時間も悪魔の目玉より効率がいいわよ。

……本当は、妖魔士団だけで使うつもりだったのだけど」

 

 

デスカールからの称賛の言葉に対して、浮遊樹の長所を説明する。

更に多少、恩に着せるような言葉も追加しておく。

 

ミストバーン麾下、軍団長候補としてガルヴァスの元、同僚として仕事をしていたこともある。

デスカールに対しては、まず相手の必要な情報を提示してあげれば、

それに応じて交渉がスムーズに行くことを、メネロは知っているのだ。

 

 

「インスペクターが倒されたことで、予測していたようだな。

浮遊樹の情報網。それを全軍団で使えるようにして欲しい。

これはミストバーン様からの、正式な命令だと考えてもらいたい」

 

「分かったわ。まぁ、そんなに手間はかからない。

そうね……一週間もあれば十分かしら」

 

「見返りとしてはお前が言っていた、ミストバーン様直下へ戻る件を認めることとしたい」

 

「本当に? ありがたい話だわ……」

 

 

恐らくだが現在の六大軍団長で、地上侵攻計画の後の事を考えているのは、

メネロだけだった。

メネロは魔王軍六大軍団の目的が、地上の戦力を排除して、

各国を攻め落とす為であるという話を信じていなかった。

地上の王国など、ザングレイや自分、フレイザードやデスカールの前には、

容易く滅ぼされるだろうと。

 

つまり、地上制圧までの戦績で、それ以後の魔王軍内での上下が決まり、

長く続くであろう大魔王軍の中での地位に関わってくる。

メネロはそう考えていたので、早い段階で大魔王の側近であるミストバーンに与しておけば、

以後の大魔王軍内部での地位は、約束されたも同然だと思っていた。

 

勿論、ミストバーンに対して、役に立つという事を示して見せねばならない。

そして、それについてメネロは、自信を持っていた。

黙考しているメネロに対して、デスカールから声がかかる。

 

 

「ところで、ザボエラと交戦したというが、無事でなによりだ」

 

「それなりの魔法使いなのだろうけど、恐れるほどの存在だとは思わなかったわ。

むしろ、大地から巨大な竜を召喚した、勇者アバンこそ恐るべき敵でしょう?」

 

「……そう考えるのかメネロ」

 

 

冷ややかなデスカールの言葉に、ハッとするメネロ。

デスカールの求める答えではない返答をしてしまった……と、選択に失敗したことを悔いた。

とは言っても、彼女の考えとしては、ザボエラが何か奥の手を隠していても、

自分が全力を出せば、倒せるだろうと考えていた。

 

実の所、メネロと戦った時のザボエラは、周囲の状況に気を使っており、

敵地魔界において緊張して、いつもより慎重に行動していた。

魔法力の消費が激しい極大消滅呪文(メドローア)を使わなかったことからも、

自重していたことが理解できる。

 

だが、そんな事情を知らないメネロからみれば、ザボエラは強いが倒せないでもない、

その程度の戦力であるという印象に落ち着いていたのだ。

ザボエラに対しての周囲の評価は、過大評価ではとすら考えていた。

 

むしろ、積極的に戦う相手ではないが、ギュータでの戦いで一瞬で間合いを詰めて、

自分の胴を両断した金髪の小娘の方が、要注意人物だと考えている。

あの時はなぜか、呪文だけで戦闘していたが、油断を誘う罠かと思い、

ザングレイの救出やハドラーへの助力に注力していたのだが……。

 

そう考えているメネロに対して、デスカールからの注意が続いている。

 

 

「……かつてミストバーン様の暗黒闘気を圧倒し、

光の呪文であの方を倒しそうになったほどの魔法使いだ。

努々(ゆめゆめ)、ザボエラを侮ってはいかんぞ」

 

「ええ。失言だったわ。肝に銘じておくことにする」

 

 

デスカールという人物は、冷徹で生真面目なタイプだ。

ミストバーンの忠実で有能な副官であり、彼から全権を委ねられている。

さらに魔界の神と崇める大魔王に対しての、狂信じみた信仰を持ち合わせた人物であると、

メネロは同僚だった頃の経験から理解していた。

 

それとは別として、幾度か肩を並べた戦場において、彼の戦い方を見た事がある。

寒気がするほどの、濃厚な死の臭いをまとった戦法をとるため、

敵でなくてよかったと何度も思ったことだ。

そのような戦い方をするデスカールは、自らの能力に絶対的な自信を持っている。

 

その彼が強さを評価して、釘を刺してくるほどのザボエラ。

あの時の様子では、侮ってしまいそうな気持が浮かぶが、

メネロはそこで自分の感覚を自制できるタイプではあった。

 

実はメネロは亜人面樹のキギロが最終的に至った、森を己の管理下に置いて、

情報を収集することも可能である。

今回、ささやく枯葉の森への敵の奇襲に気づいたのも、

メネロが森の木を数本、支配下に置いていたからである。

 

魔界は森が少ないので、使いづらい能力ではあるが、地上は自然が豊富である。

そう考えると彼女にとって地上は、己の能力を最大限に生かせる場だ。

いずれは、デスカールの代わりに、ミストバーン第一の側近になるのもいいだろう。

 

そう考えていたが、ふと目についたこの部屋に似つかわしくないモノが気になった。

デスカールは人間だった頃、賢者であったらしいので、知識を披露することが好きな傾向がある。

実際、解説を求めて不機嫌だったことはない。

自分が知っていて、他者が知らぬことを、話して聞かせることが好きなタイプではある。

若干悪くなった空気を解消するため、話題を転換しようとして、デスカールに質問をしてみた。

 

 

「ところでデスカール。あの斧はなんなの?

あなたが振るうには大きすぎるし、そもそもあなたは武器に頼るタイプじゃなかったわよね」

 

「あれは、数年前に地上を騒がせたはぐれ武器の一振り。

魔斧グロイサン。事切れていたが拾って修復し、アンデッドとして蘇生させたのだ」

 

「へぇ……あれがはぐれ武器の……」

 

 

通常は使い手が武器を選ぶものであり、それが常識なのは周知の事実だ。

ところが、優れた魔界の鍛冶職人の一門である、ベルク一族に作られた武具の中には、

いつしか武器が意志を持ち、戦士を武器(おのれ)で打破して肉体を奪い、

武器が使い手を支配するモノが出てきた。

 

彼らは"はぐれ武器"という存在であり、ベルク工房で作られた武具(モノ)たち故にベルクスと呼んだ。

ベルクスはベルク一門でなければ、修復することはできず、

ヒビや欠けなどの傷であれば自然に直る程度の能力がある。

だが、大きく欠けたり、折れたりするのは、そのはぐれ武器としての生命を断ってしまう。

 

そのベルクスの一振りを、地上で偶然発見したデスカールは、

持ち帰りアンデッドとして蘇らせたという。

 

 

「これはお前の言う通り、私が振るうには大きすぎる。

強化が終われば、ザングレイにでもくれてやろうと思っているのだ。

なにせ、ザンバーアックスは折られてしまったようだからな」

 

「ふぅん……。ザングレイは随分と恵まれているのね」

 

「いや、別に私の意志ではないのだ。

どうも、魔斧グロイサン(こやつ)はクロコダインに恨みがあるようでな」

 

 

その言葉を聞いてメネロはギョッとして、魔斧グロイサンを見る。

聞き取れはしないが、グロイサンから"声"が聞こえるような気がしたのだ。

 

その不気味さに冷や汗をかいたメネロだが、

表情にはおくびにもださず、デスカールの話を傾聴する姿勢を整える。

そのメネロの動揺を知ってか知らずか、デスカールは説明を続けた。

 

 

「私は鍛冶を主にするものではないが、超魔手術の応用でな。

元から器物である彼らはぐれ武器ならば、失われた刃を他の金属で補ってやればよい、と」

 

「一体、何を使ったというのデスカール?」

 

「エビルメタル。魔界の奥底で、ごく少量産出される希少金属だ」

 

「知っているわ……なるほどね……」

 

 

メネロはその名を聞いて納得した。

エビルメタルというのは、オリハルコンなどの最強格の金属よりは、

そのままでは一歩も二歩も劣る金属である。

ただし、この金属は持ち主の怒りや憎しみなどを吸って、硬度を増してゆくのだ。

 

メネロは魔斧グロイサンをよく観察してみると、

聞き取れなかった"声"が微かだが聞こえてきた。

 

"……ク……ダイン……許サヌ……"

 

と地獄の底から響くような苦鳴を聞き、メネロは肝を冷やしたが、

それを悟られぬように苦笑してデスカールに挨拶をして退出したのだった……。

 

 




独自設定

魔斧グロイサン
現時点で確定して死んでいるのが彼なので、
登場してもらう事になりました。
修理はベルク一族でないとできないので、
別の存在に生まれ変わる事になりましたが。

エビルメタル
アイテム物語に登場した魔界一の硬度を誇る金属で、
黄金の爪がこれで作られているという設定でした。
ダイ大世界に入ると同名のものが微妙に違う設定になりますので、
魔界の金属らしく負の感情で硬度を増すものになっています。


妖魔士団長メネロ
ギュータに現れた頃の、キギロが持っていた能力が使えるようになっています。
ダイ大の世界地図を見ると魔の森が最大の森林ではありますが、
各地にそこそこの大きさの森が点在しておりますので、
その森をいつでも支配できるのはかなりの強みです。

現在はこんな感じの姿です。

【挿絵表示】


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