皆さんは鉄血のオルフェンズでどのキャラが一番好きですか?
えっ?おれ?俺はねぇ〜
ガンダム バルバトス ルプス レクスだね
イヤMSかーいッ(╬⁽⁽ ⁰ ⁾⁾ Д ⁽⁽ ⁰ ⁾⁾)つ
あの後自己紹介も終わり、セツナのこれからについて話し合うことになった。勿論アトラと同じく、この雑貨屋でハバの手伝いをしてもらうことになるだろうとオルガは思っていた。
オルガだけじゃなく、アトラ達もそのつもりだった。しかしセツナは予想外の答えを出した
「オ……オルガさん…と同じ場所で…働きたい……です」
「「「はぁああああああああッ!!?」」」
CCG(クリュセ・ガード・セキュリティ)クリュセの郊外にある民間警備会社、響きだけで荒事が生業だと分かるモノ、そこに暴力で心を壊した彼女が入りたいと言ったのだ。驚くのも当然である。
「駄目だ!てか、そもそも無理だ、ウチじゃ女は入れねぇよ」
そう、そもそもCCGでは、女性は雇えないことになっている。そうでなくてもオルガはお勧めしなかった。荒事だから、という理由だけではない。子供がCCGに入るのならば無理矢理、阿頼耶識の手術を受けることになる。
阿頼耶識システム、元は厄祭戦時代のMSのコックピットに採用された有機デバイスシステムで、パイロットの脊髄に埋め込まれた「ピアス」と呼ばれるインプラント機器と操縦席側の端子を接続し、ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを直結させるという代物だ。
こうすることで学のない少年兵も基地のMWを操縦することができる。
脊髄に直接……、聞いただけでも危険と分かる手術だ。こうしているオルガや三日月達だって運が良かっただけで、失敗すれば半身不随は避けられない、下手したら死ぬかもしれない。
そういった旨を説明した、この話はアトラにするの初めてだったため、三日月に密かに想いを寄せるアトラは絶句していた。
しかし、
「構い…ません、私は貴方に、救われ…ました、……だから恩返しがしたいんです!!」
危険にも関わらずセツナはCCGに入りたいと言い切ってみせた。その動機は、己の相棒たる三日月を想起させるもので、オルガは戦慄した。しかし前提条件として彼女は女、手術云々の前にCCGには入れないことにオルガは人知れず安堵していた。
「恩返しなら、アトラと一緒に食事をとどけに来てくれるだけで構わねぇ、あんたがそこまでする義理はねぇよっ」
そう言ってハバにセツナを託し、オルガは今度こそ基地に帰っていった。しかしオルガはセツナという人間の執念を甘く見ていた。
オルガがそれを実感したのは数日後の事だった。
「たッたのもおおおおおおおおおおおおッ!!!」
CCG基地の門の前で一人の少女が大荷物を抱え、慣れてないであろう大声を張り上げていた。それも何度も
誰あろう、セツナだ。
「何だ何だッなんの騒ぎた!!?」
苛立ちのまま声を荒らげ基地から男が二人出てくる、一人はCCGの社長、ツーブロ七三の恰幅のいい中年男、マルバ・アーケイとその側近にして一軍の隊長、角刈りにちょび髭のガタイのいい大男、ハエダ・グンネルがセツナの前に現れる。
唯ならない雰囲気にオルガを含めた参番隊の数名は遠巻きからその様子を見ていた。
「何だ何だ!?女の子が基地にカチコミ仕掛けに来たぞ!」
参番隊のムードメーカーたるノルバ・シノは面白そうに声を上げる
「あっ!あいつッ!!なんで!?」
「知ってるの?オルガ」
忠告を無視してやってきたセツナに驚愕するオルガに質問したこの小柄な少年こそ、オルガの相棒、三日月・オーガスその人だ。
「あ、あぁこの間話したろ?今度アトラん所に一緒にお世話になることになったセツナってやつがいるって、あいつだよ」
「へぇ〜アレが」
オルガの説明に興味があるのかないのかいまいちわからない返しをする三日月、次の瞬間マルバの怒声が轟く
「おいッ小娘ッ!!冷やかしに来たんだったら帰んな!痛い目にあいたいのかッ!!」
怒鳴るマルバの隣ではボキボキと指を鳴らすハエダ。
マルバは誰から見てもご立腹だった。これはマルバを伝って一軍による参番隊への八つ当たりが決定したと辟易する参番隊の面々、しかしこの場でオルガとオルガから彼女のことを聞いていた三日月だけは、この騒動はそれだけでは終わらないと分かっていた。次の瞬間、
「わっ私を!ここで働かせてくださいッ!!」
「「「「はぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!???」」」」
「へぇ〜」
セツナのきれいなお辞儀と要求を聞いてここにいる三日月とオルガ以外の全員は驚愕の声を挙げる。因みにオルガは眉間を揉み、三日月は珍しく笑みを浮かべていた。
「働きたいだぁぁあぁ!?巫山戯るな!てめぇみたいな小娘雇った所で何になるってんだ!?そもそもここは女の来る場所じゃねぇ!!とっとと
まぁこうなることは分かっていた。これで諦めてくれるだろうとオルガは踵を返すも、その願いも打ち砕かれることになる。
「こっこれをッ!!……見てください!」
セツナがそう叫ぶと大荷物の入ったカバンから大きなナイフを取り出した。
「てめぇっ!何のつもりだ!」
突如武器を取り出した少女にハエダは拳を振り上げる。まずいと思ったオルガと参番隊の面々は駆け寄ろうとするしかし、セツナはそのナイフを背中の中辺りまで伸びた自分のきれいな髪をうなじ辺りで纏めてその根本をナイフでバッサリと
「
「はぁ………?」
オルガも含めて全員が絶句した、なんだそれは?と……。髪を切ったから男だと?そんな馬鹿な話があるかと、しかし、ハエダ・グンネルこいつだけは違った。ハエダはそのいかつい顔をいやらしく歪ませると威圧するようにセツナを見下ろす。
「男ぉ〜?いまいちそうは見えねぇ〜なぁ〜どれ、俺がもっと男らしくしてやるよッ!」
ザシュ
そう言った次の瞬間ハエダはセツナからナイフを取り上げ、セツナの顔、横一文字に切りつけた。
「イッ………!!?」
「あっ!?」
急の痛みにセツナは顔を抑えてしゃがみ込み、オルガは驚愕と怒りの声を漏らす。だが、ハエダの横暴はまだ止まらない。そのまましゃがみこんだセツナの短くなった髪を引っ張り上げ無理矢理顔を起こすと態度に見合わない優しめの口調でこう言った。
「どうだぁ?これで箔が付いたろ?あとはそうだなあ?髪の切り口が雑だぁ、後で俺が整えてやんよっその後は
「はぁ!?おいッハエダ!何考えてやがる!阿頼耶識の手術だってタダじゃねぇんだぞ?もし失敗したら大損だぁ!!」
ハエダの横暴を止めたわけではないが金の亡者たるマルバは、現実的に金の話をした。するとハエダは、面倒くさそうにマルバに振り向き説得する。
「いいじゃねえっすか社長、どのみちネズミ共は、補給する予定だったんでしょう?それにガキを増しゃあ俺等だって楽ができる問題ないでしょう?」
「………チッもういい、好きにしろ」
こうなったハエダは何を言っても聞かないのでマルバは諦めた。まぁ正直、マルバにとってネズミが何匹増えようが知ったことではないのでハエダの好きにさせた。
「良かったなぁ?社長もお前を雇ってくれるんだとよっ親切にされたらなんて言うんだぁ?あ"?」
「イッ………あ、ありがとう……ございます……。」
ハエダとしては、もっと泣きわめいてほしかったのだが思ったよりも根性があるようで面白くなかった。なのでついでに思いっきり腹を蹴飛ばした。
「ガッハっ!?……ゲホッゲホッ…!」
地面に蹲るセツナを後目に、参番隊の面々に声をかける
「おいッお前ら!!こいつにここの施設を案内しろッ!その後は俺のところに連れてこいッ!!」
そう言うと、ハエダとマルバは去っていった。オルガ達はすぐにセツナのもとに駆けつける。
「馬鹿がッ!何で来たんだよ!?」
オルガはそう言ってセツナを抱き起こす、怪我の様子は、幸い目のすぐ下を薄く切っただけで血が出てるから大げさに見えるが見た目よりも軽症だった。まぁ傷跡は残ると思うが、
「はぁっはぁっオルガ!救急キット持ってきたよ!」
「悪りぃビスケット」
セツナが切られた瞬間に急いで基地内に戻り、救急キットを走って取ってきてくれた。この横幅の広い少年はビスケット。
オルガはビスケットの持ってきた救急キットを使いセツナの手当をする。それを三日月も手伝う、すると、セツナが先程の質問を返した。
「どうしても……アナタの…助けになりたかったから……」
きれいな白銀の瞳を潤ませ真っ直ぐ見つめられて呆然としてしまうオルガ。
「へっオメェ見かけによらず根性あんなぁ、なんかあったら俺たちに言えよぉ?俺はノルバ・シノこれからよろしくな!」
シノの自己紹介を皮切りにその場にいた全員がセツナに手を差し伸べる
「ビスケット・グリフォンです。よろしくね」
「三日月・オーガス、アトラと仲良くしてくれてるんでしょ?ありがと……」
「ホラッオルガもっ!」
一通り自己紹介が終わるとシノがオルガもと催促する。それをオルガは「イヤ、俺はもういいッ!」と拒否するが、
スッとセツナから手を差し伸べられる
「せ……セツナ・ヤモリ………です」
「………フッ馬鹿かあんた、この間したろ?………まぁいいか
改めて、オルガ・イツカだよろしく頼むッ!」
そう言ってセツナの差し出された手を強く握り返す。すると
「フヒッ」
「「「「フヒッ????」」」」
「えっあぁああ!!違くてっその傷にちょっとひびいて……」
「あっ悪りぃ!?」
「イッいえいえ、大丈夫…です!」
手当てと談笑もそこそこに、オルガ達四人によるセツナのCCGの施設案内が始まった。食堂、寝床、風呂、そして………
「いいの!?オルガ!ここはおやっさんにも入るなって言われてる場所でしょ?」
慌てた様子でビスケットが止めに入るがオルガは何処浮く風というように続けた。
「いいや、ここは是非とも紹介したい場所でね、俺のオススメのサボりスポットだ!」
「さ、サボりって……」
「おっいいなぁ!!じゃあ俺も次からここでサボるか!」
モグッモグッモグッ
ビスケットは呆れ、シノは助長し、三日月は火星ヤシをほうばっていた。そうしてセツナは、オルガに促されるまま、最後の部屋へと案内されると、
そこには………………………
「えっ!?」
そこには、
「マルバが掘り出した骨董品らしくてな、今はこうしてこの施設の動力炉になってる」
そうオルガが説明したこれは、
内一体は全身白を基調としたカラーリングでところどころ赤や黄色や青などの差し色も含まれている。肩の装甲は外されていて中のフレームがむき出しになっている。
もう一体の方は先程の物よりも状態が良く全身を重厚感のある蒼銀の装甲に覆われている姿は何処かの騎士を連想させる。しかし何より目立つのは右肩に装着されたとても巨大な黒光りする漆黒の盾だ、その大きさはモビルスーツ一体をまるまる覆えるのではないかという大きさで、盾の内側にまるで牙のように六角形の突起が規則的に並んでいる。盾には何かしらの紋章が消されたあとがある。
この2機はどちらも顔がどことなく似ていて、同じ規格のフレームであることがよく分かる。
光を失った緑と、オレンジのツインアイをセツナは驚愕の表情で見返して………
「なんで2機もいるの!?」
そう呟いたが、彼女のその驚愕の声は幸いにも、誰の耳にも届くことはなかった……。
バルバトスの隣にいた機体は一体何者なのか!?
次回でプロローグは終了します。もう少しお付き合いください。