天(因子×14)
ひよこ
龍虎
よもぎ
???(謎の女性)
第11話 龍が如き虎-異形の結界-
龍虎「(天がいなくなってから、5年か…)」
龍虎の元に現れた少女は昔の友だった薙鎖に似ていた。だから、もし、転生したんだとしたら信じたかった。でも、違かった。奴は自分を殺そうとしてきた。それだけでもフツフツと怒りが込み上げてくるのに、あの顔で、あんな表情で、さも遊んでるかのように、自分が築き上げた技を簡単に使ってきた。自分は負けたと感じたのは、そう掛からなかった。
龍虎「だが!今は違う!もう一度、挑んできてみろ!叩きのめしてやる!わかってるな?」
???「はい!師匠!!」
……………………
………………
…………
……
…
半年前のある日…
龍虎は毎日の日課である素振りをしていた。
???「龍虎さん」
龍虎の元によもぎとフードを被った女性がやって来た。
龍虎「よもぎさんじゃないか。どうしたんだ?」
よもぎ「お久しぶりです、龍虎さん。お変わりないですか?あ!この方は僕の新しい師匠です」
???「どうも。私は???と言います。よろしくです」
龍虎「はい?今なんと?(今、聞きなれた名前を言わなかったか?)」
よもぎ「そんな事より、龍虎さん。僕と手合わせしていただけませんか?」
龍虎「(そんな事より?)自分なんかでいいのか?」
よもぎ「ご謙遜を…あのメンバーの中で1、2を争う実力者だったじゃないですか。龍虎さんだから、手合わせしたいんです」
龍虎「そうか…わかった!胸を貸してやる。かかって来い!」
よもぎ「ありがとうございます!師匠、お願いします」
???「はい、はい」
謎の女性が詠唱を始めると周りの空間が歪み始め、詠唱が終わったかと思うと異空間が完成していた。
よもぎ「行きます!」
龍虎「おう!」
数十分後…
龍虎「はぁ…はぁ…はぁ…(な、何も出来なかった)」
よもぎ「ありがとうございます。いい勉強になりました」
龍虎「あ、あぁ…それはよかった(まるでアイツと戦ってるみたいだった。そう、"薙鎖"と)」
よもぎ「ところで、天という人をご存知で?」
龍虎「ん?あぁ、自分が約5年前に修行をつけてやったが、よもぎさんは知ってるのか?」
よもぎ「知ってるも何も今、僕達の敵ですよ。もう、kumaさんやDITさんが犠牲になってるんです」
龍虎「そうなのか!?」
よもぎ「そこで師匠の新たな技術を使って、仲間を強くしようと思って、こうして訪れた感じです」
龍虎「新たな技術?」
よもぎ「はい。疑似因子という物らしいです」
龍虎「疑似因子?」
???「コレよ」
謎の女性が手を出すとそこには"剣"という文字が刻まれた光る球体が現れた。
???「これをね」
龍虎「?」
???「こうするのよ」
その瞬間、謎の女性は光る球体を龍虎にねじ込んだ。
龍虎「ぐ…くぅ…な…なに…を…」
???「ふふふ…」
よもぎ「くくく…」
龍虎「う…(なんだ、この体の奥から湧き上がる感情みたいなのは)」
よもぎ「天が憎いですか?」
龍虎「憎い?あぁ、憎いな」
よもぎが龍虎に質問をした時には既にあの温厚だった龍虎はいなくなっていた。龍虎はニヤリと笑うと謎の女性から武器を渡された。
龍虎「これはなんですか?」
???「ある世界の刀だ。今の君になら使えるだろう」
よもぎ「よかったですね。師匠から武器をもらえるなんて」
龍虎「あぁ、これで奴を…」
龍虎の眼は赤色に染まり、謎の女性がフードを外したが、龍虎にはもう関係の無い事だったのか、気にもせずによもぎと謎の女性を送り出した。
それから半年が経ち、龍虎は更に力が洗練されていた。新たな弟子もでき、それを邪魔する者、つまり、天を倒す為に。
それから、数時間後
ひよこ「龍虎さんは今でもあの山に?」
天「え?知らないけど?ひよこさんが知ってるのかとおもってたんだけど」
ひよこ「えぇっ∑( °口° )!?」
天「私はあの山しか知らないから、そこに向かってるけどさ」
ひよこ「もうちょい計画的に動いてください」
ひよこと天は街道を歩いていた。
しかし、
ガサッ
天「(はぁ…またか)ひよこさん」
ひよこ「え?」
天「私は上にいるからがんばってn…」
ガキン!
天「しつこいわよ?貴女達?!」
???「師匠の命令です。死んでください!」
天「そ、私狙いなのね。ひよこさん、8時の方向に魔導師いるからどうにかして!」
ひよこ「おっけー(周りに1、2…5、6、7。7人…いや、8人か。まずは遠距離型を仕留めようかな)フッ!」
ガキン!
ガキキン!!
ピッ
???「浅いか?!」
天「痛っつ(この太刀筋、私、知ってるわ。でも、避けきれない)」
???「苦しそうな顔してますね?」
天「そうでもないわよ?貴女の攻撃がゆっくり過ぎて見てただけよ(そんな事ないけど)」
???「なるほど。そんな事ないのですね」
天「貴女、今、私の心を!?」
???「さぁ?なんの事ですかね?」
ズバッ!
天「ぐ…くぅ(まだなの!?)」
???「仲間の心配なんて、そんな余裕あるんですか?」
ズドォン!!
ひよこ「ソラさん、終わったよ!」
天「じゃあ、離れてて、ひよこさん」
ひよこ「おっけー」
???「何をする気ですか?」
天「くっ…"エンシェントヒール"」
???「な?!傷が消えて」
天「ふふふ…"発勁"」
???「消え…んな!?」
天「"禁式"!!」
敵の目の前に現れた天が発勁を数発叩き込んだ。
???「う…ぐぅ…」ガクッ
天「ふぅ…」
ひよこ「終わった?」
天「えぇ…それにしても、なんか刺客多くない?」
ひよこ「そうですよね。それも全てソラさん狙い」
天「それより、この子…ひよこさん、見たことない?」
天が刺客のフードを取るとそこには見覚えのある少女がいた。
ひよこ「え?この子はイルーナでフレだった子だよ?どうして、こっちの世界にいるの?しかも、なんで、私がわからないの?」
天「うーん、でも、なんか違うのよ」
ひよこ「違うって?どういう事?」
天「なんか人じゃないような」
天が"黒手"といい、手をかざすとその者から因子らしき物が出てきて、その者は崩れた。
ひよこ「え?土になった!?」
天「なるほど、そういう事か…エグい事を考えるなぁ」
ひよこ「どういうことですか!?」
天「勘づかれては…うん、無いね。最近、感じられないって事はたぶん、この世界にいるはず」
ひよこ「何をブツブツ言ってるんですか!?」
天「あ、ごめんごめん。私の敵についてよ」
ひよこ「ソラさんの敵というと、薙鎖の時に起きた事ですか?」
天「そうね、私が薙鎖の時、身体を乗っ取られた感覚があった。その乗っ取った相手は創造を手に入れた時にわかったのよ。私を転生したやつだったってね」
ひよこ「となると、敵は私達を殺しにくるんでしょうか?」
天「最初、私に頼むくらいだから、自分では手を下さないとは思ってたけど、こう来るとは思ってなかったなぁ」
ひよこ「と、いうと?」
天「龍ちゃんよ。龍ちゃんになんかしたって事になる。先を越された感はあるんだけど、本気の龍ちゃんとやれると思うとなんかワクワクしちゃって…あ…」
ひよこ「ははは…(この戦闘狂め)」
龍虎の住む山の手前にあった街に辿り着いた天は様子がおかしいことに気付いた。
天「ちょっと待って、ひよこさん」
ひよこ「え?どうしたのよ。検問するだけでしょ?」
天「ここの街に検問なんてなかったのよ?」
ひよこ「あ!確かに!なんで、気づかなかったんだろ」
天「貴女、最近、ここに来ることあったんじゃない?」
ひよこ「うーん、思い出せないんですよ。来たような来なかったような」
天「龍ちゃんの住んでる山はここの街を通らないと行けないのよ」
ひよこ「とりあえず、堂々と行ってみます?」
天「貴女、たまに脳筋になるわよね?わかってる?あれ?ひよこさん?」
天はひよこに話しかけるがそこにひよこは居らず、辺りを見回すと既に検問していた。
天「はぁ…」
ひよこ「なんで、ため息なんかついてるんですか。通れたからいいじゃないですか」
天「ひよこさん、気付いてなかったのね。まぁ、いいわ(あの検問は仮の姿。街の住民を洗脳する為の玉みたいのがあった。私や私のスキルに関わった人は効かないはずだけど)」
ひよこ「今、バカにしました?」
天「してないけど?」
その時、声を掛けてきた人物がいた。
???「おや?帰ってくるなら一報くれても良かったんだよ?天」
天「ん?貴方、誰?ひよこさんも知ってる?」
ひよこ「ソラさんの名前を言ってるじゃないですか。ソラさんの知り合いでしょう」
???「あぁ、すまんすまん。この姿だからわからないんだな」
その者は明らかに異形の姿をしていたが、天とひよこの目の前でみるみる姿が変わっていった。そして、その姿は…
天「な!?ウソ…龍ちゃ…ん…なの…!?」
ひよこ「え?龍虎さんなんですか!?」
龍虎「俺はソラがお前だって、すぐ気づけたぜ?」
天「(一人称が変わってる?それにこの殺気。10人はいるわね)」
天はひよこにアイコンタクトをする。
ひよこ「(ん?あ!周りに気を配れってこと!?)」
龍虎「ほぅ…気付くのか。5年前より洗練されてるみたいだな」
天「あ、そうだ、さっき送り込んだ刺客は全部気絶させたわよ?1人を除いてね?」
龍虎「流石と言っておこう。来い!お前ら」
???「はっ!」
龍虎がそう呼びかけると殺気を放ってた者達が龍虎の前に現れた。だが、その顔を見たひよこは驚愕した。
ひよこ「え…どうして…また…」
天「そうね。どうして、貴女がまだ居るのか、教えて欲しいわ」
龍虎「コイツらはよもぎの師匠が作り出したクローン。つまり、ホムンクルスだな」
天「やっぱりそういう事だったのね。それによもぎの師匠かぁ。黒幕はそこにいるのね」
ひよこ「ねぇ、ソラさん。よもぎって誰ですか?」
天「アンタ、本気で言ってるの!?」
ひよこ「え?え?」
龍虎「天、お前には効いてないみたいだな」
天「どういう事よ!」
龍虎「この街にはよもぎの師匠が貼った結界の効果が常に発動してる。その効果は俺以外のよもぎとシロの存在を忘れ、俺に忠実になる事。しかも、俺の全ステータスはこの空間にいるこの効果を受けている1番強い者のステータス分upする物だ」
天「そう、ここで1番強い人は龍ちゃんじゃないの?」
龍虎「もちろん、俺以外さ。目の前にいるだろう?」
龍虎はひよこを見ながら言った。
ひよこ「?」
メリメリ
天「え?…いぎぃ!?」
天はすぐさまひよこから離れる。
ひよこ「どうしたんですか?ソラさん。急に離れたりして」
龍虎「流石、いい判断だ。だが、少し遅かったな」
天はひよこから重い一撃を貰っていた。
天「うっ…ひよこさん!正気に戻りなさい!」
ひよこ「何言ってるんですか?ソラさん。私は至って普通ですよ?」
天「(焦点があってない。洗脳の類か)」
龍虎「言っとくが、この効果に合ってるものは気絶しようが、骨が折れようが、戦い続けるからな?」
天「ひよこさん!しっかりしなさい!」
龍虎「必死だなぁ。無駄なんだがなぁ」
天「くっ(分が悪い。DITさん連れてくるんだった)」
to be continue…
龍虎に挑もうとした天とひよこは結界の効果でひよこが敵になってしまった。果たして、天は龍虎に勝てるのか。
次回、激闘決着。