シロ
よもぎ
???
天
ひよこ
龍虎
kumaとの激闘から半年が経過したある日、よもぎの元に謎の女性が現れた。その者は???と名乗った。シロはその女性の名前を聞き取れなかったが、よもぎは喜び、その女性を師匠と呼んだ。
シロはよもぎの様子がおかしいと思わなかったのだ。何故なら、初めてあった気がしなかったから…
それから少しよもぎとシロはその女性の修行を受けた。
???「どうですか?よもぎさん」
よもぎ「はい!この杖も馴染みました」
シロ「俺なんかが修行に付きおうてよかったんか?」
???「構いませんよ。貴女も仲間…ですもの」
よもぎ「そうだ!師匠!シロさんにもやって上げてください」
???「ふむ…いいでしょう」
シロ「何をするんや?それにその玉はなんや?ふたつある様に見えるんやが」
謎の女性が手をかざすと、シロの目の前に2つの玉が現れた。それを謎の女性はシロに近づけていく。徐々に…徐々に…そして…
シロ「う!ぐぅ!?ぐわぁぁぁぁぁあ!?!」
よもぎ「アハハハ…凄い凄い」
???「どうやら職が封印されてたみたいです。それを解除しました」
シロ「はぁ…はぁ…はぁ…お…俺は…え?声が…」
よもぎ「本来の姿になるらしいですよ?」
シロ「これが本来の姿か」
よもぎ「打倒!天ですね」
シロ「そやな」
シロの姿は男に変わっており、あの綺麗な白髪は蒼と黒に染まってしまっていた。
それから、さらに半年…
シロ「この拠点も昔は賑やったんやが」
シロはよもぎが居なくなる時にまたアルケミストに再就職していた。
龍虎「覗きに来たが、まだ、ここも廃れてないんだな、シロ。いや、お前、ホントにシロか?」
シロ「な!?龍虎!?お前いつからそこに居るんや!」
龍虎「少し前からだな。自分が来たら不都合なのか?」
シロ「お前が自分でやってる街の統治が上手く行ってるのが気になっていただけや」
龍虎「それより、いつからそんな趣味に目覚めたんだ?」
龍虎が指摘したのはシロの格好だった。肌の露出の多いその服は昔のシロからは到底考えられない格好だったからだ。
シロ「ん?なんや?なんかおかしな点でもあるんか?」
龍虎「そうだな…目のやり場に少し困るな」
シロ「目のやり場?どういうことや」
龍虎「わからないならいい。それより、よもぎが何処にいるか知らないか?」
シロ「よもぎ?誰や、それ」
龍虎「そうか。わかった」
龍虎は刀を抜き、シロに向かって振りかぶった。
シロ「ぐくぅ………な〜んてな」
龍虎によって首を跳ねられたシロだったが、首から声が聞こえてきた。
シロ?『まさか攻撃してくるとは思ってもいなかったが、敵認定させてもらうぜ?』
龍虎「ああ、そのつもりで構わない(天とひよこは上手くやれてるだろうか心配だがこっちは任せとけ)」
数時間前に遡る。
龍虎、天、ひよこは拠点がある街の前までたどり着いていた。しかし、その街はまたもや検問をしていたのだ。天は龍虎に前回の事を話し、ひよこと共に調査をする事にしたのだった。
そして、今…
天「まさか、龍ちゃんが囮をやってくれるとは思ってなかったよ」
ひよこ「今回もシロさんが牢屋にいると踏んで、ここを通ってるわけですか」
天「そうね…嫌?」
ひよこ「嫌に決まってるでしょう!?潜入するからってなんで、こんな、下水道なんか」
天「私も当時通りかわからないし、もしも、当時のままならここを進めば…」
天が角を曲がるとそこには衛兵らしき者が立っていた。天は素早く後ろに回り込むと"発勁"を打ち込み、気絶させたのだった。
天「ほら、ひよこさん、目的の場所に着いたよ」
ひよこ「はぁ~、やっとかぁ」
天とひよこは牢屋にたどり着いたのだが、そこにはシロともう1人捕まっていたものがいた。
天「ねぇねぇ、シロさん。元気?」
シロ「ん?き、貴様は天!?なんや!こないなとこになんの用や!?」
???「うるさいですよ、シロさん」
シロ「お前は黙っとけ。杖奪われて弱いままやないか、よもぎ!」
よもぎ「それは言わない約束でしょう!?」
ひよこ「よもぎぃ!!アンタ、無事だったの!?なんか師匠とか出来たって聞いたけど」
よもぎ「ひよこじゃないか。なんで天さんといるんだ?」
ひよこ「え?あ、そっか。よもぎとシロさんは何も知らないもんね」
天「その言い方だとキレちゃうって、ひよこさん」
シロ「あぁん?舐めとんのか?」
天「ほらぁ」
シロ「貴様も貴様や、天。もう1回、勝負や!」
天「その鎖で拘束された状態で?寝言は寝て言ってよ」
ガチャガチャ…
ひよこ「挑発してどうするんですか!?助けないと」
シロ「なんや?助けに来たんか?そんなら止めといた方がええで?」
よもぎ「どうやらこの牢屋は昔のような何もしてないわけじゃないみたいなんですよ」
天「なるほどねぇ…通りでなんか変な感じがすると思った」
ひよこ「ソラさん!さっさとやっちゃって下さいよ」
天「えぇー、できない風に話してたのにぃー」
シロとよもぎは天の今の言葉に「は?」と言いたそうな顔をしていた。
天「しょうがないなぁ。じゃあ、まずはよもぎさんからね」
よもぎ「何をする気なんですか!?ひよこは知ってるんでしょう!?教えてください!」
ひよこ「言って信じるなら最初からそうしてるよ。私もそうだったし」
シロ「おい!なんの話しをしてるんや」
天「アンタは黙ってて!"発勁"」
メキメキ…
シロ「ぐ…」
よもぎ「シロさん!?ひよこ!なんで止めなかった!?」
ひよこ「…(さっきから言ってるじゃない)」
天「"真・黒手"」
よもぎ「な…来ないで下さい…」
天はよもぎに触れるとよもぎの身体全体にオーラが広がっていく。
よもぎ「あ…ああ…(これは記憶?誰のだろう?いや、これは僕の本来の記憶…か?)」
ひよこ「だいぶ優しくやりましたよね?」
天「いや、だって、ボロボロじゃん?」
その後、天はよもぎの鎖を解いた。
よもぎ「助かりました。ありがとうございます。師匠」
シロ「師匠?お前の師匠は薙鎖1人やろ。なんで、天を師匠呼びするんや」
よもぎ「いや、だって…ねぇ?」
天「シロさんはまだ知らないから」
ひよこ「さっきの自分を想像してみなさいよ、よもぎ」
よもぎ「うぅ…すみませんでした」
天「さてと、そろそろ行こっか」
よもぎ「そうですね」
シロ「いやいやいやいや、待て待て」
天「どうしたの?」
シロ「おかしいやろ」
天「何が?…あ!もしかして」
シロ「…(お?気付いたか)」
天「もう1発"発勁"が欲しいってことね?良いわよ、覚悟はいい?」
シロ「ちゃうわ!…って、何構えとるんや」
天「"発勁・漆黒"」
シロ「俺は無防備なんやぞ?おい!?」
メリメリ…
シロ「ぐくぅ…(なんや、この身体中に駆け巡る黒いオーラは…こんな事してタダで済むと思っとるんとちゃうか?)」
シロはそう思いながら顔を上げ、天を見た瞬間に何故か涙が出てきた。
シロ「お、お前…」
天「あら?まだ、足りない?」
ひよこ「はぁ…ソラさん、シロさんの顔見てくださいよ」
よもぎ「泣いてるんですか?シロさん」
シロ「う、うるさいわ!黙っとけ」
シロの鎖も外そうとした天だったが、ある事に気が付いた。
天「ねぇ、アンタの鎖だけなんか変じゃない?」
シロ「あぁ、これな。呪いが掛かってるんや。俺のクローンが上で傷付くと…!?ゴホッ」
天「ちょっと!大丈夫!?」
シロが急に血を吐いた。
シロ「くっ…クローンの奴、何したんや(首が熱い。首でも切られたんか!?)」
天「これは解呪しないといけないわね(私ならなんとかなるか)」
ひよこ「ソラさん、私達はどうすればいいですか?」
天「ぴよりんを出して、この街から出なさい。DITさんとかに伝えて」
よもぎ「え!?DITさん、無事なんですか!?」
ひよこ「わかった。行くよ、よもぎ」
よもぎ「え?あ、はい!」
ひよこはぴよりんを召喚すると、来た道を戻っていった。
天「さて、厄介ね」
シロ「どうにかなるんか?」
天「ちょっと黙っててくれる?集中するんだから」
to be continue…
天はシロを助ける為に解呪を試みる。
それと同時刻にシロのクローンと龍虎は戦っていた。
次回:怒りのアルケミスト(後編)