転生剣士と九つの星々   作:弥生の一矢

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登場人物
龍虎
???
DIT
ΕΛΠΙΣ

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ぴよりん


第6章 記憶を無くした者たち
第18話 "八"英雄


半年後…

 

《???》

 

天「これで完成!っと、ふぅ…どう?みんな」

 

天は振り返るがそこには誰もいない。

 

天「そう…だよね。私が選んだ道だもん。さてと、守護者作らないと!」

 

天は創造の力を駆使し、また作業に取り掛かり始めた。

 

《ロココ酒場》

 

???「おい、ギルマス。飲みすぎだって!わかるけどさぁ」

龍虎「これが飲まずにいられると思っているのか!獅子」

 

獅子と呼ばれた者は、龍虎のギルドでサブマスをやっている天蓋獅子という者で、職はビーストナイトである。

 

獅子「そういえば、仲良くしてた奴がいただろ。アイツとは最近会ってないのか?」

龍虎「誰だ?kumaか?奴なら1年前にましろと…」

獅子「違う違う。なんて言ったっけな…薙鎖?だったか?」

龍虎「ナギ…サ…??そんなやつ、自分のフレにい…」

 

その瞬間、龍虎の脳裏に薙鎖との思い出が流れる。

 

龍虎「う…ぐ…」

獅子「おい!どうした!?」

龍虎「すまん、その話、もう少し詳しく教えてくれ。もしかすると、自分が思い出せない奴と同一人物かもしれない」

獅子「他のギルドのギルマスやサブマスで構成された攻略チームにギルマスは参加してただろ?」

龍虎「あぁ、"八つの星々"だよな?」

獅子「ちげぇよ。"九つの星々"だろ!」

龍虎「自分、kuma、シロ、ましろ、ΕΛΠΙΣ、DIT、ひよこ、よもぎの8名だろ。その他にいるのか?リーダーはkumaがやってて…」

獅子「そこだ。そのkumaってのはその薙鎖という者のギルドのサブマスをしてたはずだ」

龍虎「なんだと?」

獅子「しかも、本来のリーダーはその薙鎖だったはずなんだ」

龍虎「だが、他のみんなもリーダーはkumaだと…」

獅子「それはもしかすると、記憶を消されたんじゃないか?他に思い出そうにも思い出せない事ってないか?」

龍虎「天-ソラ-という者と第4次職についてだな」

獅子「ソラ?そいつは俺は知らんな。だが、第4次職なら心当たりがある。これを見てくれ」

 

天蓋獅子は龍虎にお知らせを見せる。

 

獅子「これは約半年前にお知らせに現れて、今に至るまで実装されなかった"再覚の塔"と呼ばれたダンジョンだ。この表記を見てくれ」

龍虎「どこだ?」

獅子「ここだ」

 

天蓋獅子は龍虎にその表記を見せる。そこには

"武や魔を極めし者はこぞって参加して欲しい。この塔は第4次職になる為の試練だ"

と書かれていた。

 

龍虎「4次職…」

獅子「そうだ。俺達はその為に準備をしていた。今日のボスだってそうなんだぞ?」

龍虎「自分だってお知らせは確認してたぞ?こんなお知らせ知らないんだが」

獅子「それはな。俺が知る限り、攻略チームが招集をうけた日があったんだ。その日は9人で挑むとギルマスから聞いたんだ。帰ってきたら、8人で攻略したって言うじゃないか」

龍虎「あ…あぁ、あのレイドボスか…」

獅子「実は、その攻略チームが招集された日にこのお知らせが出回ったんだ」

龍虎「自分らがレイドボスと戦ってる最中にお知らせの更新が来てたという事か?」

獅子「あぁ、しかも、ギルマス達が戻るまでの期間しか公開されてなかったんだ」

龍虎「戻るまで?どういう事だ」

獅子「ギルマスは気付いていないだろうが、その招集日から戻ってきた日まで丸々1年経過してたんだ」

龍虎「な…に…!?」

獅子「不思議だろ?ギルマス達は俺らと話す時は1年前に別れた時の事を昨日の様に話すんだからよぉ」

龍虎「確かにおかしい…まるで、誰かにその間の記憶を奪われた感じだ」

獅子「情報が少ないのもそうだが、この"再覚の塔"に行ってみないか?」

龍虎「場所がわかるのか?」

獅子「あぁ、実はフレに調査が得意なやつが居てな。頼んだんだ。そしたら、昨日、連絡が来た」

龍虎「ほぅ…」

獅子「"ホスカ岬"に船が停泊してるのは知ってるか?」

龍虎「あぁ、ましろに聞いた事あるな」

獅子「その船の中に入ると、その塔の中に入れるらしいんだ」

龍虎「どういう仕組みだ!?」

獅子「ただ、まだ、実装されてないのか。建物の内部しか見れず、敵が居ないらしい」

 

ピコンと獅子のお知らせが急に開く。

 

獅子「ん?おぉ!見ろ、ギルマス!」

龍虎「なんだ、急に…これは!…それに!」

 

そこには

"私は天という。私はここの最奥に君臨する者。私の作った者たちを倒し、私に挑んできて欲しい。もしかすると、そこで失くしたものが見つかるかも?"

と書かれていた。

 

獅子「天と読むのか?」

龍虎「ソラだ。天と書いてソラと読むんだ」

獅子「そうか。という事はギルマスが探してた奴はコイツの事か?」

龍虎「あぁ」

 

このメッセージは龍虎を含む攻略チームのお知らせには届かないが、ギルドメンバーやフレンドには届いた。それは龍虎にとっても、他のメンバーにとっても不思議な事で、まるで、避けているかのようなお知らせだった。

 

《首都ソフィア・噴水前広場》

 

DIT「随分と久しぶりに会うな、ΕΛΠΙΣ」

ΕΛΠΙΣ「そうだね。私もこんな風に高みを目指す為に"ホスカ岬"に向かうと思ってなかったよ」

DIT「そこのメイドに連れてってもらえばいいだろう?一瞬じゃないか」

ΕΛΠΙΣ「そうだけどさぁ…あ!そうだ!ソラについて話そうよ」

DIT「空?俺みたいに青いじゃないか。何かおかしいのか?」

ΕΛΠΙΣ「違うよ!天-ソラ-!人の名前!覚えてるんでしょ!?」

DIT「なんだ?知りたくなったのか?この前はその話をする度に頭を抱えてた癖に」

ΕΛΠΙΣ「う…そんな事、今はいいの!教えてよ!」

DIT「あぁ、わかった」

 

DITはΕΛΠΙΣに天について知る限りの情報を教えた。実はDITは別世界で1度機械の体を手に入れた影響で別世界での事を夢として見ることが多かった。その夢は現実味を帯びており、起きて忘れる前にメモに取っていた。それをΕΛΠΙΣに事細かに教えたのだ。

 

DIT「俺が知るのは、こんなとこだな」

ΕΛΠΙΣ「じゃあ、私からも1つ情報があるの」

DIT「ほぅ…」

ΕΛΠΙΣ「私達、"八つの星々"は元は"九つの星々"だったという事。今のリーダーはkumaさんだけど、ホントは薙鎖という人がやっていたという事を」

DIT「あぁ、知っている…というか、俺もサブマスとかから聞いた」

ΕΛΠΙΣ「そっか…」

DIT「サブマスからの話だと、その薙鎖という人物は俺らみたいなバラバラな奴らを良く纏めていたと言っていた」

ΕΛΠΙΣ「そういえば、そうだよね。kumaさんが纏められないとは言わないけど、ましろさんなんかいつも何処にいるかわからないのに、的確に当てる人がいた気がするもん」

DIT「あぁ、顔は思い出せないがな」

ΕΛΠΙΣ「そう!顔が思い出せないの!」

DIT「それとソラがどういう関係なんだ?」

ΕΛΠΙΣ「私は同一人物なんじゃないかって思ってる」

DIT「同一人物…か…確かに、その夢の中でも俺らを良く纏めていた」

ΕΛΠΙΣ「あ、そうだ、フレに画像を送ってもらったんだけど、コレに見覚えない?私は無いんだけど…」

 

ΕΛΠΙΣはDITにある画像を見せる。その画像は戦闘機の様な形状をしているが、何処か誰かに似ているような気がした。

 

DIT「…ヴァッフェオール・アポカリプス」

ΕΛΠΙΣ「え?ヴァッフェ…なんて?」

DIT「ヴァッフェオール・アポカリプスだ。これは俺が夢の中で使っていたスキルだ」

ΕΛΠΙΣ「つまり?」

DIT「アレは夢じゃなかったって事だ!俺、もう一度、このスキル使いてぇ!」

ΕΛΠΙΣ「やる気出ちゃった感じ?」

DIT「あぁ!」

 

《???》

 

天「よし!完成!どう?動けそう?」

???「そうですね、グランドマスター」

天「その呼び方、むず痒いからやめてくれる?竜姫-リュウキ-」

竜姫「そんな事言われましても…」

???「グランドマスターはグランドマスターだろ?俺は龍虎の兄貴に早く会いてぇよ」

竜姫「疾虎-シッコ-!お兄様でしょ!兄貴なんて変な言い方やめてよ!」

疾虎「はぁ?知るかよ、そんなこと!勝手に言ってろ。姉貴!」

竜姫「お姉ちゃんでしょ!」

天「喧嘩しないでよぉ…もう…」

疾虎「あ、そうだ。グランドマスター」

天「だから、その呼び方….まぁいいわ」

疾虎「俺らの記憶には兄貴がグランドマスターの師匠みたいなんだが?」

天「あぁ〜、そのことね。そうよ、龍ちゃんは私の師匠になるかな」

 

スタスタスタスタ…

 

天「ちょっと待ちなさいよ」

 

ガシッと天は肩を掴む。

 

天「ねぇ?何も言わずに行くのおかしいよね?刻-クロ-」

刻「…何故だ?」

天「何故だ(`・ω・´)キリッ…じゃないのよ!アンタ、階層分かってるの!?」

刻「知らんが?」

天「聞きなさいよ!」

刻「どこだ?」

天「う…八階層よ」

刻「わかった。それにしてもなんでそんなにピリピリしてるんだ?グランドマスター」

天「アンt…」

???「まぁまぁ」

天「なんで止めるのよ、詩-ウタ-!アイツ、1発殴らせなさいよ」

???「そこは止めねぇとまずいだろ。一生止まらんぞ?」

天「う…何も返せない…いつものノリでやってた…ごめん、蒼斬-アオギリ-」

蒼斬「それで?俺らは何階層に行けばいいんだ?」

天「そうね…竜姫と疾虎は二階層、詩は三階層、蒼斬は四階層ね」

疾虎「え?姉貴と一緒なのか!?」

天「当たり前でしょ、アンタらは2人で1つの職業なんだから」

竜姫「ほら、疾虎、さっさと行くわよ」

天「あ、ちょっと待って。みんなが来て、貴女達を倒した時、この武器を渡して欲しいの。もちろん、戦う時にも使ってね?刻!アンタのもよ!」

 

ヒュンヒュン

パシッ

 

刻「…」

天「なんか言いなさいよ!」

 

天は竜姫、疾虎、詩、蒼斬に武器を渡す。

武器を渡された4人はそれぞれの階層に向かった。

 

天「さてと…ごめんね、ぴよりん」

ぴよりん「いえいえ、この猫耳の子がひよこの?」

天「うん。ツバメっていうの。ほら、挨拶して」

ツバメ「あ、はい!よろしくお願いします。ぴよりん様」

ぴよりん「様とかむず痒いからやめてくれよ。呼び捨てで構わん」

ツバメ「そんな!?呼び捨てなんて!?」

ぴよりん「いいからいいから」

天「じゃあ、この武器渡しとくわね」

ツバメ「私にですか?ぴよりん…さん、じゃなくて?」

天「そう、貴女に。ぴよりん、支えてあげてね」

ぴよりん「はっ、お任せを!」

 

ツバメとぴよりんは天に会釈をすると五階層に向かっていった。

 

???「次、私?」

天「残念ながら違うわよ」

???「えーっ」

天「フィルム、おいで」

フィルム「はい。お嬢様」

天「その呼び方、どうにかならないの?」

フィルム「どのようにお呼びすれば?」

天「いいわよ、マスターとかで」

フィルム「では、お嬢様のままで」

天「アンタも頑固よね」

フィルム「お嬢様こそ」

天「まぁ、いいわ。この武器を持って、九階層に行って」

フィルム「分かりました」

???「そういえば、私は何階層なの?」

天「んーと、六階層かな。あ、そうそう。あの子が来たら本気出していいからね?紅椿-クレナイツバキ-」

紅椿「え?ホントに!?いいの!?」

天「修行サボってなかったら、紅椿なんて瞬殺なのよ」

紅椿「えぇーっ、そんなに強そうに見えないのに、あのkumaって人」

天「それ、言ってて後悔しないでよ?はい、コレ」

紅椿「あの、私、そんなに子供じゃないんですが…」

天「kumaが勝ったら渡してくれれば良いわよ」

紅椿「それじゃあ、私が勝ったら、ご褒美くださいね?」

天「ん〜、考えとくわ」

 

紅椿はフィルムに引きずられながら、各階層に向かった。

 

???「俺らが残るとはな、獄-ゴク-」

獄「だな、琥珀-コハク-」

天「貴方達は私の力が使えるからね。自ずと最後よ」

琥珀「そうなのか。まぁ、俺は自由に戦えればそれで構わん」

天「獄は第一階層、琥珀は第七階層ね」

獄「俺の元となった相手っているのか?マスター」

天「私よ、私。だから、挑んできた奴ら、ボコボコにしちゃいなさい」

獄「へっへっへっ(ニチャ〜)」

琥珀「悪い顔してんなぁ〜。おい、獄!戻ってこい!」

獄「( ゚д゚)ハッ!」

天「はい、これがましろの為の武器よ」

琥珀「戦う時は使っていいんだよな?」

天「もちろん!本気も出していいわよ?」

琥珀「本気出せる相手だったらな」

 

琥珀と獄は武器をカキンと重ね合わせると2人並んで階層に向かった。

 

天「さてと…」

 

天は階層内通信でみんなに呼びかける。

 

天『アンタらがいるエリアはアンタらで作り変えれる様にしてある。自由に戦いやすいように作り直しなさい!そして、相手に遠慮せずにボコボコにして上げなさい!』

 

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

to be continue…




次回予告
新ダンジョンが実装された事を知った八英雄はホスカ岬に集まる。
だが、そこには船が無く…

次回:新ダンジョン"再覚の塔"

私のキャラから《聖刻》天蓋獅子が初登場。龍虎さんのギルドのサブマスとして居ることにしました。今後も現プレイヤーがちょこちょこ参加してくるかも?

次回の更新は3話+αを同時に投稿します。つまり、4話分ですね。なので、かなり先になるかも…
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