転生剣士と九つの星々   作:弥生の一矢

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登場人物
ひよこ
ツバメ
ぴよりん
???


第20話 執事とメイド

《第五階層》

 

ひよこ「え!?」

 

目の前を歩いていたDITが消えた事に驚き、後ろを振り向くが、よもぎもいなかった。

 

ひよこ「どういう構造なの?ここは」

 

ひよこは来た道を戻ろうとするが、出れ無かった。

 

???「戦う気が無いんですか?」

ひよこ「え!?まさか、今の声!?」

 

ひよこは声がする方を振り向く。そこにはアホ毛の執事と猫耳メイドが立っていた。

 

ひよこ「ねぇ…もしかして…ぴよ…りん…?」

???「ぴよりん…様です(ボソッ)」

ひよこ「え?」

???「様を付けなさい!この無礼者!」

 

ガキン!

 

ひよこ「な!?速っ!?(あの距離を一瞬で!?)」

ぴよりん「落ち着きなさい」

 

ぴよりんはメイドの頭をコツッと叩く。

 

???「痛ッ…うぅ…」

ぴよりん「すみませんね。まだ、思考が幼い様なんです」

ひよこ「やっぱり、ぴよりんなんだね?」

ぴよりん「はい」

ひよこ「よかった。探してたんだよ?他のみんなは覚えてないみたいだし」

ぴよりん「そうですね…貴女も私以外の事は思い出せないはずですよ?」

ひよこ「え!?なんでそれを!?」

ぴよりん「この子がその理由です。名はツバメ。貴女の遺伝子が入ったホムンクルスです」

 

ツバメはひよこを睨みつけるような態度の後、ぴよりんにまた、頭をコツッとされ、嫌々ながら頭を下げた。

 

ひよこ「私の遺伝子!?ホムンクルス!?」

ツバメ「あの…ぴよりん様とは…どういう関係…なのです…か?」

ぴよりん「どういう?うーん…」

ひよこ「いや、そこ悩むとこ!?私のペットじゃないの!?」

ツバメ「ペット…やはり許せません…」

ぴよりん「全く…申し訳ありませんが、我々と戦っていただけませんか?答えは戦った後に分かりますので」

ひよこ「私の失くした物がこうやって見つかったんだもの。やるに決まってるでしょ!」

ぴよりん「あ…私はこちら側に付きますので、頑張ってくださいね?」

ひよこ「えぇーっ!?」

ツバメ「また、物扱いを…許しません…行き…ます!!」

 

シュッ

 

ひよこ「く…眼で追えない」

 

メリメリ…

 

ひよこ「う…ぐ…(後ろから…でも…この動き…)」

ツバメ「遅いですね」

ひよこ「(攻撃が当たらない…)」

 

ピッ

 

ツバメ「痛ッ」

ひよこ「ん?」

ぴよりん「ヒール」

ツバメ「ありがとうございます!」

ひよこ「なぁ!?ちょっと邪魔しないでよ、ぴよりん!」

 

ぴよりんはやれやれと言ってるような素振りをする。そこにぴよりんの後ろのドアが開き、人影が現れた。

 

???「おい、まだ終わってないのかよ?」

ぴよりん「おや?そちらは解決したんですか?速いですね」

???「そりゃあ、俺の兄貴だぜ?いやぁ、やっぱり強かったぜ」

ひよこ「伏兵!?ぴよりん!その男は誰なの!?」

ぴよりん「この人ですか?この人は龍虎さんの遺伝子を持つ疾虎さんです」

ひよこ「また、ホムンクルス!?」

疾虎「手伝ってやろうか?ツバメ」

ツバメ「結構です!お兄様」

 

シュン

ガキ…キン…キン!

 

ぴよりん「やはり流石ですね」

疾虎「戦闘センスは何番目くらいなんだ?」

ぴよりん「そうですね…4位と言ったところですかね。ツバメさん!1人で行けますね?」

ツバメ「はい!本気出します!」

 

フウゥゥゥゥ…と息を吐きながら、眼を閉じるツバメ。

 

ひよこ「まずい…(距離を取らないとやばいのに取ろうとすると近づいてくる)」

ツバメ「はっ!!発勁!」

 

ゴッ

メリメリ…

 

ひよこ「ぐくぅ…」

 

ザザザァ…と後ずさるひよこ。

 

ツバメ「どうですか!?謝る気になりましたか!?」

疾虎「なぁ、アイツ、何にキレてんだ?」

ぴよりん「私を物扱いしたひよこにですね」

疾虎「事実を言ってるだけじゃねえか。1回、止めるか?」

ぴよりん「結構です。彼女もリミテッドオーラ中みたいですし、邪魔は野暮ですよ」

疾虎「なら、良いが…」

ひよこ「(私の遺伝子が入ってるとしたら、さっきの言動はおそらく、ぴよりんを傷つけられたと勘違いされたと見て妥当。後はどのタイミングで私のあの能力を使うか…今ではないのは戦っててわかる…本気と言って、本気じゃないのがわかる)」

ツバメ「何を戦いながらブツブツ言ってるんですか!?」

 

ゴリッ

 

ツバメ「が…は…何故…」

 

ガクッ

 

ひよこ「そう何度も同じ動きされれば嫌でも慣れるよ?」

疾虎「おぉ〜!」

ぴよりん「言った通りでしょう?」

疾虎「あぁ、流石だ、だが」

ぴよりん「えぇ、これで」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ‥‥

 

ツバメ「殴りましたね?そうですか…それが、貴女の答え…もう手加減は無しです」

 

ツバメの眼が開かれるとそこには片眼獣眼、片眼堕赤眼となっていた。

 

ひよこ「ふぅーん、それがツバメちゃんの本気なのかぁ…じゃあ、私もそろそろ真面目にやろうかな?」

ツバメ「今まで本気じゃなかったって事ですか!?そんなの嘘に決まってます!でも、これで最後です!覚悟してください!ゲフェングニス・シュバルツ!」

ぴよりん「ひよこ!耐えなさい!」

ひよこ「え?」

疾虎「余所見すんな!」

ひよこ「ぴよりん、そんな事必要ないよ。もう、分析は終わってるもん」

 

シュッ

サッ

 

ツバメ「な!?」

疾虎「なにぃ!?見ずに避けた!?」

ひよこ「どうしたの?ほら、来なさいよ」

ツバメ「この!」

 

スカッ

 

ツバメ「う…当たらない…」

 

ツバメがもう一撃与えようとした時にその手をぴよりんが止め、ぴよりんは首を横に振った。

 

ツバメ「そんな…」

ぴよりん「仕方ないですよ…ひよこは優れた分析力を持っています。分析された者は何であろうと彼女に攻撃を与える事は出来ません。完敗です、ひよこ」

ひよこ「私もあと一撃受けてたら、気絶してたよ。それにさっきのスキルも元は私のなんでしょ?」

ぴよりん「気づいてたんですか!?」

ひよこ「一応ね」

 

すると、ぴよりんの後ろにいたツバメから殺気が消えた。

 

ツバメ「あ〜あ、オリジナルに勝てたら、ソラさんに気に入られると思ってたのにざ〜んねん」

ひよこ「え?雰囲気が…」

ぴよりん「はい、こちらのツバメさんが本来の性格です」

疾虎「そうなのか!?俺、知らなかったんだが!?」

ひよこ「え?二重人格とかじゃなくて?」

ツバメ「は?そんなわけねぇだろ。あ〜、肩凝った」

ぴよりん「この性格なのは、ソラさんも知りませんよ」

ツバメ「まぁ、勝ったんだし、この武器を受け取りなよ」

 

ツバメはひよこにヴァッフェ・イーグルを渡した。

 

ひよこ「ありが…」

 

ひよこがヴァッフェ・イーグルに触れると記憶が流れ込んでくる。

 

ひよこ「う…(ようやくわかった。DITさんが言ってたことは夢で終わる事じゃなかったんだ。でも、どうして?ソラさんは私達にこんな事をしたの?)」

ぴよりん「思う事があると思いますが、それは本人に聞くのが1番かと思います」

ツバメ「ぴよりん、アンタはひよこについて行くの?」

ぴよりん「はい、そうなりますね」

ツバメ「ちぇ…ひよこ、私にぴよりん寄越しなさいよ」

ひよこ「(なんでこの子、こんなに上から言ってくるの!?)それは出来ない相談だよ」

疾虎「コイツはお前に嫉妬してんだよ」

ツバメ「お兄様!?それ、言わない約束!?」

ひよこ「そうなの?」

ツバメ「なによ…そ、そうよ?悪い?」

ひよこ「……」

 

ひよこはゆっくり近づき、ツバメに抱きつく。

 

ツバメ「な!?」

ひよこ「かわいいぃ〜」

ツバメ「離れなさいよ…離れなさいって!」

疾虎「じゃあ、俺は上行くわ。おそらくまだ終わってないだろうしな」

ツバメ「あ!お兄様!助け…」

疾虎「仲良しでいいじゃねぇか。またな」

ツバメ「仲良しじゃない!あ…待って…」

 

疾虎は奥の部屋に消えていった。

 

ひよこ「ねぇ、ぴよりん、代わりにこの子を連れてっていい?」

ぴよりん「だめです。ソラさんが許しません」

ツバメ「さっさと下に行きなさいよ!」

ひよこ「それもそうね」

 

ひよこは立ち上がり、ツバメの手首を掴んだまま行こうとした。

 

ツバメ「手を離しなさい!」

ひよこ「えぇ〜」

ぴよりん「あとでまた会うはずです。それまで我慢すればいいじゃないですか?」

ツバメ「え?(ぴよりんさん、それ、聞いてない)」

ひよこ「ならいっか。またね、ツバメちゃん」

ツバメ「二度と会いたくないです!」

 

フンッとそっぽを向くツバメ。

ひよこはそんな姿を見て「私にそっくりだなぁ」と思った後、奥の部屋に入った。




第五階層

条件
モンク(拳闘士見習い不可)
ビーストナイト因子とサマナー因子とパラディン因子を所持
ひよこが挑む場合、全ての条件を無視

守護者
ツバメ
ひよこの遺伝子と天の遺伝子が混ざったホムンクルス。ぴよりんの事をご主人様と勘違いしている様にしているメイドだが、戦闘になると目で追い切れないほどの速さを誇る。ひよこに嫉妬しており、ひよこと天の前では猫を被る。

ツバメ
リミテッドオーラ(HPが徐々に減少)
ラッシュ
シュネル・ファング

ツバメ(HP50%以下)
シュネル・F・ファング(獣眼使用時)
ゲフェングニス・シュバルツ(HP1耐えて発動)

ぴよりん(ひよこ戦のみ)
速度上昇バフ
攻撃上昇バフ
ヒール

報酬
この階層に勝利した者は、獣拳飛士見習いの証が取得でき、最下層の天への挑戦権を得る。
ひよこが挑む場合、必須因子とヴァッフェ・イーグルが手に入る。
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