転生剣士と九つの星々   作:弥生の一矢

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登場人物
ΕΛΠΙΣ

???


第21話 再覚の堕天使

 

《第三階層》

 

ΕΛΠΙΣ「え?目の前にいたDITさんが消えた!?ここどこ!?」

詩「来ましたね、私はウタ。この階層の守護者です。私を倒してみてください」

ΕΛΠΙΣ「だれ!?」

詩「今、名乗ったでしょう!?話を聞かないんですか!?"お姉様"」

ΕΛΠΙΣ「お姉様?」

詩「あ…と、とにかく!戦ってください!」

ΕΛΠΙΣ「なんで?私と争う必要は無いような感じがするけど?」

詩「それでも戦わないといけないんです!」

ΕΛΠΙΣ「えーっ」

 

ΕΛΠΙΣは詩と対峙したがらなかった。

 

ΕΛΠΙΣ「ねぇ、私の知らない事…いや、忘れている事を知っているんでしょう?」

詩「…!!どうして、それを…」

ΕΛΠΙΣ「私達の記憶はね、中途半端に消されたんだと思うの。なんせ、DITさんは夢として見ちゃうほどだったんだから」

詩「そんな…マスターはそんな事言ってませんでした」

ΕΛΠΙΣ「マスター?それって誰の事?さっきのソラって人?」

詩「そうです。お姉様の仲間だった魔法使いです」

ΕΛΠΙΣ「今の私の記憶でいる魔法使いはDITさん、kumaさん、よもぎさんの3名のみ。そこにソラさんがいたという事ですね?」

詩「はい。今、八英雄と言われたお姉様を含む8人は本当はそこにマスターを加えた九英雄でした」

ΕΛΠΙΣ「ほうほう」

詩「!!(私、流されてる!?)」

ΕΛΠΙΣ「それで?」

詩「…」

ΕΛΠΙΣ「どうしたの?急に黙って」

 

詩は無言で杖を構える。

 

詩「白より黒く、漆黒の満月よ。私の前に…」

ΕΛΠΙΣ「ん?(これは…詠唱!?)っ!ゴッデスブレス」

詩「現われなさい!黒満月!」

ΕΛΠΙΣ「くっ…吸い寄せられ…え?MPが吸われてる!?」

詩「レジェンドブレス」

ΕΛΠΙΣ「くっ…身動きが…」

 

詩はΕΛΠΙΣにゆっくりと近づいた。

 

詩「発勁!」

ΕΛΠΙΣ「うぐっ!?」

 

詩が放った発勁によりΕΛΠΙΣは吹き飛ばされる。

 

詩「漆黒の満月を飲み込み、爆ぜよ!」

ΕΛΠΙΣ「う…くぅ…(まずい、避けないと)」

詩「インペリアル・ダークライトニング!!」

 

ΕΛΠΙΣの元に近づいていく黒い玉。ΕΛΠΙΣが避けようと動いてもその玉は向かってきた。

 

ΕΛΠΙΣ「な!?まさか、避けれない!?」

詩「食らいなさい」

ΕΛΠΙΣ「う…ぐ…」

 

バタン

詩がΕΛΠΙΣに魔法を与えて、ΕΛΠΙΣに背中を見せる。

 

《ΕΛΠΙΣの精神世界》

 

精神世界には牢屋があり、そこにはΕΛΠΙΣの形をした黒い存在がいた。

 

???『やれやれ、負けちまったのか?』

ΕΛΠΙΣ「う…ぐ…貴方の力は借りない…私自身で勝てなきゃ意味が無いのよ!」

???『まぁまぁ、ここから出してくれよ。今回だけ手を貸してやるからよ』

ΕΛΠΙΣ「その誘いを受ける気は無いって言ってるでしょ」

 

ズグン

 

ΕΛΠΙΣ「う…」

???『無理はしない方がいいぜ?俺もお前が死んじまったら消えちまうから困るんだよ』

ΕΛΠΙΣ「はぁ…少し休ませてもらうわ…でも、殺しちゃダメよ?」

???『俺を誰だと思ってんだ。遊んでやるだけだ』

 

ガチャ…ギィィ

 

???『さて、久々のシャバか…』

 

《第三階層》

 

ΕΛΠΙΣ(闇)『(はっ!…ほう…後ろ姿はコイツそのものだな。さて、身体にまとわりついてる鎖が邪魔だな。破壊するか。"破壊"発動)』

 

バキン!

 

ΕΛΠΙΣ(闇)『(よし、身体が軽くなった。次は"隠蔽"発動)』

 

ΕΛΠΙΣは闇に溶け込むように消える。

 

詩「やはり、拍子抜けですね…それでは入口に」

 

詩が向き直るが、そこにΕΛΠΙΣは居なかった。

 

詩「戻っ…え?」

ΕΛΠΙΣ(闇)『ネメシス・ゼロ!』

詩「いやぁぁぁあ」

ΕΛΠΙΣ(闇)『クックック…』

詩「そのスキルは…使えないはず…なぜ…」

ΕΛΠΙΣ(闇)『なぜ?そんなの当然だろ。元々は俺のスキルじゃねえか』

詩「口調が…でも、封印…」

ΕΛΠΙΣ(闇)『封印?なんの事だ。言ったはずだ。これは元々、俺のスキルだと』

詩「貴方は誰なんですか!?お姉様はどうなったんですか!?」

ΕΛΠΙΣ(闇)『俺か?俺はこの身体にいる闇の存在。光の俺より手加減できると思うんじゃねぇぞ!いくぜ!白より黒く、漆黒の満月よ』

詩「嘘でしょ!?その詠唱は!?」

ΕΛΠΙΣ(闇)『俺の前に現れよ…』

詩「させない!発勁!なっ!?」

 

ガシッ

 

ΕΛΠΙΣ(闇)『これは、囮だ。捕まえたぜ』

 

メリメリ…

 

詩「離しなさ…痛っ」

 

カランカランと詩は杖を手放す。

 

ΕΛΠΙΣ(闇)『おいおい、しっかり杖は持っておいた方がいいぞ?』

詩「うぅ…あ、それを掴んだら…」

 

ΕΛΠΙΣは詩が持っていた杖を拾う。すると、急に頭の中に記憶が流れ込んだ。その瞬間にΕΛΠΙΣの中の闇の存在は精神世界に強制的に戻らされた。

 

ΕΛΠΙΣ「はっ!」

 

ΕΛΠΙΣは辺りを見回し、詩を見つけ、駆け寄る。

 

ΕΛΠΙΣ「詩ちゃん、大丈夫?」

詩「う…お姉様、元に戻ったのですね」

ΕΛΠΙΣ「闇の私は強かった?」

詩「はい。封印も無理やり破ってたみたいです」

ΕΛΠΙΣ「封印って?」

詩「はい。ネメシス・ゼロとかを使ってたはずです。それを使えなくする封印です」

ΕΛΠΙΣ「そんなのが掛かってたのね。勝てないわけだわ」

詩「その装備は差し上げます。元々はソラさんがお姉様の為に作った物なので」

ΕΛΠΙΣ「あとでまた会える?」

詩「はい、おそらくは…」

ΕΛΠΙΣ「じゃあ、私は下に行くね。エンシェントヒール!!」

詩「ありがとうございます。お姉様!いってらっしゃいませ!」

 

ΕΛΠΙΣは奥の扉に入っていった。

 




ΕΛΠΙΣの精神世界に巣食う闇の存在を作りました。
この存在は詩よりも圧倒的に強い設定です。

第三階層

条件
ビショップ(司教見習いは不可)
ハイウィザード因子とネクロマンサー因子とミンストレル因子を所持
ΕΛΠΙΣが挑む場合、全ての条件を無視

守護者
詩-ウタ-
ΕΛΠΙΣの遺伝子と天の遺伝子が混ざったホムンクルス。かなり温厚で、優しく、回復職のスペシャリスト。ΕΛΠΙΣの事は姉と慕っている。蒼斬とは義兄妹。


エンシェントヒール
ネメシス・ゼロ
黒満月
インペリアル・ダークライトニング
レジェンド・ブレス

報酬
この階層に勝利した者は"聖魔道士の証"が取得でき、最下層の天への挑戦権を得る。
ΕΛΠΙΣが挑む場合、必須因子と聖銃カピバラと堕銃カピバラが手に入る。
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