龍虎
天(ソラ)
kuma
よもぎ(名前だけ)
ひよこ(名前だけ)
あれから1年が経った。
私は師匠の剣技を盗もうと毎日躍起になって修行している。え?師匠は誰だって?もちろん、ここにいるのは私と龍ちゃんの2人だけ。だから、師匠は龍ちゃん。
この1年で、私は2つ目の能力である"全職網羅"を開花させた。この能力のおかげで龍ちゃんが使っていたスキル、そして動きを理解出来た。あとは実践できるかだが、これができないのだ。何故だかはなんとなくわかっている。私はまだ"冒険者"だからだ。だが、やらなくてはいけない時もある。今がその時だ。
天「てやぁぁぁぁあ」
龍虎「甘い!」バシッ
天「うう…師匠から1本取れない」
龍虎「太刀筋はこの1年で大分良くなったが、まだまだだな」
天「じゃあ、最近覚えた技見てください、師匠」
龍虎「その師匠ってのやめてくれよ。むず痒いだろ?」
天「スキあり!はぁぁぁぁ、剣嵐一閃!」
天の放った技は無数の斬撃を生み出し、龍虎に向け放たれた。
龍虎「なっ!?それは自分が何年もかけてあみ出した技!くっ!」
ガキキン!
龍虎「くっ、防ぎきれない」
龍虎に襲いかかった斬撃は龍虎に致命傷を与えた。
天「どうやら上手くいったようですね。一応、"ヒール"。これで体力は回復しましたよね?」
龍虎「くっ…お前は何者なんだ?!」
天「私の前世は薙鎖。私は私の組みした仲間を自分で蹂躙しなくちゃいけない。その為に龍ちゃんから龍ちゃんしか使えない技を奪った」
龍虎「この1年は、嘘だったのか!?」
天「それは嘘じゃない。凄く楽しかった。でも、能力が開花して、龍ちゃんの技が使えるようになったと感じた時にはもう龍ちゃんはそこでズタボロだった」
龍虎「1つ聞かせてくれ」
天「あまり喋らない方がいいと思うけど?」
龍虎「さっき使ったのは"ヒール"だな?天は全スキル使えるのか?」
天「うん。使える」
龍虎「そうか、なら、見るなと言った棚があるな?そこに入ってる武器を持っていけ…きっと、お前なr…」
バタッ
天「え?ちょっと!あの武器は大切な物だって!もぉぉぉ、"ブライトヒール!"。うっ…はぁ…はぁ…はぁ」
天は龍虎にブライトヒールをかけ、その場を去ろうとしたが、やはり、心配になり、龍虎が目覚めるまで居着くことにした。
それから2日後、龍虎が目覚めた。
天を見るなり、大丈夫か?怪我はないか!?と言葉を投げかけてくるのだ。
天「どうしたんですか!?やめてください!私は!」
龍虎「そうだよな!そんなわけないよな!この傷も自分が転んで着いたものだ。まさか、天が薙鎖さんの生まれ変わりで、自分らを倒しに来たなんて、そんな事あるわけが無いんだ」
天「(ああ…これが神様が言ってた挫折か。怖すぎでしょ)」
龍虎「そうだ、今日にしよう。アイツらに会いに行こう」
天「アイツら?」
龍虎「そう、kumaさんとよもぎさんに会いに行く事にしよう。よし、善は急げだ、行くぞ」
ガバッ!
天「え?まだ、寝てた方が…(グイッ)いぎっ…痛い痛い、引っ張らないでー」
龍虎と天は下山し、街に向かった。
街に着くと龍虎は寄るところがあるといい、何処かに行ってしまった。
天「はぁ…いててて…」
???「大丈夫?プチヒールする?」
天「あ、はい、ほっとけば…なお…る…の…で!?(げっ!kumaさん!?)」
声をかけてきたのはkumaというハイウィザードの魔法使い。背中にはエスパシオを背負っており、眼鏡をかけてる少女である。
kuma「大丈夫ならいいんだけど、近くで危険人物が彷ってるって聞いて、来たんだけど、どうやらいないみたいね」
天「どんな人なんですか?」
kuma「和服で刀を持ってるグラディエータなんだけど…って、アレ?この特徴どっかで」
龍虎「おーい、天。よもぎさんの場所わかったぞ…って、あー!!」
kuma「和服で刀を持ってるグラディエータってやっぱり龍虎さんだったんですね!」
天「(相変わらずみたいね、この関係。昔から腐れ縁って感じがしてたけど)」
kuma「それにしても、龍虎さんが連れてるのってもしかして、娘さん?」
天「違いますよ」
龍虎「天は自分の弟子みたいなもんだ」
kuma「じゃあ、今回の下山は?」
龍虎「天を2人に紹介をな」
kuma「2人?私と?」
龍虎「よもぎさんに」
kuma「よもぎさんならココにはいないわよ?」
龍虎「なに!?さっき、酒場で確かに情報を聞いたんだが…」
kuma「今頃、ひよこさんと一緒に温泉旅行に行ってるはずだけど?」
天「(まぁ、今の内にkumaさんの中に闇でも混ぜとこうかしら)」
龍虎「よもぎさんとひよこさんだけで?」
kuma「いやいや、ひよこさんのペットのぴよりんも一緒だよ。ひよこさんの言う事は聞かないけど、よもぎさんには懐いてるから」
龍虎「それ、ペットの意味あるのか!?」
天「(ホント、そこよ!)」
kuma「それよりさぁ、その天って子と2人きりで話がしたいんだけど」
龍虎「ああ、いいぞ。ただ、自分より強いから気をつけるんだぞ?」
kuma「なるほどね~」
天「(凄く見透かされてるような気するのよね…)」
龍虎は酒場に行ってくるといい、kumaは天を裏路地に連れて行ったのであった。
to be continue…
この回で2つ目の能力である全職網羅が開花しました。
次回は3つ目が開花します。そして、その開花方法も独特な方法を考えております。お楽しみに