転生剣士と九つの星々   作:弥生の一矢

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登場人物
天神(天)
kuma
シロ
ましろ
よもぎ


第2章 闇に堕ちた仲間
第4話 護衛?と2人の少女~生命を狙う刺客~


シロ、kuma、護衛の天神の3人は街道を抜け、海辺の街にたどり着いた。

 

シロ「どうやら、護衛の強さに刺客もビビったようやな」

kuma「それにしても、ホント天神さん強いですね。道中の魔物も一撃で倒してましたし」

天神「あんなの雑魚と変わらないさ(kumaはこの1年で大分侵食が進んでるみたいだな)」

 

天神は横目でkumaを見ながら、そう思っていた。

kumaの頬には85%の文字が浮かび上がっており、あと数日で何もしなくても"闇の心"によって、侵食率100%になる状態である。

 

kuma「シロさん、私、最近調子が悪くて、うまく魔法が発動しない時が多いんですよ」

シロ「装備を変えたんやろ?」

kuma「装備は確かに変えましたけど、装備変えた後の調整は完璧ですよ。むしろ不思議なのが、スペルブースト使わない時の方がうまく行くんです」

天神「(そりゃあ、そうだろうな。普段がMP消費+85%なのだから)さてと、私は船のチケット取りに行ってきますね?」

シロ「すまんな、頼む。kuma、それは確かに不思議やな」

kuma「あの悪夢も見ない日はないくらいですよ」

シロ「悪夢か…俺は2年前に見なくなったんやで?kumaは薙鎖とは親しかったやんな」

kuma「うん。でも、最近、魔法が上手く使えない時に限って不思議な魔法が発動するんです」

シロ「どんな魔法や?」

kuma「"アトリビュート・ハイパーレバレイション"というパッシブスキルです。聞いた事ないですよね?」

シロ「なんやろ?直訳すると無属性上昇やろうが、その後に魔法放てるんか?」

kuma「放てるのですが、MP1になるんですよ」

シロ「MP1かぁ〜、ちぃっとばかしつらいやんな。上昇値はどうなんや?」

kuma「ゼロだけで、1千万になるので普段の10倍ですかね?」

シロ「やっば…使えるようになりたいやんな?」

kuma「そりゃあもう」

天神「なんの話してるんですか?チケット取れましたよ?(そういえば、乗船リストにましろってあったけど、まさか、ここにいるの!?ましろまで相手にできるほど、私、強くないんだけど!?)」

kuma「あれ?天神さん、難しい顔してますが、何かありました?」

天神「いや、ちょっと準備不足かなと思ったのですが、大丈夫そうです(まあ、なんとかなるだろ)」

 

天は乗船名簿に偽名を記入してる最中に、同じページに"ましろ"という名前を見つけた。今の天でも2人が限界で、ましてや1人はあのシロさんなのである。

 

kuma「そろそろ出港の時間みたいですね」

天神「私も護衛として、貴女達を必ず送り届ける」

シロ「せや、任せたで」

 

3人はクルーズに乗っていった。

その少し後ろではましろが歩いてきていた。

 

ましろ「ん?なんか見覚えあるやつがいるなぁ?(なんか護衛とか聞こえたけど、あの2人の隣にいるやつ殺気がダダ漏れじゃないか。なんであの二人は気付かないんだ!?少し警戒して見とくか…)」

 

ましろは3人に気付かれないように後ろをついて行った。

天はそれに気付いていた。わざと殺気を出して、ましろに気付かせたのである。

 

天神「(ふふふ…ましろ、アンタが近くにいてももう全てが遅いのよ。kumaにあと1発"黒手"を与えれば、強制的に"闇堕ち"するのだからね!)」

シロ「ここが部屋みたいやな。俺はなんか買うてくるわ」

kuma「ふぅ…ここなら少しゆっくりできますね」

天神「"黒手-ヘイショウ-"」

kuma「え?」

 

天の右手に黒いモヤが現れた。

 

天神「ふん!」

kuma「あ…が…ど、どうして…」

天神「まぁ、覚えてないだろうけど、私たち、会うの2度目なのよ?」

kuma「う…ぐ…ゲホ、ゲホ」

 

kumaが咳き込むと少し血を吐き出してしまう。だが、それよりも体が火照るのを感じてしまう。

kumaの頬には100%の文字が浮かび上がっている。

 

kuma「(なに?!この体の奥底から湧き出てくるものは…私が私じゃ無くなるような…)」

天神「どお?ふふふ…似合ってるわよ?その眼」

kuma「眼?」

 

kumaの眼は赤から堕赤眼へと変わっていた。

 

天神「ほら?その眼で私を見てみて?真実がわかるかもよ?」

 

kumaが天神を見るとそこにはkumaが会いたがっていた薙鎖の姿があった。kumaは薙鎖を見るやいなや涙が溢れてくる。

 

kuma「あ…ああ…なぎさ…戻ってきたんなら、言ってくれればよかったのに…」

天神「私の今の名は天-ソラ-」

kuma「グスッ…え?ソラ?1年前に龍虎さんのとこにいた女の子?」

天神「そうそう。それ、私」

kuma「あ、なんか、思い出してきた。ナギ…今はソラだっけ。私を2回も気絶させたでしょ!?酷いよ?」

天神「その節はまぁ1回は認めよう。もう1回は私のせいじゃないから知らん」

 

そんな世間話をしているとシロが戻ってくる気配を感じた天はkumaに簡単に魔力の制御の仕方を教えた。

 

天神「…でね。はっ!?kuma、手短に説明するからすぐ覚えて実行して」

kuma「え?あ、うん」

天神「〜で、〜だから、〜なの。わかった?」

kuma「おっけー………こう?」

 

kumaの眼は普通の赤色に戻った。

その直後、シロが戻ってきた。それと同時にもう1人も部屋に入ってきた。

時間は少し戻る。シロが部屋を出て、買い物がてら散歩をしている時だった。

 

シロ「はぁ~、なんで俺みたいな強いやつを狙うんや…(ボソッ)」

 

シロがそんな事を呟いていると、後ろから声が聞こえてきた。

 

ましろ「それをどうにかできるからじゃね?」

シロ「は?うぉ!?ましろやないか。どないしたんや」

ましろ「たまたまだよ。それよりあの女性はなんだ?」

シロ「護衛やな」

ましろ「シロさんに護衛いらないだろ」

シロ「刺客に状態異常無意味やとしても?」

ましろ「状態異常が効かない!?ほぼ無敵じゃないか」

シロ「ん?!」

ましろ「どうし…なんだ、この殺気」

 

シロとましろは同じ方向に目を向ける。そこには何もいないが、シロは何かに気付いて、その後、顔が真っ青になった。

 

シロ「アレは…なんや、布か…」

ましろ「布?私には木片に見えるのだが…」

シロ「え?布やろ…はっ!?まずい…アレは幻覚や」

ましろ「え?アレ、幻覚なのか!?おい、どうした?急に真っ青になって」

シロ「kumaが危ないんや。俺の予想は外れた事がないやろ?」

ましろ「それはそうだけど、護衛がいるんだろ?」

シロ「その護衛がもしも刺客やったらどうや」

ましろ「ああ、kumaが危ないな。急いで戻ろう」

 

シロとましろは部屋に着いた。

そして、中に入るが、kumaは普通にしていた。

 

kuma「シロさん、どうしたの?なんか急いできたみたいだけど」

天神「そうですよ、その後ろの方はお知り合いの方ですか?」

kuma「ましろさんじゃないですか」

ましろ「さっき、こっちから物凄い殺気を感じてね。急いでシロさんと来たわけよ」

天神「(てへっ)」

kuma「(てへっじゃないです。自重してください)何もありませんでしたよ?」

天神「(今の私はましろに勝てないわよ?)シロさんは何か見つかりましたか?」

シロ「俺は幻覚をみたんや。久々やで、なぁ?」

 

シロは天神を見ながら、そんな事を言う。

 

天神「幻覚?なんのこと?」

シロ「とぼけんな!わかってんやぞ!」

天神「はあぁ…kuma、バレちゃったみたいなんだけど、どうする?」

kuma「だから、自重してくださいって言ったじゃないですか」

シロ「おい、kuma。そいつから離れろ。そいつが刺客や」

kuma「なんで?私は刺客だなんて思ってないよ?」

天神「仮に私が刺客だとして、貴女に何ができるんですか?私には状態異常が効かないんですよね?」

シロ「くっ…」

ましろ「私が居ることを忘れないで頂けますか?」

天神「それ、残像よ?」

ましろ「え?なっ!?本物はどこに!?あ!危ない、シロさん」

 

天はシロの背後に回り、"創造"の力で半年前に作成した"発勁"をシロに直撃させる。

 

天神「一式!」

シロ「グ…!?がはっ!?」

ましろ「今の動き…どこかで見た事がある…だが思い出せない」

天神「ふふふ、どう?シロさん。それ、防御貫通スキルなの。効くでしょ?」

シロ「なんなんや、次から次へと俺らの知っとるスキルやないで」

天神「これでも、私。まだ、冒険者なんですよね(サムライ因子とグラディエータ因子を持ってるけど)」

kuma「天神"様"に敵うと思っているのですか?それに貴女はすぐ怒る。それを対策してないと思ってますか?」

天神「余計なこと言わないでよ、kuma。まぁ、バレても何も出来ないけどね」

ましろ「kumaさん、今、様って言いました?」

kuma「あれ?私、そんな事言った?」

天神「kuma、貴女の力、ちょっと借りるわよ」

 

天はkumaに手を乗せる。

次の瞬間、kumaが気絶してしまう。

 

ましろ「な!?kumaさん!?大丈夫!?」

シロ「何をしたんや!kumaは無事なんやろうな?」

天神「ただ、気絶しただけよ」

 

天はそんな話をしながら、剣を構える。

 

天神「この技、耐えれるかな?」

ましろ「あの構えは龍虎さんの!?シロさん!避けてくださ…」

天神「貴女、やっぱ、邪魔だわ」

 

天はましろの後ろに回り込み、"発勁"を連続で叩き込む。

 

天神「弐式!」

ましろ「!?…がはっ」

シロ「ましろ!今、助け…な!?」

天神「あら?邪魔立ては許さないわよ?」

ましろ「逃げなさい、シロさん」

天神「私の初めての攻撃。耐えてみませんか?シロさん」

シロ「くっ…俺が恐怖を感じているやと!?」

天神「剣嵐爆閃!」

 

天が放った攻撃はシロに直撃し、近くにいたましろも巻き込まれた。ましろは意識を失い、シロは意識はあるものの、血を流しすぎたせいかあと数分で落ちそうになっていた。

 

シロ「く…くそ…」

天神「ふふふ、どうだった?気持ちよかったでしょ?」

シロ「うっ…」

天神「さてと…」

 

シロはその後、気絶した。

天はそれを確認するとシロから因子の抽出を行い、シロのアルケミストとしての力を封印した。ましろからも抽出を行ったが、天の強さがましろの強さを上回れなかった為、封印は不可能だった。

 

天神「ちぇ、ましろも封印出来たら、良かったのに。まぁいっか。アルケミスト因子とアサシン因子とハイウィザード因子が手に入ったし、万々歳でしょ」

 

それから数日後、昔、拠点として使っていた場所に訪れたよもぎが3人を発見する。

 

よもぎ「みんなどうしたの!?(外傷は無い。けど、なんだろう、このモヤモヤは)早く治療しないと!」

 

to be continue…




やっぱり倍くらいの文字数になったな

次回からは1週間毎の投稿にしたいと思います。
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