天神(天)
kuma
シロ
ましろ
よもぎ
第4話 護衛?と2人の少女~生命を狙う刺客~
シロ、kuma、護衛の天神の3人は街道を抜け、海辺の街にたどり着いた。
シロ「どうやら、護衛の強さに刺客もビビったようやな」
kuma「それにしても、ホント天神さん強いですね。道中の魔物も一撃で倒してましたし」
天神「あんなの雑魚と変わらないさ(kumaはこの1年で大分侵食が進んでるみたいだな)」
天神は横目でkumaを見ながら、そう思っていた。
kumaの頬には85%の文字が浮かび上がっており、あと数日で何もしなくても"闇の心"によって、侵食率100%になる状態である。
kuma「シロさん、私、最近調子が悪くて、うまく魔法が発動しない時が多いんですよ」
シロ「装備を変えたんやろ?」
kuma「装備は確かに変えましたけど、装備変えた後の調整は完璧ですよ。むしろ不思議なのが、スペルブースト使わない時の方がうまく行くんです」
天神「(そりゃあ、そうだろうな。普段がMP消費+85%なのだから)さてと、私は船のチケット取りに行ってきますね?」
シロ「すまんな、頼む。kuma、それは確かに不思議やな」
kuma「あの悪夢も見ない日はないくらいですよ」
シロ「悪夢か…俺は2年前に見なくなったんやで?kumaは薙鎖とは親しかったやんな」
kuma「うん。でも、最近、魔法が上手く使えない時に限って不思議な魔法が発動するんです」
シロ「どんな魔法や?」
kuma「"アトリビュート・ハイパーレバレイション"というパッシブスキルです。聞いた事ないですよね?」
シロ「なんやろ?直訳すると無属性上昇やろうが、その後に魔法放てるんか?」
kuma「放てるのですが、MP1になるんですよ」
シロ「MP1かぁ〜、ちぃっとばかしつらいやんな。上昇値はどうなんや?」
kuma「ゼロだけで、1千万になるので普段の10倍ですかね?」
シロ「やっば…使えるようになりたいやんな?」
kuma「そりゃあもう」
天神「なんの話してるんですか?チケット取れましたよ?(そういえば、乗船リストにましろってあったけど、まさか、ここにいるの!?ましろまで相手にできるほど、私、強くないんだけど!?)」
kuma「あれ?天神さん、難しい顔してますが、何かありました?」
天神「いや、ちょっと準備不足かなと思ったのですが、大丈夫そうです(まあ、なんとかなるだろ)」
天は乗船名簿に偽名を記入してる最中に、同じページに"ましろ"という名前を見つけた。今の天でも2人が限界で、ましてや1人はあのシロさんなのである。
kuma「そろそろ出港の時間みたいですね」
天神「私も護衛として、貴女達を必ず送り届ける」
シロ「せや、任せたで」
3人はクルーズに乗っていった。
その少し後ろではましろが歩いてきていた。
ましろ「ん?なんか見覚えあるやつがいるなぁ?(なんか護衛とか聞こえたけど、あの2人の隣にいるやつ殺気がダダ漏れじゃないか。なんであの二人は気付かないんだ!?少し警戒して見とくか…)」
ましろは3人に気付かれないように後ろをついて行った。
天はそれに気付いていた。わざと殺気を出して、ましろに気付かせたのである。
天神「(ふふふ…ましろ、アンタが近くにいてももう全てが遅いのよ。kumaにあと1発"黒手"を与えれば、強制的に"闇堕ち"するのだからね!)」
シロ「ここが部屋みたいやな。俺はなんか買うてくるわ」
kuma「ふぅ…ここなら少しゆっくりできますね」
天神「"黒手-ヘイショウ-"」
kuma「え?」
天の右手に黒いモヤが現れた。
天神「ふん!」
kuma「あ…が…ど、どうして…」
天神「まぁ、覚えてないだろうけど、私たち、会うの2度目なのよ?」
kuma「う…ぐ…ゲホ、ゲホ」
kumaが咳き込むと少し血を吐き出してしまう。だが、それよりも体が火照るのを感じてしまう。
kumaの頬には100%の文字が浮かび上がっている。
kuma「(なに?!この体の奥底から湧き出てくるものは…私が私じゃ無くなるような…)」
天神「どお?ふふふ…似合ってるわよ?その眼」
kuma「眼?」
kumaの眼は赤から堕赤眼へと変わっていた。
天神「ほら?その眼で私を見てみて?真実がわかるかもよ?」
kumaが天神を見るとそこにはkumaが会いたがっていた薙鎖の姿があった。kumaは薙鎖を見るやいなや涙が溢れてくる。
kuma「あ…ああ…なぎさ…戻ってきたんなら、言ってくれればよかったのに…」
天神「私の今の名は天-ソラ-」
kuma「グスッ…え?ソラ?1年前に龍虎さんのとこにいた女の子?」
天神「そうそう。それ、私」
kuma「あ、なんか、思い出してきた。ナギ…今はソラだっけ。私を2回も気絶させたでしょ!?酷いよ?」
天神「その節はまぁ1回は認めよう。もう1回は私のせいじゃないから知らん」
そんな世間話をしているとシロが戻ってくる気配を感じた天はkumaに簡単に魔力の制御の仕方を教えた。
天神「…でね。はっ!?kuma、手短に説明するからすぐ覚えて実行して」
kuma「え?あ、うん」
天神「〜で、〜だから、〜なの。わかった?」
kuma「おっけー………こう?」
kumaの眼は普通の赤色に戻った。
その直後、シロが戻ってきた。それと同時にもう1人も部屋に入ってきた。
時間は少し戻る。シロが部屋を出て、買い物がてら散歩をしている時だった。
シロ「はぁ~、なんで俺みたいな強いやつを狙うんや…(ボソッ)」
シロがそんな事を呟いていると、後ろから声が聞こえてきた。
ましろ「それをどうにかできるからじゃね?」
シロ「は?うぉ!?ましろやないか。どないしたんや」
ましろ「たまたまだよ。それよりあの女性はなんだ?」
シロ「護衛やな」
ましろ「シロさんに護衛いらないだろ」
シロ「刺客に状態異常無意味やとしても?」
ましろ「状態異常が効かない!?ほぼ無敵じゃないか」
シロ「ん?!」
ましろ「どうし…なんだ、この殺気」
シロとましろは同じ方向に目を向ける。そこには何もいないが、シロは何かに気付いて、その後、顔が真っ青になった。
シロ「アレは…なんや、布か…」
ましろ「布?私には木片に見えるのだが…」
シロ「え?布やろ…はっ!?まずい…アレは幻覚や」
ましろ「え?アレ、幻覚なのか!?おい、どうした?急に真っ青になって」
シロ「kumaが危ないんや。俺の予想は外れた事がないやろ?」
ましろ「それはそうだけど、護衛がいるんだろ?」
シロ「その護衛がもしも刺客やったらどうや」
ましろ「ああ、kumaが危ないな。急いで戻ろう」
シロとましろは部屋に着いた。
そして、中に入るが、kumaは普通にしていた。
kuma「シロさん、どうしたの?なんか急いできたみたいだけど」
天神「そうですよ、その後ろの方はお知り合いの方ですか?」
kuma「ましろさんじゃないですか」
ましろ「さっき、こっちから物凄い殺気を感じてね。急いでシロさんと来たわけよ」
天神「(てへっ)」
kuma「(てへっじゃないです。自重してください)何もありませんでしたよ?」
天神「(今の私はましろに勝てないわよ?)シロさんは何か見つかりましたか?」
シロ「俺は幻覚をみたんや。久々やで、なぁ?」
シロは天神を見ながら、そんな事を言う。
天神「幻覚?なんのこと?」
シロ「とぼけんな!わかってんやぞ!」
天神「はあぁ…kuma、バレちゃったみたいなんだけど、どうする?」
kuma「だから、自重してくださいって言ったじゃないですか」
シロ「おい、kuma。そいつから離れろ。そいつが刺客や」
kuma「なんで?私は刺客だなんて思ってないよ?」
天神「仮に私が刺客だとして、貴女に何ができるんですか?私には状態異常が効かないんですよね?」
シロ「くっ…」
ましろ「私が居ることを忘れないで頂けますか?」
天神「それ、残像よ?」
ましろ「え?なっ!?本物はどこに!?あ!危ない、シロさん」
天はシロの背後に回り、"創造"の力で半年前に作成した"発勁"をシロに直撃させる。
天神「一式!」
シロ「グ…!?がはっ!?」
ましろ「今の動き…どこかで見た事がある…だが思い出せない」
天神「ふふふ、どう?シロさん。それ、防御貫通スキルなの。効くでしょ?」
シロ「なんなんや、次から次へと俺らの知っとるスキルやないで」
天神「これでも、私。まだ、冒険者なんですよね(サムライ因子とグラディエータ因子を持ってるけど)」
kuma「天神"様"に敵うと思っているのですか?それに貴女はすぐ怒る。それを対策してないと思ってますか?」
天神「余計なこと言わないでよ、kuma。まぁ、バレても何も出来ないけどね」
ましろ「kumaさん、今、様って言いました?」
kuma「あれ?私、そんな事言った?」
天神「kuma、貴女の力、ちょっと借りるわよ」
天はkumaに手を乗せる。
次の瞬間、kumaが気絶してしまう。
ましろ「な!?kumaさん!?大丈夫!?」
シロ「何をしたんや!kumaは無事なんやろうな?」
天神「ただ、気絶しただけよ」
天はそんな話をしながら、剣を構える。
天神「この技、耐えれるかな?」
ましろ「あの構えは龍虎さんの!?シロさん!避けてくださ…」
天神「貴女、やっぱ、邪魔だわ」
天はましろの後ろに回り込み、"発勁"を連続で叩き込む。
天神「弐式!」
ましろ「!?…がはっ」
シロ「ましろ!今、助け…な!?」
天神「あら?邪魔立ては許さないわよ?」
ましろ「逃げなさい、シロさん」
天神「私の初めての攻撃。耐えてみませんか?シロさん」
シロ「くっ…俺が恐怖を感じているやと!?」
天神「剣嵐爆閃!」
天が放った攻撃はシロに直撃し、近くにいたましろも巻き込まれた。ましろは意識を失い、シロは意識はあるものの、血を流しすぎたせいかあと数分で落ちそうになっていた。
シロ「く…くそ…」
天神「ふふふ、どうだった?気持ちよかったでしょ?」
シロ「うっ…」
天神「さてと…」
シロはその後、気絶した。
天はそれを確認するとシロから因子の抽出を行い、シロのアルケミストとしての力を封印した。ましろからも抽出を行ったが、天の強さがましろの強さを上回れなかった為、封印は不可能だった。
天神「ちぇ、ましろも封印出来たら、良かったのに。まぁいっか。アルケミスト因子とアサシン因子とハイウィザード因子が手に入ったし、万々歳でしょ」
それから数日後、昔、拠点として使っていた場所に訪れたよもぎが3人を発見する。
よもぎ「みんなどうしたの!?(外傷は無い。けど、なんだろう、このモヤモヤは)早く治療しないと!」
to be continue…
やっぱり倍くらいの文字数になったな
次回からは1週間毎の投稿にしたいと思います。