果たして彼女達はキョウスケを救えるのか?
その先に待つ結末はいかに?
囚われし緋色の悪魔を救う為に
レヴナントとなりし、アイドル達は動き出す
緋色の悪魔の渇いた心を癒しクイーンに奪われた光を取り戻す為に
OP残響散歌
アイSIDE
自宅アパート
アイ「クルス、助っ人って誰?」
私は助っ人が2人いると言われてとても気になっていた
キョウくんの知り合いならレナさん達かエヴァさん達継承者なのかと思っていた
クルス「1人はアイが知っている人だよ」
アイ「え?」
「俺の事忘れたのか?」
この声聞いたことがあるので私はすぐわかった
アイ「先生なの?」
ゴロー「久しぶりだな」
さりな「せんせーアイだ!」
せんせーなのはわかったけど隣の子誰?
というより私の事知ってるの?
ゴロー「アイ、この子は君のファンだ」
アイ「えー!」
さりな「アイだ!本物のアイだ!」
この子なんかルビーに似てるなぁ
え?ルビー?まさか
ルビー「もしかしてあなた...」
さりな「やっと会えたね」
その一言にルビーが固まってしまった
いやお姉ちゃんって言われてしまったらそうなるよね
というより見ず知らずの子にお姉ちゃんって言われたら尚更だし
アイ「もしかしてルビーの前世?」
クルス「そうだよ、でも今は実体を持ってレヴナントとして生き返ったんだよ」
ルビー「でもなんかお姉ちゃんできたみたいでいいかな」
ルビーが受け入れているならなんとかなりそうだね
一番はせんせーが生き返ってきたことかな
ゴロー「話は聞いてる、助けに行かなきゃな」
アイ「うん」
さりな「場所は私達が案内するから心配しないで」
ルビー「クルス、ママ、みんな行こう。キョウ兄を助けに!」
私達はキョウくんを奪還すべくクイーンが待つ場所へ向かうことになった
キョウくん待っててね、必ず連れて帰るから
アイSIDE END
女王の棺
キョウスケ「うぅ。ここはどこだ」
俺はアイの一言で止まったのは覚えている
だが、その後は覚えていない
一体何があったんだ?
ただここは見覚えがある
確か俺がシルヴァと最後の戦いをした場所だが何か違う
体を動かそうとするが動かない
何かに繋がれている
キョウスケ「くそ、血の鎖か」
無理すると血まみれになるな
「やっと起きたね、相変わらずお寝坊さんなんだね」
どうやらここの主が来たようだ
俺に何する気か知らないがな
キョウスケ「クイーン!何が狙いだ⁈」
クイーン「それはね、誰のものかわからせるため。話したとは思うけどあなたは私の棺、つまりわたしの大切な器なの」
聞いた俺がアホだった
アイ達と出会ってまともな人生生きようとしたのに、このバカはまだ言うのか
キョウスケ「ふざけるな。俺は誰かのモノになる気はないし、誰を好きになるかは俺の勝手だろうが」
クイーン「そんなこと言うんだね」
キョウスケ「ぐぅ!」
両腕に繋がれていた血の鎖が締め付けてきた
尖っている部分が少しずつだが腕にめり込んでいた
下手な事言うと死ぬ以外ない
クイーン「素直に答えて、あなたは誰の棺?」
キョウスケ「くたばれ、この野郎!」
クイーン「相変わらず強情だね、じゃあもっと痛い想いする?」
ギチギチ
キョウスケ「ぐぁっ!」
今度はさっきの2倍マシで締め付けてきた
マジで痛いがこんなもん大したわけない
少なくともあの日に腕裂かれたほどじゃないが
クイーン「もう一度聞くよ?誰の棺?」
キョウスケ「俺はお前の棺なんかじゃない!」
クイーン「!」
キョウスケ「俺はアイツらに会った時決めたんだ。アイツらが傷つくなら盾になってやる、アイツらが折れそうならそれを繋ぎ止める鎖になってやるってな」
クイーン、お前の知る俺は存在していない
俺はアイツらと出会った事で変わって来たんだ、お前のひとりよがりに付き合う暇はない
クイーン「やっぱりあの子達がいけないんだね」
キョウスケ「次は人のせいか?」
クイーン「あの子達の前であなたを奪った方がいいよね?」
クイーンが怪しく笑っていた
何か企んでいやがるな?
そんなのやれるもんならやってみやがれ
もうアイ達がそこまで来てるからな
キョウスケ「本人達の前でやれるか?そのあの子達はもう来てるぜ」
その一言を言った時だった
壁が崩れアイ達が雪崩れ込んできた
アイ「キョウくん!」
クイーン「そんな!どうしてここが!」
アイ達がここを知らないと思っていたクイーンが動揺していた。それも無理はない、なんせ俺がゴローやさりなにマーカーで場所を教えていたからな
ルビー「ママ!キョウ兄が繋がれてる!」
アイ「キョウくん待ってて!今助けるから!」
さりな「待って!せんせー!」
ゴロー「アイ気をつけろ!」
急ぐアイを見たクイーンが彼女の前に立ちはだかった
アイ「クイーン!」
クイーン「あなたがアイね?私の棺である彼をたぶらかしてたのは?」
アイ「私はキョウくんの家族!たぶらかしたりしてない!」
クイーン「へぇ、家族かぁ」
アイの一言にクイーンは笑っていた
クイーン「私にもいたよ、あなたが言う家族は。けど誰一人として私を愛してくれなかった!」
クルス「それは違う!」
クイーンの一言をクルスが否定した
クルス「この世界に来て私達は愛されてる!あなたは間違ってる!」
クイーン「それがなんなのよ!バケモノにされて誰にも殺してもらえなくて、最後は耐えられなくて惨めに死んだくせに!」
クルス「それはわかってる!でも私は彼と出会って変わった!彼が世界を救って、私もやっと辛い呪いから解放されたんだよ!」
戦いながらではあるがクイーンとクルスの想いがぶつかり合う
救われたレヴナントと固執する女王の姿は対照的なものに見えた
キョウスケ「クルス、クイーンもうやめろ」
俺は僅かではあったが声を上げた
キョウスケ「これ以上争うな、悲しみを増やしてどうすんだよ?」
クイーン「黙って!わたしのモノにならない器なんてもういらない!だから」
クルス「待って!」
クイーン「!」
クルス「せめて話だけでも聞いて」
クルスがクイーンを止めた
そして俺はクイーンに話した
キョウスケ「俺は確かにお前の神骸やブラッドコードを持ってる。棺と言われてもおかしくない、けど俺は誰かが傷つくことなんて望んでなんかない」
あの時俺がアイを助けられたのはそれがあったからだ
キョウスケ「あの時俺は自分の血の叫びが聞こえた、アヤマチヲクリカエスナ、カナシミヲワスレルナ、イノチニカエテマモレと。俺はアイを、みんなを助けたい、だからアイ達の世界に来た。クイーン、こんなことはやめてくれ、これ以上の過ちを繰り返して、悲しみを広げるなんて誰も幸せにはなれない」
クイーンには到底キレる内容かもしれないが俺なりの思いを話した
これ以上の悲しみを広げて何が幸せなものか、誰もそんなものを望んではいない。あっちにいた時だって明日のために生きようと戦っているやつもいたから言えることなのだ
クイーンはしばらく黙っていた
余程応えたのか、青い目からは光るものが見えた
クイーン「わたしはなにしてたんだろう」
その場に崩れ落ち顔を手で覆って泣き始めた
クイーン「わたしのひとりよがりで誰かが傷ついて、わたしだけ幸せになって...それを普通だと思って、あなたを思っている人を傷つけたなんて」
何かに気づいたのか彼女は後悔をしていた
あの時俺の体を乗っ取り血の海を作り上げようとし、アイに止められるまで暴れ回っていたことを
一体なにを思ったのか俺を繋いでいた血の鎖を外した
外れた時に下に落ちそうになったところをさりなとゴローに助けてもらった
ゴロー「大丈夫か?」
キョウスケ「取り敢えずは」
肩を借りながらだがクイーンの元に行った
何かあるのは承知の上でだ
クイーン「お願い、もう一度殺して」
キョウスケ「....」
バシン!
牙装を出す代わりにクイーンに思いっきり平手打ちをした。女相手にやりたくないがあんな風に言ってきたから少し癇に障った
クイーン「⁈」
キョウスケ「そんな事言うなら人の痛みを覚えろ」
そう言って俺はアイ達の元へ歩き出した
クイーン「変わってたんだね、それだけでもわたしはうれしいよ」
キョウスケ「変わらないものもあれば変わるものもあるそんなもんさ」
そんな話をしていたら棺の様子が変わった
血の池が干上がり土に変わり水が沸き始め、血に染まっていた床には花が咲き始め、濁り切った空は星空に変わり、金色に輝く月が現れた
ゴロー「これは?」
アイ「棺だよね?」
ルビー「これって」
クルス「棺が本来の姿に戻ったのかも」
さりな「綺麗」
クルス曰く棺が本来の姿に戻ったらしいのだ
これが棺本来の姿、なんて優しくて暖かい場所なんだろうか、俺たちはそう思わざるを得なかった
クイーン「わたしからのお詫びだけどしばらくここにいて」
キョウスケ「いいのか?」
クイーン「わたしはもうあなたに棺として生きることを強要したりしない。だからあなたの思うように生きて」
キョウスケ「一緒にこいよ、お前が思う以上に残酷な世界かもしれないけど、みんないるからさ」
クイーン「一緒にいていいの?」
クルス「いいよ、みんなあなたを大切にしてくれるから」
クルスの一言で彼女の心は動きクルスの手を握った
その瞬間クイーンが光に包まれた
クイーン「わたしはまだ生きていいんだよね?」
クルス「うん、もう1人なんかじゃないよ」
クイーン「ありがとう、みんな」
クイーンの姿がクルスとは違い髪が黒くなった
瞳は青のままだが何か優しくなっていた
悲しみに囚われていたあのクイーンの姿はもうない
クルス「変わったね」
キョウスケ「クイーンって呼べないから名前はアルスにするか?」
アルス「アルス?それが私の新しい名前?」
クルス「うん」
アルス「改めてみんなよろしくね」
そんな時間を彼女と過ごし、俺達はアイのいる世界へ帰った。
自宅アパート共用部屋
キョウスケ「う、ここは?」
何日寝てたのかわからないが俺は目覚めた
リビングの明かりが付いていたので俺はリビングに向かった
ドアを開けたらアイ達が寝ていた
キョウスケ「ありがとう、ただいま」
そう言ってリビングを出ようとドアを開けた音でアイが起きた
アイ「キョウくん?」
キョウスケ「帰ってきたぜ」
アイ「キョウくん!」
起きてすぐなのに俺に抱きついてきた
よっぽど寂しかったのかずっと泣き続けていた
それに気づいたのかルビーにも抱きつかれ泣かれた
キョウスケ「ありがとな2人とも」
アイ「信じてたよ!帰ってくるって!」
ルビー「私も信じてた!」
キョウスケ「そうか、待たせて悪かった。クルス、色々と迷惑かけたな」
クルス「大丈夫」
アクア「遅いぞ、最強の悪魔」
そんな話をしているとインターホンがなった
キョウスケ「俺が行くよ」
玄関を開けるとさりなとゴローが見舞いに来てくれた
クレアも心配していたのかアルスも連れてきていた
キョウスケ「見舞いに来てくれたのか?」
ゴロー「見舞いとお礼にな」
さりな「アイとルビーちゃん、元気してる?」
キョウスケ「上がんなよ、ついでに姉貴とアルスも」
アルス「ありがとう」
クレア「バカバカバカ!お姉ちゃん心配したんだからね!」
まぁ心配させたのは事実だし、言われても仕方ないよな
でもみんなにこうやって会えて嬉しいし、幸せだ。
今はこの時間を楽しんでおこう
ED With You
キョウスケ帰還!
次回をお楽しみに!
ゴローのブラッドコード
スルト
さりなのブラッドコード
ユミル