キョウスケさんついに...アイにプロポーズするのか⁈
ふとある事を思い出す事があった
それは元の世界にある俺の本体、つまり元の身体である
脳死状態で神骸を封印してるわけで赤い霧もそれでなんとか維持している
ただ身体は向こうにあって魂とコピーの体でこの世界にいるわけだが、取り敢えずは大丈夫なのかもしれない。
まぁこれはクルス曰くだが向こうに肉体さえ残っていればなんとかなるらしい。
そんなことを思い出していたある日のこと
ルビーの様子が何かおかしかった。
キョウスケ「どうした?体調悪いのか?」
ルビー「キョウ兄」
キョウスケ「?」
ルビー「キョウ兄は...死んだり...しないよね?」
キョウスケ「どうして?」
なんとなくではあるが、似たような事が前にもあった
それは俺がアイと住み始めて2年ぐらいした時、俺が壊れた夢をアイが見た例があった。
キョウスケ「死なないよ、なんせ俺はルビーの未来の旦那だからさ」
ルビー「そうだよね。ママ達も忘れたらダメだよ」
キョウスケ「忘れるわけないだろ?」
そう言いながら優しくルビーの肩を抱いた
俺は貰ってばかりだからこういう形で返している
いずれは幸せにすると誓っているから
OP残響散歌
事務所で俺は少し考えていた
ルビーのあの事が気になって仕方なかった
壱護「キョウスケ、どうした?」
キョウスケ「社長、ルビーになんか変わった事なかったか?」
壱護「なんかあったのか?」
俺は社長にいきさつを話した。
アイの夢の事にも酷似している点もあったからだ
壱護「マジか、アイの夢の時と似てる点もあったのか」
キョウスケ「まぁな」
そんな話をしていた時アイが来た
アイ「キョウくん、今いい?」
キョウスケ「どうした?」
何やらいつもの元気がない
俺の知っているいつものアイじゃなかった
壱護「行ってきてやれ、お前じゃなきゃ無理だ」
キョウスケ「そうか?まぁヤバいだろうな」
レッスンルームは誰もいなかったのか、2人で話をするにはちょうどよかった。
キョウスケ「何があった?」
アイ「知ってるとは思うけどルビーが...」
キョウスケ「俺が死んだ夢を見たって聞いてる」
どうやら母親として心配していたようで俺は社長に伝えた事と同じことを伝えた
アイ「キョウくんが死んだ夢...なんか最初の頃の私達と似てるね」
キョウスケ「確かに、この前まではなんともなかったはずなのにな」
事実ここ数日はなんにも悪いことは起きてはいなかった
しかし今回のルビーの事は気になって仕方ない
そんな時俺は一つ気づいた
それはアイの夢の時、俺と同じ夢を見ていた可能性である
一つの仮説としてだが考えられるとすれば何かが起きる前触れになっている。なら止めるなら今しかない
キョウスケ「明日から3日オフだからどこか出掛けるか?」
アイ「3日オフってキョウくんいいの?」
キョウスケ「家族サービスしないとな」
そんなことを俺は仕事の合間で考えていた
いつも助けてもらってばかりなのでその恩返しをしようと思っていた
その日俺はアイと2人で帰る事になった
ルビーは先に帰り明日から3日間の旅行に行く準備をしてもらっていた。
キョウスケ「親父!」
アイ「コウガさん」
コウガ「やぁ、元気?」
帰宅途中で親父に会い食事を近くでとる事になった
親父も最近色々とタレント業をこなしているみたいだし、たまには話したいこともあるのだろう
それに将来的なことも気にしていたらしい
コウガ「2人のCM見たよ、頑張ってるね」
キョウスケ「ま、まぁ」
アイ「キョウくんのおかげです」
コウガ「急かす気はないけど、早く孫の顔が見たいな」
親父なんて事言うんだよ
そんな話をしながら食事をして3人で家に帰る時事件は起きた
それは俺がアイ、親父と歩いていた時だった
アイ「あの人...気のせいだよね」
俺は一つ引っかかった。
さっき横を通った女性をアイは知っているような気がしたのだ
キョウスケ「知り合い?」
アイ「なんでもないよ」
キョウスケ「ならいいけど」
俺はまだ何も知らない
さっきの女性が彼女の母親であることを
しかし親父は何かに気づいていた
コウガ「キョウスケ、もしかしたらあの人アイさんの」
キョウスケ「まさか、母親?」
コウガ「多分ね」
親父の話を聞いてなんとなく理解してきた
アイの母親の名前は星野マイ、やらかして捕まりしばらくして釈放されたのだが、当時施設にいた彼女を迎えに来ることはなかったと社長から聞いていた。
もしそうならあの人が彼女の母親だとしたら嫌な予感がした
だがその予感はすぐに当たる
その人物がアイに声をかけてきたのだ
マイ「アイちゃん久しぶりね!何年振りかしら?」
アイ「お母、さん?どうして?」
マイ「あなたが有名になったからよ、さあ帰りましょう」
だがその一言にアイが勇気を出して返した答えはこうだった
アイ「私は、帰らない」
マイ「は?」
アイ「私は、行きたくない」
アイの母親への拒絶反応は異常だった
何年も顔を見ていない上に自分を捨てた母親に対しての恐怖があったからだ
その答えを聞いてかマイが本性を現した
マイ「あなたが産まれてから私は不幸だった、それに今いろんな男に訴えられて大変なのよ。あなたさえいれば示談金を払えるのよ」
アイ「離して!いや!」
無理矢理にでも彼女を連れて行こうとマイが腕を掴んでいた
しかし運が悪いことに側にいた相手が悪かったというより最悪だった
それは俺と親父だったことだ
その光景を見ていた俺と親父はスイッチが入った
キョウスケ「親父」
コウガ「わかってるよ、半殺し程度に抑える」
理由がなんであれ人の女に手出しやがって、生かして帰さないからな
キョウスケ「アイになんの用だ?」
マイ「え?」
アイ「キョウくん?」
キョウスケ「アイ、心配すんな」
コウガ「俺達は君の味方だ、それにキョウスケは君の将来を約束した人だからね」
親父の言う通り俺はアイの旦那になると誓っていた
どんな事があっても守ると誓ったからな
それはさておき親父の目が変わった
コウガ「それで、誰が不幸なんだ?」
親父の目がおふくろの話していた紅の皇帝と呼ばれていたあの頃の目になってアイの母親を睨んでいた
キョウスケ「自分でやらかしといて何が不幸だ?自業自得だろうに、もう少しまともな事をするのを勧めるね」
俺と親父の目は怒りの炎を纏っていた
しかしそんなことを知らないアイの母親は俺達に言ってはいけない一言を言ってしまう
マイ「ああ、あなたが例のバケモノの父親ね。私の娘を守って腕を裂かれて血まみれで死にかけたそのバカ息子が娘の将来を約束した?こんなバケモノに愛されたあなたもあなたね、どうせあなたも捨てられる!所詮はあなたは私と同じなのよ!」
その言葉が俺達親子の中の何かを弾けさせてしまった。
もういい、知らん。このバカ女が死のうが俺にとってはどうでもいい
俺はそう思い何も言わず牙装を出して彼女の顔ギリギリを狙った
マイ「ヒッ!」
外しはしたが圧をかけるには丁度いい
ついでに耳が腐るような話は聞きたくなかった
キョウスケ「お前の綺麗事は聞き飽きたから黙れよ」
コウガ「散々放って置いて知らん顔して罵倒した挙句連れて帰る?」
キョウスケ「まして自分が親?どの口が言ってんだ?」
人をバケモノ呼ばりするなら覚悟というものがある
ましてや初対面の人間に言うことじゃないのもわかっていた筈だ
アイ「コウガさん、キョウくん...」
コウガ「親を名乗るならもう少しまともな事ができたはずだろう?彼女はうちの人間だ、俺達の気が変わる前に消えろ」
キョウスケ「そしてその面見せんな」
バケモノ呼ばりされた俺たちの怒りには底がない
そんな人間に喧嘩売るのが悪いのをこの女は知らなかった
だが彼女は俺達に武器を向けた
マイ「ならアンタ殺してあの子を連れて帰ってやる!」
そう言って彼女が出したのはサバイバルナイフだった
もう一触即発のレベルにまでいっていた。
しかしそれは1人の人物の介入で呆気なく終わる
ルビー「アンタ、なんの理由でママやキョウ兄達に刃物向けてるの?」
マイ「え?」
そこには鬼の形相をしたルビーがいた
俺たちの帰りが遅いので探してたらしく、通りがかったところに来たのだ
マイ「あ、アンタ、まさか」
ルビー「そうだよ、アンタの娘の子だよ」
アイ「ルビー?」
キョウスケ「アイツマジか」
俺たちはただ驚く以外なかった
あのルビーがあんな顔する姿は初めて見たのはなんていうか、ある意味成長したと思った
ルビー「ママ、キョウ兄大丈夫?ケガとかは無い?」
キョウスケ「大丈夫だ」
アイ「平気だよ」
ルビー「ならよかった。んでアンタ私にどう説明してくれるの?」
彼女の顔があまりにも怖すぎたのかマイは泡を吹いて気絶していた
そんな彼女を親父が駆けつけた警察に引き渡し、俺たちは自宅アパートへ帰った。
自宅アパートに戻り俺はアイと共用部屋で話をすることにした。
今の俺の気持ちを伝えなければいけなかったからだ。
もう一緒に住んで10年以上経っているし、そろそろと思っていた。
アイ「キョウくん」
キョウスケ「ん?どうした?」
アイ「あの日から一緒にいてどう?」
キョウスケ「ツラくない。アイがいないと寂しい」
アイ「どうして?」
俺は彼女を選んだ理由がちゃんとあった
キョウスケ「俺が生きていい理由と光をくれたからだ」
アイ「生きていい理由と光?」
キョウスケ「眠っていた俺に光をくれたのはアイだから」
アイ「私が?結構嘘つきだよ?」
キョウスケ「俺があっちで眠っていた時聞こえたんだ、アイの声が」
眠りについたあの日から声が聞こえていたのだ
そんなことを知らない彼女は質問を返してきた
アイ「もしかして、私がキョウくんを呼んだ?」
キョウスケ「俺はそう思ってる、だからここにいる」
だからこそ俺はこの世界に存在している
呼んでくれた大切な人がいるから存在することができる
そんな彼女が涙ながらに俺に一つお願いをしてきた
アイ「お願い、元の世界に帰らないでね」
キョウスケ「どうして?」
アイ「キョウくんがいないなんて生きづらいよ」
キョウスケ「...」
アイ「あなたがいたからここまで来れたんだよ。それがある日さよならだなんて私嫌だよ、だから帰らないで」
涙ながらに元の世界へ帰らないで欲しいと言ったのだ
それもそのはずだ
あの日から彼女には俺がいたから今でもアイドルやタレント活動ができている、そんな心の支えを失いたくなかったからだ
だが俺はある事実を伝える
キョウスケ「それが帰れないんだ」
アイ「帰れないってどういうこと?」
キョウスケ「帰ることができない」
アイ「もしかして、アルスが関係ある?」
キョウスケ「違う、アイがこの世界にいて欲しいと願ってくれたから」
アイ「キョウくんがいて欲しいって想いが届いていたの?」
キョウスケ「多分な」
おそらく俺は帰ることが出来ない
理由はわからないがあの世界に帰れないのだ
そんな俺を見て何を悟ったのか、アイが俺の右腕に触れて泣いていた
あの日のことを思い出してしまったのか、彼女の目に光るものがあった
アイ「あの日、痛かったでしょ?」
キョウスケ「気にしてない」
元の世界じゃこんなの日常茶飯事だ
アイのいるこの世界とは全く違う世界で生きていたからな
キョウスケ「刺されたり、撃たれるのは慣れてる。死んでは生き返ってを繰り返すそんな世界に生きていたから気にしたことがなかった。けどこの世界にきて、それを望んでない人がいることに気づいた」
この世界に来て気づいた
大切な人に死んで欲しいと思う人なんてどこにもいないと
キョウスケ「大切な人のために泣いてくれる人がいるから、どんなことがあっても必ずその人が待っている場所へ帰る努力をしてる。
あの日見た写真に写っていた人が目の前にいる。ふと思ったんだ、死なせたら後悔しか残らないって。だからあの時この世界に導いてくれた光を失いたくなかったから庇った、ずっと探してた答えをやっと見つけたから」
あの日から俺はわかっていた
探していた答えは彼女だったことを、大切な人をようやく見つけたと
だからこそアイに俺の想いを伝えたい
キョウスケ「俺はアイを幸せにするためにこの世界に来た。愛してる、あの日からずっと」
アイ「嘘つきの私を愛してくれるなんて...ありがとう」
嘘つきなんかじゃない、答えと理由をくれたたった一つの光だから
アイ「今だけこうさせて」
キョウスケ「心配すんな、離れないから」
どこで俺達の話を聞いていたのかルビーが部屋に来た
ルビー「キョウ兄、聞こえてたよ」
キョウスケ「ルビー」
ルビー「元の世界に帰れないって本当?」
キョウスケ「そうだ」
その事実をちゃんと伝えた
でないと悲しませるだけだし、俺らしくない
それを聞いて安心したのか涙目で抱きついてきた
ルビー「私達とずっといてくれる?」
キョウスケ「言われなくてもいる」
アイ「キョウくんはずっと一緒だよ」
キョウスケ「見捨てたりしないさ、そうだろ?相棒」
アクア「俺がキョウスケの相棒役か...、そうだな。よろしく頼まれた」
キョウスケ「ハハハッ頼んだぜ」
アクア「俺は知ってる。最後に緋色の悪魔はみんなを守るってこと」
キョウスケ「そうだな」
アクアは頼れる相棒だしな
チビの頃から色々と助けられていたから
みなみ「キョウスケさん」
フリル「私達もあなたを信じてます」
ゆき「アクア達の家族はキョウスケさんが救うんだから!」
キョウスケ「お前ら...」
どこで聞いていたのか知らないがみなみ達も同様一緒だ
守るべき大切な家族だ
そんな話をした時、聞き覚えのある声が聞こえてきた
クルスとは全く違う別の声だ
いのり「話がまとまったみたいだね」
アイ「キョウくんこの人は?」
キョウスケ「俺たちレヴナントのエライ人」
いのり「こんにちは、星野家とその関係者のみなさん。私は時の女神でレヴナント評議会議長言葉いのりと申します。あなた達に我々レヴナント評議会からの決定事項を伝えにきました」
彼女は言の葉いのり
クルスとは同年代でレヴナントにして時の女神になったすごいやつで、更に若くしてレヴナント評議会議長にまでなった人物なのだ
キョウスケ「評議会が?なんもやらかしてねぇよ」
いのり「やらかしてたらすぐ私がくるはずでしょ?今回はかなり大事な事を伝えに来たの」
キョウスケ「んで、大事な事って何があった?」
いのり「あなた達のことと評議会依頼よ、まず最初に評議会としてあなたにはこの世界に残っていいって事が満場一致で決定したわ。この世界で実績を残してるからって事で」
アイ「キョウくんが帰れないってもしかしてこのこと?」
いのり「その通り。彼はあなたを守ったし、みんなの為に動いた実績もあったからそれを継続させることにしたの。それにさりなやゴローのこともあるし」
キョウスケ「それでか」
理由は俺がアイを守った事や、ゴローやさりなを鍛えてこの世に帰した事が評議会で非常に好印象だったらしく、帰らせるのはもったいないとのことらしい。
しかしもう一つの評議会依頼の内容がかなりヤバかった
いのり「そして評議会依頼なんだけど、ゴローやアイを狙った黒幕があるブラッドコードを持ってるらしいの」
ルビー「あるブラッドコード?」
キョウスケ「ミドウのか?」
いのり「私もそう思っていたんだけど、かなり危険なブラッドコードみたい」
ルビー「それやばいじゃん!」
とんでもないやつなのは想像ができた
だが聞かない事にはわからない
キョウスケ「愚問を承知で聞くが、それはアレか?」
いのり「そのアレ、ディアブロよ」
予想通りブラッドコードの中でも禁忌指定レベルにヤバいブラッドコードの一つディアブロだった。
キョウスケ「だと思ってた、評議会依頼ってのはソイツを潰して欲しいってことか?」
いのり「うん。でも今のブラッドコードでは歯が立たないかも。だから私達はあなたにお願いをしないといけない」
キョウスケ「スパーダか」
いのり「そう。あなたにだけ許された最強のブラッドコード、それを使う時が来たのよ」
ディアブロに勇逸太刀打ちできるブラッドコードの一つで、俺が封印しているスパーダの解禁が必須だったのだ
アイ「キョウくんが言ってた封印してるやつ?」
キョウスケ「ああ、クイーンと継承者の神骸、女王殺しのブラッドコードと俺の血を一つにしないといけないわけか」
いのり「失敗したら世界が終わるかもしれない、でもあなたならできる。あなたは人を愛することを知ったから」
アイ「キョウくん」
キョウスケ「わかってる、俺はアイ達を守る義務がある以上やるしか無い」
わかっていたがこの時が来るとは思っていなかった
しかしやらなくては何も始まらない
だから俺は腹を括った
キョウスケ「わかった、任せろ」
いのり「その言葉を待ってたよ、お願いね。あと3日間のバカンス、楽しんでね」
キョウスケ「なんで知ってんだよ?」
いのり「時の女神に知らないことなんてない」ドヤ
まぁそう言うと思った
いずれにせよ、遅かれ早かれヤバいブラッドコードを相手にするのは確実
持ち主はわからないが相手にしなきゃいけない事には変わらない
それに備えて今は休もう
明日からの3日間は彼女達との時間をゆっくり過ごしたいからな
ED With You
キョウスケさん、やっと想いを伝えられたね
頑張れ、きっといい未来が待ってるはずだから