CODE:SCARET   作:三日月恭平

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アイのブラッドコードが覚醒します!



EP21 Glory Star

数日前

あんなに笑顔で私に接してくれていた人の身体が少し冷たくなっていた

キョウスケ「俺はルビーやアイと出会えて幸せだよ」

ルビー「本当?」

キョウスケ「ああ、だからお前は不幸なんかじゃ無い。だから笑ってろ、自分の道を行けばいい。言いたい奴らには勝手に言わせとけ」

そう言ってくれたけど、今は自分の力の無さを恨みたい

こうなってしまったのは私の弱さが全てだったから

 

OP残響散歌

 

ルビーside

玄関前私はただ泣くしか出来なかった

ルビー「うわぁぁぁん、嫌だよ!キョウ兄死なないで!」

出血多量で目が虚ろな彼の身体を抱いて私は泣くしかなかった

なんで?キョウ兄が何したの?

キョウ兄に何の恨みがあるの?

私の頭の中はそれで一杯になった。

クルス「ルビーの声が聞こえる」

アイ「ルビー、どうした...の?」

 

私が泣いていたのが聞こえていたのかクルスとママが来てくれた。

ルビー「ママぁ、クルス...」

アイ「キョウ...くん?」

クルス「嘘...でしょ?」

ママとクルスは瀕死のキョウ兄を見て絶句していた

アイ「キョウくん、なんでこんな...」

混乱するのも無理もなく、ママはショックのあまり立ち尽くしていた

だから私はありのままのことを2人に話した

ルビー「キョウ兄が...私を庇って...」

アルス「まさか、ディアブロと戦ったの?」

ルビー「私が襲われていた時にキョウ兄が助けに来てくれて...そしたら...」

涙で声が震えて上手くは話せなかったけど、伝えられる事は伝えた。

いのり「わかってはいたけど、ここまでやるなんて...持ち主はかなり危ないかも」

いのりも冷や汗をかいていた

これだけのことをしたら誰もそう言わざるを得ない

 

そんな時だったか、みなみちゃん達が来てこの状況にドン引きしていた

みなみ「ルビーちゃん...ってキョウスケさんどないしたん⁈」

ゆき「これ...嘘だよね?」

フリル「左腕が斬り落とされてる...」

ズタズタなキョウ兄を見てそう言わざるを得ない状況だった

ルビー「私のせいでキョウ兄がこんなになって...」

みなみ「な、何があったん⁈」

フリル「取り敢えず落ち着いて!」

ゆき「それから詳しく聞かせて」

ただ事態はかなり大変なことになっていた

アルス「大変!みなみ、カレンを呼んで!急がないと危ない!」

みなみ「わかった!」

キョウ兄が失血性のショック状態になりかけていた

カレンさんが急いで来て緊急処置をするため奥の部屋に連れて行った。

キョウ兄ダメだよ

ママが後追いするから死んだらダメだよ

ルビーside END

 

アイside

共用部屋に入って私は泣いていた

アイ「なんでキョウくんがあんな目に遭わなきゃいけないの!キョウくんが何をしたの!」

クルス「アイ落ち着いて」

落ち着けるわけないよ

私のキョウくんがあんな風になって、死ぬかもしれないなんて

クルス「キョウスケは大丈夫、なんとかなるよ」

アイ「キョウくん、助かるかな」

クルス「助かるから」

そんな話をしていた時だった

 

カレンさんが処置を終えたのか私に話をしに来た

カレン「お待たせ、今処置が終わったから状況を説明するね」

アイ「キョウくんの?」

カレン「うん。運がいいのか全身の傷は治ってきてる、左腕もそのうち元に戻るよ」

全身の傷は治ってきているらしく、斬り落とされた左腕も元通りに戻るみたいだった

カレン「ただここからは重い話なるからよく聞いてね。思ってた以上に脈が弱くなってきてて、なんとか意識を繋いでるみたいで。一応話せるまでには回復してるけど、最悪彼が死ぬかもしれないからそれだけは覚悟してて」

アイ「わかった」

その反面、脈が弱くなってきているらしくなんとか意識を繋いでいる状態でいつ死ぬかわからないらしい。

 

カレン「気持ちはわかるけど、あまり彼やルビーちゃんを責めないでね」

アイ「責めたりしないよ」

カレン「大丈夫、キョウスケは帰ってくるよ」

クルス「カレン、ありがとう」

カレン「何かあったら伝えるから」

アイ「私も行く、キョウくんに会わせて」

カレン「いいよ、少し話をしてあげて。あなたを呼んでたから」

キョウくんが会いたがっているのか私は緊急救護室に行った

アイ「キョウくん」

キョウスケ「ア...イ?」

輸血パックや医療機器に繋がれ、酸素マスクをつけたキョウくんがいた

 

傷だらけで言葉は途切れ途切れだけど会話できるレベルまで治っていた。

アイ「わかる?」

キョウスケ「わか..る」

アイ「お願い、死なないで...キョウくんのいない世界にいるくらいなら私...」

キョウスケ「それから...先は...言う...な、俺は...不死身だ」

声は少し掠れていたけど会話はできた

 

結婚式の話を少ししてみたら反応があった

アイ「私達結婚式楽しみにしてるんだ。だからお願い、嘘でもいいから言って。生きていたいって」

キョウスケ「俺...が...くたばる時は...アイ達と一緒に...」

右腕を私の顔に伸ばしてそう呟くキョウくん

目には血の混じった涙が見えた

アイ「キョウくん、約束だからね」

キョウスケ「わか...って...る、ガフ」

アイ「キョウくん!」

キョウスケ「平気...少し...寝る...だけだ、治った...ら...アレ...作って...くれるか?」

アイ「うん!約束する!」

キョウスケ「あと...少し...死神と...戦争して...くる」

アイ「無理しないで少し休んでて」

血を吐くこともあるけどキョウくんは戦っていた

少しでも長く生きるために

 

緊急救護室を出て私は気になった

あのキョウくんをあんな風にしたのは誰なのか?

クルス「少し落ち着いた?」

アイ「私のキョウくんをあんな風にしたの誰?」

クルス「アイ?」

アイ「誰なの?キョウくんになんの恨みがあるの?」

私の命が狙われるならわかる

キョウくんの命を奪うようなら、それ以上の恐怖でわからせてやる

クルス「ルビーに聞いたらわかるかも、でも今はそっとしておいてあげて」

アイ「わかった...キョウくん、仇は私がとるから」

この時私の目には黒い炎のような何かが宿っていた

(絶対に見つけて殺してやる)

その意志と明確な殺意が混じり合っていた

 

リビングでそんな感情と向き合っているとルビーが話をしにきてくれた。

ルビー「ママ、今いい?」

アイ「いいよ」

ルビーの話を聞いて私はあることに気づく

ルビー「実は見たの、ディアブロの持ち主の顔...その人アクアにそっくりだった」

アイ「髪の色は?」

ルビー「私とアクアと同じ」

 

そうか、やっぱりそうだったんだ

クルス「アイ?」

アイ「わかった、あの子がキョウくんをあんな風にしたんだね」

クルス「知ってるの?」

知らないはずなんてない

私は覚えている、彼の顔と性格を

 

やっぱりあの子しかいない

アイ「うん、アクアとルビーの本当のお父さんだよ...」

アルス「もしかしてゆらさんに手を出した人?」

アイ「そうだよ」

あの子がキョウくんをあんな風に傷つけて、命まで奪うつもりだったんだ

いのり「確かゆらさんはカミキヒカルって言ってたはず...繋がった!まさかツクヨミがカミキヒカルにディアブロを渡してゆらさんやキョウスケ達を狙ったってこと⁈」

いのりの一言は確信に繋がった

 

罪もないゆらさんを狙ってあの子は何がしたいの?

キョウくんになんの恨みがあるの?

アイ「ゆらさんやキョウくんをあんな目に合わせるなんて、2人が何をしたの?キョウくんは私を大事にしてくれて将来を約束した人なんだよ?ゆらさんはジンくんと幸せになるんだよ?なのになんで?キョウくんやゆらさんが生きてたら迷惑なの⁈こんなのおかしいよ!」

私はサングラスをかけ1人出かける準備をした

ルビー「ママ...どこ行くの?」

アイ「ルビー、少し出掛けるね」

ルビー「ママ!待って!」

アイ「大丈夫、すぐ戻るから」

あの子に会って聞くしかない

キョウくんやゆらさんを狙った理由や目的を

アイside END

 

ルビーside

リビングでクルス達が話をしていた

クルス「とても嫌な予感がする」

いのり「うん、かなりね」

アルス「アイはヒカルを1人で倒しに?」

クルス「多分ね」

ママが1人で倒しに行ってきたことをなんとなく悟っていた

すぐ戻るって言ったけど怪しい

ルビー「止めに行ってくる」

いのり「待って、あなた1人じゃ」

アクア「俺も行く」

ルビー「アクア」

アクア「心配なのは俺も同じだ」

いのり「彼女にはあなた達がいる、アクアと一緒に行って」

1人ママを止めに行こうとしたらアクアも行くと言ってくれた

 

そんな話を聞いたのかジンさんが来てくれた

ジン「待ちな、俺も行くぜ」

アクア「ジン!ケガはいいのか?」

ジン「大した事ねぇよ、んでアイツ殺りに行くのか?」

ルビー「うん」

アクア「アイ1人じゃ無理かもしれないからな」

ジン「だよな、そうと決まれば大将のお礼参りに行くか」

心強い味方が1人増えたことはかなり大きかった

 

私は行く前に済ませて置きたいことがあった

ルビー「ちょっと待って。キョウ兄に会ってから行くね」

アクア「わかった」

ジン「あんまり遅くなるなよ」

緊急救護室に寝ているキョウ兄に私は行った

機械に繋がれて辛そうだけど会話できるレベルだったのか少し喋った

ルビー「キョウ兄」

キョウスケ「ルビー...」

ルビー「ちょっとだけマスク取るね」

寂しくならないようにキョウ兄にお守りをして出ることにした

ルビー「ママを連れて必ず戻るから休んで待ってて」

キョウスケ「死ぬ...なよ」

ルビー「うん」

キョウスケ(カッコ悪いな、俺は...)

そうキョウ兄が呟き私は返事を返してアクア達とママの元へ向かっていった。

ただ私はまだ気づいていなかった、このお守りが奇跡を起こす事になることを

ルビーside end

 

アイside

郊外のある場所で私は彼に会った

彼がルビーとアクアの本当の父親、カミキヒカルその人に

ヒカル「久しぶり、あの時以来だね」

アイ「...」

ヒカル「なんでそんな怖い顔してるんだい?久しぶりに会えたんだし笑顔を見せてくれないかな?」

アイ「キョウくんに何したの?」

ヒカル「?」

 

私は彼に圧をかけていく

キョウくんが死にかけるような何かをやったなら間違いない

アイ「キョウくんをなんであんな風にしたの⁈」

ヒカル「キョウくん?ああ...別に彼は何もしていないよ?ただ、邪魔なだけだったというより邪魔されたんだけどね」

アイ「ゆらさんにも手を出したの?」

ヒカル「よくわかったね、まぁ彼女に関しては彼の友人に邪魔されたからね。だから見せしめで彼をあんな風にしたのさ」

彼の一言に私の怒りは沸点に達していた

 

見せしめという理由でキョウくんを手にかけるなんて許せなかった

アイ「そんな理由でキョウくんを...」

ヒカル「ん?」

アイ「私の大切な人をよくも!あなたは絶対に許さない!」

キョウくんは私を選んでくれた

そんな彼を死の淵まで追い込むようなことをした彼を許せなかった

ヒカル「なんだ⁈これは?」

アイ「キョウくん、力を貸して...あなたが私にくれた未来を守る力を!」

ヒカル「グッ!ただのブラッドコードの力じゃない⁈まさか覚醒したのか⁈」

 

私は信じている

キョウくんが描きたい未来を

あなたが私にくれた未来を守る力を!

アイ「私の未来は渡さない!キョウくんは言っていた、悪魔は決して泣かないって!」

私のブラッドコードミネルヴァの目覚めと共に、私の手に握られているのは悲しみを断ち切りし聖母の斧槍ティアーオブカレリーナ

これが私が望む未来へ導く力

ヒカル「君に未来なんてない!僕の手の中で踊ってればいい!」

目には涙が溜まっていた

キョウくんを死にかけるまで追い詰め、ゆらさんにまで手を出して未来を奪おうとした彼が許せなかった

 

その涙は私の心の底に眠っていた優しさと愛、それを傷つけてしまった彼の罪は重い

アイ「キョウくんの仇!」

力のある限り彼に攻撃を浴びせる

例えそれが弱く届かなかったとしても諦めない

ヒカル「見苦しいね、けど君に遅れをとるなんて!」

ただこの一言を言った時、一瞬隙ができた

アイ「キョウくんの痛みはこんなんじゃない!」

その隙を見逃さず私はアイヴィ型の牙装攻撃を浴びせる

ヒカル「グゥ!やるね?だけどそれがいつまでできるかな⁈」

彼の威圧で私は何メートルか吹き飛ばされ背中を強打してしまった

アイ「ガフ、でもまだ!」

ヒカル「諦めの悪さは彼に似てる。そんなに会いたいなら彼のところへ送ってあげよう」

窮地に陥ってきた時、突然次元が裂けた

ルビー達が危機を悟って私を助けにきてくれた!

そしてルビー達の加勢によって信じられないことが起きるなんて誰も知らなかった。

アイside END

 

ED With You

 

 

 

 

 




キョウスケさん、負けるな!
アイ達が待っている!
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