CODE:SCARET   作:三日月恭平

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お久しぶりの投稿になります
20話と22話の間の話です
キョウスケさんが瀕死の最中、リョウくんのブラッドコードが遂に目覚めます
果たしてその正体とは?


Awakened Underworld Tactician〜Story of RYO〜

数ヶ月前ジン兄とゆらさんが狙われた

相手はゆらさん絡みらしく、ジン兄が追い払ったらしいが何か釈然としない

リョウ(何も起きなければいいが...)

そんな気持ちが強く、仕事にならない日が続いた

それに俺はキョウスケの身に危険が迫っているという嫌な予感がしていた

 

だがその嫌な予感は現実になってしまった

リョウ「なんだって⁈本当なのか?」

フリルからキョウスケが瀕死状態になったと電話がきた事により、シルバームーン全体に戦慄と衝撃が走った

フリル『ごめんなさい...電話が遅くなって...』

電話口に泣くフリルの声を聞く限り、相当な事態になっているようだ。

リョウ「気にするな、今はキョウスケの側にいてやってくれ」

フリル『わかりました』

リョウ「フリル心配するな、アイツは不死身だ」

フリル『そうですよね、死にませんよね?』

リョウ「心配するほどアイツは弱くない。なんかあったら連絡頼む」

フリル『リョウさんは?』

リョウ「やることがある」

そう言って電話を切り俺は動いた

 

誰かがキョウスケの事を話したのかもしれないという仮説を立てると、アイツが直近の仕事であった人物でジン兄やゆらさんを狙った人物に近い人間で間違いない。

そう考え、俺は直近の動きや仕事であった人物を知るため、話を聞いて回った。

 

しばらく情報集めで歩いていると、気になる話を耳にした。それはキョウスケが瀕死状態になった時狙っていた奴と女が一緒にいたらしいのだ。

聞くところによるとその女の名前はニノ、かつてアイさんと同じアイドルグループに所属していた人物で、現在はカミキプロダクションでタレントをしているらしい。

リョウ(まさかキョウスケが狙われたのは、あの女が?)

俺は直近でキョウスケと仕事をした人物に会い、その時の状況を聞くためテレビ局へ向かった。

 

テレビ局で待っていたのは姫川大輝、キョウスケと仕事をした人物の1人だ。

リョウ「仕事中なのにすまない」

大輝「別にいいさ、フリルちゃんからキョウスケさんがヤバいって聞いたよ」

どうやら彼も事態を知っているようで話がスムーズに進みそうな感じだったので、写真を見せた。

リョウ「キョウスケと仕事をした人物で、この女はいたか?」

大輝「ニノさん?ああ、いたよ」

彼曰く1ヶ月前に彼女はキョウスケと仕事をしていたらしく、その経路で伝わったらしい。

リョウ「予想通りだな」

大輝「どうしたんだ?」

リョウ「大輝、ありがとう。あとは俺の仕事だ」

大輝(何があったんだ?)

そんな彼を置いて俺はある場所へ向かった

 

そのある場所、それはキョウスケがヤツと戦った場所だ

ここへ来たのには理由がある

血の匂いが残っていないかを確かめるためだ

リョウ「ゲロ臭いな、これがヤツの血の匂いか」

辺りにはまだヤツの血の匂いが残っていた為気分が悪い

ただ、俺はこの時ある血の匂いを感じる

ヤツとは違う恐ろしく濃い血の匂いだ

女の血の匂いにしては濃すぎるし、妙な感じがした

リョウ「ようやく見えて来たぞ、キョウスケを供物にしたヤツの影が」

 

一旦シルバームーンに戻り、俺はかなとMEMに話をした

俺としてはなるべく関わらせたくないのが一番だった

リョウ「聞いているとは思うが、キョウスケの事は知ってるな?」

かな「ルビーから聞いた」

MEMちょ「大丈夫かな?」

不安なのは顔を見てわかった

だからこそ関わらせるのは危険と判断した

リョウ「頼みがある、理由は今から話すけどこの一件は俺に任せてほしい」

かな「どういう事よ?」

リョウ「お前達を巻き込みたくない」

状況はわかっているみたいだが、納得できない2人になんとか説明をしなきゃならないのは事実。不安な状態で戦うのはレヴナントにとって御法度だ。

MEMちょ「リョーくんどうして?」

リョウ「お前らがブラッドコードを持ってるのはわかってるし言いたいこともわかる。だけどこれは俺がやらなきゃいけない問題なんだ」

 

だからこそ理解してほしいし、任せてほしいのだ

アイツが心配なのは俺も同じに変わりない。

かな「アンタ1人で大丈夫なの?」

リョウ「なんとかする」

かなにそう言って牙装と武器を持ち、俺はシルバームーンを後にした

 

俺があの場所へ向かうと既にヤツの仲間が証拠を消そうとしていた

リョウ「証拠を消しに来たんだな?俺がさせないぞ」

1人でソイツらを相手にし、息をつかせる前に潰した

そんな中、潰したヤツの1人の携帯がなった

着信相手の番号を見ると間違いない

ヤツの近くにいたあの女の番号だった

それを知った俺はすかさず電話に出る

リョウ「もしもし」

ニノ『一体何があったの?』

リョウ「聞いているか?今からお前に会いに行く」

ニノ『あなたは何者⁈』

リョウ「お前の悪夢さ」

そう言って電話を切り、着信の位置情報と血の匂いを辿りあの女のいる場所に向かった

 

しばらく歩いているとカミキプロダクションに行き着いた

血の匂いと位置情報によるとヤツの近くにいた女はここにいるようだ

リョウ(アイツを売った罪は重い、逃げられると思うなよ)

復讐は忘れた時にやってくる、これが俺が見て感じていた経験だからな

 

血の匂いを頼りにエントランスの階段を上がり、対象のいる場所へ向かった

俺は一歩ずつではあるが、この一件の黒幕の1人であるあの女に静かに近づき、かちあった。

リョウ「ここまで来るのに苦労したが、やっと会えたな」

ニノ「どうしてここが⁈」

彼女が驚くのも無理はない

何も考えずに俺が勘だけで来るわけがないだろうに

リョウ「血の匂いだけで来ると思っていたのか?文明の力ってやつさ」

ニノ「い、位置情報⁈」

俺だってスマホの一台は持ってるし、位置情報サービスも使いこなせている。

まぁ使える物は使うのが俺の精神の一つなわけだ

 

そんな呆気に取られる彼女にあの件をぶつける

リョウ「お前、俺の兄貴分とその恋人、俺の親友をボスに売って始末しようとしてたな?その行動に意味があるのか?」

だが彼女の口から出た答えはこうだった

ニノ「意味ならあるわよ!だけど彼らは知りすぎた!だから消そうとした!アイの隣にいた彼は瀕死みたいだけど、彼のいないあの子が1人でカミキさんに勝てるわけがないのよ!」

聞くだけで反吐が出るほどの虫唾が走るものだった

しかし彼女は知らなかった

これが俺を怒らせることになるのを

リョウ「お前はバカだな、ヤツが簡単に殺せると思っていたのか?ならその答えは間違いだ」

ニノ「⁈」

俺はアイツをよく知っている

どんな事があっても仲間を護るために傷つきながらも生き延びていた、たとえそれが自分の命が危うくなる事になろうと関係なかった

 

だが、あのバカ女はアイツだけでなくアイツを信じているアイさんや俺たちまで侮辱したのだ。

俺はそれが許せなかった

リョウ「カミキって言ったか?アンタとヤツは間違いを犯した。それはアイツを始末しきれなかった事、アイツを完全に理解していなかったこと、そして何より許せないのは俺の仲間で親友のアイツを、アイツを信じてくれる人達を傷つけ侮辱したことだ!」

心の中で何かが弾け、オフィスの床がひび割れ始めていた。この感覚はあの時のジン兄が感じた感覚に近いものだった。

 

ここまで来ると彼女は逃げる以外の選択肢を探さざるを得ないのだが俺は逃す気など全くもってない。

リョウ「お前はこの世界で生きていい人間ではない、俺が冥界への片道切符を渡そう」

俺に目覚めた力、冥界の軍師ウプウアウトだ。この手に握られるのは冥界に導く斧槍、冥界斧槍イムホテプである。

 

最初はわからなかったが、この力の影響なのか、能力なのかかな達が駆けつけてきた

かな「リョウ!」

MEMちょ「リョーくん!」

リョウ「なんで来た⁈来るなと言ったはずだ!」

普段余程なことがない限りキレない俺は珍しくキレた

だがそんな俺にかなが一発平手打ちをしてきた

かな「何1人で頑張ってんのよバカ!アンタが倒れでもしたらどうすんのよ!」

彼女の目には光るものが溜まって今にも落ちそうだった。

俺が来るなと言ったことが余程気に入らなかったのか、心配してくれていたのかは本人しかわからない。

リョウ「俺は」

かな「言わなくてもわかってるわよ、私達のこと守りたかったんでしょ?でも1人で頑張りすぎるアンタを見るのはごめんだわ」

MEMちょ「そうだよ、リョーくん」

リョウ「かな、MEM...」

俺はやっぱりバカだなと思う。

アイツとまるで同じ、1人でなんでもやろうとして無理するタイプだ。

かな「リョウは1人じゃない、ジンやゆらさん達、それに私やMEMちょがいる。もっと頼りなさいよ、私達って頼りない?」

MEMちょ「リョーくん無理し過ぎ!有馬ちゃんや私をもっと頼っていいんだよ!」

 

しんどいと思っているはずなのに人に頼ろうとしない俺は間違ってたんだ。今の俺にはかなやMEM、ジン兄達がいる。

リョウ「俺はお前らに無理させたくなかった、あの言葉を嘘にしたくなかったんだ」

かな「大丈夫よ、アンタは見せてくれたから。私やMEMちょに、アンタの覚悟をね」

リョウ「力貸してくれるか?」

MEMちょ「いいよ。1人しかいないリョーくんのお願いだもん」

かな「当たり前でしょ?アンタに助けてもらってばかりだしね」

 

2人の手が俺の手に触れた時、2つの血の力が流れ込んだ。彼女達のブラッドコードの力が混ざり合い、俺に流れ込んできたのだ。

リョウ「わかるか?これが俺の覚悟だ」

黄色と赤のオーラを纏った俺は静かにニノに迫る

当然武器にもそのオーラは流れていた

ニノ「これは、そんな!」

かな「わかったでしょ?アンタが考えたハリボテの作戦なんてリョウ相手に上手くいわけないんだってこと」

MEMちょ「今のリョーくんと私達には勝てないから。諦めた方がいいよ?」

 

そんな彼女達を見て自分の置かれた状況にようやく気づいたが、もう諦めた方がいいレベルまでになっていた。既に詰みとは敢えて言わないがな。

リョウ「俺の目は何を映していると思う?」

ニノ「へ?」

わからないのも無理はないか、俺たち相手に啖呵をきる余裕はないようだった。

だが俺にとってはこれでいい。

リョウ「最初に言ったが、お前には冥界への片道切符を渡すと。これがその切符だ」

空が暗く、雲が紅く染まり始め、彼女の周りには自分の保身の為に消えた人達が亡者となり現れ、彼女の足を掴んで引き摺り込もうとしていた

ニノ「これは!私が関わっていた人達!」

リョウ「裁くのは俺じゃない。お前の私利私欲で亡き者された者たちだ」

イムホテプを地面に刺し彼女を彼らに引き渡した

償う気になったのか、俺たち助けをに求めたが意味はないというより遅かった。

 

こうして俺は黒幕の1人を潰すことができた。

かな「一つ片付いたわね」

リョウ「かな、MEM、今まで悪かった」

MEMちょ「リョーくん⁈」

かな「あ、謝らないでよ!片付いたんだから」

まぁそうなんだが、さっきのことはどうしても謝らなくてはならなかった。

ただ、まだ終わったわけじゃない

キョウスケを消そうとした本人にケリをつけないと気が済まない。




リョウくんのブラッドコードの簡単なスペックはこちら
ブラッドコード:ウプウアウト
腕力A
器用S
精神S
意志A+
活力A+
忍耐S
アクティブスキル
オーバーシア
ポジションシェア
軍師の選択
パッシブ
冥界の軍師
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