仮面ライダーギーツエクストラ 追憶:知られざるゲーム 作:ロンギヌス
なお、肘神さまさんに考案して頂いた石村火炎/仮面ライダーリザについてですが、感想欄にて【ギーツ本編のモブライダーにリザの名前が既に出ているっぽい】という内容の指摘がありました。
当初はそれを知って焦りましたが、よくよく考えたらモブライダーは精々、実際にスーツが作成されている仮面ライダーグルービーくらいしか出番はないだろうという結論に至り、火炎ことリザはこのまま続投させていきます。
まぁそういう訳で、本編をどうぞ。
それから活動報告にて、第4回オリジナルライダー募集を開始。
興味があればぜひ。
・主なプレイヤー
瑠璃川四葉/仮面ライダーラミア
今井透/仮面ライダートゲッチ
石村火炎/仮面ライダーリザ
朝霞夢乃/仮面ライダーツッキー
五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ
浮世英寿/仮面ライダーギーツ
参加人数:32名
現在生き残っている人数:17名
「「はぁっ!!」」
夜の公園にて繰り広げられる戦い。
ギーツとラミアは、迫り来る魔導師ジャマト達を次々と捻じ伏せていた。
魔導師ジャマトが出現させた魔法陣から複数の岩石が飛来する中、ラミアは即座にプロペラバックルを操作し、レイズプロペラのローター部分を高速で回転させた。
≪PROPELLER STRIKE≫
「でやぁ!!」
「「「ジャジャ―ッ!?」」」
レイズプロペラに弾き返された岩石が、魔導師ジャマト達に直撃。
魔導師ジャマトを一掃した後、その光景を後ろで見ていたギーツが称賛する。
「流石だな、先輩」
「先輩と呼ぶな。というか貴様も真面目に戦え……いや、そうか。戦いたくても戦えないのか。何せ、使っているのがそのバックルだものなぁ」
振り返ったラミアは、ギーツのデザイアドライバーに装填されているブーストバックルを指差しながら挑発する。
「ブーストタイムを発動できないから、思うように戦えないんだろう? 良かったな、最初のミッションがスコア勝負じゃなくて」
一度でもブーストタイムで必殺技を発動してしまえば、ブーストバックルが自動的にドライバーから外れ、何処かに飛んで行ってしまう。
そうなれば、ギーツはレイズバックルなしで今後のミッションに対応して行かなければならなくなる。
ライダーのスペックを向上させる分、相応のデメリットも抱えているのがブーストバックルなのだ。
「本気で戦えないなら、私の後ろに下がっていろ。ジャマトは私の手で倒してやる」
「ご親切にどうも。だが……」
ドゴォッ!!
「ジャーッ!?」
「俺の事なら、心配ご無用だぜ?」
「……チッ」
ギーツの背後から襲い掛かろうとしていた魔導師ジャマトが、ギーツの繰り出した裏拳で吹っ飛ばされ、地面に落ちて爆散。
あくまで余裕そうな態度を崩さないギーツに対し、挑発が通じなかったラミアは苛立った様子で舌打ちする。
「「「ジャジャジャーッ!!」」」
その後も、魔導師ジャマト達はどんどん現れては2人に襲い掛かって来る。
ギーツとラミアは両者共に慌てず、襲い来る魔導師ジャマト達を次々と蹴散らしていくのだった。
◆
「―――皆さん、お疲れ様でした」
その後、デザイア神殿のサロンまで帰還したプレイヤー達。
初めてのジャマトとの戦いで疲弊してあるプレイヤーが多い中、ツムリは一同に労いの言葉をかける。
「過去の傾向から、次の第2ウェーブが発生するまで少し時間があります。一時的に帰宅するも良し。このままサロンに残るも良し。皆さんのご自由にお過ごし下さい」
「ただし、サロンから出る場合、デザイアグランプリに関する情報は決して、第三者には口外しないように。違反が発覚した者は即脱落となりますので、ご用心を」
ツムリとギロリからそう告げられた後、プレイヤー達はサロンを退室したり、サロン内のソファに寝転がって休んだりと、それぞれの行動を取り始めた。
現在、生き残っているプレイヤーは全部で17名。
今回招集された32名の内、この場にいない15名がどうなったのかは……もはや語るまでもないだろう。
「意外だね。第1ウェーブの時点でも、ここまで人数が残っているなんて」
「たが、それも今だけだ。ここからまた、更に人数が減る事になる」
ソファで休んでいた大智と四葉は、現時点でまだプレイヤーが17名も生き残っている事を意外に思いつつも、それはあくまで一時的なものだと考えていた。
デザイアグランプリに複数回の参加経験がある2人は、既にある程度予測はついていた。
今後の第2ウェーブ、第3ウェーブでまた更に、生き残っているプレイヤーの人数が減る事になるだろうと。
「とはいえ、最後まで何が起きるかわからないのがデザイアグランプリだ。もしかしたら、今回が初参加のプレイヤーの中から、また厄介なライバルが誕生するかもな」
そんな2人の会話に入って来たのは、カウンター席に座っている英寿だった。
席に座り、ギロリに淹れて貰った紅茶を優雅に飲んでいる英寿に対し、四葉は強く睨みつける。
「私からすれば、貴様が脱落する大番狂わせでも起きてくれればありがたいのだがな」
「悪いがそれは無理だ。今回も俺が勝つ事は変わりないからな」
「……貴様と言い
ソファから立ち上がった四葉は、英寿が座っているカウンター席まで近付き、彼の前でカウンターをバンと叩く。
「いつまでも勝ち組でいられると思ったら大間違いだ。貴様にはいい加減、玉座から降りて貰うぞ」
「フッ……できると良いな。先輩」
英寿と四葉が睨み合う。
その様子を、ソファに座って眺めていた大智は面白そうに笑っていた。
「あらゆる欲望が渦巻く、デザイアグランプリ……果たして、最後に勝つのは誰か? 正解は……」
「「「俺/僕/私だ」」」
英寿、大智、四葉の3人の声が重なる。
それから少しの沈黙が続いた後、英寿が沈黙を破った。
「誰が俺の道を阻もうと、最後は俺が勝つさ……!」
英寿の言葉を受けて、四葉は元々鋭かった目付きが更に鋭くなり、大智は口元こそ笑っているが目は笑っていない。
3人の間に凄まじく重い空気が出来上がる中、その様子を離れた場所のソファから眺めていた透は引き攣った笑みを浮かべていた。
「うおぉ、あそこの空気やべぇ……」
透の視点では、英寿達の背後にドス黒いオーラが漂っており、睨み合う視線の間で火花が激しく散っているように見えていた。
あれは迂闊に話しかけない方が良いかもしれないと、透は英寿達に声をかけるのをやめる事にした。
賢い判断である。
「本当、いろんな人が参加してるんですね……」
「どうしよう草太君、私達生き残れるかなぁ……?」
「だ、大丈夫だって瑞希! 俺が付いてるからさ!」
透と向かい合う形でソファに座っているのは、3人の若い少年少女達。
長い茶髪を1つ結びにした少女―――“
黒髪のおかっぱが特徴の少女―――“
頭をスポーツ刈りにした少年―――“
この3人は高校生であり、今回の魔法使いゲームにて、透に助けられたばかりの面々だった。
「改めて透さん。さっきは助けて頂いて、ありがとうございました。透さんがいなかったらどうなってたか……」
「さっきも言ったが気にすんなって。助けられたのも、たまたま近くにいたからだしな」
「にしても、良いよなぁ透さんは。強そうなバックル使ってて」
草太は羨ましそうな表情で、透が持っているゾンビバックルに視線を向ける。
それに対し、草太はウォーターバックル、瑞希はシールドバックル、そして夢乃はハンマーバックルであり、ゾンビバックルに比べると性能面では少し頼りないところがあった。
ウォーターに至っては、水がない場所ではまるで役立たずである。
「あぁ~、運がなかったなお前ら。けど悪い、俺もこいつは譲る事はできない。俺もこのゲームを勝ち残りたいからな」
「デザ神になるため、ですか?」
「あぁ。俺にもさ、叶えたいと思ってる夢があるんだ」
「どんな夢なんですか?」
夢乃に問いかけられた透は、ゾンビバックルを手でポンポン放った後、右手でキャッチしてから語り始めた。
「俺の地元に、でっかいランドマークを建てる!」
「「「ランドマーク?」」」
「あぁ。悲しいが、俺の地元は特にそれっぽい名所とかがなくてなぁ。だから、ちょっとでも地元が賑やかになるよう、ランドマークを建てたいと思ってんのさ!」
「へぇ~、ランドマークかぁ」
「素敵な夢ですね」
「おう、ありがとよ。まぁ俺の親友からは、高所恐怖症のお前には無理だろ……って言われちまったけどな。んなもん、これから克服していきゃ問題はねぇってんだ!」
にこやかな笑顔でそう言い放つ透に、夢乃達もそれにつられて笑う。
その後、今度は透が夢乃達に問い返した。
「ところでさ。お前らはデザイアカードにどんな願いを書いたんだ?」
「私は、いつか自分の美容院を建てたくて。美容師さんになりたいって書きました」
「俺は野球部なんで、シンプルに高校の野球大会に優勝する事です」
瑞希、草太がそれぞれ願いを語る中、夢乃は少し暗い表情を浮かべながら口を開いた。
「私は……助けたいと思っている人がいるんです」
夢乃は自分のスマホを取り出し、画面に1つの写真を映し出し、透達がそれを覗き込む。
そこには、ユニフォームを着てバスケをしている、高校生の少年の姿が映っていた。
「私の幼馴染で、バスケ部に所属していました。私もマネージャーとして、バスケ部のサポートをしてたんですけど……」
「何か、あったのか?」
「……事故に遭ったんです。ある日、突然」
夢乃の口から語られた内容に、透達は言葉を失った。
「私の目の前で、トラックに撥ねられて……一命は取り留めたんですけど、右足の怪我のせいで、バスケができなくなってしまったんです」
「……そりゃ、キツいな」
「だから私、彼の足の怪我が治った世界に変えられるならと思って。それで、デザイアグランプリに参加したんです」
「そっか……皆、いろんな事情を抱えてんだな」
「あ、すいません。暗い話になってしまって」
「いやいや、良いって」
夢乃が抱えていた事情を聞いて、言葉を失い暗い雰囲気になる透達。
しかし、ある事に気付いた透が3人に問いかけた。
「あ、ていうか3人共。そろそろ家帰んないとマズいんじゃないか?」
「「「……あっ!?」」」
透に言われ、ハッと気付いた夢乃達は大慌てで立ち上がった。
そう、大人である透はともかく、3人はまだ高校生。
あまり夜遅くまで家に不在でいたら、家族に怪しまれる事になる。
「あわわわ!? は、早く帰らないと親に怒られちゃう!」
「そ、それじゃ透さん、俺達そろそろ帰りますんで!」
「今後も、頑張って生き延びましょう! また明日!」
「お、おう、また明日な」
大慌てでサロンから去って行く3人の後ろ姿を、手を振りながら見送る透。
そんな彼も、ソファから立ち上がって家に帰宅する事にした。
「さて、俺も一旦帰るか。明日もまた仕事だし、寝坊したら親方や道長に何言われるかわかんねぇし……」
そう言いながら、透はサロンを出て通路を歩き始める。
そんな彼の後ろ姿を……密かに見ている者達がいた。
「おい、さっきの見たか……?」
「あぁ……アイツが持ってるバックル、俺達のとは違ったよな」
それは、同じくデザイアグランプリに参加しているプレイヤー達だった。
黒髪を角刈りにした男性と、ドレッドヘアーの男性。
2人の手には、それぞれアローバックルとシールドバックル。
そして彼らの視線は今、透が手に持っているゾンビバックルへと向けられていた。
「……良いなぁ、あいつ」
「あぁ……羨ましい限りだなぁ」
徐々に吊り上がっていく口角。
両者の目には、明確な悪意が秘められていた。
◆
翌日。
夜の7時を迎え、開始された魔法使いゲームの第2ウェーブ。
次々と現れる魔導師ジャマト達が、第1ウェーブを生き延びたプレイヤー達に襲い掛かっていく。
そんな中、またしてもジャマーエリア内で鉢合わせしたギーツとラミアは、2人で魔導師ジャマト達を相手取っていた。
≪REVOLVE ON≫
「はぁっ!!」
下半身にブーストフォームの装甲を纏ったギーツが、強力な連続蹴りで魔導師ジャマト達を蹴り倒す。
「ふっ!!」
アームドプロペラとなったラミアは、レイズプロペラのローター部分を高速回転させ、魔導師ジャマトが魔法陣から放って来た岩石を真っ二つに両断する。
両者共に、複数いる魔導師ジャマト達を相手に一歩も引かない。
そんな時だった。
「きゃあ!?」
「うわあああっ!?」
「!? 何……ッ!!」
離れた場所で、一般人と思われる男女が魔導師ジャマトに襲われかけていた。
それに気付いたラミアがすぐさま向かおうとしたが、その前にラミアの横をギーツが瞬時に通過。
ギーツの繰り出した飛び蹴りが、魔導師ジャマトを大きく蹴り飛ばした。
「ジャジャーッ!?」
「よっと……大丈夫か?」
「は、はい!」
「ありがとうございます!」
一般人を助け出したギーツは、2人が逃げて行くのを見送る。
その時、とある音声が鳴り響いた。
≪SECRET MISSION CLEAR≫
「おっ」
ギーツのすぐ目の前に、蜘蛛の形態に変形したスパイダーフォンが、上から糸でゆっくりと降りて来た。
スパイダーフォンはすぐに携帯電話の状態に変形し、ギーツの右手に収まった。
画面には、【一番最初に一般人を助ける】というミッション内容が表示されており、ギーツの足元に白いミッションボックスが出現した。
「おぉ、こいつはラッキー♪」
「ッ……それは……!」
白いミッションボックスに入っていたのはマグナムバックル。
早速、自身が得意とするバックルを入手できたギーツは嬉しそうに口笛を吹き、ラミアはギーツが強力なバックルを手に入れたのを見て悔しげな反応を見せた。
「早速、使わせて貰おうか」
≪SET≫
≪DUAL ON≫
ギーツは手に取ったマグナムバックルを、すぐさまデザイアドライバーの右側に装填。
マグナム、ブーストの順にバックルを操作し、彼はその場でマグナムブーストフォームへと変身する。
≪GET READY FOR≫
≪BOOST & MAGNUM≫
「はっ!!」
「「「ジャーッ!?」」」
手元に現れたマグナムシューター40Xを横向きに構え、そのまま横回転させて周囲に乱射するギーツ。
放たれた弾丸は、ギーツのすぐ近くで戦っていたラミアには当たらず、周囲の魔導師ジャマト達だけを正確に撃ち抜いていく。
その光景を見たラミアは、仮面の下で小さく舌打ちする。
(いや、落ち着け……小型のバックルでも、充分勝ち筋はある……!)
魔導師ジャマトが振り下ろして来た剣をレイズプロペラで叩き落とし、魔導師ジャマトを斬りつけるラミア。
その際、彼女はすぐ近くに落ちていたバックルに気付いた。
「これは……退場したプレイヤーが使っていたバックルか」
地面に落ちていた、ウォーターバックルとシールドバックル。
今後、これらのバックルにも何らかの使い道があるかもしれない。
そう思ったラミアは、落ちていたウォーターバックルとシールドバックルを拾い上げた後、すぐに魔導師ジャマト達との戦闘を再開する。
◆
≪POISON CHARGE≫
「うらぁっ!!」
≪TACTICAL BREAK≫
「「ジャーーーッ!?」」
別の場所では、透が変身したトゲッチ・ゾンビフォームが、ゾンビブレイカーを振るい魔導師ジャマト達を蹴散らしていた。
エネルギーが収束し、鎖鋸の高速回転したゾンビブレイカーで斬りつけられた魔導師ジャマト達が、その場で跡形もなく爆散していく。
「ふぅ……あぁ~、結構キツいなこれ」
ゾンビブレイカーを地面に突き刺し、杖代わりにして体を休めるトゲッチ。
第1ウェーブでさえかなり大変だったというのに、今回の第2ウェーブは更に魔導師ジャマトの数が多くなっている。
おかげで、現場作業員の仕事で体力をつけているトゲッチですら、流石に疲労を隠せずにいた。
少しくらい休憩しようと考える彼だったが……。
「アケコエインーッ!!」
「!? ヤバっ―――」
ビルの物陰に潜んでいた魔導師ジャマトが、背後からトゲッチ目掛けて剣を振り下ろそうとして来た。
反応が遅れたトゲッチが、慌てて防御態勢を取った……その時。
「でやぁ!!」
「ジャーッ!!?」
別方向から現れた1人の仮面ライダーが、トゲッチに襲い掛かろうとしていた魔導師ジャマトを殴り倒した。
その仮面ライダーは、黒い熊のような頭部を持ち、額部分に金色の三日月のような装飾が付いていた。
「透さん、大丈夫ですか!?」
「あぁ悪い、助かった……って、もしかして夢乃ちゃんか?」
「はい、私です!」
額に付いた三日月のような装飾が特徴的な熊の戦士―――“仮面ライダーツッキー・アームドハンマー”はそう答えると、持っていたレイズハンマーを思い切り投擲。
建物の屋根の上から魔法を繰り出そうとしていた魔導師ジャマトに直撃し、そのまま撃墜させた。
「おぉ、結構使いこなしてる……」
「戦い方、何となくわかってきましたから!」
そう言って、戻って来たレイズハンマーを右手でキャッチしたツッキーは、そのまま他の魔導師ジャマト達に突撃していく。
その姿を見て、トゲッチも杖代わりにしていたゾンビブレイカーを引き抜き、再び戦闘態勢に入る。
「俺も負けてられねぇな……よっしゃ、来いよ怪物!!」
トゲッチも駆け出し、ツッキーと共に魔導師ジャマト達と乱戦になる。
そんな中、トゲッチはこの場にいない人物達の事を思い浮かべていた。
(あの2人も無事だと良いけど……)
先日、透に夢乃共々助けられた草太と瑞希の2人。
今は2人が何処で戦っているのか、それはトゲッチにもわからない。
2人が無事に生き延びている事を祈りつつ、トゲッチは魔導師ジャマトが放って来た火炎弾を回避し、ツッキーと共に魔導師ジャマト達を殲滅していく。
◆
「フンッ!!」
「ジャジャーッ!?」
とある立体駐車場エリア。
そこではナッジスパロウ・モンスターフォームが、迫り来る魔導師ジャマト達を片っ端から殴り倒していた。
モンスターフォームには特にこれと言った専用武器は存在しないが、代わりにパンチやキックの火力が非常に高く、モンスターグローブによるパンチで大半の魔導師ジャマトは呆気なく倒され爆散していく。
「スワステウンーッ!!」
「っと……!!」
魔導師ジャマトが宙に投影した魔法陣から、巨大な岩石が落下し、ナッジスパロウは落ちて来たそれを回避。
落ちて来た岩石で1台の車がペシャンコに潰される中、態勢を立て直したナッジスパロウは、魔導師ジャマト達が飛ばして来る尖った岩石をパンチで的確に破壊していく。
「近付けさせないつもりか、やってくれるね……!!」
本人の技量もあって、ナッジスパロウ自身はダメージを受けていないが、これでは魔導師ジャマト達に接近できない。
どうしたものかと、飛んで来る岩石を破壊しながら考えるナッジスパロウだったが……。
≪DRILL STRIKE≫
「とぁっ!!」
「「「ジャジャーッ!!?」」」
突然、魔導師ジャマト達の足元のコンクリートが罅割れ始めたかと思えば、そこからレイズドリルを高速回転させたリザ・アームドドリルが勢い良く飛び出して来た。
思わぬ場所からの攻撃で、魔導師ジャマト達は溜まらず吹き飛んで行き、大きく跳躍していたリザはナッジスパロウの近くに着地した。
「おっと、邪魔してしまったかな?」
「君は確か……リザ、だったか」
ナッジスパロウはスパイダーフォンを取り出し、リザこと石村火炎の名前を確認する。
リザは右腕に装備したレイズドリルの回転を止めると、ナッジスパロウに近付いた。
「そういうお前さんは、ナッジスパロウ……なるほど、雀か。とにかく、俺にとっては先輩って訳だな」
「それで、僕に何か用かな?」
「まぁまぁ、そう警戒しなさんなって。ライバル同士とはいえ、同じ仮面ライダーだ。仲良くしようじゃないか」
「別に、仲良くする理由もないと思うけどね」
「おっと、冷たいねぇ。だが、別に仲良くしなくても、できる事はあるはずだろう?」
「……何が言いたいのかな?」
リザの意図が読めず、警戒を強めるナッジスパロウ。
そんな彼に、リザはある事を提案するのだった。
「では、単刀直入に言おう……」
「ここは1つ、俺達で手を組んでみないか? ナッジスパロウ殿」
To be continued……
仮面ライダーギーツ!
夢乃「こんなにもあっさり、人はいなくなるんですね……」
四葉「ライダーは皆、お行儀の良い連中ばかりではない」
透「こんなはずじゃなかったんだ……ッ」
英寿「こんな悲劇は、忘れるに限る」
???「忘れてたまるか……!!」