仮面ライダーギーツエクストラ 追憶:知られざるゲーム   作:ロンギヌス

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22話、更新です。

今回からデザイアグランプリは第2回戦に突入します。

それではどうぞ。

あと、活動報告で実施中の第4回オリジナルライダー募集ですが、11月18日の土曜日0時を迎えると共に締め切り予定です。
アイデアを送りたいと思っている方はお早めに。













・主なプレイヤー

瑠璃川四葉/仮面ライダーラミア
今井透/仮面ライダートゲッチ
石村火炎/仮面ライダーリザ
朝霞夢乃/仮面ライダーツッキー
五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ
浮世英寿/仮面ライダーギーツ

参加人数:32名

現在生き残っている人数:8名









第22話:裏返せ、リバーシゲーム!

「全員、集まったようですね」

 

デザイア神殿のロビー。

 

召集を受けた8人のプレイヤーがこの場に集まり、横1列に並んでいた。

 

プレイヤー達から注目を受ける中、ツムリは今回行われるゲームのルール説明に入ろうとしていた。

 

「デザイアグランプリ第2回戦は、リバーシゲームです!」

 

「へぇ、俺の知らないゲームか」

 

「リバーシ……?」

 

ツムリが告げたゲーム名に、英寿が興味深そうに呟く一方、夢乃は馴染みのない名前に首を傾げていた。

 

そんな彼女のために、大智が簡単な説明を行った。

 

「リバーシとはオセロの原型になったゲームの事さ。ルール自体も、普通のオセロとほとんど同じ。オセロという名前は元々、とある会社で付けられた商標であって、他社ではリバーシの名義で発売されているんだ」

 

「へぇ~、そうなんですね」

 

大智の解説に、夢乃がなるほどと頷く。

 

そこに、一番左側に立っていた黒い角刈りの男性―――“猿山(さるやま)信吾(しんご)”が面倒臭そうな様子でツムリに問いかけた。

 

「んで、俺達はこれから何をすりゃ良いってんだ。まさか、そのまんまリバーシで勝負しろとか言うんじゃねぇだろうな?」

 

「今回のゲームはスコア勝負。街に現れたリバーシジャマトを、1体残らず全滅させて下さい。なお……」

 

ツムリは説明の途中、自身の足元に置いていた白い箱を持ち上げる。

 

「今回のゲームでは、2人1組のデュオを組んでの勝負となります」

 

「デュオ?」

 

「なるほど。2人1組で競えって事か」

 

まさかここに来て、プレイヤー同士が明確に手を組むゲームが来るとは。

 

一部を除くプレイヤー達は、ツムリの説明を聞いて目を見開いた。

 

「はい。こちらの箱から1人ずつ、カードのくじを引いてデュオを決めて貰います。それではまず、一番右側に立っている瑠璃川四葉様からお願いします」

 

「……良いだろう」

 

まずは四葉が前に立ち、ツムリが持っている箱の穴に右手を入れる。

 

箱の中に入っているカードをいくらか適当に漁ってから、四葉は1枚のカードを箱の穴から取り出し、そのカードの絵柄からツムリに見せた。

 

「まずは1組目、ラミア・ブートンデュオ!」

 

「貴様か。よろしく」

 

「あ、あぁ……」

 

四葉が引いたカードに描かれていたのは、マゼンタの色をした豚の顔の絵柄。

 

それにより、“ブートン”と呼ばれた恰幅の良い茶髪の男―――“杉村(すぎむら)哲夫(てつお)”の隣に四葉が並び立ち、哲夫はクールな雰囲気の彼女に思わず気圧される。

 

「では次。朝霞夢乃様、お願いします」

 

「は、はい」

 

続けて、夢乃がツムリの前まで移動し、箱の穴に右手を入れる。

 

ガサゴソと漁った末に夢乃が取り出したカードには、茶色の雀の顔が描かれていた。

 

「2組目、ツッキー・ナッジスパロウデュオ!」

 

「君か。よろしく頼むよ」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

これにより、デュオを組む事になった夢乃と大智。

 

このゲームの間だけは純粋に味方同士となるため、2人は改めてお互いに挨拶を交わした。

 

「では続けて……」

 

「俺だな」

 

ツムリが言い切るより前に動き出したのは火炎。

 

彼は彼女が持つ箱の穴に右手を突っ込むと、最初の2人と違い、一番最初に触れたカードを迷わず取り出す。

 

そのカードに描かれていた絵柄を見て、火炎は「ほぉ」と面白そうに笑ってみせた。

 

「3組目、リザ・ギーツデュオ!」

 

「! 俺か……」

 

「ククク……お前さんを引いたのは、俺にとって幸運だと思っても良いのかな?」

 

「フッ……あぁ、損はさせないさ。よろしくな」

 

火炎は自身がデュオを組む事になったその相手―――英寿と握手を交わし、英寿も不敵な笑みでそう返す。

 

そして1組目、2組目、3組目のデュオが決まった事から、残った2人のプレイヤーはそのまま4組目のデュオとして組まれる事となった。

 

「最後に4組目、ヒヒ・クダールデュオ!」

 

「チッ、選択権なしかよ……まぁ良い。おいテメェ、俺の足引っ張んじゃねぇぞ」

 

「う、うん、もちろんだよ……!」

 

信吾が舌打ちしながらそう言い放つと、“クダール”と呼ばれた黒髪で童顔の青年―――“山内(やまうち)(きよし)”がビクビクと怯えた様子で頷く。

 

4つのデュオが決定したため、ここからいよいよゲームが始まる事となる。

 

「これで、全てのデュオが決まりましたね。ではこれより、デザイアグランプリ第2回戦、始まります!」

 

 

「うわあああっ!?」

 

「た、助けてくれぇ!!」

 

とある住宅街。

 

街の住民達の平穏は、突如として現れた怪物達によって崩された。

 

白と黒、2種類の色のタキシードスーツを着たジャマト―――“リバーシジャマト”の集団は、その手に持っている槍を構えて住民達に襲い掛かる。

 

そこへ、デザイア神殿から転移して来た四葉と哲夫のデュオと、夢乃と大智のデュオが駆け付けた。

 

「なるほど、リバーシジャマトというのは彼らの事か」

 

「いや、にしても何でタキシード? 確かに白いのと黒いのがいるが……」

 

「姿形なぞどうでも良い……どのような敵であろうと、捻じ伏せるのみ……!!」

 

「とにかく、襲われている人達を助けないと!!」

 

4人の中で、夢乃が真っ先に駆け出し、襲われている人達を助け出すべくリバーシジャマト達の下へ向かう。

 

それに四葉と哲夫が続き、大智も「やれやれ」と呟いてから動き出した。

 

「ジャッ!?」

 

「大丈夫ですか!? ここは危険です、逃げて下さい!!」

 

「あ、ありがとう……!!」

 

一般人の男性に向かって、黒リバーシジャマトが振り下ろそうとしていた槍を、夢乃が両手でキャッチし、黒リバーシジャマトを蹴りつける。

 

彼女に助けられた男性が大急ぎで逃げ出していくその近くでは、四葉と大智も生身でリバーシジャマト達を退け、哲夫も及び腰ながらもリバーシジャマトを両手で突き飛ばし転倒させていた。

 

そんな中、まずは四葉がウォーターバックルを取り出し、自身が装着しているデザイアドライバーに装填した。

 

≪SET≫

 

「変身!」

 

≪ARMED WATER≫

 

≪READY FIGHT≫

 

ポーズを決めた四葉はウォーターバックルを操作し、“仮面ライダーラミア・アームドウォーター”へと変身。

 

それを見た大智は不思議そうな目を向けた。

 

「おや、そのバックルで戦うのかい? ここらに水辺はないよ?」

 

大智の言う通り、4人が今いる住宅街には水辺らしき場所は存在しない。

 

放水するための水が補充てきなければ役に立たないアームドウォーターで、一体どうするつもりなのか。

 

「問題ない。水がなくとも、やれる事はある」

 

「……まさか」

 

それを聞いた大智がある可能性に思い至る中、ラミアは右手に出現したレイズウォーターを軽く宙に放り投げ、グリップ部分から銃身の部分に持ち替える。

 

彼女はそのまま、近くで夢乃に襲い掛かろうとしていた白リバーシジャマトに後ろから近付いて行き……。

 

「フン!!」

 

ガァンッ!!

 

「ジャーッ!?」

 

「「「!?」」」

 

なんと、そのままバットのようにレイズウォーターを振るい、白リバーシジャマトの後頭部を殴りつけ始めた。

 

後ろからいきなり殴られた白リバーシジャマトが倒れた後も、ラミアはそのまま他のリバーシジャマト達にもレイズウォーターを思いきり振りかぶり、勢い良く叩きつけていく。

 

「あぁ、やっぱりそう来たか」

 

「ありなのかよそれ……?」

 

「あ、あははは……」

 

ラミアが出した答えは至って単純。

 

水鉄砲として使えないのなら、鈍器として使えば良い。

 

もはや脳筋としか思えないような戦法に、大智はニヤニヤと笑い、哲夫は困惑し、夢乃は苦笑いを浮かべる。

 

しかし、このままラミアに獲物を奪われる訳にはいかない。

 

大智と夢乃、それからラミアとデュオを組んでいる哲夫もまた、自分達が持つバックルを取り出し、デザイアドライバーに装填する。

 

≪≪≪SET≫≫≫

 

夢乃は右手を左肩に置き、息を吹き出しながら首を回す動作を取り、キリッとした目をリバーシジャマト達に向ける。

 

大智と哲夫もそれぞれ変身ポーズを決めてから、同時にバックルを操作した。

 

「「「変身!」」」

 

≪GRAB!≫

 

≪CLASHOUT!≫

 

≪ZOMBIE≫

 

≪GYA!≫

 

≪MONSTER≫

 

≪ARMED SHIELD≫

 

≪≪≪READY FIGHT≫≫≫

 

夢乃はツッキー・ゾンビフォームに。

 

大智はナッジスパロウ・モンスターフォームに。

 

そして哲夫はマゼンタの色をした豚の戦士―――“仮面ライダーブートン・アームドシールド”に変身を完了し、一斉にリバーシジャマトと戦い始めた。

 

「先手必勝!」

 

≪POISON CHARGE≫

 

ツッキーは駆け出すと同時に、ゾンビブレイカーのポンプ部分を左手で操作。

 

刀身の鎖鋸が高速回転し、ツッキーは一番近くにいた白らリバーシジャマトを斬りつけた。

 

≪TACTICAL BREAK≫

 

「てやぁ!!」

 

「ジャジャーッ!?」

 

斬られた白リバーシジャマトは爆発を起こし、力なくその場に倒れ込んだ。

 

その他の面々も、それぞれの戦闘スタイルでリバーシジャマト達を攻撃する。

 

≪MONSTER STRIKE≫

 

「ハッ!!」

 

「ジャッ!?」

 

≪SHIELD STRIKE≫

 

「どっせぇい!!」

 

「ジャーッ!?」

 

ナッジスパロウはモンスターグローブによる右ストレートで、ブートンはレイズシールドを正面に構えたシールドバッシュでそれぞれ1体のリバーシジャマトを吹っ飛ばし、吹っ飛ばされた2体のリバーシジャマトも爆発。

 

リバーシジャマト達がドサリと地面に倒れ込んだ。

 

「あ、あれ? なんか、あんまり強くないような……」

 

「な、何だ、意外と大した事ないじゃないか! これなら……!」

 

あっさりやられたリバーシジャマト達の倒れている姿を見て、ツッキーは困惑し、ブートンは自力で敵を倒せた事で気を大きくする。

 

しかし、1体の黒リバーシジャマトをレイズウォーターで殴り倒していたラミアは、倒れているリバーシジャマト達を見て不審に思っていた。

 

「……いや、何かおかしい」

 

「「え?」」

 

ラミアの発言に、ツッキーとブートンが首を傾げたその時。

 

2人は思わぬ光景を目撃した。

 

「「「ジャ〜……!」」」

 

「「ッ!?」」

 

揺らめく炎の中。

 

地面に倒れていたはずのリバーシジャマト達が突如、その場からムクリと立ち上がり、何事もなかったかのように復活してしまった。

 

リバーシジャマト達は全くダメージを受けている様子はなく、ツッキーとブートンは驚愕した。

 

「ジャマトが復活した!? 何で!?」

 

「おいおい、どうなってんだよ!?」

 

「ふむ、これは……」

 

「「「ビデテテーッ!!」」」

 

リバーシジャマト達はすぐさま槍を構え直し、ツッキー達に襲い掛かって来た。

 

振り下ろされて来た槍を回避したツッキーは、即座にゾンビバックルを右手で操作した。

 

≪ZOMBIE STRIKE≫

 

「これなら、どう!?」

 

「ジャ、ァッ……!?」

 

ツッキーは左手のバーサークローを突き出し、1体の白リバーシジャマトの胴体に深く突き刺した。

 

その爪の先端から注入される猛毒が、白リバーシジャマトを体内から徐々に蝕んでいき、猛毒に犯された白リバーシジャマトがその場に倒れ伏す。

 

今度は倒せただろうか?

 

白リバーシジャマトが倒れた後も、ツッキーはゾンビブレイカーを構え直してから警戒する。

 

すると数秒後。

 

「……ジャジャッ!」

 

「!?」

 

猛毒に犯されて倒れたはずの白リバーシジャマトが、ムクリと起き上がり復活を果たした。

 

ゾンビフォームの猛毒も通用しない事がわかり、ツッキーとブートンは動揺を隠せない。

 

「そんな、毒でも駄目なの……!?」

 

「う、嘘だろ!? じゃあ、こいつらを倒す事はできないってのか……!?」

 

「いや、それはあり得ない」

 

別の白リバーシジャマトを蹴り倒したラミアと、黒リバーシジャマトが振り下ろして来た槍をモンスターグローブで受け止めたナッジスパロウが2人に告げる。

 

「最終戦のラスボスならまだしも、こんな2回戦の段階で倒せないジャマトが現れるなど、そうそうない事だ」

 

「彼女の言う通りだよ。必ず何か、攻略法はあるはずだ」

 

「攻略法って……」

 

「一体、どうやって倒せば……!?」

 

 

場所は変わり、とある動物園跡地。

 

すっかり廃墟と成り果てたこちらのエリアでは、英寿と火炎のデュオと、信吾と清のデュオがリバーシジャマトと対峙していた。

 

≪≪SET≫≫

 

「「変身!」」

 

≪MAGNUM≫

 

≪ARMED DRILL≫

 

≪≪READY FIGHT≫≫

 

英寿はギーツ・マグナムフォームに、火炎はリザ・アームドドリルに変身する。

 

ギーツは前回の第1回戦でブーストタイムを発動したため、彼の手元にブーストバックルはない。

 

加えて、ツッキーから借りたハンマーバックルも彼女に返しており、彼が現在所持しているのはマグナムバックルのみ。

 

もちろん、その程度の事で焦るようなギーツではない。

 

「さて。今回は果たして、どういう展開になっていくのやら」

 

ギーツの構えたマグナムシューター40Xが、前方から迫り来ようとするリバーシジャマト達を片っ端から狙い撃ちにしていく。

 

ギーツに狙撃された複数のリバーシジャマトの内、立ち上がろうとした黒リバーシジャマトを、後ろに回り込んだリザがレイズドリルで力強く薙ぎ払う。

 

一方、信吾と清もまた、ライダーの姿に変身しようとしていた。

 

「出遅れちまったか……おい、何やってんだテメェ!! チンタラしてんじゃねぇよ!!」

 

「うっ、ご、ごめんって……!」

 

「チッ……クソが!」

 

≪≪SET≫≫

 

信吾に怒鳴られた清がビクッと怯え、チッと舌打ちした信吾は取り出したチェーンアレイバックルを、清は慌ててクローバックルをデザイアドライバーに装填。

 

信吾は右手で目の前の相手を引っ掻くような動作をした後、左手の握り拳を正面に突き出したポーズを決める。

 

それに続いて清もポーズを決めた後、2人同時にバックルを操作した。

 

「「変身!」」

 

≪ARMED CHAIN ARRAY≫

 

≪ARMED CLAW≫

 

≪≪READY FIGHT≫≫

 

信吾はマントヒヒを模した戦士―――“仮面ライダーヒヒ・アームドチェーンアレイ”に、清は薄茶色のラクダを模した戦士―――“仮面ライダークダール・アームドクロー”に変身し、リバーシジャマト達と戦闘を開始。

 

ヒヒはレイズチェーンアレイを構えて積極的にリバーシジャマトに挑みかかるが、クダールはレイズクローを構えたまま、その場から動け出せずにいた。

 

「おい、何やってんだ!! さっさと戦え!!」

 

「そ、そんな事を言われても……俺、あんまり戦うの得意じゃなくて……!」

 

「あぁん!? 何アホな事ほざいてやがる!!」

 

「ひっ!?」

 

戦いに消極的なクダールにヒヒが怒鳴りつける中、そこにリバーシジャマト達が迫る。

 

それに気付いたヒヒはクダールの尻を蹴りつける形で突き飛ばし、自身のチェーンアレイバックルを操作する。

 

「クソが、俺1人でスコアを稼いでやる……!!」

 

≪CHAIN ARRAY STRIKE≫

 

「おらぁっ!!!」

 

「「「ジャーーーッ!?」」」

 

「おっと……!」

 

「ぬぉ危なっ!?」

 

ヒヒがレイズチェーンアレイの鎖鉄球を乱暴に振り回し、周囲のリバーシジャマト達を蹴散らしていく。

 

ギーツとリザが流れ弾を受けないよう回避する中、レイズチェーンアレイの鎖鉄球による一撃を受けたリバーシジャマト達が次々と爆発し、その場に倒れ伏していく。

 

それを見たヒヒはますます調子に乗り始めていた。

 

「おいおい、どうしたぁ? どんな敵なのかと思えば、大した事ねぇなぁ!!」

 

「はぁ……全く、素行の悪い奴め」

 

倒れているリバーシジャマトを見下ろしながら嘲笑するヒヒに対し、小声で密かに陰口を叩くリザ。

 

ヒヒの攻撃に自身も危うく巻き込まれそうになったのだから、彼がそのような反応をしてしまうのも無理からぬ話と言えるだろう。

 

しかしこちらでも、彼らにとって想定外の事態が発生した。

 

「「「ジャ~……」」」

 

「!? 何……ッ」

 

「あぁっ!? どうなってやがる……!?」

 

ヒヒの攻撃で倒れたはずのリバーシジャマト達が、その場から次々と起き上がり、再びライダー達に襲い掛かって来たのだ。

 

これにはヒヒやクダール、リザだけでなく、デザイアグランプリの参加経験が豊富なギーツでさえも不思議そうな様子で見ていた。

 

「倒したはずなのに起き上がる、か……普通に攻撃するだけでは駄目って事だな」

 

「「「ジャジャーッ!!」」」

 

「おっと、また来るか!」

 

「チッ……調子に乗んなクソがぁ!!!」

 

その後も、倒されては何度も復活するリバーシジャマト達を相手に、必死に戦い続けたライダー達。

 

結局、最初の戦闘では誰もリバーシジャマトを1体も倒す事ができないまま、リバーシジャマト達が何処かに撤退していく形で、戦闘が終了するのだった。

 

 

「皆さん、お疲れ様でした」

 

その後、デザイア神殿のサロンに戻って来たプレイヤー達。

 

ギロリから労いの言葉をかけられる中、一同は戦いの疲労を取るべく休息を取っていた。

 

「撤退したリバーシジャマト達が次に現れるまで、いくらか時間があると思われます。このサロンで休むも良し。一度自宅に帰るのも良し。皆さんのお好きなようにお過ごし下さい」

 

そう言ってギロリが一旦退室した後、ソファに座って休んでいた夢乃は大きく溜め息をついた。

 

「結局、誰もジャマトを倒せてないままかぁ……」

 

現時点ではどのデュオも、スコアは0点のままである。

 

それもそのはず。

 

今いるプレイヤー達の中で、リバーシジャマトを倒す事ができた者はまだ誰もいない。

 

何度倒してもすぐに復活してしまうリバーシジャマトの攻略法がわからず、夢乃はソファに背を着けて天井を見上げる他なかった。

 

その一方、カウンター席の方では英寿が紅茶を、四葉がコーヒーを飲みながら、スパイダーフォンに映るスコア表を眺めていた。

 

「どれだけ攻撃しても倒せないジャマトか……まぁ、まずは俺達が点を頂こうかな」

 

「図に乗るな。貴様のそれも、実は単なる強がりなんじゃないのか?」

 

「フッ……どっちだと思う? 先輩」

 

このような状況下でも、互いに挑発し合う事を忘れない英寿と四葉。

 

2人の視線の間を、火花がバチバチと飛び散っているのを他所に……壁際のソファに座っていた大智は、頭の中で思考を張り巡らせていた。

 

(何故、僕達は誰もリバーシジャマトを倒す事ができなかったのか……何か、奴らを倒すための条件を満たせていないからか……?)

 

そもそも、何故リバーシがゲームのお題になっているのか。

 

何故、プレイヤー同士でデュオを組ませたのか。

 

スパイダーフォンのスコア表に視線を移しながら考える大智だったが……ここで彼は、ある事に気付いた。

 

(! いや、待てよ……)

 

スコア表に映っている“ある物”。

 

それを見た大智は、数十秒ほど脳をフル回転させた後、ある確信に至った。

 

「……夢乃さん、少し良いかな」

 

「? はい、何でしょうか」

 

大智は夢乃に対して右手で手招きし、彼女を連れてサロンを出た先の通路まで移動する。

 

わざわざ2人きりの状況を作って、一体何だろうかと考える夢乃の方に大智が振り向き、彼女にある事を伝え始めた。

 

「今回、僕達は誰1人としてリバーシジャマトを倒せなかった。そうだね?」

 

「は、はい、その通りですけど」

 

「そのリバーシジャマトの事で、君にだけ伝えておきたい事があってね」

 

「?」

 

未だよくわかっていない夢乃の耳元に、大智は小声でその話したい内容を伝える。

 

その内容を聞き、夢乃は驚いた表情で大智を見た。

 

「……え!? それって、本当なんですか……!?」

 

「実践していないから、今はまだ推測の段階でしかないけどね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上手くいけば、僕達が最初にスコアを手に入れられるかもしれない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから、ゲームは大きく動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




仮面ライダーギーツ!

大智「見つけたよ、リバーシジャマトの攻略法……!」

英寿「こんな所でお前と再会するなんてな」

火炎「ジャマトとは一体どういう存在か……興味深いと思わないか?」

信吾「カスならカスなりに、役に立つための方法ってのがあるよなぁ……?」
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