仮面ライダーギーツエクストラ 追憶:知られざるゲーム 作:ロンギヌス
今現在、ガッチャードの33話を繰り返し見直している真っ最中。めっちゃゴージャスで素敵でございますカグヤ様。あと未遂とはいえ。まさかキングスワールドエンドが発動されるとは。
そんな話はさておき、今回で第3回戦は終了。今回はラミアのとある必殺技で、ギーツ本編の6話や11話でも見られたグルグルカメラワークをイメージしてみて下さい。
それではシャークフォームの活躍、とくとご覧あれ。
あ、オリライダー募集もまだ続いてます。
・主なプレイヤー
瑠璃川四葉/仮面ライダーラミア
今井透/仮面ライダートゲッチ
石村火炎/仮面ライダーリザ
猿山信吾/仮面ライダーヒヒ
朝霞夢乃/仮面ライダーツッキー
五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ
浮世英寿/仮面ライダーギーツ
参加人数:32名
現在生き残っている人数:5名
『デザイアグランプリ第3回戦かくれんぼゲーム、残り10分です! ライダーの皆さん、最後まで踏ん張って下さい!』
ツムリのアナウンスが響き渡る館内。
鬼ジャマト軍団との戦いは、佳境を迎えようとしていた。
「テピゼラデラサ!!」
「ッ!!」
シャークバックルの力により、シャークフォームの姿へと変身したラミア。
その姿を見た大鬼ジャマトは金棒を振り上げ、ラミアを叩き潰そうと勢い良く振り下ろす。
しかし、ラミアは横に転がって回避し、その手に構えていたシャークワイルダーを背後に向かって突き出した。
「ふっ……!!」
「ジャッ!?」
背後から襲い掛かろうとしていた小鬼ジャマトが吹っ飛ばされ、そこから続けて周囲の小鬼ジャマト達も薙ぎ払っていくラミア。
正面に立ち塞がった小鬼ジャマトの胴体に突き立てた後、長い柄部分に取り付けられているリールを掴んだ彼女は、それを素早く1回転させる。
≪SPLASH≫
「ジャ!?」
電子音と共に、小鬼ジャマトに突き立てられているジャークワイルダーの三叉の穂先を水流が覆い始める。
小鬼ジャマトが焦り出す中、ラミアは両手に力を込め、突き立てていたシャークワイルダーを強く前に押し込んだ。
≪TACTICAL FANG≫
「でやぁっ!!!」
「「「ジャーッ!?」」」
シャークワイルダーの穂先から伸びた鋭いエネルギー刃が、突き立てられていた小鬼ジャマトだけでなく、その後方に立っていた小鬼ジャマト達も巻き込むように貫通。
小鬼ジャマト達が爆散した後、ラミアはすぐにその場から跳躍し、大鬼ジャマトが振り下ろして来た金棒を回避。
金棒が床を破壊する中、ラミアは空中で回転してから、他の小鬼ジャマト達を狙撃していたギーツのすぐ隣に着地した。
「調子が出て来たみたいだな、ラミア」
「ギーツ、貴様は手出ししてくれるな。あのジャマトは私が倒す」
「ん?」
ラミアがシャークワイルダーで指したその先で、床に減り込んだ金棒を乱暴に引っこ抜く大鬼ジャマト。
首をコキコキ鳴らす大鬼ジャマトの首元には、今も小判のペンダントが2つ吊り下げられている。
「へぇ、ツッキーのためにか?」
「誤解するな。これまで奴には散々してやられた……奴ばかりは、私の手で捻り潰さなければ気が済まん!!」
右足を強く踏み込み、ラミアは大鬼ジャマトに向かって駆け出して行く。
ギーツの近くで小鬼ジャマトを殴り倒していたナッジスパロウは、そんな彼女の姿を見据える。
「まさか彼女、奴を倒すつもりなのか……?」
先程まで大鬼ジャマト相手に、あれだけ苦戦を強いられていたというのに。
困惑するナッジスパロウの疑問に答えるように、壁際に横たわる夢乃を守るように立っていたギーツが、近くの小鬼ジャマトを蹴り飛ばしてから語りかけた。
「よく見ておけ、ナッジスパロウ」
「何?」
「こうなったらもう、あの女は止まらないぞ……!」
「ッ……四葉、さん……!」
◆
「ポスビリ、デオズカカッ!!」
ラミアを返り討ちにするべく、金棒を振りかぶる大鬼ジャマト。
跳んで来たラミア目掛けて、強烈な一撃を炸裂させようとしたが……。
「はっ!!」
「!? ラサツーム……!?」
金棒が命中しそうになるその直前。
ラミアの左腕のリール状の手甲から釣り糸のようなワイヤーを射出され、それが天井のシャンデリアに巻きつけられ、跳躍していたラミアの身体が引っ張られる。
大鬼ジャマトが金棒を振り抜いた時には、既にラミアはその場にはおらず、シャンデリアの上に乗り込んでいた。
「ツカカビ……ジャーッ!!」
「ふっ!!」
「ジャーッ!?」
天井を見上げた大鬼ジャマトは金棒を投げつけ、シャンデリアに乗っているラミアを狙うが、それを見たラミアはすぐに飛び降りる。
金棒が命中したシャンデリアが落下し、その真下に立っていた1体の小鬼ジャマトが下敷きにされたその一方で、ラミアは再び左腕のリールからワイヤーを射出。
離れた場所に立っていた小鬼ジャマトを強く引っ張り寄せ、大鬼ジャマトに激突させた。
「「ジャジャッ!?」」
「ふっ……!!」
小鬼ジャマトが激突し、転倒する大鬼ジャマト。
そこにラミアが転がり込むように接近し、大鬼ジャマトの首元にある2つの小判のペンダントを掴み、無理やり引っ張ってから後ろに退避。
ラミアの左手には、2つの小判のペンダントが収まっていた。
「貴様に奪われた分……確かに返して貰った」
≪SECRET MISSION CLEAR≫
「ん?」
聞こえて来た音声に反応し、ラミアはスパイダーフォンを取り出す。
その画面には【鬼ジャマトに奪われた小判を取り返す】と表示されており、ラミアの足元にマゼンタ色のミッションボックスが出現。
ラミアが蓋を開いたその中には、ブーストバックルが収納されていた。
「ほぉ……良いタイミングで手に入った」
≪SET≫
≪DUAL ON≫
≪GRUAAAAAA!≫
「はっ!!」
「ジャーッ!?」
取り出したブーストバックルを構えたラミアは立ち上がり、デザイアドライバーの左側に装填。
ブーストバックルのハンドル部分を回した後、空っぽになった足元のミッションボックスを強く蹴り飛ばし、小鬼ジャマトの顔面に炸裂させる。
そして鮫の咆哮と共に変身音が鳴り響く中、ラミアの下半身にはブーストフォームの装甲が装着された。
≪SHARK & BOOST≫
≪READY FIGHT≫
「ふぅぅぅぅ……はっ!!」
「ジャ……ッ!?」
“シャークブーストフォーム”となったラミアは大きく息を吐いた後、瞬時にその場から駆け出した。
反応が遅れた大鬼ジャマトはすぐに迎撃できず、ラミアが突き立てて来たシャークワイルダーの一突きで大きく退けられた後、ラミアは再びシャークワイルダーの柄のリールを回転させる。
≪SPLASH≫
≪TACTICAL FANG≫
「でやぁっ!!」
「「「「「ジャーーーッ!?」」」」」
穂先に水流が纏われたシャークワイルダーを、ラミアは小鬼ジャマト達に向かって投擲。
投げられたシャークワイルダーが、小鬼ジャマト達の胴体を貫通しては次々と爆散させて行き、やがてその先の壁に突き刺さった。
その間に、ラミアは両腕のリールから射出したワイヤーを大鬼ジャマトの持っている金棒に巻きつけ、力強く引っ張る事で大鬼ジャマトの手元から大きく離させた。
「ラサラチャオ……!?」
「さぁ、終幕の時だ」
≪BOOST TIME≫
武器を失った大鬼ジャマトが焦っている隙に、ラミアはシャークバックルを操作し、続けてブーストバックルのハンドル部分を2回連続で操作。
ラミアが姿勢を低くして構えると、両足の装甲に付いているマフラーから炎が噴射され、両足にエネルギーが収束していく。
「はっ!!」
「ふんっ!!」
その一方で、ギーツとナッジスパロウもまた、エントランスホールにいる小鬼ジャマト達の数を大きく減らしつつあった。
残りの小鬼ジャマトも一気に殲滅するべく、背中合わせになった2人はそれぞれ必殺技の態勢に入る。
「こっちも決めるぞ、ナッジスパロウ」
≪MAGNUM≫
「ふっ、君に言われるまでもないよ」
≪GYA!≫
ギーツはマグナムシューター40Xをライフルモードに切り替え、スロット部分にマグナムバックルを装填。
ナッジスパロウもドライバーに装填しているモンスターバックルを2回連続で叩き、両者は同時に必殺技を繰り出した。
≪MAGNUM TACTICAL BLAST≫
≪MONSTER STRIKE≫
「「はぁっ!!」」
「「「「「ジャジャジャーーーッ!?」」」」」
マグナムシューター40Xから放たれた強力な弾丸と、ナッジスパロウのモンスターグローブから放たれた強力な拳。
その場にいた小鬼ジャマト達が全滅した一方、大鬼ジャマトと対峙していたラミアもまた、必殺技を繰り出そうとしていた。
「ふっ!!」
「ジャ……ッ!?」
エネルギーの収束した両足で駆け出したラミアは、一瞬で大鬼ジャマトの目の前まで接近。
大鬼ジャマトの頭部を踏み台に、真上に大きく跳んだラミアは後ろに1回転した後、再びブーストバックルのハンドル部分を操作し、大鬼ジャマト目掛けて一気に急降下していく。
≪SHARK BOOST≫
≪GRAND VICTORY≫
「はぁっ!!!」
ドゴォォォンッ!!!
「ジャ、ァ……ッ!!?」
ブーストの力で加速したラミアが、右足で繰り出した凄まじい一撃。
それは巨大な鮫のようなエフェクトを纏い、喰らった大鬼ジャマトを床へ大きく減り込ませた。
瓦礫が宙に舞う中、大鬼ジャマトの胸部を踏みつけたラミアの右足が、大鬼ジャマトの身体からミシミシと鈍い音を響かせ……。
「ッ……ジャーーーーーッ!!?」
最後は大鬼ジャマトの身体を、木っ端微塵に粉砕。
爆炎の中、ゆっくりと立ち上がったラミアは、その長い辮髪を優雅に靡かせるのだった。
◆
「よし、これで良いな」
その後。
負傷している夢乃を連れた四葉と英寿は、小鬼ジャマト達の目を上手く掻い潜り、2階エリアの寝室に身を潜める事にした。
英寿が寝室の扉の前に棚を倒し、小鬼ジャマト達に入って来られないよう細工している間に、四葉は夢乃の左腕の応急処置を完了させる。
「持っておけ、朝霞」
「あ、これ……」
四葉は大鬼ジャマトから取り返した小判のペンダントを、ベッドに寝かされた夢乃の右手に握らせる。
約束通り小判のペンダントを取り返した四葉に、夢乃は感謝の言葉を口にした。
「本当に、ありがとうございます」
「礼などいらん。私が勝手にやった事だ」
夢乃から感謝の言葉を告げられ、照れ臭そうにそっぽを向く四葉。
しかし彼女が視線を逸らした先では、壁に背をつけた英寿が腕を組んでニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「おい、何だその温かく見守っているかのような目は」
「相変わらず、先輩は素直じゃないなぁ~と思っただけさ」
「そのうるさい口を閉じるには一体どうすれば良い? いい加減、舌でも引っこ抜いてやろうか?」
「おぉ、怖い怖い」
おどけたように笑う英寿に、そんな彼を鋭く睨みつける四葉。
夢乃は左腕の痛みに表情を歪めつつも、そんな2人の様子を見て静かに微笑む。
その時。
館内のあらゆる所に設置されている柱時計が、午後の3時を迎えると共に大きく鳴り始める。
ゴーン……ゴーン……と鳴り響くそれは、ゲームの終了を知らせる合図でもあった。
「時間だな」
英寿がそう告げると共に、英寿、四葉、夢乃の3人はその場から転移。
他のフロアに隠れていた大智と火炎も転移し、5人はデザイア神殿のロビーへと集められた。
「皆さん、お疲れ様でした」
一同に労いの言葉を送ったツムリは、右手を翳してゲームのモニター画面を出現させる。
画面には6人のプレイヤーの名前が表示されていたが、その内の1人、退場してしまった哲夫の名前が【LOSE】の文字で塗り潰された。
「デザイアグランプリ第3回戦、かくれんぼゲームはこれにて終了。結果として、5名のプレイヤーが無事に生き残りました」
「ッ……杉村さん……」
「……」
退場してしまった哲夫の事を思い、悲しむ夢乃と、無言に徹する四葉。
2人の反応を他所に、ツムリは言葉を続けた。
「しかし、ここで残念なお知らせがあります」
「残念なお知らせだと?」
「はい。この中で1名のみ、これ以上のゲーム続行は危険だと判断され、ゲームマスターからドクターストップがかかりました。よって」
ツムリは移動し、横たわっている夢乃の前で立ち止まると、しゃがみ込んでから夢乃に告げた。
「朝霞夢乃様も、残念ながらここで脱落となります」
「ッ……」
「……まぁ、そうなります、よね」
夢乃の脱落。
それを聞いた四葉は険しい表情を浮かべ、逆に夢乃は納得したように小さく頷いた。
英寿もまた、その結果には納得の表情を見せていた。
「その傷、普通なら死んでもおかしくないくらいの状態だ。無事に生き残れただけでもラッキーだろう」
「はい、私もそう思います……願いを叶えられないのは少し残念ですけど、仕方ないですよね……あ、そうだ」
「?」
夢乃は右手に持っていたゾンビバックルを、四葉の方へと差し出す。
それを見た四葉は僅かに目を見開いた。
「これ、四葉さんが使って下さい。私はもう、ここまでですので……」
「……一応聞くが、何故私なんだ?」
「恩には恩で返す……それが、私の信条ですから」
「……そうか」
そう言われてしまっては、他に返す言葉もないのか。
四葉は夢乃の前でしゃがみ込み、夢乃が差し出して来たゾンビバックルを受け取る事にした。
「頑張って下さいね、四葉さん……私も、四葉さんの願いが叶うよう……応援してますから……」
四葉が受け取ったのを確認し、にこやかに微笑む夢乃。
その直後、夢乃のドライバーからツッキーのIDコアが消失し、夢乃の身体も青いノイズと共にその場から転移されていく。
≪RETIRED≫
夢乃の消失後、残されたデザイアドライバー。
四葉の足元に落下したそれは、ツムリによって回収された。
「それでは皆さん。次回はいよいよ最終戦となります。それまでごきげんよう」
それだけ告げてから立ち去って行くツムリ。
ツムリが去った後も、四葉は先程まで夢乃が横たわっていた場所を静かに見つめていた。
「朝霞……」
『私も、四葉さんの願いが叶うよう……応援してますから……』
「……すまない」
脱落前に夢乃が残した言葉。
それが四葉の頭の中で、何度も繰り返し響き渡る。
(貴様が思っているほど……私の願いは
夢乃から受け取ったゾンビバックルを、強く握り締める四葉。
その顔には、自身のせいで脱落してしまった夢乃に対する罪悪感が、色濃く浮かび上がっていた。
その心境を察したからか。
英寿は四葉に声をかけるような真似はせず、無言のまま静かにその場から立ち去って行く。
「……ふん」
その様子を、離れた位置から無言で眺めていた大智。
彼女を見据える彼のその目付きには、何処か不満そうな感情が表れていた。
「渋い顔してるねぇ」
「!」
それに気付いたのか、火炎は飄々とした様子で大智に語りかけてきた。
「せっかく勝ち残れたというのに、あまり嬉しくなさそうな顔じゃないか」
「……まさか。こうしてまた、ライバルの数が減ったんだ。僕にとっては実に喜ばし―――」
「本当は、別のライダーを脱落させたかったんじゃないのか?」
大智の台詞を遮るように、火炎が彼の耳元で囁いた一言。
それを聞いた途端、大智は横目で火炎の事を強く睨みつけていた。
「俺は見てたよ? お前さんが彼女を脱落させようとしているところを、ね」
「……何を言っているのかな? 君は」
「惚けなくても良い。わざわざ
◆
そう、火炎は知っていた。
それはかくれんぼゲームの最中、ラミアが洋館のエントランスホールにて、ニンジャフォームの能力で身を隠していた時の事。
『ふぅん、なるほど……あそこに彼女が隠れているのか……』
実はこの時、ナッジスパロウもまた、ラミアのすぐ近くに隠れていたのだ。
隠れ身の術で身を潜めているラミアの位置を特定した彼は、何処からか拾って来た皿を構えると、ラミアが隠れているすぐ近くの壁に向かって勢い良く投げつけた。
壁に叩きつけられた皿が割れて、その音で小鬼ジャマト達をラミアの下まで引き寄せるために。
パリィンッ!!
『―――ッ!?』
彼の目論見通り、皿の割れる音を聞きつけた小鬼ジャマト達はエントランスホールに集まり、ラミアの居場所を特定。
ラミアはそれを迎撃せざるを得ない状況に陥ったのである。
『ラミア……君には悪いけど、ここで脱落して貰わないと困るんだよねぇ』
◆
「まぁもっとも、それは失敗に終わったようだが」
火炎が告げた通り。
四葉を脱落させようとする大智の企みは、夢乃が四葉に味方し続けた事で失敗に終わった。
楽しそうに笑う火炎に対し、不快そうな表情を隠さない大智だったが、火炎はそれに構わず大智の肩に腕を乗せ、会話を続けた。
「ツッキーがラミアに味方していなければ、今頃自分の計画は上手く行っていたはず……そう考えているように見えるよ。今のお前さんの顔は」
「人聞きの悪い事を言わないで貰えるかな。僕はただ、ゲームに勝つために一生懸命だっただけさ」
「ふむ、そうか。ならそういう事にしておこう」
大智の肩に乗せた腕を払い除けられてもなお、楽しそうな笑みを崩さない火炎。
鼻歌を歌いながら去って行く火炎の後ろ姿を睨みつけながら、大智は少しズレかけていた眼鏡を指先でかけ直す。
(全く、彼も彼で食えない男だな……)
火炎の推測は、大方正解である。
ゲーム中、大智が夢乃に揺さぶりをかけたのも、夢乃の四葉に対する信用を下げる事で、彼女が四葉に味方しないようにするため。
全ては、四葉をこの第3回戦で脱落させるためにやった事だった。
そうまでして、大智が四葉をゲームから排除しようとした理由はただ1つ。
第2回戦でも見せていた、目的のためならライダーにも攻撃を仕掛ける四葉のスタイルを、大智は心の底から危険視していたのである。
「やれやれ……人の心というのは、難しい物だね」
自らの思い通りにならなかったにもかかわらず。
大智は僅かにだが、その口角を吊り上げる。
この程度の事では決してへこたれない。
最後まで諦めなければ、道はあるのだから。
そのポジティブな精神性は、良くも悪くもブレる事のない大智であった。
◆
とある植物園。
ジャマトの幼体達が不気味な鳴き声を上げている中、老齢の男は次のゲームに向けて作業を進めていた。
「ヘッヘッヘッ……いよいよ、
植物園の外に出た男は、目の前の存在を見上げながら高らかに笑う。
彼の目の前には、髑髏のような顔を持つ巨大な機関車が停車しており、その後部車両には複数のポーンジャマト達が乗り込んでいた。
「さぁお前達、ライダーを1人残らず始末しておいで……!!」
「「「「「ジャジャーーーーーッ!!!」」」」」
男の命令を受け、ポーンジャマト達が一斉に声を上げる。
それに呼応するかのように、髑髏のような顔を持つ巨大な機関車が、その不気味な両目を赤く光らせるのだった……。
To be continued……
仮面ライダーギーツ!
ツムリ「デザイアグランプリ最終戦、機関車ゲーム!」
英寿「今回も俺が勝つさ」
火炎「ここは1つ、手を組むべきではないか?」
大智「最後に勝つのはこの僕だ!!」
四葉「私の願いは―――」