仮面ライダーギーツエクストラ 追憶:知られざるゲーム   作:ロンギヌス

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お待たせしました、第30話の更新です。

いよいよ、第2章のデザグラ最終戦が始まります。

ライバル同士だの何だのと言いつつ、割と協力し合っている場面が多かった第1章の時とは違い、今回は正真正銘、本当の蹴落とし合いになります。

今回読んだ人の中には「大智てめぇ!」ってなる人もいるかもしれない←

それではどうぞ。














・主なプレイヤー

瑠璃川四葉/仮面ライダーラミア
今井透/仮面ライダートゲッチ
石村火炎/仮面ライダーリザ
猿山信吾/仮面ライダーヒヒ
朝霞夢乃/仮面ライダーツッキー
五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ
浮世英寿/仮面ライダーギーツ

参加人数:32名

現在生き残っている人数:4名











第30話:暴走、ジャマト機関車!

デザイアグランプリ第3回戦が終わってから数日後。

 

大学の講義が終わった修平は、教科書やノートをカバンにしまい、教室を出て校舎内を移動しているところだった。

 

そこに、後ろから声をかけて来る人物達がいた。

 

「やっほー、修平君」

 

「ん? あぁ、律子か」

 

声をかけて来たのは律子だった。

 

修平と同じく講義が終わった彼女は校舎を移動中、たまたま修平の後ろ姿を見かけた事で声をかけて来たのだ。

 

「修平君、今日って確かバイトは入ってなかったわよね?」

 

「あぁ、そうだが……って」

 

ここで、修平は気付く。

 

律子のすぐ後ろに、見知らぬ女性の姿を確認したからだ。

 

長い茶髪をストレートに下ろしたその女性は、白いトップスと黒いロングスカートを着用しており、清楚な雰囲気を醸し出していた。

 

「なぁ律子、そちらの人は?」

 

「あ、そういえば会うの初めてだっけ? 紹介しとくね、この子は私の友達の仁美ちゃん!」

 

「初めまして、黒澤仁美です。若槻さんの事は、律子さんからよくお話は伺っています」

 

「あ、あぁ、どうも」

 

長い茶髪の女性―――“黒澤(くろさわ)仁美(ひとみ)”がペコリとお辞儀をし、修平は戸惑いながらも挨拶を返す。

 

それを見た律子は、ニヤリと笑いながら修平に耳打ちする。

 

「仁美ちゃん、かわいいでしょ? でも襲っちゃ駄目だよ?」

 

「ばっ……おま、急に何言ってんだ」

 

「え~? だって修平君、こういう落ち着いた感じの女の子好きそうだし」

 

「お前が俺の何を知ってるんだ」

 

律子のペースに振り回され、修平はため息をつく。

 

そんな2人のやり取りを、仁美はクスクスと笑いながら眺めていた。

 

「お二人共、仲が良いんですね」

 

「えぇ、そりゃもう。この無愛想野郎はいつも手のかかる男で」

 

「俺からすればお前の方がだいぶ手がかかるけどな……って、んな事はどうでも良い。俺に何か用があって声かけたんじゃないのか?」

 

「あ、すみません。用件をまだ伝えていませんでしたね」

 

ハッと気付いた仁美がコホンと咳払いをし、改めて修平に向き直る。

 

「少し前、大学のすぐ近くに新しいスイーツ店ができたと聞きまして。これから律子さんと一緒に行ってみようと思っていたところなんです」

 

「んで、ちょうどそこに修平君の姿を見かけたからさ。どう、一緒にスイーツ食べに行かない?」

 

どうやら、律子と仁美はスイーツ店に向かう途中であり、たまたま見かけた修平の事も誘おうと声をかけてきたようだ。

 

その提案に対し、修平は少し考えた後、首を横に振った。

 

「悪い。誘ってくれたのは嬉しいが、今日はやめとく。これから人に会う予定なんでな」

 

「え~! 何でよ?」

 

「律子には前も話しただろ? 俺が暇じゃないって事は……」

 

「それって、例の人探しの事?」

 

「あぁそうだ。まぁそんな訳で、すみません黒澤さん」

 

「いえ、気にしないで下さい」

 

残念そうに眉を下げる律子と、笑って許してくれる仁美。

 

修平はそんな2人に頭を下げてから、すぐにその場を後にした。

 

「はぁ~全く、本当に人付き合いが悪いわねぇ修平君ったら……ごめんね仁美ちゃん」

 

「仕方ありませんよ。無理強いをする訳にはいきませんし……それにしても、彼は誰を捜しているんでしょうか?」

 

「あぁ~それね。アイツの妹さんの友達が、家出して以来ずっと行方不明なんだって」

 

「行方不明……?」

 

「そっ。それで修平君、その子を捜すために色んな人達に聞き込みして回ってるらしいの」

 

律子もまた、修平から妹のさゆりの友人である少女、小林紬に関する話は既に聞かされている。

 

そのため、事情を知らない仁美にも説明する律子だったが、この時、彼女は気付いていなかった。

 

「行方不明」という言葉を聞いたその時から、仁美の表情がほんの僅かに変化していた事に。

 

「まさか、あのゲーム(・・・・・)が関係して……私の考え過ぎかしら……」

 

「あれ、どしたの仁美ちゃん」

 

「あぁいえ、何でもありません」

 

「?」

 

仁美が小さく呟いた一言を聞き取れず、首を傾げる律子。

 

それに対し、仁美はお淑やかな笑顔で誤魔化すのだった。

 

 

「栗山さん、連絡付かないな……」

 

一方、大学を出た修平はと言うと。

 

この日、修平と同じく紬の行方を探している人物、栗山理祈と落ち合う予定だった。

 

紬の行方について、何か掴めた情報はないか確認するため、修平はスマホで理祈に連絡を取ろうとしているのたが、なかなか電話が繋がらない。

 

「まぁ、栗山さんも普段は仕事で忙しいって言ってたもんな……」

 

電話するタイミングを改めた方が良さそうかと、修平が考え始めていたその時。

 

スマホから着信音が流れ出し、修平はすかさず電話に出る。

 

「はい、もしもし」

 

『あ、修平君!! 君は今、何処にいる……!?』

 

スマホから聞こえて来たのは理祈の声だった。

 

ようやく話したい相手と電話が繋がり、修平はホッと胸を撫で下ろす。

 

「あぁ、栗山さん。ちょうど今、大学を出たところで」

 

『そっちは、そっちはまだ無事なのか!?』

 

「え、栗山さん……?」

 

しかし、何やら様子がおかしい。

 

聞こえて来る理祈の声は、かなり焦っているような声色だった。

 

その事に違和感を抱いた修平は、理祈の言葉の真意を尋ねる。

 

「あの、どうしたんですか?」

 

『すまない、あまり説明してる時間はない!! とにかく、君は何処か安全な場所に逃げるんだ!!』

 

「? それは一体どういう―――」

 

 

 

 

 

 

ポォォォォォッ!!

 

 

 

 

 

 

「―――え?」

 

その時だった。

 

修平の耳に、突然聞こえて来た大きな汽笛音。

 

こんな所で汽笛?

 

ここらに、機関車が通る線路なんてないはずなのに?

 

疑問に駆られた修平は、汽笛が聞こえて来た方角に視線を向ける。

 

『おい、どうした修平君!? 返事をしてくれ!!』

 

スマホから鳴り響く理祈の声も、今の修平には届かない。

 

何故なら今、修平はそれどころではなくなってしまっていたからだ。

 

「な、何だアレ……?」

 

修平が振り向いた方角。

 

その先から伸びて来たのは、黒く長い線路だった。

 

空中に浮かんでいるその線路は、やがて修平がいる頭上まで伸び、修平やその周囲にいる人達を困惑させる。

 

そして……。

 

ポォォォォォッ!!

 

「な、何だアレ!?」

 

修平の近くに立っていた、1人の男性が指差しながら叫ぶ。

 

それにつられて、他の者達も頭上に浮かぶ線路に一斉に目を向けた。

 

「ッ!? アレって……」

 

汽笛を鳴らしながら現れた物、それは長い列車だった。

 

その巨体に似合った巨大な車輪。

 

煙突から吐き出される黒い煙。

 

髑髏のような不気味なデザインをしたその蒸気機関車は、空中に浮かぶ線路の上を、猛スピードで爆走して来たのだ。

 

「列車……!?」

 

「いきなり何なんだ……!?」

 

あの列車は一体何なのか。

 

人々がそのような疑問を抱いていられる余裕は、すぐに消え去った。

 

「「「「「ジャジャーーーッ!!」」」」」

 

「「「「!?」」」」

 

髑髏の蒸気機関車に連結された、全部で7両ある後部車両。

 

それぞれの車両の扉が開き、そこから飛び出して来たのは、武器を装備した複数体のボーンジャマト。

 

その内の1体が、サラリーマンの男性のすぐ近くに着地した後、構えていた剣を振り上げて襲い掛かった。

 

「レレラサテテンピチャーッ!!」

 

「なっ……ぐあぁ!?」

 

斬られたサラリーマンの男性が、血飛沫を上げながら倒れ込む。

 

その光景を見た女性が悲鳴を上げ、それを切っ掛けに人々が混乱状態へと陥る。

 

「うわあああああっ!!?」

 

「な、何だよアレ!?」

 

「逃げろぉ!!」

 

逃げ惑う人々と、それを嗤いながら追い立てるポーンジャマト達。

 

逃げ遅れた人達が剣で斬られ、槍で貫かれ、次々と殺害されていく。

 

「何だ……何なんだこれ……ッ!?」

 

「ジャーッ!!」

 

目の前で繰り広げられている光景に、修平は戸惑いと恐怖が入り混じった感情を抱く。

 

そんな彼にも1体のボーンジャマトが襲い掛かり、直前で気付いた修平は振り下ろされて来た槍をかわすも、その際に持っていたスマホを落としてしまう。

 

しかし、拾う暇はないと判断した修平はすぐにその場から駆け出し、それをポーンジャマトが追いかける。

 

『おい、どうした修平君!! 大丈夫か!? 返事してく―――』

 

グシャリと鳴り響く鈍い音。

 

ポーンジャマトに踏み潰され、破損したスマホからはそれ以上、理祈の呼びかける声が聞こえて来る事はなかった。

 

 

「皆さん、大変お待たせしました」

 

一方、デザイア神殿では。

 

ツムリがナビゲートを行う中、4人のプレイヤーが集まっていた。

 

瑠璃川四葉。

 

五十鈴大智。

 

石村火炎。

 

浮世英寿。

 

これまでのゲームを勝ち抜いて来たプレイヤー達は、いよいよ最終戦に挑もうとしていた。

 

「デザイアグランプリ最終戦、機関車ゲーム! そのルールを説明いたします!」

 

「機関車ゲーム?」

 

「現在、たくさんのジャマトを乗せた機関車、ジャマトレインがジャマーエリアを爆走しています! そのジャマトレインの暴走を止めて、この世界を救う事のできたプレイヤーが、今回のデザ神となるのです!」

 

ツムリの後ろに出現したジャマーエリアのマップに、複数の赤い点と、白い髑髏マークが表示される。

 

複数の赤い点はボーンジャマト、髑髏マークはジャマトレインを指しており、その髑髏マークがマップ上を移動している様子が映し出されていた。

 

「という事は、今回はスコア勝負ではなさそうだね」

 

「ジャマトレインか……なるほど、実に興味深い」

 

「フッ、今回も俺が勝つさ」

 

「貴様の天下もここまでだ。今度こそ、私がデザ神になってみせる」

 

≪≪≪≪DESIRE DRIVER≫≫≫≫

 

デザイアドライバーを装着し、デザイア神殿からジャマーエリア内に転送される4人。

 

到着した彼らを待ち受けていたのは、既に何人分もの死体を作り上げているポーンジャマト達だった。

 

「おっと、いきなり地獄絵図か」

 

「向こうも随分やる気満々らしいな」

 

≪≪≪≪SET≫≫≫≫

 

英寿はブーストバックルを、四葉はシャークバックルとウォーターバックルを、大智はモンスターバックルを、火炎はドリルバックルをドライバーに装填。

 

ポーンジャマト達が駆け出すと同時に、4人も一斉に変身する。

 

「「「「変身!」」」」

 

≪BOOST≫

 

≪SHARK ARMED WATER≫

 

≪MONSTER≫

 

≪ARMED DRILL≫

 

≪≪≪≪READY FIGHT≫≫≫≫

 

ギーツ・ブーストフォーム。

 

ラミア・アームドウォーターシャーク。

 

ナッジスパロウ・モンスターフォーム。

 

リザ・アームドドリル。

 

変身を完了した4人のライダーが、襲い来るボーンジャマト達を迎え撃つ。

 

「はっ!!」

 

「ジャジャーッ!?」

 

ブーストパンチャーで加速したギーツのパンチが、1体のボーンジャマトを吹き飛ばす。

 

その近くではナッジスパロウが的確にボーンジャマト達を殴り倒し、リザが高速回転したレイズドリルでポーンジャマト達を力で薙ぎ払っていく。

 

そこから少し離れた場所では、右手にレイズウォーターを装備したラミアが空いている左手を使い、ドライバーに装填されている2つのバックルを順番に操作していた。

 

「雑魚共に構ってる暇はない」

 

≪SHARK WATER VICTORY≫

 

「ふっ……!!」

 

ラミアがその場で回し蹴りを繰り出すと、下半身に纏われたシャークフォームの装甲の機能により、彼女の周囲を激しい水流が流れ始める。

 

その水流がレイズウォーターに供給されていき、ラミアはその銃口をボーンジャマト達に向けてからトリガーを引いた。

 

「はぁっ!!」

 

「「「ジャーーーッ!?」」」

 

レイズウォーターから圧縮して放たれた水流弾の一撃が、軌道上に立っていたポーンジャマト達の胴体を貫通。

 

貫かれたポーンジャマト達が爆発したのを確認し、ラミアは続けてギーツ達と戦っているポーンジャマト達の方にも狙いを定める。

 

「どけっ!!」

 

「おっと!」

 

「ぬぉう!?」

 

「くっ……!?」

 

「「「「「ジャーーーッ!?」」」」」

 

ギーツ、ナッジスパロウ、リザが咄嗟に回避すると同時に、ラミアがレイズウォーターから連射した水流弾が、ポーンジャマト達を次々と貫き粉砕していく。

 

その威力は凄まじいもので、その場にいたポーンジャマト達は瞬く間に全滅した。

 

「ふん、他愛のない」

 

レイズウォーターの仕様上、アームドウォーターは本来、川や海などの水を補給できる場所でなければまともに活用できない。

 

その欠点をカバーしているのが、ラミアが下半身側に装備したシャークフォーム。

 

どんな場所でも自在に水流を発生させられるシャークフォームと組み合わせる事で、アームドウォーターは高い戦闘能力を発揮できるのである。

 

「流石だな、先輩」

 

「黙れ。貴様のためではない」

 

称賛するギーツを無視し、ラミアは取り出したスパイダーフォンでジャマーエリアのマップを確認する。

 

マップ上には今も複数のポーンジャマトが蔓延っており、ジャマトレインの位置を示す髑髏マークは変わらず街中を移動し続けていた。

 

「場所はそう遠くはない……ならば」

 

≪REVOLVE ON≫

 

ラミアはドライバーを回転させ、上下の装甲を入れ替えて“シャークアームドウォーター”の姿にチェンジ。

 

すぐさま両腕のリールからワイヤーを射出し、建物の屋根まで一気に飛び去って行ってしまう。

 

「どれ、俺も行きますか」

 

≪BOOSTRIKER≫

 

ギーツもまた、後方から走って来たブーストライカーに乗り込み、建物の壁を走る事であっという間に走り去っていく。

 

2人が我先にと向かって行くのを見て、ナッジスパロウは僅かに焦りを見せていた。

 

(マズい……このままだと、あの2人に先を越されてしまう……!)

 

今のナッジスパロウには、ギーツやラミアのような、長距離を素早く移動できる手段がない。

 

モンスターバックルしか持ち合わせていないのが、このような形で響く事になろうとは!

 

どうすれば逆転できるか、脳内で思考を張り巡らせるナッジスパロウ。

 

その時、後ろからナッジスパロウの肩に手を置く人物がいた。

 

「随分お困りのようだな」

 

リザだ。

 

彼はこれまでと変わらない、愉快そうな態度でナッジスパロウの肩をポンポン叩く。

 

真面目に逆転の策を考えているナッジスパロウからすれば、そんなリザの存在は少なからず不愉快だった。

 

「……そういう君は、随分余裕そうだな。良いのかい? あの2人に先を越されても」

 

「もちろん、俺も勝ちに行くつもりだよ。ただそうするには、俺も1つ策を講じなければならないと思ってね」

 

「策?」

 

「あぁ。どうだい、ナッジスパロウ? ここは1つ、手を組むべきではないか? 俺達2人で」

 

ナッジスパロウは仮面の下で目を見開く。

 

リザの口から告げられた、既に一度断っているはずの共闘の提案。

 

それを何故、今こうして再び提案して来たのか。

 

「君もしつこいね。前も言ったけど、僕の答えは……」

 

「ノー、なのは知っているよ。ならば俺は、それをイエスに変える事のできる手札を用意すれば良い訳だ」

 

「何だって……?」

 

一体何が言いたいのか。

 

その疑問に答えるように、リザは1つのレイズバックルを取り出すと、ナッジスパロウに見せつける。

 

それを見た途端、ナッジスパロウの反応が変わった。

 

「お前さんが今欲しいのは、こういうバックルじゃないのかい?」

 

「ッ……それは……!」

 

リザが取り出したのはプロペラバックル。

 

デザイアグランプリの第3回戦、かくれんぼゲームでの戦闘中、ラミアがいくつか落としてしまった小型バックルの内の1つ。

 

もしもに備え、それを回収していたリザは確信していた。

 

今こそ、手札の使い時だと。

 

「手を組むのなら、お前さんも一緒にジャマトレインまで連れて行ってやろう。どうだ? 悪い話じゃないだろう?」

 

「……ふむ」

 

ナッジスパロウは複眼の間を指先で触れる。

 

数十秒ほど考えた後、彼はリザに対し、自身の答えを告げる。

 

その内容を聞いたリザは、ただ静かに笑ってみせた。

 

 

「ジャーッ!!」

 

「ツームビビアビーッ!!」

 

「ぐぎゃあっ!?」

 

「ひっ……いやあああああ!?」

 

「に、逃げろ、逃げろぉ!!」

 

「皆こっちだ!! 早く!!」

 

ジャマトレインの暴走を止めるべく、ライダー達が動いている一方。

 

街中では今も、多くの人々が襲い来るポーンジャマトの集団から、必死に逃げ惑っていた。

 

ポーンジャマト達の侵攻は止まらず、被害は更に拡大していく。

 

「あっ!?」

 

「ジャ〜…ジャジャ〜ッ!!」

 

逃げようとしていた中学生の少女が1人、足元の瓦礫に躓いて転んでしまう。

 

そこに1体のポーンジャマトが迫り、その手に構えた剣を振り下ろそうとするが……。

 

「おらぁっ!!」

 

「ジャ!?」

 

直前で修平が乱入し、ポーンジャマトを突き飛ばして転倒させる。

 

ポーンジャマトが倒れている隙に、修平は転んだ少女に駆け寄り手を差し伸べる。

 

「大丈夫か!? 早く逃げろ!!」

 

「は、はい、ありがとうございます……!!」

 

少女を逃がした後、修平は倒れているポーンジャマトが落とした剣を拾い、その場から移動する。

 

走っている途中、彼は周囲の光景を見渡す。

 

崩落している建物。

 

燃え盛る家。

 

殺害された人達の死体。

 

どの方角に視線を向けても、そこには地獄のような光景しか広がっていなかった。

 

(何でだ、何でこうなっちまったんだよ……ッ!!)

 

ついさっきまで、街は平和そのものだったはず。

 

それがほんの短い時間で、あっという間に地獄へと様変わりしてしまった。

 

一体、何がどうしてこうなってしまったのか。

 

修平にはまるで理解できなかった。

 

「ッ……そうだ、栗山さん……!!」

 

先程までスマホで連絡を取り合っていた理祈。

 

彼は通話中、かなり焦っている様子だったが、その理由を修平は今になって理解した。

 

理祈もまた、今の自分と同じように、あの妙な怪物達に襲われていたのだと。

 

そこまで考えて、修平はある事に意識が向いた。

 

(さゆり、律子、黒澤さん、店長……他の皆は無事なのか……!?)

 

安否を確認しようにも、スマホを落としてしまったせいで連絡する事もできない。

 

一体どうするべきかと必死に考える修平だったが、そこに再び悲鳴が聞こえて来た。

 

「きゃあああああっ!?」

 

「……ッ!!」

 

悲鳴を聞き、急いで駆け出す修平。

 

彼が駆けつけた路地裏では、2体の槍を装備したポーンジャマトが、先程の中学生の少女に襲い掛かろうとしていた。

 

「や、やめて、来ないで!!」

 

「ッ……うおりゃあ!!」

 

「「ジャーッ!?」」

 

修平は手に持っていた剣を力強く振り回し、ポーンジャマト達を正面から2体纏めて斬りつける。

 

ポーンジャマト達が怯む中、修平は急いで少女を抱き起こした。

 

「逃げろ!! 早く!!」

 

「は、はい!!」

 

少女を再び逃がしてから、修平は両手で剣を構え、2体のポーンジャマト達と対峙する。

 

邪魔された事に怒っているのか、ポーンジャマト達は苛立った様子で地団駄を踏んだ。

 

「ピピゼラロ、アガラサーッ!!」

 

「くっ……!?」

 

ポーンジャマトが振り下ろしてて来た槍を何とか剣で防御し、修平は建物の壁まで追い込まれる。

 

そこからポーンジャマトの腹部を強く蹴りつけ、もう1体のポーンジャマトにぶつけて同時に後退させ事に成功。

 

その隙に、修平は何とか逃げ出そうとする。

 

(全部をいちいち相手にしてたらキリがない……何処か、何処かに安全な場所はないか……!!)

 

しかし、その時だった。

 

 

 

 

 

 

パァンッ!!

 

 

 

 

 

 

「―――ッ!?」

 

鳴り響く1発の銃声。

 

その音を聞き取ってから数秒後。

 

修平は自らの右肩に、とてつもない痛みを感じ始めた。

 

(な……何、が……ッ)

 

倒れた後、修平は見た。

 

自身が逃げるため、背を向けた方角。

 

その先に、1丁の拳銃を構えているポーンジャマトの姿を。

 

修平は理解した。

 

自分の右肩は、あの怪物に撃たれたのだと。

 

「痛ッ……クッソ……飛び道具なんてありかよ……!!」

 

地面に倒れた修平は起き上がれない。

 

右肩から血を流し、倒れて動けない修平の姿を、2体の槍を構えたポーンジャマト達が見下ろす。

 

そこに、また聞き覚えのある悲鳴が聞こえて来た。

 

「いやぁ!? や、やめて、離してぇ!!」

 

先程、修平がポーンジャマトから助け出し、逃がそうとしたあの少女だ。

 

彼女もまた、逃げた先で別のポーンジャマト達に見つかってしまい、修平が倒れている近くまで引き返して来たのだ。

 

しかし、逃げ道を失った少女はとうとうポーンジャマト達に追い詰められ、地面に引き倒されてしまう。

 

「や、やめ―――」

 

「「「「「ピアーブッ!!」」」」」

 

少女の抵抗も空しく、ポーンジャマト達の構えた槍が、一斉に突き立てられる。

 

何本もの凶刃に貫かれ、ゴボッと血を吐き出した少女は、その目から涙を流しながら絶命。

 

修平が見ている目の前で、ピクリとも動かなくなってしまった。

 

そして……。

 

「「クロカカモ、ピアーブ!!」」

 

ドスドスゥッ!!

 

「……ッ」

 

倒れている修平の背中にも、2本の槍が突き立てられる。

 

修平の口から、ゴフッと溢れ出す赤い鮮血。

 

顔が地面に付いた修平は、徐々にその意識が薄まりつつあった。

 

(嘘、だろ……俺……死ぬ、のか……こんな所で、こんなあっさり……ッ)

 

嫌だ。

 

駄目だ。

 

まだ、死ぬ訳にはいかない。

 

そう自分に語りかける修平の視界は、暗い闇に包まれていく。

 

自分の瞼が閉じていくのを、修平は止められなかった。

 

(さ、ゆ……り……)

 

脳裏に浮かび上がる、大切な妹の姿。

 

妹は、今何処にいるだろうか。

 

果たして、妹は無事なのだろうか。

 

そんな疑問を抱き続けたまま……修平の意識は完全に、深い闇の奥底へと落ちて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!!」

 

そんな事が起きているなど、露も知る由がないライダー達は現在。

 

空中に浮かぶ線路を爆走しているジャマトレインを発見し、その後部車両に乗り込もうとしていた。

 

ギーツはブーストライカーに乗り込み、建物から建物へと壁を猛スピードで走り抜けていく。

 

ラミアは両腕のリールから伸ばしたワイヤーを利用し、建物から建物へ飛び移る事で、爆走するジャマトレインに追い付こうとする。

 

「おっと、見えて来たな」

 

更にその後ろからは、アームドプロペラの姿にチェンジしたリザが、右手のレイズプロペラを回転させて大急ぎで飛来。

 

その両足にはナッジスパロウが掴まっており、リザに運ばれる形でジャマトレインへと向かっていた。

 

「じゃ、俺が一番乗りだな」

 

「させるものか……!!」

 

「どれ、このまま突っ込もうか」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

ギーツを乗せたブーストライカーがビルの壁を走り抜け、ジャマトレインまで大きく跳躍。

 

遅れは取るまいとしたラミアは、射出してワイヤーをジャマトレインの後部車両に引っ掛け、ワイヤーを収納する事で一気にその距離を縮めていく。

 

ナッジスパロウを連れたリザもまた、そのままジャマトレインの後部車両に向かって突撃し、第3車両の壁を破壊する事で、結果として4人はほぼ同じタイミングで、ジャマトレインに追いつく事に成功した。

 

「ふぅ……何とか着いたな」

 

「だが残念。乗客達は皆、無賃乗車をした俺達にご立腹らしい」

 

「「「「「ジャ〜……!!」」」」」

 

4人が辿り着いた、座席が複数並んだ後部車両。

 

そこには何体ものポーンジャマトが乗り込んでおり、その全員が既に武器を構えて戦闘態勢に入っていた。

 

ナッジスパロウは冷静に車両内の状況を窺い、車両の奥にある扉へと視線を向ける。

 

「列車を止めるには、一番先頭の機関室に向かう必要がありそうだね」

 

「なら、そこには俺が向かおう。お前らは安心してジャマトを倒すと良い」

 

「待て、浮世英寿。貴様だけは絶対に行かせんからな」

 

「やれやれ。本当に何処までも、血の気が多い面子だねぇ……」

 

むしろここまで来たからこそ、このバチバチ具合なのかも知れない。

 

火花を散らし合うギーツとラミアを見てリザがそう思う中、ポーンジャマト達が次々と4人に襲い掛かる。

 

しかし、今更ポーンジャマト相手に苦戦するような彼らではなく、4人は落ち着いて対処していく。

 

この内、ドライバーからウォーターバックルを取り外したラミアは、右手でドライバーを半回転させた後、空いた右側のスロットにゾンビバックルを装填した。

 

≪REVOLVE ON≫

 

≪SET≫

 

≪DUAL ON≫

 

≪ZOMBIE SHARK≫

 

≪READY FIGHT≫

 

「ふっ……!!」

 

「ジャッ!?」

 

ボディを半回転させ、上半身側にゾンビフォームの装甲を纏ったラミアは“ゾンビシャークフォーム”へと変化した後、ポーンジャマトが突き立てて来た槍を左手で難なくキャッチ。

 

槍を掴んで離さないまま、その柄部分にゾンビブレイカーのポンプを引っ掛け、器用にスライドさせる。

 

≪POISON CHARGE≫

 

≪TACTICAL BREAK≫

 

「はぁっ!!」

 

「「「ジャジャーッ!?」」」

 

鎖鋸を高速回転させたゾンビブレイカーで、ラミアは前方に立っていた3体のポーンジャマトを纏めて一閃。

 

その一撃は車両の窓ガラスを粉々にぶち割り、座席の背もたれすらも盛大に破壊してみせた。

 

≪DUAL ON≫

 

≪GET READY FOR≫

 

≪BOOST & MAGNUM≫

 

≪READY FIGHT≫

 

「はっ!!」

 

「「「ジャ〜ッ!?」」」

 

その近くでは、ギーツもボディを半回転させた上でマグナムバックルを装填し、ブーストフォームからマグナムブーストフォームへとチェンジ。

 

構えたマグナムシューター40Xでポーンジャマト達を狙撃し、車両の奥の扉まで急ぎ向かおうとするが、そこに1体のポーンジャマトが吹き飛ばされて来た。

 

「ジャーッ!?」

 

「おっと……危ないなぁ、先輩」

 

「貴様だけは行かせんと言っただろう、浮世英寿……!!」

 

ギーツを先には行かせまいと、ポーンジャマトを利用してその行く手を阻もうとするラミア。

 

困ったものだと苦笑しながら、ギーツは剣を振るって来たポーンジャマトを右足で蹴り倒し、座席に押さえ付けながら奥の扉に向けて銃弾を連射。

 

狙撃された扉が破壊され、その先にある次の車両の扉が見えるようになったのだが……。

 

「ん?」

 

ここで、ギーツはある事に気付いた。

 

彼が振り向いた後方では、ラミアが今もポーンジャマト達を相手取っている真っ最中。

 

しかし、明らかにおかしい。

 

さっきまでこの場にいたはずの、2人(・・)の姿が見当たらない。

 

「! まさか……」

 

 

 

 

 

 

ガタァンッ!!

 

 

 

 

 

 

「「―――ッ!?」」

 

その直後だった。

 

ギーツとラミアの乗っている車両が大きく揺れ出した後、その揺れが少しずつ小さくなっていく。

 

何事かと驚くラミアを他所に、ギーツは割れた窓ガラスから頭を外に出し、揺れの原因を探った。

 

「!? これは……!!」

 

ギーツが窓から覗き込んだ先では、今もジャマトレインが線路の上を走り続けている。

 

問題は、そのジャマトレインに連結されている車両の数にあった。

 

ジャマトレインが引っ張っているのは、第1車両と第2車両のみ。

 

第3車両から第7車両までの5両が、全て切り離されてしまっていたのだ。

 

「ラミア!! 車両が切り離されてる!!」

 

「何!? おい、どういう事だ!?」

 

 

何故このような事態になってしまったのか?

 

それは、数分前の出来事が関係していた。

 

「あの2人は?」

 

「ジャマト共と戦っている。俺達がここにいる事にも、気付いちゃいないだろう」

 

ギーツとラミアがポーンジャマト達と戦っている間。

 

リザとナッジスパロウは最初に壊した第3車両の壁の穴から外に出て、車両の屋根を移動していた。

 

2人が一足先に第2車両の扉の前まで降り立った後、視線を下に落としたナッジスパロウは、第2車両と第3車両を繋いでいる連結器に狙いを定める。

 

「ライバル同士、精々仲良く争えば良いさ……フン!!」

 

ナッジスパロウの振り上げた右腕のモンスターグローブが、連結器に勢い良く叩きつけられる。

 

それにより、連結器が破壊された事で第2車両と第3車両が切り離され、第3車両以降の客車はどんどんスピードが落ち、距離が遠ざかっていく。

 

「よし、これで良い」

 

「ここからは、俺とお前さんの2人だけでの勝負になるって事になる訳だ」

 

リザとナッジスパロウが組んだのは、デザ神の最有力候補と言えるギーツとラミアの2人を、纏めて脱落させるため。

 

こうなってしまえばもう、あの2人がここまで急いで追いつく事は不可能だろう。

 

リザとナッジスパロウによる計画が見事達成された……かに思われた、その時。

 

 

 

 

 

 

ガキィンッ!!

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

「な、何だ!?」

 

突如、リザとナッジスパロウがいる第2車両の壊れた連結器に、何処からか伸びて来た2本のワイヤーが何重にも巻き付けられた。

 

驚いた2人が見据えた先には、2本のワイヤーを両腕のリールから射出しているラミアの姿があった。

 

「ワイヤーで、無理やり車両を繋いだだと……!?」

 

「クッ、クッハハハハハ!! なるほどなるほど、面白い事をする!!」

 

ナッジスパロウが驚愕し、リザが楽しそうに高笑いする中。

 

ワイヤーで無理やり車両を繋いでいるラミアは、両腕にかかる負荷に耐えながら、力ずくで踏ん張り続ける。

 

その後方では、襲い来るポーンジャマト達をギーツが相手取っていた。

 

「そんな無茶して大丈夫か? 先輩」

 

「口を動かしている暇があるなら手を動かせ……!! 1体でもこちらに寄越して来ようものなら承知せんからな……ッ!!」

 

「あぁ、任せとけ。そっちはそのまま任せた」

 

「お気楽な……何故そんなにも呑気でいられるんだ貴様は……!!」

 

2人がそんなやり取りをしている一方。

 

ラミアの伸ばして来たワイヤーが連結器と繋がっているのは、リザにとっては不都合な状況。

 

早々に対処しなければと、リザはドライバーのプロペラバックルを操作する。

 

「楽しませて貰った身で、彼女らには大変申し訳ないが……このワイヤーは斬らせて貰うとしよう」

 

≪PROPELLER STRIKE≫

 

「邪魔者達には、ここでご退場願おうか……!!」

 

レイズプロペラにエネルギーが収束し、リザはそれを構えてワイヤーを切断しようとする。

 

その後ろでポーンジャマトを殴り倒していたナッジスパロウは、そんなリザの後ろ姿を見据えると……仮面の下で、口角を吊り上げた。

 

「そうだね……ご退場、願おうか」

 

≪GYA!≫

 

迫って来るポーンジャマト達の足元を、スライディングで潜り抜けた後。

 

立ち上がったナッジスパロウはモンスターバックルを2回叩き、左腕のモンスターグローブにエネルギーを収束させる。

 

≪MONSTER STRIKE≫

 

「フンッ!!!」

 

「「「「「ジャジャーーーッ!!?」」」」」

 

ナッジスパロウが力強く突き出した拳の一撃は、巨大な星型のエネルギー弾となり、車両内をまっすぐ飛来。

 

ポーンジャマト達は回避も防御もできないまま、その一撃で跡形もなく粉砕されていく。

 

全て、ナッジスパロウの計画通りだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

攻撃の軌道上に、リザが立っている(・・・・・・・・)事すらも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!? 何―――」

 

ハッと気付いたリザが振り返った時には、もう遅かった。

 

ナッジスパロウの放った一撃は、ワイヤーを切断しようとしていたリザをも巻き込み、第2車両から飛び出して第3車両まで大きく飛んでいく。

 

それはラミアにとっても、ギーツにとっても想定外の事態だった。

 

「なっ!?」

 

「ッ!! ラミ―――」

 

ドガアァンッ!!!

 

轟音と共に大破する第3車両。

 

線路すら破壊する威力を前に、大破した第3車両の残骸と、その後ろに連結されていた第4以降の後部車両も地上の街へと落下していく。

 

ラミアもまた、モンスターストライクの一撃をまともに受けてしまった事で、意識が飛びかけてしまっていた。

 

(ッ……まだ、だ……まだ、こんな、所で……終わる、訳、には……!!)

 

視界がぼやけている。

 

手足にはろくに力が入らない。

 

どれだけ藻掻いたところで、落下している今の自分の状況は変えられない。

 

(駄目だ……私は、終われない……終わる訳には、いかないんだ……ッ)

 

力なく伸ばした右腕。

 

ラミアはその開いた右手の先に、1人の男(・・・・)の姿が映ったような気がした。

 

(あぁ、そうだ……絶対に、会わなければならない……ッ)

 

 

 

 

 

 

「私の、願いは―――」

 

 

 

 

 

 

意識はそこで、完全に途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ、ふふふ……くはははははははは……!!」

 

落下していく後部車両を見下ろしながら。

 

その男は1人、狂ったかのように高笑いしてみせていた。

 

「はははははっ……あぁ、いけないいけない……流れ弾(・・・)が、当たってしまったみたいだね……!!」

 

ギーツとラミアはおろか、手を組んでいたはずのリザすらも躊躇いなく蹴落としてみせたナッジスパロウ。

 

これで邪魔者は完全にいなくなった。

 

残るポーンジャマトなど、彼からすれば敵ではない。

 

何なら、その程度の敵ならバックルなしでも(・・・・・・・・)難なく倒せてしまうだろう。

 

「どいつもこいつも、僕からすればチョロいもんだ……これで、デザ神の座は僕の物……!!」

 

残っていた数体のポーンジャマトを手早く片付け、第1車両の屋根に上がったナッジスパロウは、そのまま一番先頭の機関室に到達。

 

いきなり機関室に乗り込んできたナッジスパロウの姿を見て、石炭を焚き口に投げ入れようとしていた機関士ジャマトは慌ててスコップを構えようとする。

 

「チャ、チャテウチャ……!?」

 

「君を倒せば、この列車は止まる」

 

機関士ジャマトが突き立てようとしたスコップも、腕で防御してから足で簡単に蹴り落とす。

 

焦りに焦る機関士ジャマトを前に、彼は眼鏡をかけ直すかのように、複眼の間を指先で触れる。

 

「ギーツの時代は終わった……最後に笑うのはこの僕だぁ!!!」

 

≪MONSTER STRIKE≫

 

高く振り上げられるモンスターグローブ。

 

その一撃は、機関士ジャマト目掛けて振り下ろされる……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




仮面ライダーギーツ!

大智「どういう事だ、何故ゲームクリアにならない……!?」

火炎「裏切り者は、裏切られる定めだ」

四葉「この瞬間のために……私は全てを賭ける!!」

英寿「ここからが、ハイライトだ」











≪DEPLOYED POWERED SYSTEM≫
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