こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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25スレ目(現実パート2)

 

 

「ふん、とりあえず……邪魔な風だな!」

 

ギャングオルカは早速容赦なく夜嵐に超音波攻撃を仕掛ける。

あの距離ならこっちのが速いか。

 

『ミーニャ。』

『了解。』

「がっ!?な、なんすかこれ!?」

 

ミーニャによる拘束用狙撃銃の弾丸が夜嵐へと直撃して夜嵐に超音波が直撃する前に打ち落とす。

 

正直こいつの攻撃に下手に巻き込まれたら洒落にならん。

それならまだ拘束しておとなしくさせた方がマシだ。

 

「おとなしくしてろ……仲間割れされてこっちに巻き添え出すくらいなら避難でも手伝ってろ!」

 

正直この馬鹿馬鹿しすぎる喧嘩を見ていて俺は結構頭に来ている。

なによりその巻き添えでにゃんこが減らされてる上に真堂にまで被害が及ぼうとしたのだ……これをなにもせず見ていられる程俺は我慢強くない。

 

「貴様……この人数差を相手に二人だけで相手すると言いたいのか?」

「ええ、むしろあのバカ共が仲間割れしたままでいる方が戦況は悪くなる。

最低でも片方拘束して俺が主体で戦った方がマシです。」

「ずいぶんと調子に乗っているようだ……職場体験でしごいてやった時の事をもう忘れたか?」

 

確かにあの時の俺はこの人とサイドキックの人達のコンビネーションに殆ど手も足も出なかった。

 

だがあれから新しい力をいくつも俺は手にしてきたんだ。

 

「あの時の俺と今の俺の戦力は桁違いですよ!」

 

俺は全身を強化するように薄く狂乱の波動を流して体の至るところに狂乱の文様を作り出して両手と両足をメインに強化し、巨大な爪と双槌を作り出す。

 

「『狂乱の竜人(ドラグノイド)』!!」

「ほう……話には聞いていたがそれが新しい個性の力か。

だが四方八方から狙われてその数でどうにかなると思うな!」

 

その瞬間ギャングオルカから音波攻撃が、四方を囲んでいるサイドキックの人達からセメントガンが発射されてくる。

 

セメントガンはわざと方向を俺に直撃しない方向へ撃つことで回避をしにくくしてるな。

ほんっとこの連携を掛け声とかせずにやってくるこの人達のコンビネーションはどうなってるんだか。

 

「俺があの壁でやり過ごしてる間になにもしてないわけがないでしょうよ!」

「「「「「にゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」」」」」

 

俺は合図を出す事で地面に潜ましていたソドムが地上へと顔を出して炎の壁を出してセメント弾を殆ど焼き付くす。

音波攻撃だけは防げないので一気に跳躍して回避する。

 

「ぬぅ!地面に隠れさせていたか!」

「まだまだあ!」

 

今度は狂乱のキモネコがゴムネコ越しにサイドキックへと殴りかかる。

 

「へ!そんなの簡単に避けられ……なに!?」

「ぐわぁぁぁぁああ!?」

「なんだこいつはぁ!?」

 

キモネコの波動攻撃による遠距離攻撃にサイドキックの人達が吹き飛ばされていく。

何人かは避けてはいるがあの調子なら追撃に使っているネコライオンライダー達がそれぞれを落としていくだろう。

 

「ソドム!ブレスを合わせろ!!」

「「「「「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!」」」」」

 

俺はソドムのブレスに合わせてハンマーをネコムートの顔に変化させてブレスを放ちギャングオルカへと攻撃を仕掛ける。

真正面からやってもまともに当たらないから周囲を囲むようにブレスを吐かせる。

 

流石に狂乱の波動によるブレスだけは回避されたがソドムのブレスは直撃していく。

 

あの人は乾燥に弱いからこれで動きが鈍るかと思ったが咄嗟の判断であの人はペットボトルに入っている水を被ってブレスへと突っ込んでいったか……思ったよりもダメージが少ないな。

 

「そんなものか?」

「そんなわけないでしょうよ!!」

「「「「「にゃぁぁぁあ!!!」」」」」

 

流石にギャングオルカ相手にこれだけの戦力でまともに勝利出来るとは思ってない。

流石に避難を優先させていたので到着が遅れたがカチカチヤマンズを合体させてウーウーへと進化させてこっちに向かわせてたのだ。

 

「ぐぅぅぅぅううう!?!?」

 

よし!まともに入った!

 

「しゃらくさいわぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

「ぐぅぅぅぅううう!?!?」

 

嘘だろ!?あの炎をくらってまともに動いてくるか!?

 

俺は腕に波動を収束して巨大な爪にして防ぐ。

すぐさま音波攻撃が飛んでくるが聴覚と三半規管を切って殴り飛ばす。

 

超音波攻撃の範囲外に移動してから感覚器官を全て元に戻して一気に距離を詰める。

 

「衝撃以外の影響が殆ど無いか!?

あの頃とはまったくの別物になっているじゃないか!」

「俺だって日々格上と戦い続けてるんです!

相手が自分より強いからって諦める理由にはならない!ヒーローやってるんならどんなことがあろうとも市民を助けることを優先するんですよ!」

 

俺は両腕を爪へと変化させて脚の爪と合わせて今まで以上にラッシュを仕掛けていく。

 

「それとそこのバカ二人!!

ステインの言葉みたいであんまり言いたくは無いがな!

自分の事優先するんじゃなくて他人を助けることを優先しやがれ!

そんな下らない意地の張り合いをしていて市民の人達に俺達が来たって胸を張って言えるのかよ!?」

「「ッ!?!?」」

「ヒーローは何時だって自己犠牲に大きなお世話が仕事だろうが!!!『狂乱竜の尻尾(ネコムートテイル)』!!」

 

俺は咄嗟に全ての狂乱の波動を腰に集中させて巨大な尻尾を作り出してギャングオルカを吹き飛ばした。

 

すると轟と射ち落とされた夜嵐が炎と風を出し始めていく。

 

「「…………本当だよ。」」

「嫌だったものに自分がなっていたよ……。」

「俺のしてきた事がこの事態を招いた……。

お前にここまで言わせちまってこのままでいられるか!!」

「俺のせいで……こんな事になっちまったんだ……そんな熱い事を言われて何もしないままでいられないんだ!!」

「「俺が取り返さねぇと!!」」

 

夜嵐の風が轟の炎を利用して火災熱風となってギャングオルカを囲むように向かっていく。

 

炎はやがてギャングオルカを囲み始めて竜巻となって灼熱の牢獄へと変化した。

 

俺の使ったブレスのクロスファイアを昇華させたか!

なら超音波で消されないように狂乱の波動で更に強化してやる!!

 

「『狂乱の牢獄(フレンジージェイル)』!!」

「ぐぅぅ!?ぬぅぅぅぅううう!!!」

 

水はさっき使い果たした。

超音波で吹き飛ばされようが俺の網目状に伸ばした波動の牢獄が逃がさず二人が継続して熱風を注ぎ続ける。

 

「まさに永久機関が完成しちまったなぁ!!」

「ぬうぉぉおおおおおおお!!!!」

「「「「「しゃ、シャチョー!?!?!?」」」」」

 

俺達がそうやってギャングオルカを押さえ続けているとブザーが鳴り始める。

俺はその音に合わせて狂乱の波動を解除する。

 

『えー、ただいまを持ちまして配置された全てのH.U.C(フック)が危険区域より救助されました。

誠に勝手ではございますがこれにて仮免試験全工程終了となります。

集計の後この場で合否の発表を行います。

ケガをされた方は医務室へ、他の方は着替えてしばし待機でお願いします。』

 

…………はぁ、やっと終わったか。

正直あの牢獄が無かったらどこまで粘れてたか分からん……あの人まだ余裕ありそうだったしな。

 

殴った時の殆ども受け流されるか吹き飛ぶ前にあの人が先に後ろに飛んでた……まともに入った攻撃はかなり少ないだろう。

 

俺もまだまだか……。

 

「シャチョー……すみません、仕事出来ませんでした。」

「やっぱ拘束用プロテクターは動きづらいですね。」

 

…………やっぱりあの人達側にハンデがあったか。

以前に何度か模擬戦した時に比べてかなり動きに違和感あると思ったらそういうことだったか。

 

「いや、プロテクターが無かったとしてもあの炎と波動の牢獄は突破するのは難しかった……それに元々猫城の波状攻撃の乾燥によるダメージが蓄積していてどれだけ戦えていたか分からん。

試験が長引いていればあるいは……フッ。」

「いや、乾燥によるダメージって言っても戦闘不能まで持ってくのにあれじゃかなり長引いたと思いますよ。

俺の個性はいくらでも応用出来ますけど細かい制御はその分難しい……同じ手に何度も引っ掛かる貴方では無いでしょう。」

 

ギャングオルカさんに俺はそう伝えると彼は「貴様は少しは自信を持て」と言って俺の頭を少し乱暴に撫でてくる。

ギャングオルカとサイドキックの人達は会場を離れていったのを確認した俺は更衣室へと向かうことにした。

 

このままじゃまだ足りない……いい加減試練の準備を早く終わらせてくれよ?

 

天城龍バベル(・・・・・・)…………!

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